2012/10/06 - 2012/10/06
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montsaintmichelさん
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「桐葉知秋」とは、一枚の桐の葉の落葉から秋を知るの意で、僅かな前兆から本質や事の趨勢を察知することを表現しています。
落葉もさることながら、初秋の代名詞と言えばやっぱりコスモス。秋空に映え、清々しい爽風に揺らぐコスモスは、どことなく郷愁の念を彩る風物詩と言えます。
台風17号の影響が危ぶまれましたが、京都府立植物園はコスモスはじめ沢山の花々が美の競演を楽しませてくれました。広大過ぎて全てを回ることはできませんでしたが、初秋を満喫できた一日でした。
<アクセス>
京都市営地下鉄 烏丸線「北山」駅下車 3番出口からすぐ
路線図はこちら
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000008/8995/route_map.pdf
<開園時間>
午前9時から午後5時まで(入園は午後4時まで)
<温室観覧時間>
午前10時から午後4時まで(入室は午後3時30分まで)
<入園料>
一般 ¥200 温室観覧料は、別料金(¥200)です。
植物園・陶板名画の庭 共通券は¥250で窓口のみで販売。
(陶板名画の庭の入場料は一般 ¥100ですので、¥50お得。)
詳細は次のサイトを参照してください。
http://www.pref.kyoto.jp/plant/11900026.html
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
PR
-
京都北山 ビストロブランシュリー ブリアン北山店
北山駅を降りて地上に上がると左手に植物園が出迎えてくれます。道路の反対側は、北山バプテスト教会や小洒落たショップが立ち並ぶ北山ストリートで、自然発生的にテンションが上がります。
植物園に入園する前に、こちらで昼食を調達しておきます。進々堂の跡にできたベーカリーカフェレストランで、本店は平野神社の近くにあります。一階はベーカリーで2階がレストランになっています。
種類が豊富で、なによりもコストパフォーマンスに富んでいるのが魅力です。
パンの種類は次のサイトを参照してください。
http://tabelog.com/kyoto/A2605/A260503/26004348/dtlphotolst/ -
京都北山 マールブランジュ北山本店
ベーカリーのお隣にあるのが、北山を代表するパティスリーのマールブランジュです。こちらでは、帰りに調達するケーキの種類を下見しておきます。
30周年を前に全面改装し、売り場がより広く、より快適に生まれ変わりました。生ケーキも焼き菓子も、マールブランシュの全てのお菓子が揃います。ゆったり寛げるサロンでは、本店サロン限定のミルフィーユが大人気だそうです。
http://www.malebranche.co.jp/kitayama/kitayama.php -
京都北山 キャピタル東洋亭本店
京都で一番古い洋食屋で、1897年の創業。往時、河原町三条下ルの細い路地で高橋銀次郎が「東洋亭ホテル」を創業。その名前の由来は、京都や日本の枠の中に納まらない “東洋”の雄大なイメージからだそうです。昭和天皇即位の御大展では料理提供をされています。
オープンなテラスルームで、植物園の緑を楽しみながら、南欧をメインとしたフュージョン料理をオシャレなカクテルと一緒に楽しめます。
http://www.touyoutei.co.jp/ -
京都府立植物園 北山門
京都市街北山に位置し、東は比叡山や東山連峰を望み、西に加茂の清流、北は北山の峰々を背景とした景勝の地にあり、日本の代表的な植物園です。
1924年に開園し、1992年に観覧温室を竣工。南半分には、正門付近の1年草を中心とした四季の草花が鑑賞できる正門花壇と観覧温室及びバラを中心とした造形花壇、噴水や滝のある沈床花壇よりなる洋風庭園などの人工的な造形美で構成されています。特に、世界の熱帯植物を身近に観賞できる観覧温室は、面積、植栽植物の種類ともに日本最大級の温室です。
総面積:240,000平方m -
京都府立植物園 ワイルドガーデン手前のコスモス
門を入るとセンセーション(コスモスの種類名)がお出迎えです。鉢植えですが、比較的大輪で見応え十分です。
センセーションは1930年代にアメリカで育成された早咲き系統の品種です。コスモスの代名詞的な品種で、広く栽培されており、景観作りにもよく使われます。
花径が10cmを超す大輪種をセンセーション・ベルサイユと呼ぶそうです。
この植物園は、三脚撮影が許可されているようです。他の鑑賞者の迷惑にならないよう、マナーを守ればOK。次回からは、三脚持参で馳せ参じましょう。 -
イチオシ
京都府立植物園 ワイルドガーデン手前のコスモス
ホワイト センセーションの雄姿。純白で素朴さが魅力的です。
時折通り過ぎる秋風になびく姿は、疲れた心身を癒してくれます。
大地から太陽への感謝の気持ちを表現しているようです -
京都府立植物園 ホウキギとソナタ混合のコラボ
ホウキギの先端が紅葉し始め、きれいなグラデーションを演出していました。
アカザ科ホウキギ属の一年草。別名、ホウキグサ(箒草)。
原産地は中国。箒のような細かい茎が特徴的で、秋に紅葉し、茎も真っ赤になります。昔は茎を乾燥して、実際に箒として利用されることがあったことから命名されています。実は「とんぶり」という秋田県特産の食べ物になるそうです。 -
京都府立植物園 ハッピーリング
薄いピンク色の花弁の中心近くに濃いピンク色のリング模様が天使の輪のように浮かび上がっています。日長の影響を受けにくい早咲き種だそうです。
並んで咲いているところを見るとなんだか微笑ましく、幸せな気分になるから不思議です。
花言葉は「少女の純真」「真心」。 -
京都府立植物園 ハッピーリング
風になびく姿を見つめているとロマンチックな気分に浸れ、時間が経つのを忘れてしまいます。ネーミングのセンスが光りますね! -
京都府立植物園 ワイルドガーデン
「麦藁帽子と少女の像」宮瀬富之 作 (H5年)。少女のはんなりとした何の屈託もない表情が見る者を爽やかな気分にしてくれます。酸性雨の影響が、少々気がかりです。
花壇は、色とりどりのキク科の植物でお化粧されていました。黄色の花は、サンビタリア。キク科ジャノメギク属の多年草で、ゴールドブレイドという品種だそうです。
ワイルドガーデンは名前負けすることなく、樹木、石組、水の流れに合わせ、様々な種類の1、2年生草花を中心に宿根草、球根類などがびっしりと植栽されています。小径を散策しながら、自然な雰囲気を満喫できるスポットです。 -
京都府立植物園
ワイルドガーデン クレロデンドルム
クマツヅラ科クレロデンドルム属で、原産地は南アフリカ。別名、源平カズラ、ブルーエルフィン(青い妖精)、英名でブルーバタフライブッシュ。オシベとメシベが花弁より長く突き出るのが特徴です。
ウガンダからザンビア、ジンバブエに自生する草丈1〜3mの低木です。花は径約2cm、両側の4裂片は淡紫色、中央裂片は内曲して袋状になり濃紫色。蝶が舞うように咲く姿は清楚で可憐です。見頃は10月下旬まで。
属名の Clerodendrum は、ギリシャ語の「cleros(運命)+dendron(樹木)」に由来し、スリランカにあった同属の2種を「幸運の木」「不運の木」と呼んだことから命名されたそうです。果たしてこの木は幸運を呼ぶ花なのでしょうか? -
京都府立植物園
ワイルドガーデン クレロデンドルム
熊蜂は、ミツバチ科クマバチ属の概して大型のハナバチ。これまで、約500種が記載されているそうです。体長は2cmを超え、ずんぐりした体形で、胸部には細く細かい毛が多い。全身が黒く、翅も黒い中、胸部の毛は黄色いのでよく目立ちます。体の大きさの割には小さめな羽を持ち、羽はかすかに黒い。
メスは顔全体が黒く、複眼は切れ長。額は広く、顎も大きいため全体に頭が大きい印象。性質はきわめて温厚で、ひたすら花密を求めて飛び回り、人間にはほとんど関心を示さないそうです。
春のフジといい、このクレロデンドルムといい、紫色の花を好むのでしょうか? -
京都府立植物園
ワイルドガーデン ノゲイトウ・キャンドル
ノゲイトウは、ヒユ科ケイトウ属の一年草。原産地は熱帯アメリカ。別名、セロシアで、ハゲイトウの仲間だそうです。
草丈は30〜80cmで、葉は細長い楕円形で互生しています。
花序は細長く、花の色は赤から銀色へと変化します。瀬ロシア(Celosia) はギリシャ語の「keleos(燃やした)」が由来で、焼けたように赤く乾燥した様子を表したものだそうです。
花言葉は、希望の灯。そのまんまですね! -
京都府立植物園
ワイルドガーデン アゲラタム・シェル・ピンクハワイ
キク科カッコウアザミ属の一年草。メキシコからペルーにかけて30種類ほどが分布。四季咲き性で、5月から11月ごろまで咲き続けるそうです。因みに、名の由来は、ギリシャ語の「ageratos(不老)」が語源。この花の花期の長さや花の色が褪せないことからといわれます。別称はオオカッコウアザミといいますが、カッコウというのは鳥のカッコウではなく、シソ科のカワミドリという植物。葉がそれに似ていることからそう呼ばれるそうです。花言葉は、安楽・幸せを得る・楽しい日々。バープル色はよく見かけますが、ピンク色は珍しいと思います。さわやかな涼感のある淡いピンクの花色と、ふんわりしたソフトな質感が魅力の花です。砂糖菓子のようなという表現がありますが、正しくその通りですね。触ると壊れそうな繊細な花です。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン
オキザリス ・トライアングラリス
カタバミ科カタバミ属の球根植物。原産地はブラジル。別名を紫の舞と言い、葉色が紫褐色で、葉形が三角形をしたレグネリー種のオキザリスです。日中に開花し
夜間や曇りの日は閉じたままです。淡いピンク色の楚々とした花を咲かせていますが、葉の方が存在感が大きいような…。 -
京都府立植物園
ワイルドガーデン ハブランサス・ロブスタス
ヒガンバナ科 ハブランサス属。原産地は、中南米アルゼンチンの大草原。
雨後に花が咲くことから別名ピンク・レインリリーの別名を持ちます。花期は、7〜10月。
ほとんどの種は一日花で、咲いた花はその日のうちにしぼんでしまうそうです。こうした儚さが、心を打つのでしょう。命名は、ギリシア語のハブロス(優雅な)とアンサス(花)からきており、「優雅な花」という意味。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン ダンギク
シソ科カリオプテリス属の半常緑多年草。日本・東アジア原産。
日も短くなる秋、リング状のふさふさした花を長く伸びた花茎に段上に花を咲かせます。ピンクや白花もありますが、魅力的なのはやはり青紫の花色。目に鮮やかで綺麗です。別名のカリオプテリス(Caryopteris)は、ギリシャ語の「karyon(クルミ)+ pteryx(翼)」が語源。実に翼状のものが付いているからだそうです。
キタキチョウ(チョウ目シロチョウ科)
以前はキチョウと呼んでいたのですが、2005年にキチョウとキタキチョウに分類され、本州にいるものはキタキチョウとなりました。キチョウは南西諸島 。 -
京都府立植物園
ワイルドガーデン ソラナス・センセイション
ナス科ナス属の一年草。学名、Solanum melongena cv. Sensation 。
赤い果実が目を引く観賞用の園芸品種の一種。黒い軸に真っ赤な果実の対比が実に美しい。ソラナム属植物には、野山で見かけるものなどで、果実に毒性のあるものがあるので注意してください。因みに、食用のナスも学名は、Solanum melongenaです。同じナス属のトマトはSolanum lycopersicumです。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン ナス(甲子園)
ナス科ナス属の多年草。 インド東部の東ガーツ山脈が原産。学名 Solanum
melongena cv. Kohshien。別名「ハナナス」。
白く真ん丸で直径4〜5cmもあり、野球のボールより小粒ですが、白球に例えて甲子園と命名されたそうです。熟すと橙色に変わってきます。ナス科ですが、枝が紫っぽくありません。交配種と言うことでしょうか? -
京都府立植物園 ワイルドガーデン
ネコノヒゲ チャイナブルー
シソ科オルトシフォン属の多年草(耐寒性がないので、日本では一年草扱い)。原産地は、インド・マレーシア地方。突き出た白くて長い雄しべと雌しべが「猫のひげ」に似ていることから命名されたそうです。別名「キャッツ・ウィスカー」。whiskers = 猫などのひげ。インドネシアの有名な民間薬で、尿路結石、マラリア、糖尿病など、様々な病気に広く用いられ、ハーブの一種だそうです。
ちゃっかりツーショットに収まったのは、マルバアサガオ・カーニバル デ ヴェンツア。ヒルガオ科で原産地は、熱帯アメリカ。見頃は、10月下旬までだそうです。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン トウガラシ
ナス科トウガラシ属の多年草。
トウガラシと言われると鷹の爪をイメージしてしまいますが、アートにもなることが分かりました。葉色が濃く、実の色彩とのコントラストが美しいです。見頃は9月下旬まで。 -
京都府立植物園
ワイルドガーデン ブラックパール
ナス科トウガラシ属の多年草。
生育初期の葉色は緑ですが、高温と高日照により、紫と言うよりは黒っぽく変色します。真珠のような光沢のある黒色の実は、熟すと赤色になるそうです。耐暑性、耐乾性にとても優れ、生育旺盛です。オールアメリカセレクションズ2006年の金賞受賞品種だそうです。見頃は10月上旬まで。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン UFOピーマン
一風変わった形のピーマンがありました。UFOピーマンという品種名のトウガラシで、なるほど空飛ぶ円盤みたいな奇想天外な形をしています。
カプシクム・バッカツム(ナス科トウガラシ属、南米原産)の園芸品種だそうです。果実の辛味は中程度。熟すと真っ赤になり、羽の部分は生でも食べられるそうですが、種と中央部分は激辛だそうです。ピクルスやペッパーソースにするといいみたいです。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン ブラックオリーブ
オリーブのような形をしていますが、これもトウガラシの一種です。オールアメリカセレクションズ2012年の金賞受賞品種だそうです。
実は黒光りして毒々しいですが、実の元となる薄紫の花はなんとも可憐です。この対比が面白いです。 -
イチオシ
京都府立植物園 ワイルドガーデン ホトトギス
ユリ科ホトトギス属の多年草。葉は互生し、楕円形で長く、葉脈は縦方向で、表面には毛が生えます。花期は、初夏から秋。雌雄同花で上向きに咲き、花弁が6枚で直径数cm程度。花の寿命は、2〜4日と短いそうです。
東アジア(日本、台湾、朝鮮半島)に分布し、19種が確認されているそうです。
そのうち日本では13種(変種を除く)が確認されており、うち10種は日本固有種。 日本列島を中心に分布していることから、日本が原産であると推定されています。 -
京都府立植物園 ワイルドガーデン ヒポエステス
キツネノマゴ科ヒポエステス属の多年草(日本では寒さに弱いので一年草扱い)。原産地は、マダガスカル。葉腋から花柄をだし、唇形の淡紫色の花をつけます。 -
都府立植物園 ショウキズイセン
ヒガンバナ科リコリス属の多年草。本自生(九州、四国〜南西諸島)〜台湾、中国に分布。赤や白花の彼岸花より少し遅めに咲き始めます。
別名「鐘馗蘭(しょうきらん)」。「鐘旭」は5月人形などにもある、あの伝説の守護神・鐘旭様のこと。中国は唐の時代、なみなみとアゴヒゲを蓄え恐ろしい容姿がもとで仕官を断られた鐘旭が悪夢に囚われた皇帝・玄宗の夢の中に出てきて、魔を祓って病を癒したという伝説から。ショウキズイセンの花の波打つ様子を、その鐘馗ヒゲに例えたということです。
花言葉は、 悲しい思い出 、追想、深い思いやり。 -
京都府立植物園 植物生態園 ヒレアザミ
キク科ヒレアザミ属の越年草。ヨーロッパから東アジアに分布します。
茎には翼という表皮が変化した膜のようなものがあり、先には棘があります。和名は、これを魚の鰭に例えたものです。
遥か昔から人類に知られて来た植物で、旧約聖書の「創世記」に出て来る場面が有名。禁断の木の実を食べたアダムに、神は「お前のために地は呪われたものになった。これから地はお前のためにイバラとアザミを生じるだろう」と記されています。 -
京都府立植物園 植物生態園 シロホトトギス
紫紅色の斑点のない日本固有種で、ホトトギスの変種です。開期は、9〜11月。別名、白楽天。北海道西南部、本州の関東地方以西から四国・九州に分布。日陰に咲く清楚な花です。花披片は白色で6個あり、内側にホトトギス特有の斑点がありません。下部には黄色の斑紋があります。花言葉は、「秘めた意志」。 -
京都府立植物園 植物生態園 ホトトギス
和名のホトトギスは花被片の紫色の斑点がホトトギスの胸毛に似ていることによるそうです。属名のトリキルティスは、ギリシア語のtreis(3つの)とkyrtos(突き出した)を組み合わせた造語です。
花言葉は、「永遠の若さ」「永遠にあなたのもの」。 -
京都府立植物園 植物生態園 紫式部の実
クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。葉が、全体的に鋸葉になっているのが、コムラサキとの区別の仕方です。
類似のコムラサキは、次のサイトを参照してください。
http://4travel.jp/traveler/montsaintmichel/pict/26690676/ -
京都府立植物園 植物生態園 紫式部の実
深みのある紫色の実は日本的な典雅さを秘め、なんともいえない優美さです。昔は、鑑賞だけでなく実を染料に用いたそうです。
花言葉は、愛され上手・上品・聡明 。 -
京都府立植物園 沈床花壇
芸術の秋であると共に食欲の秋でもあります。ビストロブランシュリー ブリアン北山店で調達したパンをベンチに座って食します。
こちらは、カリカリ練乳フランスです。パリパリ・カリカリの触感が魅力の逸品です。通常のものより長いので、お店でカットしていただいて二人で美味しくいただきました。お値段も良心的です。(¥180ほど) -
京都府立植物園 沈床花壇 ルコウソウ
ヒルガオ科ルコウソウ属の一年草。原産地は、熱帯アメリカ。アサガオ同様に午後には閉じてしまいます。葉は繊細で羽状。花は五角形の星型で直径2cmほどで、オシロイバナの形に似ています。ルコウソウ(縷紅草)の縷は細い糸の意で、葉の状態を示し、紅は花の色合いを示しています。小さく可憐で、その鮮やかな色にも心奪われます。花言葉は、常に愛らしい。 -
イチオシ
京都府立植物園 沈床花壇 ハゴロモルコウ
上品なルコウソウと野性味溢れるマルバルコウ(別名モミジルコウ)を交配したものだそうです。葉の形が美しく、花の大きさもルコウソウの1.5〜2倍くらいで見栄えがします。 -
京都府立植物園 沈床花壇 トレニア
ゴマノハグサ科ツルウリクサ属の一年草。原産地は、インドシナ半島。花期は、5〜10月で、初夏から秋までスミレに似た小花を次々と咲かせます。和名は、「はなうりくさ(花瓜草)」または「なつすみれ(夏菫)」。
花言葉は、ひらめき・温和・愛嬌・可憐・可憐な欲望。確かに、愛嬌のある特徴的な花の形をしています。属名の「トレニア(Torenia)」は、スウェーデンの東インド会社に派遣されていた牧師「トレン(O.Toren)」の名前に因みます。
めしべの柱頭の先端が2つに割れ、そこに触れるとぴたりと閉じる面白い性質があります。これは昆虫から運ばれた花粉をしっかりと受け取るためのすばらしい仕組みです。奥の黄色い模様の所に見えるのがめしべで、その上方でリング状に左右から出て先端が結ばれているのが2本のおしべ(花粉を出し終えたもの)です。おしべは全部で4本あり、残りの2本は内部に控えています。小さな植物ですが、自然界の智慧がぎっしり詰まっているのには驚愕します。 -
京都府立植物園 洋風庭園 ベ二バナサルビア
シソ科サルビア属の多年草。原産地は、北アメリカからメキシコ、南アメリカ。草丈は30〜60cm。葉は卵形で表面に毛があり、裏面には灰白色の毛があります。花は6〜10輪つきます。広く栽培されるサルビア スプレンデンス S.splendens と比べると全体に小形で見劣りしますが、性質は強健です。周囲をコスモスで囲んだレイアウトは、インパクトがあり見ごたえがあります。見頃は10月上旬まで。 -
京都府立植物園 洋風庭園
ソライロアサガオ へブンリーブルー
ヒルガオ科の一年草。メキシコ、中央アメリカ、西インド諸島、熱帯南アメリカに分布。花柄は葉柄より長いので花が目立ち、また1花序当たりの花数も多く順次開花します。その名の通り花の色が澄みわたった空のように爽やかです。秋の本格到来とともに「青」が濃く深くなるそうです。見頃は10月下旬まで。
見た目とは真逆に、種子には幻覚成分のリゼルグ酸アミドが含まれるそうです。
花言葉は、愛着。
2006年には洋風花壇内にソライロアサガオの大きなアーチ、題して「ヘブンリーブリッジ」が完成しました。アーチを潜ると幸せになれるそうです。 -
京都府立植物園 洋風庭園 モイロキダチチョウセンアサガオ
ナス科ペルーのアンデス山脈の低斜面に分布する非耐寒性低木。ブラジル中部原産で白花の B. suaveolens とエクアドル産で橙赤色の花をつける B. versicolor との自然交雑種とされています。花冠はラッパ状に垂れ下がり、花色は咲き初めは淡黄色で徐々に淡紅色、赤桃色に変色するそうです。見頃は10月下旬まで。 -
イチオシ
京都府立植物園 正門前
こちらにもポット植のコスモスが展示され、変わり種が満載です。
コスモスは、メキシコ 高原地帯原産の一年草。ヨーロッパへは17世紀末〜18世紀初頭にスペイン人神父によりもたらされました。日本には1876年、美術学校の教師として来日した芸術家ラグーザがイタリアから種子を持参したことから広まったといわれています。
コスモスは英語で「宇宙」の意味ですが、植物でいうコスモスはギリシア語で秩序、調和、美などの意味を表す言葉で、花の美しさに因んで命名されました。明治時代に日本にやってきた新しい花でありながら、すっかり日本の秋を彩る代名詞に君臨しています。 -
京都府立植物園 正門前 ピコティ
鮮紅地に白の絞り模様が優雅で、凛とした気品があります。 -
京都府立植物園 正門前 ピコティ
白の絞り模様が潤沢なピコティです。 -
京都府立植物園 正門前 サイケ・レッドイリュージョン
花びらの付け根にもう一枚小さな花びらが付くコラレット咲き。鮮紅色の縁取りがあるので、アカツキも交配されているのかもしれません。コラレットとは婦人用襟巻きのことで、サイケはサイケデリック(=幻覚をもたらす)。 -
京都府立植物園 正門前 シーシェル
舌状花が巻貝のようにトランペット状になるユニークな中日開花性品種。ネーミングもずばりsea shell( 海の貝殻)。可愛いブローチのようでした。こちらは半八重になっています。 -
京都府立植物園 正門前 ダブルクリック・ローズボンボン
よく見られる一重咲きのコスモスと比べて目を引くのが、筒状の花弁が八重咲きとなるダブルクリックです。豪華な印象でボリューム感があるこの個体はボンボン咲きです。こうしてまじまじと見ると、コスモスがキク科であることを改めて実感させられます。
風に身を任せて揺れる時は、さぼかし細身の茎には辛いのでしょうね。陽射が強くなると花の重さで頭を垂れてしまうようです。午前中か、曇天がお奨めです。 -
京都府立植物園 正門前 イエローキャンパス
花色は花弁表裏とも淡黄色の珍しい品種です。コスモスと言えば、桃・紅・白色がスタンダードですが、淡黄色というのはとても新鮮味があり、一番のお気に入りです。他の色のコスモスに混ざっていても違和感がなく、優しい感じで、暫し見入ってしまった逸品です。
玉川大学農学部で花弁の先端が黄色い突然変異のコスモスが発見され、佐俣教授らによって20年以上交配を続けた結果、1988年に史上初の黄色いコスモス(イエローガーデン)が誕生しました。しかし、次第に形質の退化が見られ、さらなる改良で1998年に安定した品種のイエローキャンパスが誕生したのだそうです。足かけ30年の研究者の情熱と執念がこもった逸品。交配を重ねられた研究者のロマンと矜持が優しい花色から滲み出ています。
生態系に悪影響がないのなら、品種改良も悪くないなというのが実感です。 -
京都府立植物園 正門前 オレンジキャンパス
あまり見かけない花色で、黄や桃色の混じる淡橙色です。写真ではどちらかと言うとピンクに近いのですが、逆光になると透明感のあるオレンジ色になって輝いて見える、なんとも不思議で味わい深い花です。縦縞に特徴があり、光の加減で微妙に色が変化します。
コスモスと言うと洋風な響きがありますが、こちらは和風の雰囲気を醸し出すコスモスと言えます。 -
京都府立植物園 正門前 アカツキ
白地に鮮紅色の縁取りや覆輪が入る絞り咲きの極早生品種です。くっきりと輪郭が顕になるので、そよぐ秋風が良く似合います。とても繊細でデリケートな花びらです。 -
京都府立植物園 正門前 シーシェル混合
純白のシーシェルもウェディングドレスを模したようで、味わい深いものがあります。
後編は、観覧温室と京都府立陶板名画の庭を紹介します。
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