バイロイト音楽祭　チケット　ホテル　服装と支度

2012/08/21 - 2012/08/26

　バイロイト音楽祭のチケットは、通算１０数年、連続した申し込みは８回目でやっと当たったもの。　来年のワーグナー・イヤーで当たることを期待していたが、この機会を逃すと、また８年ほど待たなければならない。　それで後先考えずに送金した。
　幕間を入れると６時間、しかも重たいワーグナー漬けの５日間はとても耐えられないと、家内からは敬遠された。　そこで、友人を誘ったら快く引き受けてくれたので、余った一枚が無駄になるのが避けられた。
　当選してから旅行社のツアーを調べたら、ＪＴ＊社は、バイロイトのシステムが変わったので本年は催行しないとのこと。　郵＊ツアー社は１回のみの催行の案内があった。　ＨＩ＊社だけがたくさんのツアーの案内を出していた。　ホテルでも、この会社のツアー客やチケットだけを購入したとの日本人を数人見かけた。　聞いたところによると、10万を超える額だとか。
　現地で物知りに聞くと、ドイツ政府や州政府の補助金を得ているのに、特定の団体や旅行者に優先的に配布するのはおかしいと、今年からチケットの配布システムが変わったとのことである。　噂だけでよく分からないが、日本のワーグナー協会への配布も停止になったとか。　それで、一般の申し込み者への枠が広がり、一般の人の当選が早まったと聞かされた。
　小さな街なのでホテルが心配で、すぐにいくつかのサイトで調べが、2月初旬でバイロイトの中心近くで空いていたのは、劇場から３ｋｍほど離れたところにあるBest Western Transmar-Travel-Hotelのみ。　とりあえずキャンセル無料の条件で予約したが、近いところはないかと毎日チェックした。　すると、数日後に、運よくARVENA Kongress Hotelに空きが出たので、即刻予約した。　ホテルのクチコミを見ると、音楽祭会場まで送迎バスがあり、異口同音に朝食がうまい、と書いてあった。　その上、ホテルは町にも駅にも近いので行動の自由がきく。　実際、音楽祭には好適のホテルであった。
　駅のすぐそばのHotel Goldener HirschやHotel Bayerischer Hofは、時々チェックしていたが、空きの情報はとうとう出なかった。　街の中心に近いRamada Hotel Residenzschloss Bayreuthも同様に空きが見られなかった。

　１）バイロイト案内　音楽祭と祝祭歌劇場
　　　　　https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10720437/
　２）バイロイト案内　エルミタージュ公園
　　　　　http://4travel.jp/traveler/o-miyasan/album/10714433/
　３）バイロイト案内　ワーグナー記念館、辺境伯歌劇場
　　　　　https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10720324/
　４）バイロイト案内　駅からマクシミリアン通り
　　　　　http://4travel.jp/traveler/o-miyasan/album/10719278/

エリア バイロイト(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

チケットの申し込み
　最初だけはバイロイト音楽祭のチケットビューローに申し込みフォームを送ってくれと手紙を出す。
　　　http://www.bayreuther-festspiele.de/
　すると、８月末か９月初旬頃に次年分の申込書が送られてくる。　以後は毎年同じ時期に案内書と申込書が送られてくる。　申し込みの期限は１０月１５日必着と記憶している。
　このときの手紙には、申込者に付与されたＩＤ番号が印刷されている。　また、申し込み回数を示すマーク（＊印）が印刷されていたが、２０１２年度の申し込みからはそのマークが消え他ので、覚えていないと自分の申し込み回数が分からなくなる。
　参考までに私のＩＤは２５万弱であったが、昨年初めて申し込んだ人のＩＤは１００万強であった。　もし、この番号が順番に付与されているものだとしたら、申込者が急激に増えたのであろう。

チケットの到着と支払
　ネットで調べると、当籤のときは、早い人では年内に返事を受け取った人もいる。　２０１０年までは「申込者が多かったので残念でした」との手紙が届けられたが、現在は「３月末までに連絡がなければ、ダメと思ってください」とＨＰに書いてあるように何の連絡もなくなった。

チケットについてのいろいろな噂
　チケットをどうしても入手したいときは、Ｈ＊＊の旅行社に頼むがベストかもしれない。　時間がたっぷりあるならば、毎年申し込んで１０年近く待てばよい、これが一番安上りの方法。　次がバイロイト友の会に入って３年ほど待てばよい、これも安上がりの方法。　日本の友の会もあるので、会の事務局に確率を問い合わせるのがよい。
　昨年までは、バイロイト音楽祭のチケットのページで、「入場時に本人認証のためパスポートなどの提示を求める場合があります」などと書いてあったが、今年からは無くなっている。　ブラックマーケットを容認したのかもしれない。

バイロイト友の会
　劇場の正面右手にあるカフェレストランの左側に事務所がある。　　会員数はおよそ５０００人、会のＨＰによれば、入会費は２６０ユーロで年会費は２０５ユーロである。　噂によれば、この会に割り付けられるチケット数は１４０００枚で、会員になれば３年目くらいから３枚ほどの割り当てがあり、以後毎年チケットが割り当てられつとのこと。
　　http://www.freunde-bayreuth.org/html/engl.html
　チケットの情報については、下記も面白い。
　　http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52059149.html

　今回はフィンエアーを利用し、成田→ヘルシンキ→ミュンヘンの空路をとった。　ミュンヘンからバイロイトへは、無理すればその日のうちに入れるが、遅延やトラブルを懸念してニュルンベルクで２泊することにした。

音楽祭の昼間は、退屈である。　小さな街であるので、そのつもりになれば、一日で街の全てを回れる。　開演は「オランダ人」の６時を除いては、全て４時からで、昼食や支度を考えるとあまり観光に充てる時間はない。　日帰り観光できるところは、ニュルンベルクだけである。　バンベルクも候補に挙げたが、バスも列車も時間がかかりすぎる。

　服装では、ブラックタイ指定というドレスコードのあるグラインドボーン音楽祭では、和服などの民族衣装を纏った少数の人を除いては、すべてタキシードである。　次に正装が多いのは、バイロイト音楽祭で、およそ５０％ほどであろうか。　ザルツブルグ音楽祭は、平土間の一部の観客、それもホワイエでシャンパンを傾けるような人たちで５〜１０％位であろうか。　これ以外の音楽祭は正装姿は稀である。
　バイロイトの他に、ボン・ベートーベン音楽祭とベルリン音楽祭のいずれも初日を聴く予定である。　これらの音楽祭はマイナーであるし、タキシードだと浮いた感じなりそうなので、濃いめの背広で間に合わせることにした。
　今回のドイツ旅行では、永めの宿泊がバイロイトの５日間とベルリンの７日間だけで、他は２，３日の短い宿泊である。　そのため、宿でクリーニングに出すの日も限られるため、タキシード以外にも、持参する衣類がいつもの旅行よりはるかに多くなった。　パソコンも含めると２７ｋｇとなり、制限の３０ｋｇ以内であったが、列車に乗り込むときは大変であった。
　

　２０１２年の８月にバイロイト音楽祭で５泊したホテル。　エルミタージュ宮殿を除いては、いろいろな観光スポットは全て徒歩圏内、それも１０分あれば十分。　中央駅も１０分ほどの距離、大きな荷物がなければ十分歩ける。　実際スーツケースを転がして駅に行く人を見かけた。
　ホテルから４，５分の所にある３，４階建ての建物に、大きなスーパが２軒入っている。　たいていのものは賄える。　また、これと逆の方向であるが、徒歩５，６分の所には、バスセンターとショッピングモールもある。

フロントは狭くて、ロビーと云えるほどのものはない。　どうでもよい設備より、実質の優れたホテルであった。

エレベータホール、食堂へと続く。　食堂は一番奥、食堂の手前左にビデオ映写の小部屋がある。

レストラン、玄関脇でフロントの前にある

開演２時間前でそろそろホテルを出発する時間で、玄関には人が集ってくる。　この頃になると、レストランの入り口付近には、シャンパンやワインなどの飲み物が用意される。　もちろん無料である。

食堂前の小部屋では、その日の演目のビデオを終日流している。　ただし、当年のものではなく、ビデオ化された数年前のもの。

部屋は、４★として、ごく普通の部屋、エアーコンが装備されていたと記憶している。　ｗｉｆｉは無料であった。

ベッド

洗面所、風呂はバスタブ

電気ポットを貸し出してくれるので助かる

音楽祭期間中は朝食は１時半まで、有難いことに何度食してもよいそうだ。　つまり昼食としてもよいとの話。　昼近くには、卵を焼いてくれる。

庭でも食事できる

　これは７人乗りの小型の送迎バス。　人気があり、待つ人が列をなしている。
　バイロイトでは殆ど全てのホテルが、音楽祭会場までバスで送迎している。　このホテルも、この小さなバスとは別に大型の送迎バスが出る。　送迎バスは行きは無料、帰りは５．５ユーロ（だったかな？）。　３人ならばタクシーの方が安上がりとなる。