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2012年秋 「間島」を訪ねる旅 2 延辺大学での交流会 戦争に反対した詩人 槇村浩

旅行時期 2012/09/04 - 2012/09/04 (2012/09/27投稿

2012年9月4日(火)18:00より延辺大学第三食堂にて、高知県平和資料館・草の家(主催)と延辺大学学生との間で交流会が開かれました。<br /><br />「間島パルチザン」の足跡をたどる延辺歴史紀行御一行との交流会は、1931年当時、戦争に反対した高知の詩人・槇村浩(本名 吉田豊道)を歓迎する交流会でした。<br /><br />共催は延辺ふれあいの場、延辺大学、延辺日中文化交流センター、写真は延辺大学側の出し物、サムノリです。<br /><br />当時槇村浩の詩を教材とし、日本語を教えた李成黴先生の話(後記)がとても印象に残りました。<br /><br /><br />2012年秋 「間島」を訪ねる旅<br />1 延辺革命烈士陵、尹東柱縁の地、旧間島日本総領事館跡地 <br />2 延辺大学での交流会 ←当旅行記 <br />3 頭道溝日本領事館跡、薬水洞ソヴェート政府、白頭山

2012年9月4日(火)18:00より延辺大学第三食堂にて、高知県平和資料館・草の家(主催)と延辺大学学生との間で交流会が開かれました。

「間島パルチザン」の足跡をたどる延辺歴史紀行御一行との交流会は、1931年当時、戦争に反対した高知の詩人・槇村浩(本名 吉田豊道)を歓迎する交流会でした。

共催は延辺ふれあいの場、延辺大学、延辺日中文化交流センター、写真は延辺大学側の出し物、サムノリです。

当時槇村浩の詩を教材とし、日本語を教えた李成黴先生の話(後記)がとても印象に残りました。


2012年秋 「間島」を訪ねる旅
1 延辺革命烈士陵、尹東柱縁の地、旧間島日本総領事館跡地 
2 延辺大学での交流会 ←当旅行記 
3 頭道溝日本領事館跡、薬水洞ソヴェート政府、白頭山

写真 16枚

テーマ:
カルチャー体験
交通手段 : 
  • 現地移動 :  観光バス
エリア:
中国 > 吉林省
エリアの満足度:
4.5
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    延辺大学は1949年4月に民族教育の指導方針の下に創立された民族大学として、鮮明な民族特色を有している吉林省重点総合大学です。

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    創立されて以来、延辺大学は75,000人あまりの専門人材を養成し、卒業生は全国28の省(市)・自治区の各職場に勤めており、現在は中心的な役割を果たしています。

    50年余りの年月を通して、延辺大学は学科構造が合理的に改善され、巨大な施設と設備を有している大学に発展しました。また、国際教育と学術交流も活発に行われており、国内外で特色と影響力のある総合大学へと進展してきました。

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    日本人留学生にとっては中国語と韓国語の2ヶ国語を学べる大学として有名です。

    延辺大学への留学生を募集するサイト
    http://asiatravel.jp/ryugaku.html

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    今回の交流会が開催された経緯は以下の通りです。

    戸田郁子さんが延辺在住時、恩師である延辺大学歴史学教授・朴先生より、

    「私が小学生の時、1935年、6年の頃、日本に留学していたリー先生(男性)が授業中“日本帝国主義と日本人民とを分けて考えよ”、“日本にも、この戦争に反対している人々がいる”といって朝鮮語で詩を朗読した。この槇村浩という詩人を調べて下さい!!」

    戸田さんは高知に飛び、平和資料館・草の家の協力のもと、槇村浩について調べることになりました。

    調査を重ねる中、槇村と延辺大学が少なからず縁があることが分かりました。

    1.詩が、延辺大学での初めての日本語教材に使われていた

    2.元副学長故・鄭判龍教授が「槇村浩」と「間島パルチザンの歌」について小論文を書いていた

    2012年6月1日は槇村浩生誕100周年。6月2日高知市で開かれた反戦詩人・槇村浩生誕100周年のつどいにて戸田さんが講演、200人が参加。9月3日の60周年記念行事に合わせた間島の旅の企画を紹介。

    その後、6月中旬に事前調査のために延辺大学を訪問した戸田さんが「延辺ふれあいの場」の事務局長と相談し、交流会開催を決定。

    2012年9月4日に開催となりました。

    会場となった第3食堂(写真)は、カフェテリアもありとても清潔な学生食堂でした。

    『いったい、どんな交流会になるんだろう。楽しみ〜』

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    司会の挨拶のあと代表者の挨拶

    戸田郁子さん(作家)

    孫 春日院長(延辺大学民族研究院、北京大学東北亜研究所研究員)


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    猪野睦団長(文芸評論家)「槇村浩の会」会長

    略歴
    1931年高知県に生まれる
    「蘇鉄」、「日本未来派」、「岩塩」に参加。詩集『沈黙の骨』。『土佐プロレタリア詩集』、『植村浩詩集』などとともに高知文学運動に光をあてた。
    現在、詩人会議会員、「炎樹」「風土」同人。高知文学学校運営委員長(1999年〜)。高知ペンクラブ副会長(2002年〜)。高知県芸術祭文芸賞選考委員(2009年〜)
    第16回高知県文化環境功労者・文化の振興部門受賞(2011年11月)

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    参加者の挨拶が終わった後は

    学生さんによる中国語、韓国語、日本語による槇村浩の詩「間島パルチザンの歌」の朗読

    1932年3月13日発表
    http://www.toburoso.org/makimura.htm


    その後、

    延辺大学側の出し物、食事をしながら学生さん達と交流

    『ニイ ウェイシェンマ カイシー シュエシー リィイー マ?』

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    日本側から

    埼玉より参加された針谷和夫さんによる南京玉すだれ

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    「さて、さて、さてさてさてさて、さては南京玉すだれ。」

    Mさんの撮影による 動画
    http://blog.goo.ne.jp/maedanobuyoshi/e/7952c7205a22df0c660ffd7b9d2b5ccc

    『針谷さん、すごい!!』

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    日本の歌の披露

    進行役・大黒春江さん(着物)の歌唱指導はすばらしかったです。

    『上品でユーモアいっぱいの大黒さん、ファンになりました!笑』

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    この交流会の主賓の先生を紹介します。
     
    李成黴先生(1911年生、91歳、黒い背広)
    「間島パルチザンの歌」を延辺大学で教えた先生です。

    以下、李先生の当日の挨拶です。中国・平和の旅新聞・第36号より

    皆様、こんばんは!

    私はただいま紹介頂きました李成黴です。約30年前延辺大学の教授から退いて休んでいる一介の老人です。

    すぎた世紀、一九六四年頃、学校の学生に日本語を教えたことがあります。その時、日本のプロレタリア詩人「槇村浩」の詩「間島パルチザンの歌」教材として使用しました。今、その前後の始末記を紹介させて頂きます。

    当時、延辺大学には、日本語を専門的に学ぶ学部はなく、共同学科として「日本語科目」が設置されました。その内容は、中国人が書いた文章を翻訳したものが大部分でした。例えば、毛澤東、郭沫若等の著作を翻訳したものでした。

    日本語を教える数年の間思いついたことがありました。それは、日本語は日本人から学ばなければならないと言うことです。

    そのような中で、日本人が書いた適当な文章を探すようになったのです。そして、延辺大学の図書館で偶然に“間島パルチザンの歌”を発見しました。印刷本ではなく古ぼけたプリント本でありました。

    その詩を読んで、非常な感銘を受けました。思想的に強く、芸術的にうまかったのです。実にその表現のハツラツさに驚きました。これならば、この詩を教材にしても問題ないと判断して、教材として取り扱ったのです。中国と日本は、国家体制が相違していますから、文化交流の問題について慎重にはからなければならなかったのです。

    でもこれならば問題なしと、思いきって教材の一部として使いました。その理由は二つあったと思います。

    詩“間島パルチザンの歌”には明確な主題がある。その反帝・反戦思想は、国家主義を基礎としていると思いました。この国家主義の基礎がなければ、反帝・反戦の思想はあり得ないと思います。これは中国人民の間のつながりを表していると思いました。これがこの詩を私が高く評価する第一の基礎です。

    第二は、この作品の芸術性です。作者は、この作品で驚異的なはつらつな詩的表現をなし遂げています。外国人(日本人)であるが、まるで朝鮮民族が朝鮮民族の亡国の痛みを書いて表現したのです。

    朝鮮独立万歳は当然のこと。朝鮮のチゲを負いて山路をめぐり、老人の姿、白頭の谷から聞こえてくる雉の声等、目に見えるように、耳に聞こえるように、表現しているからです。これが、私がこの作品を教材として取り扱った第二の理由でした。

    詩人、槇村浩は、すでに私たちと離れていても、後の国際主義的精神は、私たちと共に進んでいると思います。今晩も我等が見えない会場にこっそりと飛んで来て「お酒を飲みながら、ほほえんでいる」かも知れないのです。

    “間島パルチザンの歌”のような立派な詩を残した槇村浩様、ありがとうございました。

    槇村浩のような偉大な詩人を産んだ日本・高知、おめでとうございます。

    一三億の中国人民と一億三千万人の日本人民が、手に手をとって、東北亜細亜の平和発展の為に、たくましく進む事をお祈りいたします。

    ご参集のみなさま、ありがとうございました。


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    『戸田さん、すばらしい交流会です!!』

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    日中筆談を交えての交流会

    あちこちで楽しそうなやりとり

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    高知側が準備した資料、新聞

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    朴才瑛さん(日本在住の随筆家)による交流会の感想披露

    朴さんがこの旅行に参加するきっかけとなったのは友人である戸田郁子さんの著書『中国朝鮮族を生きる 旧満州の記憶』を読み、間島に関心をもったことによります。

    『朴さ〜ん。私も朴さん同様、青森県弘前市生まれですよ。今後とも宜しくお願いします。』

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    最後は

    みんなで一緒に よさこい踊り。

    事前の準備、司会と忙しく動いて下さった延辺大学外国語学院・小林恒夫先生、金秀東先生ありがとうございました。

    次の旅行記は

    2012年秋 「間島」を訪ねる旅 
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