2013/02/09 - 2013/02/09
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ぺこにゃんさん
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雪の京都は,写真を趣味にしている私にとっては憧れです。
ただ残念ながら,京都市内はあまり雪が積もりません。
積もったとしても,あっという間に消えてなくなります。
今年もチャンスをうかがっていたところ,どうも翌朝積もりそうだという情報が。
どこに行こうか悩みましたが,積雪量が多そうな北部がいいだろうということで貴船・鞍馬方面へ。
これが正解!素敵な雪景色を堪能することができました。
まずは貴船編の旅行記をアップします。
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06:30出町柳に到着。
駅周辺は薄っすらと雪が積もっていましたが,すぐに溶けてなくなりそう…
期待と不安が入り混じった中,貴船へと向かいました。 -
叡山電鉄の車窓から。
場所は木野-市原あたり。
民家の屋根は真っ白になっており,これは大丈夫だと確信しました。 -
同じく叡山電鉄の車窓から。
二ノ瀬を過ぎたあたりです。
木立の中を進んでいく景色は個人的に気に入っています。 -
07:05貴船口に到着。
まずは乗車していた電車を見送ります。 -
モノクロの世界へと走り去っていきました。
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さて,貴船口で降りたのは私一人だけ。
こんな時間にやってくる物好きはそうはいないということか。 -
ホームに積もった雪は5cm弱ぐらいかな。
せっかく積もった雪に足跡を付けるのは忍びないと思っていたら,駅員さんが除雪を始めました…
ま,それが仕事だから仕方ないか。 -
貴船神社へと向かうにあたり,私はいつも貴船神社の一の鳥居からスタートします。
貴船口駅から貴船神社と反対方向に進み,鞍馬川を越えたところに一の鳥居があります。 -
梶取橋の上から見た鞍馬川。
貴船方面から来た貴船川と鞍馬方面から来た鞍馬川が貴船口駅付近で合流して鞍馬川となります。
さらに南西へと流れ,山幸橋の洛北発電所で賀茂川に合流します。 -
一の鳥居です。
白の世界で,朱色が際立っていますね。 -
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一の鳥居南側。
左手に見えるのは,貴船神社末社の梶取社です。 -
写真を撮っている間,歩行者の姿を見かけることはありませんでしたが,車が数台通って行きました。
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来るときに乗ってきた電車が,終点の鞍馬駅から引き返してきました。
流し撮りで。 -
電車が去っていくのを再び見送り,ここでの撮影は終了です。
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では,貴船神社へと向かいます。
この時間,バスは出ていないので,徒歩でいくしかありません。
2kmなので,30分ぐらいですか。
まあ,今まで貴船神社へ行くのにバスを利用したことはないので,いつものことです。 -
イチオシ
貴船神社までは一本道。
写真を撮りながら進んでいきます。
被写体はもちろん貴船川。 -
貴船口駅から100mほど進んだところに「蛍岩」があります。
平安時代,宮廷の女流歌人・和泉式部が貴船神社に参詣して恋の成就を祈り,「もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る」と有名な歌を詠んだのが,この蛍岩近辺の光景だといわれています。 -
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雪景色はいいですね。
素人が撮っても絵になってくれます。 -
雪景色を撮る際に試してみたかったのが,空から降ってくる雪を写真に収めることでした。
写真のところどころに白丸が見えていますよね。
これが雪です。
レンズに付着しているわけではないですよ。 -
どう写真に写るかは運次第。
これははっきりと写りましたね。 -
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道路状況はこんな感じです。
車が通る中央は雪はなく,路肩に雪が積もっています。
貴船まではゆるやかな坂道で,路面も凍結していなかったので足元を気にするほどではありませんでした。
下り坂で路面凍結は最悪ですからね。 -
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ようやく最初の旅館「べにや」に到着。
ここまでくればあと少しです。 -
見るものすべて雪をかぶっており,期待を裏切らない光景です。
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駐車場にて。
車が通った跡が模様を作り出していました。 -
雪の日はワイパーを上げておくのが常識らしいですね。
私は車に乗らないので,知りませんでしたけど。 -
朱色の奥ノ院橋が見えてきました。
この先が鞍馬寺の西門です。
ここまでくれば貴船神社は目と鼻の先です。 -
07:50貴船神社本宮に到着。
写真を撮りながらで30分ぐらいでした。
除雪されておらずいい感じ♪
しかも都合の良いことに,誰もいません。 -
【貴船神社・本宮】
鳥居の先,春日灯籠が並ぶこの参道は貴船神社を代表する光景です。 -
イチオシ
【貴船神社・本宮】
モノクロの世界で燈籠だけが色を失わずにいる,そんな感じの写真です。 -
【貴船神社・本宮】
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【貴船神社・本宮】
階段を上っていくと,門の向こうに本殿が見えてきました。 -
イチオシ
【貴船神社・本宮】
深々と降る雪を強調してみました。
これが本当のスノーフィルター。 -
【貴船神社・本宮】
門のところから参道を見返しました。 -
【貴船神社・本宮】
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【貴船神社・本宮】
静寂に包まれる境内。 -
【貴船神社・本宮】
まずは忘れないうちにお参りを済ませましょう。
本宮の御祭神は水を司る「高おかみの神」です。 -
【貴船神社・本宮】
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【貴船神社・本宮】
本殿の屋根に積もる雪。 -
【貴船神社・本宮】
神馬銅像も雪をかぶっていました。
ここ貴船神社は「絵馬発祥の社」といわれています。
鴨川の上流にあり,古来より雨乞の社として名高く,朝廷より日照りには黒馬,長雨には白馬又は赤馬が奉納されていました。
時には生き馬に換えて馬形の板に色をつけた「板立馬」を奉納したと伝えられています。
この「板立馬」が今日の絵馬の原形と言われています。 -
【貴船神社・本宮】
神馬の足元にある賽銭箱の上にも,どっさりと雪が積もっていました。
これではお賽銭が入れられない… -
【貴船神社・本宮】
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【貴船神社・本宮】
御神水が溜まった「水占齋庭(みずうらゆにわ)」に積もっていた雪をアップで撮影。 -
【貴船神社・本宮】
六角形の雪の結晶があるのがわかりますか?
もっと綺麗に撮りたかったけど,私のお遊びマクロレンズ&手持ち撮影ではこれが限界。
三脚持っていれば…と後悔。 -
本宮を後にし,奥宮を目指して歩きます。
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ここでも白と赤のコラボです。
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雪の結晶が見えていたところをトリミングしてみました。
よく見ると形の違う結晶があります。 -
貴船は川床も有名ですけど,さすがにこの季節は営業期間外。
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奥宮手前までやってきました。
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奥宮鳥居前にあるのが,相生の大杉。
説明板の上に雪が積もって読めないです。 -
樹齢1000年ともいわれ、その寄り添う姿が、仲睦まじい老夫婦の姿にたとえられ、相生(相老)の杉と親しまれています。
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【貴船神社・奥宮】
この鳥居の先が奥宮です。 -
【貴船神社・奥宮】
「思ひ川」に架かる「思ひ川橋」。
昔,貴船神社本宮がまだ奥宮にあったころ,御物忌(おものいみ)川といって,貴船神社に参詣する時には、その川で禊(みそぎ)をして心身を清めたのだろうといわれています。
和泉式部も参詣して恋を祈ったということから、「おものいみ」川が変じて「思ひ川」になったのではないかといわれています。
誰もまだ通っておらず,足跡を付けてしまうのは勿体ないと思い,橋は渡らずに道路側から回り込みました。 -
【貴船神社・奥宮】
杉に囲まれた参道の先に奥宮があります。
ここの雪もまだ乱されていなかったですが,ここは歩いていきたかったので参道の端を歩いて先へと進みました。 -
【貴船神社・奥宮】
左に緩やかにカーブしている参道を進むと,神門が見えてきました。 -
【貴船神社・奥宮】
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【貴船神社・奥宮】
神門の先へ。 -
【貴船神社・奥宮】
先客がいたようで,雪の上に足跡が残っていましたが,境内には誰もいません。
ただ静寂が広がるのみ。 -
イチオシ
【貴船神社・奥宮】
ここで雪が強くなってきたので,神門のところで雨宿りならぬ雪宿り(?)
深々と降る雪を眺めるのもなかなか趣があります。 -
【貴船神社・奥宮】
雪が弱くなるのを待っている間に,神門から撮った写真です。
まずは神門左手の末社・日吉社。
その背後には連理の杉が生えています。
杉と楓が和合したもので非常に珍しいそうです。 -
イチオシ
【貴船神社・奥宮】
こちらは先ほど歩いてきた参道です。 -
イチオシ
【貴船神社・奥宮】
燈籠と杉が綺麗に並んでいます。 -
【貴船神社・奥宮】
神門から本殿へ。
狛犬も白い帽子をかぶっているようです。 -
【貴船神社・奥宮】
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【貴船神社・奥宮】
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イチオシ
【貴船神社・奥宮】
何を思って見つめているのか… -
【貴船神社・奥宮】
これは本殿の西側にある船形石です。
神武天皇の母・玉依姫が黄船に乗って淀川から鴨川・貴船川をさかのぼり,上流である貴船についたとき,乗ってきた船を人目に触れないように小石で積み囲んだと伝えられています。 -
【貴船神社・奥宮】
社の屋根にはつらら。 -
【貴船神社・奥宮】
思わぬ来訪者。
こんな雪の日に自転車で峠を越えていくのでしょうか… -
【貴船神社・奥宮】
奥宮を後にし,結社へと向かいました。 -
いつの間にやら雪も止み,太陽の光が届き始めました。
太陽が出ると,一気に雪解けが進みますからね。
これは急がねば。 -
戻りは下り坂となるので,気を付けないと転倒してしまいます。
路面が凍結していなかったのは幸いでした。 -
【貴船神社・結社】
結社は奥宮と本宮の間にあります。
御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)です。
瓊々杵尊(ににぎのみこと)が木花開耶姫(このはなさくやひめ)を娶られる時,父である大山祇命(おおやまつみのみこと)は姉の磐長姫も共に奉ろうとしました。
しかし,尊は木花開耶姫だけを召されたので、磐長姫は大いに恥じ,「我ここら留まりて人々に良縁をさずけよう」と言われてこの地に御鎮座したと伝えられています。 -
【貴船神社・結社】
結社と呼ばれる由縁もこの伝承にもとづくもので,古くから「恋を祈る神」としての信仰が篤いです。
昔はススキ等の細長い草を,今は結び文を神前に結び付けて祈願します。 -
【貴船神社・結社】
和泉式部歌碑です。
和泉式部は夫との仲が上手くいかなくなって,貴船神社にお参りし,貴船川に飛ぶ蛍の姿を見て,切ない思いを歌に託して祈願しました。
『もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれいずる魂かとぞみる』
(蛍の光を見ているとわが身から魂が抜け出て飛んでいるようです)
すると,社殿の中から慰めの返歌が聞こえてきて,ほどなく願いは叶えられ,夫婦仲が良くなったということです。
『奥山にたぎりて落つる滝つ瀬の玉ちるばかりものな思ひそ』
(そんなに深く思いつめるなよ) -
【貴船神社・結社】
天の磐船(あめのいわふね)です。
貴船の山奥で見つけられた見事な船形の自然石が,結社御祭神・磐長姫命の御料船として結社境内に納められました。 -
結社から再び本宮へと戻ってきました。
-
【貴船神社・本宮】
本殿前は除雪され,祝詞をあげる声が聞こえてきました。
社務所もすでに販売を始めており,いつもと変わらぬ1日が始まっていました。 -
【貴船神社・本宮】
少しだけ写真撮影。
御神木の桂の木は,樹齢400年,高さ30メートル。
根元からいくつもの枝が天に向かって伸びる姿は,御神木にふさわしいです。 -
【貴船神社・本宮】
御神木をアップで。 -
【貴船神社・本宮】
龍船閣を下から見上げます。 -
【貴船神社・本宮】
名残惜しいですが,雪景色は時間との戦いです。
次へと向かわなければ。 -
表参道も除雪されてしまいましたね。
貴船神社はこれにて終了。
時刻も9時を過ぎましたので,鞍馬寺へと向かいました。
つづく。
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この旅行記へのコメント (8)
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- 風に吹かれて旅人さん 2013/02/22 07:16:27
- 寒さが続きますね。
- 始めて、書き込みますが
こちらまで、寒さが伝わって来ます。
ぺこにゃんさんの雪が溶けないうちに
そんな風情の被写体を狙うとは?
とても素敵ですが、私には難しいから
今回も楽しく旅日記拝見しました。
下鴨神社を歩くまでなので
未知のしかも雪の貴船神社良かったです。
一票投じます、これからも立ち寄らせて下さい。
- ぺこにゃんさん からの返信 2013/02/23 23:49:59
- RE: 寒さが続きますね。
- 風に吹かれて旅人さん
はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
こちらの寒さは最低気温で氷点下になるかどうか。
雪は降っても,平野部ではなかなか積もってくれません。
なので,思い切って山間部の貴船・鞍馬まで行ってみると,これが正解でした。
撮りたい被写体があるときは,積極的な行動が必要ですね。
おかげ素敵な光景に出会えました。
今後ともよろしくお願いします。
ぺこにゃん
> 始めて、書き込みますが
> こちらまで、寒さが伝わって来ます。
> ぺこにゃんさんの雪が溶けないうちに
> そんな風情の被写体を狙うとは?
> とても素敵ですが、私には難しいから
> 今回も楽しく旅日記拝見しました。
>
> 下鴨神社を歩くまでなので
> 未知のしかも雪の貴船神社良かったです。
>
> 一票投じます、これからも立ち寄らせて下さい。
>
-
- 義臣さん 2013/02/14 07:41:27
- 素晴らしい
- 素晴らしい写真の数々
拝見 ありがとうございます
ここまで歩き 写し お疲れ様でした
義臣
- ぺこにゃんさん からの返信 2013/02/14 22:32:05
- RE: 素晴らしい
- 義臣様
旅行記を見ていただき,ありがとうございます。
素晴らしい雪景色を堪能できました。
あと1度ぐらい雪が降ってほしいですけど,梅もちらほら咲いてきたようです。
気がつけば,もう1ヶ月ほどで春なんですね。
ぺこにゃん
> 素晴らしい写真の数々
>
> 拝見 ありがとうございます
>
> ここまで歩き 写し お疲れ様でした
>
> 義臣
>
-
- hot chocolateさん 2013/02/12 10:40:20
- 風情ある雪の貴船神社。
- ぺこにゃんさま、こんにちは。
誰もいない雪の貴船神社、風情があってとても美しいです。
雪の結晶って、本当に目で見えるものなのですね。
驚きです♪
頭に雪をのせた狛犬が迫力ありますね。
私は、寒いのが苦手なので、多分冬の、特に雪の貴船神社には行けないと思います。
ぺこにゃんさまの旅行記で、雪の貴船神社を堪能させていただきました。
hot choco
- ぺこにゃんさん からの返信 2013/02/12 22:58:03
- RE: 風情ある雪の貴船神社。
- hot chocolateさん,こんばんは。
> 誰もいない雪の貴船神社、風情があってとても美しいです。
> 雪の結晶って、本当に目で見えるものなのですね。
> 驚きです♪
> 頭に雪をのせた狛犬が迫力ありますね。
神社はお寺と違って,早朝に参拝できるのがいいです。
雪景色はなんといっても時間が勝負ですから。
今回は読みが当たった上に誰もいなかったので,大満足でした。
> 私は、寒いのが苦手なので、多分冬の、特に雪の貴船神社には行けないと思います。
> ぺこにゃんさまの旅行記で、雪の貴船神社を堪能させていただきました。
貴船神社の温度計はマイナス2℃でした。
風が吹けば体感温度はさらに下がっていたと思いますが,幸運にも無風でしたので,それほど寒さは感じませんでした。
ただ,木々の上から雪がドサッと頭上に落ちてくるのはさすがに冷たかったです。
ぺこにゃん
-
- rupannさん 2013/02/11 14:13:10
- こんにちわ♪
- 早朝から雪景色の撮影お疲れ様でした。
貴船の雪灯篭はいつみてもなんとも言えぬ風情ですね。
以前、よく調べもしないで
雪の鞍馬から貴船を歩いて随分大変な思いをしたのを思い出しつつ拝見しました(*^_^*)
- ぺこにゃんさん からの返信 2013/02/12 22:42:24
- RE: こんにちわ♪
- rupannさん,こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
貴船・鞍馬は山間部にあるため,寒気が流れ込むと積雪しやすいようです。
おかげで素敵な景色を堪能できました。
特に朱色の燈籠が雪に映えて鮮やかでしたね。
登山靴で行きましたが,もう少し気温が低かったら路面が凍結して危険な状態でした。
雪を甘く見てはいけないですね〜
ぺこにゃん
> 早朝から雪景色の撮影お疲れ様でした。
> 貴船の雪灯篭はいつみてもなんとも言えぬ風情ですね。
> 以前、よく調べもしないで
> 雪の鞍馬から貴船を歩いて随分大変な思いをしたのを思い出しつつ拝見しました(*^_^*)
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