アゼルバイジャン・疾風迅雷！風の街バクー

2012/08/04 - 2012/08/14

「アゼルバイジャン行ってくるよ」→みな一様に「？！」。誰もが耳にした事がある国名なのに「どこだっけ？」首を傾げた後「んと…紛争とか？」「あ！石油？」。

実は自分も正直この国でどうしても見たいもの訪ねたい場所があったわけではありません。最初は「アゼルバイジャン行ってきた」と他人に話してみたい、位の気分。しかしビザの取得がえげつなくハードル高くて段々燃えてきちゃって、険しい山なら意地でも制覇したる！と躍起になって。

一年前のJATA旅博（東京ビッグサイト）のアゼルバイジャンブースにいたChingizに「絶対行くね」と勢いで交わした再会の約束もベリ！（Yes）勿論果たすために、光り輝く富める街バクー。

エリア バクー(アゼルバイジャン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

「アゼルバイジャン」「ビザ」で検索すれば山ほど苦労話に行きつくはず

一筋縄ではいきません
大使館へ申請に赴いてもいつ発給されるかは風任せ
問合わせても担当者がいたりいなかったり

相談した旅行代理店からも「間に合わないからアゼル訪問は諦めて」と説得されたけども逆に「それならば！」とあの手この手を駆使して（略）何とか日本を発つ寸前に取得！

※画像は駒大前の在日本アゼルバイジャン大使館
祝日でもやってるけど月木の午前中に自ら（申請と取得の二度）訪問マスト

とんでもなく苦労して得たビザなのに淡泊すぎる入国審査

代理店が脅してたみたく「憎きアルメニアのスタンプ押してあるやないか！こら別室こい！荷物あけんかいや！」的な展開は全くなし

先述のChingiz曰く「夜遅い到着だし宿までは車を用意しておく」しかし全く見当たらず…その辺のタクシーの運ちゃんの携帯かりて電話したら「あ！忘れてた！」結局その運ちゃんの車で向かう事に

バクーの夜景はピカピカ！モダンな巨大ビル群は軒並みライトアップ！素朴で味わい深い隣国グルジアの歴史的景観と真逆すぎて気絶しそう…さすがのオイルマネー

宿もイスラミックな色調

キリスト教国のアルメニア＆グルジアから一転イスラムの国へ

一夜明け噴水広場を抜ければモスク調の博物館

これまでイスラムの国々を数多く旅してきたもんだから里帰り気分で一安心

朝の旧市街へ
バクーは世界遺産の城塞都市

日曜の旧市街は朝寝坊気味

家並みはトルコを思わせる建築様式

実際歴史的にも民族的にもトルコと近しいこの国ではトルコ語が通じます

旅人皆無の入り組んだ旧市街を愉快に一人占めしてたら「何じゃありゃ！！」

宇宙人侵略系のハリウッド映画に出てきそうな異質モダン建築は通称フレームタワー

オイルに天然ガスに超好景気のアゼルバイジャンを象徴する高層建築群

メタリックな最新建築よかずっと素晴らしい

イスラム諸国でお馴染みの塔に心底安心する
モハメドモスクのミナレット

シルヴァンシャフハーン宮殿は世界遺産

ゴテゴテきらきら眩い新市街と正反対
素朴で渋くて精緻な文様は飽きない美しさ

炎天下の戸外が嘘のように涼やかで静謐な宮殿内

連なるたくさんの部屋に豪奢な絨毯や衣装から得体の知れない怪しい系展示物まで各種ズラリ

朝一番に訪ねれば宮殿ほぼ独占
自らの足音が憚られる程に静まり返ったモスクでお祈りを

一室だけコテコテした展示

道行く人に「イスラム」を感じつつ

折しもラマダン中

街角で手際良く羊を屠るおっちゃんと目が合い「欲しい？」的なアクションをされるも丁重に辞退

世界遺産の乙女の塔は修復中（見学可）

隣は豪華マンションのハジンスキー邸（見学不可）

工事ですっぽり覆われクネっとした独特のフォルムが拝めぬ乙女の塔

その代わり足元にはプチ乙女の塔（模型）がわんさか
各国のちびっこたちが思い思いに描いたイラストで彩られ

塔前の広場にあるボックスで入場料を払えば螺旋階段で塔のてっぺんまで登れます

見渡す限り新旧豪華建築群

あ！奴らが！！

シルヴァンシャフハーン宮殿の彼方に地球侵略のため不時着した宇宙船団！…にしか見えない

乙女の塔から公園を挟んでカスピ海はほんのり石油の匂い

カスピ海と言えばキャビア！と張り切っていたのにバクー人いわく「地元でも滅多にお目にかからない」マフィアの手中で市場に出回らないとか環境破壊でとれないとか諸説

そして東京の旅博で知り合ったChingizと一年ぶりの再会！
まさか本当に8000キロ離れた異国の街でまた逢えるとは

アゼルバイジャンらしい昼ごはんをリクエストしヨーグルトやケバブなどトルコ的な料理がズラリ

けど再会できたのが嬉しくって話に夢中で料理の写真これ一枚のみ

キャビアに代わるアゼル土産は？とChingizに聞けば「バクラバ！」

これもトルコでよく見かける激甘スイーツだけどアゼルのは一回り大きくガツンと食べ応えあり

この他バクーで売れてるＣＤを探してもらったり新市街を散策したり

駆け足ながらローカル情報満載の午後になりサーオルン（アゼルバイジャン語で「ありがとう」）

Chingizを始め日本語達者なスタッフ数名います
→Improtex travel http://www.improtex-travel.com/index.php?lang=eng

前大統領の名を冠したヘイダル・アリエフ国際空港にてChingizとお別れ

超駆け足の一泊二日アゼルバイジャン

バクー市街地はコーカサス諸国３兄弟の中では図抜けてピカピカでクラクラしたけど次回はゴブスタンや山上の村落も訪ねてみたいところ

※オマケ画像は空港内のブタ・ラウンジ…ぶひぶひ？

この旅行記へのコメント （2）

• ぺこっちさん 2013/01/31 12:48:49

  ぜひ再訪を！

  DONさん、こんにちは！
  
  南コーカサス制覇（制覇ってなんだ？？）ですね！！
  
  それにしても1泊2日とは、ほんとに駆け足。
  DONさんのアゼルバイジャン旅行記をもっと読みたいので、
  ぜひ再訪して作成して下さい！（なんて勝手な･･･）
  
  フレームタワーはほんとすごいですね・笑
  どうしてオイルマネーに沸くとああいうのを造っちゃうんでしょうか…
  旧市街が世界遺産になっていてほっとしました。
  うっかりしてると開発されかねませんもんね。
  
  ところでChingizさんて、どうやって読むんですか？？
  ﾁﾝｼﾞｽﾞ？？　外国人の名前って難しいですよね・笑
  
  
  ぺこっち

  DONさん からの返信 2013/02/04 20:48:44

  先ほど着陸

  ぺこっちさん、こんばんは。
  コーカサス再訪の前に、関西ぐるっと一巡りして
  先ほど羽田に着陸しました。1時間のフライトでは物足りない！
  
  フレームタワーに限らず、バクーは破竹の勢い、
  恐らく次に訪ねる時には更に激変しているはず。
  
  > ところでChingizさんて、どうやって読むんですか？？
  > ﾁﾝｼﾞｽﾞ？？　外国人の名前って難しいですよね・笑
  
  多分チンギスでは。
  そんな風に呼んでて普通に返事してくれてたので、きっとそう。
  
  実はコーカサス周遊のおまけに一泊二日の弾丸ロシアが残ってますｗ
  
  ＤＯＮ