”休暇村”は北に羽黒山、南に月山を望む谷間にあり、羽黒山、月山登山のベースキャンプとしても格好の位置にある。<br /><br />我々も翌朝真っ先に羽黒山参詣の旅に向かった。<br /><br />しかし芭蕉達は最上川下りを終えた後、出羽三山参詣に向かっており、此処でもやはり芭蕉達の旅程にしたがって、最上川下りの旅行記を先に進めることにします。<br /><br />当時は”本合海”からの舟は”古口”で終わり、”古口”からは別の舟に乗り換えていたらしい。<br /><br />我々の最上川下りはその”古口”からスタートする。<br /><br />かっては”古口”から清川までも陸路が無く、そのため此処は重要な交通地点として、新庄藩の船番所があったらしい。<br /><br />芭蕉達は大石田を発つに際し、”古口”の船宿・次郎兵衛宛ての紹介状を持参し、手配を頼み無事通過する。<br /><br />江戸時代風のレストランや、広場に置かれた、当時使用された最上川下りの小型の帆掛け舟（小鵜飼舟）などが、当時の賑わいを醸し出している。<br /><br />我々が乗った舟は、広場に置かれた小鵜飼舟よりはやや大きく、後方に船頭（船長）さん、前方に流暢な美声のガイドさん。<br /><br />今年は雨が少なく、急流での舟の操縦より、浅瀬に舟底を擦るのを注意する方が気が張るのだそうだ。<br /><br />浮き出た石ころが広がる川原で、鷺の群れが戯れている。<br /><br />それでもやや水の流れが速くなると、顔に当たりそうな白波が立つ。<br /><br />ガイドさんの美声の最上川舟歌に聞きほれている間に、右手の岸辺に茶店が姿を見せ、そそまま通過するのかと思っていたら、我々のガイドさんの一声で、舟は茶店の前で小休止。<br /><br />ガード下の一杯飲み屋さん風の茶店で、私も鮎の塩焼きを頬張る。<br /><br />

奥の細道を訪ねて第11回11最上川下りその１芭蕉が舟を乗り継いだ”古口”から”茶店”までの景観

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2012/08/29 - 2012/08/29

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”休暇村”は北に羽黒山、南に月山を望む谷間にあり、羽黒山、月山登山のベースキャンプとしても格好の位置にある。

我々も翌朝真っ先に羽黒山参詣の旅に向かった。

しかし芭蕉達は最上川下りを終えた後、出羽三山参詣に向かっており、此処でもやはり芭蕉達の旅程にしたがって、最上川下りの旅行記を先に進めることにします。

当時は”本合海”からの舟は”古口”で終わり、”古口”からは別の舟に乗り換えていたらしい。

我々の最上川下りはその”古口”からスタートする。

かっては”古口”から清川までも陸路が無く、そのため此処は重要な交通地点として、新庄藩の船番所があったらしい。

芭蕉達は大石田を発つに際し、”古口”の船宿・次郎兵衛宛ての紹介状を持参し、手配を頼み無事通過する。

江戸時代風のレストランや、広場に置かれた、当時使用された最上川下りの小型の帆掛け舟（小鵜飼舟）などが、当時の賑わいを醸し出している。

我々が乗った舟は、広場に置かれた小鵜飼舟よりはやや大きく、後方に船頭（船長）さん、前方に流暢な美声のガイドさん。

今年は雨が少なく、急流での舟の操縦より、浅瀬に舟底を擦るのを注意する方が気が張るのだそうだ。

浮き出た石ころが広がる川原で、鷺の群れが戯れている。

それでもやや水の流れが速くなると、顔に当たりそうな白波が立つ。

ガイドさんの美声の最上川舟歌に聞きほれている間に、右手の岸辺に茶店が姿を見せ、そそまま通過するのかと思っていたら、我々のガイドさんの一声で、舟は茶店の前で小休止。

ガード下の一杯飲み屋さん風の茶店で、私も鮎の塩焼きを頬張る。