2012/10/06 - 2012/10/08
161位(同エリア329件中)
つみきさん
盛岡で、はじめての岩手旅を楽しみ
いよいよ後半は、宮古へ!そして田老へ!
初めて目にした津波被害と、幸運な偶然。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- びゅうトラベルサービス
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-
初日から盛岡を堪能し
この日は宮古へむかいます。
宮古へはバスで。
岩手県北バスの「106急行バス」というのに乗ります。
一度、乗車券を買ったのですが
往復乗車券のほうが少しお得だったので買いなおしました。
券売所のお姉さんごめんね。
ちなみに、盛岡→宮古の片道は1970円
往復乗車券だと3640円になります(7日間有効)
ちなみに、JRでの移動もアリですが
時刻表とにらめっこした結果、我々はバスをチョイス。 -
運良く、一番前の席をゲット。
初めての土地だから
車窓の風景を愉しみたいのです。
9:40発のバスでいざ出発!(宮古着は11:50の予定)
ちなみに、時間帯によって
トイレの無いバスにもなるので
お子さん連れは要注意。
途中「やまびこ産直館」でトイレ休憩がありますから
大人は大丈夫だと思います。 -
盛岡は内陸。宮古は沿岸。
その間を、バスの名前にもある「106号線」を、延々と西へ西へと進みます。
だいたい「JR山田線」と、似たり寄ったりのルートかな。 -
11時ちょっと前、トイレ休憩を兼ね「やまびこ産直館」という場所で、しばしバスは停まります。
サービスエリアのような、道の駅のような、そんな場所です。
ちょっと中をのぞいてみたら、
地元の産直野菜とか、手作りのお菓子とか色々売っていました。
うーん、気になるぅ。
でも着いたらお昼だし、
夜は宿の食事だし、
涙をのんで、このタイミングでの購入はあきらめました(泣)
どこまで食い意地はってんだ私(笑) -
これは、途中「あ!」と気づいて
振り返りながら撮ったバス停。
りんごになってました。かわゆい。 -
ほとんど山道を走行していましたが、
徐々に山を降りて、
なんとなく街に出た感じがしてきました。
宮古も、もうすぐそこだわ!
バスはほぼ定刻に宮古駅前に到着。
我々は、次の日の予定に備えて、コインロッカーのありかを確かめるのでした。 -
さて、当初の予定では、
速やかに「浄土ヶ浜」にむかい、
かの吉永小百合さんも楽しまれた
「さっぱ船で青の洞窟見物」とか
「遊覧船でうみねことたわむれる」とか、
楽しいプランを組んでいたのですが、
移動中にTwitterで確認していたところ、
どうやら海が荒れているらしい。
空は青く晴れわたっているのですが
そういえば、こころなしか風が強いような…。
おそるおそる電話で確かめると、
確かに波が荒いので、
どちらの船も運航中止になっていると…。
がーん!!!!!
でもまぁ、そんな場合もあろうかと、
ちゃんと別案も考えてありますってば。えへん!
でもその前に、今後の移動に備えて、
バス停の時刻表を撮影しておきました。
ちなみに、我々が乗るつもりだった船
その1)青の洞窟(さっぱ船遊覧)
http://j-marine.com/content/view/36/60/
その2)浄土が浜遊覧船
http://jodo-yuransen.jp/
これらは規模も乗り場も異なるので、ご注意ください。
また、海沿いの道が壊れていて、過去のパンフレット等とルートが変更になっていたりもするので、ベビーカーや車椅子の場合は、電話して確認した方が良いですよ。 -
こうして携帯で撮影しておけば、メモるよりらくちん。
おすすめです。 -
ちなみに、今夜の宿には、ちゃんと無料のシャトルバスもあるのですが、これがやはり「要予約」予め時間を決めねばならない。
気分次第で行動が変わる我々には、要予約のシャトルバスは使いづらい。
だもんで、自力でバス移動するつもりでいました。この時はねw -
さて、船をあきらめて我々が向かったのは、地元の方が利用する市場です。
その菜も「魚菜市場」。
http://www.ginga.or.jp/~gyosai/
「魚菜市場」って、いい名前ですよね。宮古の美味しいものが沢山集まってそうな名前です。
魚菜市場は、そんなに大きくないけれど、
地元の食材が沢山並んでいて、
どの町に行っても、こういう場所が一番楽しいです。
例えば「新巻鮭」だって
東京で見るお歳暮カタログのそれとはだいぶ違う。
色かな、大きさかな、干し加減かな。
なんだか旨みがぎゅっと詰まっていそうな鮭でした。
宮古の美味しいものを詰め合わせたセット商品なんかもありましたよ。
人に送ったり、自宅へのお土産用にしたり、これは便利そうですね。
市場のHPで紹介されているお店の中には、ネット通販をやってる所も少なくないので、興味のある方は、ご覧になってはいかがでしょう。
現地まで行かなくても、地元のお店の商品を買って応援できる。
いい世の中になったものです。
さて、こちらの写真ですが、
どうやら「お店」というわけでもなく、ただ青い板に白い線が区画割のようにひかれています。
これはどうやら、行商のおばちゃん的な方々の区画のようです。
このときは、ちと時間帯が遅かったのか、
きのこ類を並べて売っているおばあちゃんが一人だけ残っていました。
もう帰ってしまったと思われる他の方々は、何を商っていたんでしょうねぇ。とても気になります。
ご自分の畑でとれた、新鮮なお野菜だったりするのかしら。
この市場には、いつかまた再訪して、
この区画がいっぱいになってるところを見てみたいですわ。 -
市場内には食堂もありまして、
地元の方や観光客が、海鮮丼や若布たっぷりラーメンを食べていました。
「まんぷく食堂」
http://tabelog.com/iwate/A0304/A030401/3000623/
ただ、あまりのお客さんの多さに
(外のテーブルにもお客さんが待っていた)
注文してから食事が出来るまで、
かなり時間がかかりそうだな…と思い、
ここでのランチは諦めました。
宮古駅周辺に戻れば、それなりにお店もあるし、
ちょうどこれから駅へと戻れば、ランチタイムも一段落してるから、
来る前に行列が出来ていたお店にも入れるはずです。 -
市場を後にする前に、
せめて、市場で何か買って帰ろうと
私が選んだのがコチラ。
地元のお菓子「ひゅうず」です。
小麦粉を練った皮の中に
黒砂糖や胡桃が入っています。
かぷっとかぶりつくと
黒砂糖が蜜になって飛び出します。
決して、白い服を着て
お召し上がりになりませんように(笑)
自分で作って見たい方は
コチラ→「いわて宮古のほっこり味」
http://www.miyako-kappougi.net/denshoushoku_hyuuzu.html -
お菓子類は、他にも色々ありました。
盛岡からの移動中にみかけた美味しそうな蒸しパンのほかにも、
特に充実しているのが餅菓子。
小豆、胡桃、黄な粉、青豆の黄な粉などなどなどなど…。
片っ端から食べてみたかったです。ほんとは(笑) -
さて、駅前に戻ってきた我々は
「魚彩亭すみよし」さんに入りました。
お隣には「蛇の目寿司」さんの本店があるのですが、
ツレは「酢飯がきらい」というとんでもない偏食家なもんで、
お寿司屋さんには、なかなか入りづらいのです(泣)
しかし、店内に入ると、
市場に負けずおとらず、
上手くオペレーション出来てない雰囲気。
注文したものが出てこなくて、手持ち無沙汰感満々のテーブルが(笑)
大丈夫かなぁ…でも、仕方ない。
そのまま席につきます。
で、とりあえずビール! -
メニューはこんな感じ。
いざ「海鮮丼を!」と思ったら
なんと「今日はもう終わりました」って、えー!悲しすぎる。
仕方なく、どれならあるか確かめて選びました。
外に『海鮮丼売り切れ』って書いてて欲しかったけど
東京並みのオペレーションを求めるほうがズレてるのかな。
のんびりした街って事かもしれないしね。
せっかく宮古に来て、いらいらするのは勿体無い。
いつかまた来て
宮古のどこかのお店で
たんまり魚介類が乗った海鮮丼を食べればよいのです(笑)
1度来たくらいで、いきなりそんなに上手くはいかねーぜ!と
厳しい街なのかもしれません(笑) -
イチオシ
ツレは「酢飯じゃなくて、ふつーのご飯にできますか?」と確認して
めかぶいか丼を頼みました。
まさかのカニトッピングで
これがなかなか美味しい!
しかも、下はただの白いご飯じゃなくて
錦糸たまごが敷いてあったりして小技が効いておりまする。
やるな「すみよし」! -
イチオシ
私は生うにといくらの二色丼。
こちらもちゃんとご飯に仕事がしてありました。
後でわかったことですが
北海道のウニは昆布を食べて育つけど
宮古のウニは若布を食べて育つから
味があっさり目なんだそうです。
だから、丼ぶりに
こんなに山盛り乗せられても
最後まで美味しく食べられるのかもしれませんね。
私が一番好きなのは長崎の濃厚なウニですが
あれは山盛り食べるもんじゃなくて
飲みながら、少しづつ食べる感じですからね(笑) -
さて、お腹もいっぱいになって
ちょうどいい時間になったので
浄土が浜のホテルに向かいます。
私はバスで良かったんだけど
ツレがタクシー代出すから、というのでタクシーで移動。
途中はじめて、自分の目で「仮設」を見ました。
宮古市の仮設は、もちろん私が目にした場所だけではありませんが
グラウンドらしき土地に、ぎっしりと並ぶ
その戸数の多さに、ご自宅を失った方の多さをあらためて実感しました。
(H23年7月現在、2010戸)
何度も何度も、テレビや新聞で見ているはずなのに
やっぱり、自分の目で見るのは違うし
見ておいて良かったと思いました。
でもタクシーの中で
被害についてツレと話すのは
なんとなく控えました。
だって、タクシーの運転手さんだって
被害にあってるかもしれなくて
住んでらっしゃる町の事をあれこれ話して
嫌な思いをされたら、申し訳ないと思ったんですよね。
考えすぎかもしれないけど
震災の後、被災地で記念写真を撮る人の姿に
傷ついた方の話を聞いた事があったので、やっぱり、ね。
ちなみに浄土が浜は、観光地としては復活していますが
海沿いの遊歩道などは一部通行禁止になっているので
行かれる方は事前に良く確認して行かれた方がいいと思います。
【浄土ヶ浜】
http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1374-1382.html
ちなみに写真は
ツレがチェックインしてる間に
ロビーで撮影した眺め。
海は見えるけど、浄土ヶ浜らしい眺めかって言うと…。
でも確かに海が荒れてるなぁ。
これじゃ船が出るはずもありません。 -
さて、お部屋はまだ清掃中だと言うので
荷物を預かってもらって、浄土ヶ浜散策に向かいます。
ホテルの玄関を出て
駐車場の途中に「近道」となっている階段があります。
うおー、こんなに下るのかぁ。
って事は、帰りにこの階段上がるのかー。ひえー。ってな感じです。 -
ウミネコがついてくる。
かなり人なつっこいですが
決して襲ってくるような事はなくて
お行儀の良いウミネコさん達。 -
少しお菓子を持っていたので投げてやると。
どんどん集まってきます。
こりゃ楽しい。 -
浄土ヶ浜は海沿いに遊歩道がありますが
今は津波被害で通ることが出来ません。
でも迂回路はちゃんとあるので
回り道をすれば大丈夫。 -
進む先に、白い波しぶきが見えます。
風の強さがわかるでしょ? -
あー、写真じゃ
浄土ヶ浜の良さが伝わらないー。
足元は砂じゃなくて石なんですけどね
それがほとんど白いんですよ。
まるであの世みたい…と思ったのがわかるほど
俗世間とは違った、独特の景色でした。 -
レストハウスがあったのではいってみると
なんとウミネコの餌付けように売られていたのは…。
【浄土ヶ浜レストハウス】
http://www6.ocn.ne.jp/~jyodo/index.htm -
かっぱえびせん(笑)
カルビー、いいのか?これで。 -
試しに、かっぱえびせんを買って
再び外に出ると
もうそれだけでウミネコが
「あ、えびせん持ってる。くれるんでしょ?くれるんでしょ?」
とばかりに近寄ってきます。
そして、その様子に気づいたウミネコが
「おれも!」「わたしも!」とよってくる。
ほーら!もっと寄っておいでー!
空中でキャッチする技ありなやつもいて
なかなか楽しいですよ。
ちなみに遊覧船に乗るときは
ウミネコ用のパンを売ってると聞きました。
多めに買って、餌付けすると
楽しいかもしれません。 -
さて、ちょいと前後しますが
これはレストハウスからの眺め。
展望台とまではいかないけど
高い場所から浄土ヶ浜を見下ろす事が出来るスペースがありました。 -
レストハウスのレストランは
意外にメニューが豊富。
HPにもメニュー紹介があるんだけど
値段が載ってないのよねー。
ここで、これだけちゃんとご飯が食べられるなら
お昼のタイミングで浄土ヶ浜に来るコースも立てられるじゃないですか。 -
さすが!
雲丹麺だって(笑)
これ、食べてみたかったな〜。 -
ちょっと笑える
浄土ヶ浜カレーなんてのもありました。 -
お子様メニューもあるので安心。
ちなみに席数は、かなりたっぷりありましたよ。
団体さんが来てもいいように
二階にもたっぷり席がありましたから。
浄土ヶ浜まできてゆっくりして
食事も済ませられるわけですね。
あ、でも
あまり遅くまではやってないみたいなので
午後に行く方は、事前に電話で確認した方が良いと思います。 -
外へ出ると
ウミネコが行儀良く
左向けー左!って感じで並んでました。
きっとこの方が
風の抵抗が無くて楽なんでしょうが
こうして見事に並んでいると、可愛い。 -
家族で来ているらしい小学生の男の子も
ウミネコにえびせんあげてましたが
彼のまき方は独特。
わしづかみにしたえびせんを
自分の頭上に、わっさーっ!と投げて
逃げるように走り去る(笑)
投げ上げたえびせんに
ウミネコたちが飛びつく!
彼のえびせんダッシュは
とても楽しそうです(笑) -
この日は本当に風が強くて
海もにごってしまっておりました。
それでも、白い石だけが浜を埋めつくした
浄土ヶ浜は、俗世間とは何か違うような
ちょっと浮世離れした景色でもありました。
甚大な被害を受けたけれど
この観光資源が無事に残り
宮古の方々の観光資産として残った事は
本当に良かったと思いました。
ちなみに、この浄土ヶ浜
吉永小百合さんご出演のJRのCMにも登場しています。
【JR「大人の休日倶楽部」岩手県 宮古篇】
http://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/miyako.html -
浜を歩いていたら
まるで数字の「1」のような石を見つけました。
もちろん持ち帰ったりしたらいけませんので
写真を1枚。
こうやって、何かに似ている形を見つけるのも
楽しいかもしれませんね。 -
夜は、浄土ヶ浜パークホテルに泊まりました。
ここは、震災当時避難者190名を受け入れ
急遽ホテルのロビーフロアと宴会場に畳を敷き
マットレスと布団を敷いて寝る場所を用意したそうです。
ホテルでは被災者の方々には朝昼夕の3食を出したとかで
言うのは簡単だけど、ホテル側にはきっといろんなご苦労があっただろうなと思います。
その後、震災の一年後
今年の3月はじめにホテルはリニューアルされ
再び多くの観光客を受け入れています。
夕食は、お刺身&鍋。
具材が同じ大皿に乗ってるから
ん?どこまでが鍋?って
ちょっと迷い箸しちゃいました。お行儀わるっ。 -
うには「焼きうに」になってました。
-
この日は団体さんが来ていたせいか
途中から、かなり進行が滞って
んー、そろそろご飯持ってきてくれないかなー。と
待ち遠しくなっちゃいました。
仲居さんは、食事のスタート時から
「もし遅れてしまったらすみません、何かあれば電話で」
と、言ってくれたので
「いや、べつにのんびりでいいですよー」と言ってたのですが
想像以上に遅かった(笑)
よっぽど、てんてこ舞いだったんだろうな。 -
翌日は快晴!
でも、やはりちょっと波は高いようで
午後からは船も出るようだとフロントで話しているのを耳にしましたが
我々は予定があるので、チェックアウト。
ホテルの送迎で、宮古駅まで送ってもらいます。
駅のコインロッカーに不要な荷物を預けて
ふたたび県北バスに乗車。
行き先は「田老」という町です。
そもそも宮古に行きたい!と思ったのは
NHKの「こころ旅」という番組で
宮古に「三王岩」という、津波にも負けなかった奇岩があると紹介されていたからなのです。
「田老」という町には「万里の長城」と呼ばれていた
とてつもなく立派な防波堤があったのに
大変な津波被害を受けました。
そこに今も変わらずあるという
「三王岩」をこの目で見てみたくなったのです。 -
宮古駅からは、海沿いを北へと走る
「小本駅」方面のバスに乗車。
30分弱で田老に到着。
「田老駅」よりも一つ先の「田老中町」で下車するのが
防波堤にも、三王岩にも、最も近い場所になります。
以前は「田老港」というバス停もあったようですが
(位置など詳細は不明)
三王岩にもっとも近いバス停がわからず
なにげなくTwitterでつぶやいたところ
ご親切に、地元のガソリンスタンドの方見つけてくださり
バス停の事を教えてくださいました。
バスを降り立つと
どこかで見たような
おそらくテレビで見たと思われる景色の中に居ました。
予習はもちろんしてきたのですけれど
テレビで見た景色と、今、目の前に広がる景色が
ようやく重なった瞬間でした。
この門のようなものは
堤防のゲートの一部。
左右にあった壁は
津波で失われてしまったようです。 -
港は復興作業の真っ最中で
道はガタガタ。石ころだらけ。
瓦礫を運び出すトラックとすれ違うと
ほこりがもうもうと舞い上がります。
でも、港の一部には
真新しい倉庫などの
震災以降に出来たらしい設備も見えます。
少しづつ前進しているように見えました。
三王岩を見るには、展望台に行くしかないと聞いていたので
(岩の近くの遊歩道は通行止め)
iPhoneで地図を確かめながら
展望台への道へ差し掛かると
側溝の整備中。
車が上がっていく様子が見えたので通れるらしい。
工事をしている方のお邪魔にならないように
通らせていただきました。
ちょっと息切れする高さに
展望台があり、先客らしい観光客の方が数人。
どうやら反対側から
乗用車で上がってきたらしい。
植え込みの向こうに、三王岩が見えます! -
真ん中にそびえているのが「男岩」
奥が「女岩」手前が「太鼓岩」だそうです。
よくまあこの形で、津波にも負けず残っていてくれたものです。
いつかまた、下の遊歩道が元に戻った時に
もっと近くから見上げてみたいと思いました。
そもそも、この岩が無かったら
私はこの町を訪れる事は無かったかもしれません。
もちろんこの岩をテレビで見たのがきっかけではありますが
瓦礫とか被災された家とか、誰かが苦しい目にあった惨状の後を見に行くのは、さすがに不謹慎です。
でも、こうして立派な三王岩があったから
「自分の目で見てみよう」と思い、田老に来るきっかけが出来ました。
三王岩が呼んでくれたって事かもな…と思いました。
「三王岩」※宮古市HP
http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1539.html -
展望台を後にして、田老の町に戻ります。
堤防は10mほどの高さでしょうか
大きなダンプが、悠々くぐれる高さです。
とんでもない高さだったんだそうです。 -
町は、基礎だけになっているところがほとんどでしたが
この白いビルだけは、そのまま残っていました。
規制線の黄色いテープが貼られているのですが
一部はちぎれて、ひらひらと。
どうやら何か公共の建物のようです。
地元の方にとって
そのままの建物が残っているのと
全てを片付けて基礎だけになってしまっているのは
どちらがお辛いのだろうか…と、そんな事を考えました。
本当はもっと近くも通ったのですが
パシャパシャと写真を撮るのは、なんだか不謹慎な気がして
遠くから、自分の記憶に残すために撮りました。
いつもなら、旅先では沢山の写真を撮りますが
今回は、「災害の傷跡を撮る」という行為が
もしかしたら誰かを傷つけてしまうのではないかと
自問自答しながら、必要な箇所だけ選んで撮っていたように思います。 -
田老では、もう1箇所
必ず行っておきたいところがありました。
それがここ。
「田老ふるさと物産センター」
現在ではプレハブで営業中。
食品をメインにした品揃えで
あまりお土産は置いていないんですが
せっかくなので、宮古の若布と
地元の方が撮った写真で作られた
三王岩のはがきセットを買いました。
いいお天気だったのでアイスも買って
店の前にあった椅子を貸していただいて
バスの時間まで、のんびり休憩。
こちらのページでは
震災前の写真が今でも見られます。
【いわて観光ポータルサイト】
http://www.iwatetabi.jp/spot/detail/03202/432.html -
お店には看板犬がいます。
NHKが「こころ旅」の撮影で訪れたとき
自分のおもちゃを口にくわえ
「あそぼうよ」と火野正平さんに自ら寄っていったこ。
でもこの日は、どーしても眠いようで
ちょっと私たちと遊んだら
パイプを枕に、気持ちよく日向ぼっこしながら
寝てしまいました(笑) -
こちらは、田老ふるさと物産センターで
お土産に買った葉書きセットの中の一枚。
今は、このアングルでは見られませんが
(海沿いの道は通行禁止)
いつか、こんな景色を見たいものです。 -
バスは1時間に1本の割合。
バス停は、新しくなっていて
小さなベンチもありました。
幸いお日様がポカポカしていたので
このまま、のんびり待っていようかとも思ったのですが
ツレが「防波堤も、もっとちゃんと見ておこう」と言ってくれたので
防波堤の上に上ってみることにしました。 -
これが田老の防波堤の上からの眺め。
右手が海、左手が町になります。
以前は、家がぎっしり建っていたそうですが
残っているのは基礎ばかり。 -
海側には、瓦礫が集められ
うずたかく積みあがっている場所があり
ひっきりなしにトラックがやってきて
これを運び出していました。
瓦礫、と一言で言えば簡単だけど
これは誰かの家だったり、誰かの日常の一部だったはずで
それが全部まっくろな瓦礫になってしまった。
瓦礫は引き受け先での反対活動などもあるようですが
これが無くならなければ、この土地も使えないわけで
やっぱりみんなで負担して
まずは片付けていかなければならないと
私は思います。 -
街灯でも立っていたのでしょうか
ぐにゃりと曲がった鉄のパイプ。 -
ただの空き地にみえるけど
ここに沢山の家が建っていたんですよね。 -
防波堤を降りると
コスモスの花が咲いていました。
誰かが植えたという感じではなく
どこからか種が運ばれたか
前に植えられていた種が残って
花をさかせた感じ。
真っ青な田老の空と、風に揺れるコスモス。
写真におさめると、ここが被災地である事を忘れてしまいそうな1枚になりました。 -
ふたたびバス停に戻ると
どこからか祝詞が聞こえてきます。
地鎮祭か何かのようです。
田老の町でハレの場面に出会えたことは
私にとっても、嬉しい出来事でした。
これは、後からわかった事ですが
私に田老のバス停の事を教えてくださった
加藤石油店というガソリンスタンドが、ここだったのです。
「ハレの場面に出会えて嬉しかった」とツイートしたら
「それ、うちですよ!」と(笑)
田老の唯一の知り合いの方の
ハレの場面に同席させていただいたようで
この幸運には、感謝感謝でした。
神様も粋な事をするもんです。 -
宮古駅まで戻ってきて
駅前の蛇の目寿司さんへ入りました。
ツレは酢飯が苦手という
致命的な好き嫌いがあるのですが
お寿司屋さんと言っても、居酒屋さんのように
いろんなメニューがあるようなので大丈夫のようです。
ビールを頼んだら
塩辛もついてきました。わーい! -
連れはお刺身の定食。
-
私は海鮮ラーメン。
わかめの中で
カニが溺れています。
なんと贅沢。 -
宮古駅のロッカーに預けていた荷物を出して
なんとなく駅のお蕎麦屋さんの張り紙を見たら
おぉ、お持ち帰り用の「あずきばっとう」がある!
私は出来れば
地元で食べて帰りたい人なので
この時は買いませんでしたが
売店以外にも、こうして売ってるって珍しいですよね。
ちなみに、この時改装工事中だった宮古駅も
無事に工事が終わり、12/1にお披露目があったそうです。
また宮古に行くことがあったら
新しい駅舎なんですね。 -
私たちが宮古駅に居た時
ちょうど団体さんが到着しました。
JRのツアーだったのか
駅員さんが横断幕を持ってのお出迎え。
到着した観光客の皆さんは
ちょっと照れくさそうに笑顔。 -
宮古駅の売店では
少しお土産を買いました。
これは「山ぶどうジュース」
まるで強壮剤のようなボトルですが
普通のジュースですよ。
ただ、味は普通のぶどうジュースとは異なります。
お試しあれ。
もっと大きなボトルも売られていたので
お好みに合う方は、そちらもおすすめ。 -
こちらは「龍泉洞コーヒー」
龍泉洞とは、宮古よりさらに北上した所にある洞窟で
吉永小百合さん出演のJRのCMにも登場しました。
今回は、残念ながら行きませんでしたが
調べてみたところ
盛岡からならJR東北バスで
宮古からなら岩手県北バスを小本駅で下車
岩泉町民バスに乗り継いで行けるようです。
免許のある方は
宮古駅周辺でレンタカーを借りて回った方が
楽かもしれませんね。
盛岡から急行バスで来た方には
「106急行バス(往復)+レンタカー」で
4,000円〜なんてセット商品もあるそうです。 -
宮古駅前のロータリーもぱちり。
さほど広くないので
向こう側のバス停もすぐそこ。
これは、南東側から北西方面を見ています。 -
これは北東側から
宮古駅の駅舎をぱちり。
JR宮古駅の右側(西側)に
三陸鉄道の駅舎も並んでいます。 -
宮古観光で活躍する
岩手県北バスは、ほのぼのするカラーリング。
HPでは時刻表も見れるので
観光客が事前に下調べするのにも便利でした。
【岩手県北バス/路線バス】
http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/regular/ -
どなたかの参考になるかな…と思い
宮古駅前のロータリー図を撮りました。
盛岡に戻るには、6番のバス停です。 -
急行バスは「やまびこ産直館」でトイレ休憩があるのですが
(一部車内にトイレがあるバスの場合もあります)
来たときに気になっていた、郷土菓子らしい蒸しパンを買いました。
その名も「がんづき」。
名前は勇ましいですが、味は優しい。
ほんのりお醤油味?
調べてみたら、やっぱり入ってました。
【がんづきのレシピ】
http://www.miyako-kappougi.net/denshoushoku_gandsuki.html
※このサイトには、他にも宮古の郷土色が紹介されています。 -
盛岡に戻ってきて
またまた散策。
今度はお城跡に行きました。
こんな写真しか撮ってなくてすみませーん(^-^;) -
そして最後に
忘れちゃいけないのが
盛岡三大麺の締めくくり!
「わんこそば」です!!!!
お店は「準備中」なのですが
「わんこそば」の客だけは入れてもらえるらしい。
扉をガラガラ…と開けて「すみませーん」と声をかけると
奥から見せの人が出てきて「わんこそばですか?」と聞かれました。
わんこそばの客は二階へ。 -
我々が入ったのは「東屋」さんという有名店なのですが
3,150円の薬味が9種も付くコースを頼んだら
お刺身まで出てきました。
こんなん食べたら
お蕎麦が入らなくなっちゃうよー!
お店のお姉さんが
色々と懇切丁寧に教ええてくれて
いざ、わんこそばに、チャレーンジ!
ドキドキドキ…。 -
食べてる最中は、撮ってる場合じゃないので
戦い終わった後でぱちり。
手前の2列が私。
奥の7列がツレの分。
やつは100杯以上食べて
記念の手形を貰いました。
お腹いっぱーい!
途中、隣の席に
小さなお子さんを3人連れた家族連れがいらしたんですが
その子ども達の食べっぷりが凄かったwww
まるでツバメのヒナが
親に餌をねだって、大きく口を開けるように
お姉さんにむかって椀をつきだし
お蕎麦を入れていくお姉さんも大変そうwww
あっという間に蕎麦が無くなって
「ちょっと待ってくださいねー!」と
お姉さんは奥へと走っていきましたw -
わんこそばはデザート付き。
…く、苦しい。 -
帰りの新幹線は、ほぼ満席。
東北へ観光する方、増えてるって事ですかね。 -
私は盛岡駅で、ベアレン醸造所のビールを買い込み
最後まで飲んだくれて、東京へ戻りました。
あー、盛岡も宮古も、いいところだったなー。
行って良かったー。
この旅行記が、誰かの岩手旅のきっかけになる事を願って…。
おしまい。
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