2012/10/06 - 2012/10/06
65位(同エリア298件中)
哈桑湖さん
あれはまだ、大学に残っていたころでした。
この伊島行きの船に乗ろうと、走って走って桟橋に向かいました。
あと一歩というところで、船は出てしまいました。このときに、なんてついていないのだろう。私の運命は何者かに呪われているのだろうか、そう感じたものです。
あれから大分過ぎて、今回やっと伊島に上陸出来たのです。
あの当時は動物棟でネズミの相手をしていましたが、働くことも世の中も、全てが馬鹿らしく感じていました。どんなに一生懸命やっても適当にあしらわれ、「そっちがそう出るなら、こっちもこう出てやろう」と思ったのです。
そんなときに、同じアパートの住人から、名刺大のチラシを配布するアルバイトを頼まれたのです。
このアルバイトで稼いだ金で、徳島にやって来たのです。
でも今から考えると、上陸出来なかったのは、運命に呪われていたのではなく、まさに「悪銭身につかず」、だったような気もするのです。
私はこのチラシを、夕暮れになってから、電話ボックスや、パチンコ屋の駐車場に停めてある車のワイパーの下に、配布していました。
そのチラシには、若くて綺麗な、お姉さまのお写真の下に、確か電話番号がのっていたような記憶があります。美人局(つつもたせ)に会おうが、病気を感染させられようが、そんなこと俺の知ったことかと、捨て鉢気分でした。
今回この島を一周しながら、運命は切り開けるものだろうかと、考え込みました。あとから、あのときあのように選択すれば良かったと思うときもあるからです。
でも天災や戦争の前では、一個人の力など、なきに等しいのです。
こんなときに、あるエピソードが頭の中をよぎりました。
アウシュヴィッツ・ナチ強制収容所には、窃盗常習犯、異常性愛者、変質者なども大勢いたので、看守や囚人の間で、腐敗が横行していたようです。こんな中にあっても自分自身を見失わなかった人がいたようです。
こういった人たちは、己の運命を受け入れていたといいます。それゆえ、どんな状況下でも平静でいられたようです。
私は思いました。運命を切り開こうと思うと、自分の肉体、精神ともに負荷がかかります。
それより、運命を受け入れた方が、ずっと人生が楽になるのです。
ただ若くはないので、残された人生の中で、可能な限り楽しもうと思ったのです。
やはり旅ですね、私にとっての一番の楽しみは。
これからも続けたいですね。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
PR
-
四角の建物が伊島行きフェリーの待合室
新しくなったようですが。
私が大学に残っていたころも、こんな感じでした。
待合室には鍵が。 -
7時に伊島を出た船が、阿南の答島港に入港
-
奥に畳の間があるだけ。
お手洗いなどはなし。 -
8時半に入船します。
切符は船内で。
片道1000円
30分の船旅 -
火力発電所を過ぎて
-
沖に向かって
-
景色がいいです。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
伊島港です
-
-
-
港近辺の海です
-
-
前島と結ぶ橋です
橋の下は急流です -
前島の隣の獅子島
-
獅子に見える岩
綺麗な海です -
-
-
-
弁天島とは陸続き
-
弁天島
陸続きですが、道が悪路 -
-
伊島小・中学校です
-
小学校を過ぎると、この看板。
少し歩いて -
この階段を上って。
標識なしです。 -
ここを上って
-
カベヘラの海岸
ここで大物釣りができます
岩の上には釣り人が。
瀬渡し船で上陸です -
-
-
-
釣り人がいます
-
-
さらに山道を上ると、伊島の町が
-
灯台への道
悪路です
蜘蛛の巣をいくつかくぐって -
伊島灯台です
-
さらに進むと観音様が小路にたっています
-
眼下に湿原が
かつては水田だったようです -
湿原の中の水たまり
望遠で -
-
-
綺麗な海
ため息が出ます -
観音様の奥ノ院
道がわかりにくい
32番の観音様を目指してください -
-
すごくきついです
-
-
-
きつい下り坂
湿原に出ます -
-
湿原の中の池
-
池です
-
-
湿原から上り坂
きつくて長いです -
元の道に合流
-
伊島小・中学校の教職員の宿舎です
モダンです。 -
ウツボの干し物です
とてもおいしいようです -
島にある旅館
日曜・祝日は休みです。
もう一つ旅館がありますが、宿泊のみです。 -
漁協です
ここで日用品、食料品が販売
日曜日は休みです -
集落から見える伊島灯台
-
伊島港と弁天島
-
阿波橘からこの電車に乗ってきました
徳島着です -
特急 うずしお これに乗って高松に
こうして気軽に徳島にやってこられるのも、私がチョンガーだからです。
家族がいたら出来ませんもんね。
運命は受け入れるものです、でもその中で、自分の人生を楽しむべきですね。
今度はさらに南の出羽島に行きたいですね
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
68