南ア便り～荒涼とした大地をゲームドライブ＠Kgalagadi Transfrontier Park

2012/08/31 - 2012/09/02

ナマクアランド旅行にあわせて、プレトリアに戻る途中カラハリ砂漠へも足を伸ばしました。

カラハリ砂漠は、南ア、ボツワナ、ナミビアと広がる広大な乾燥地帯。地図で確認したらそのほとんどがボツワナが占める。

今回訪ねたのは南ア側のKgalagadi(カラハリ) Transfrontier Park。南ア側の面積は大きくないといえど、広大な大地に背の低い木々が茂る風景はいつまで見ても飽きないものでした。

アッピントンから250キロ北へ、ボツワナ国境に国立公園の入り口がある。そこから先にさらに北へ160キロのナミビア近くにあるロッジまでドライブしました。

残念ながらカラハリで望遠レンズが機能しなくなり、動物の写真はほとんどありません。


旅行日程
8/29 プレトリア出発
8/30 Namaqua National Park（スプリングボック泊）
8/31 Kgalagadi Transfrontier Park（カラハリ泊）
9/1　Kgalagadi Transfrontier Park（カラハリ泊）
9/2　カラハリ→アッピントン（アッピントン泊）
9/3　アッピントン→キンバリー→プレトリア

カラハリの宿
8/31 Twee Rivieren Restcamp
9/1 Gharagab Wilderness Camp

エリア カラハリ・トランスフロンティア公園周辺(南アフリカ共和国)

• 旅行の満足度: 4.5

• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円

ナマクアランドの野花を満喫した翌日の8月31日。
移動が多いので毎日早起き。
朝ごはんの前に、スクリングボックの町を少しだけ散歩。
前日の予報通り、寒波が来ているようでかなり寒い朝。
近くのタウンシップ（アパルトヘイト時代の区画制度により作られた町で、主に黒人が住んでいる地区）からスプリングボックの町まで歩いて仕事に来ている人々とすれ違う。

宿での朝食はかなり豪華。
卵料理も5種類以上から選べるし、何より焼きたてのクロワッサンが美味で3個平らげる。

朝9時半、アッピントンへ向けて出発。

目の前にある雲を追いかける速さでドライブ。

アッピントンまでは380キロ。
昨日走ったN14を今度は東に戻ります。

再びオレンジ川。

このあたりは広大なブドウ畑が広がり、ワイナリーも多い。
オレンジリバーという銘柄のワインもある。

ワイナリーで試飲したかったけど、時間がなく今回は断念。
今度行くケープワインランドでリベンジ。

まっすぐで気持ちのよい道だったので、車を降りて気分転換。
ヒッチハイクの真似をしたり、道路に横になったりして遊んでみる。

南アを走っていると時々ヒッチハイク禁止マークがある。
その横で堂々とヒッチしている現地の人もいるけど。。

アッピントンの町に着いたのは午後2時。
町を歩く人々の顔が、南米の先住民の顔立ちとどことなく似ていた。明らかにプレトリアヨハネあたりの黒人やカラードと顔立ちが違う。かつてのブッシュマン、サン族を祖先に持つ人もいるのだろう。

今夜から砂漠の中に2泊なので、スーパーで2日分の食料買い出し。
メニューはブライ（BBQ）とカレー。

ランチはおむすび。
なんと炊飯ジャーを持参していた仲間が、今朝早起きしておむすびを作ってくれていたのだ。しかもお米はコシヒカリ♪
感激した。。

250キロをひた走ってカラハリ公園入り口が閉まる6時半少し前に到着し、受付を済ませる。
今夜は満月、しかもブルームーンだそうだ。
ナイトサファリの申し込みもする。一人170ランド。

このドアを開けた先はボツワナ。警備もないのでちょこっと入国できちゃった。パスポートないので不法入国（笑）

今夜のロッジはTwee Rivieren Restcamp
隣の部屋は南ア人たち、普段はコンゴ民で働いているとか。

動物見られた？と聞くと、車から１ｍほど目の前をライオンが歩いて行ったらしい。興奮気味に写真を見せてくれた。

ワイン飲みながらたそがれていたら夕飯が準備されていた。
今夜はブライで焼いた肉とシェフお手製のサラダとパスタ。
休みの日までお仕事してくれてありがとう。

満月が地平線からこんばんわ。

夜８時半から２時間ほどのナイトサファリは、期待したライオンが見られず。ヤマアラシが見られたは珍しいそうだけど、期待外れでガッカリ。
終わりのほうでは寒くて意識を失いかけた。
部屋でおとなしくしていたほうがよかった。

部屋に戻ったらシェフが今度は夜食を作り始めた。アンチョビパスタ。
私はお腹いっぱいだったので残念ながら食べられず。

車に乗ってるだけだけど、今夜も疲れてぐっすり就寝。

翌日。
日の出前の幻想的な風景。

今日はさらにカラハリ内を北上、ナミビア国境付近までいきます。
ゲームドライブしながらのんびり160キロ。

動物大好き、というわけではないので、カラハリ旅行はナマクアランドのついでという感じだった。

しかし車で走りながら、ブッシュの中に潜む動物を探すのが楽しい。
何よりカラハリの風景に感激。

クルーガーは実はまだ行ったことがないのだけれど、行ってみようかな。
日本からツアーも出ているくらいだし。

カメラのオートフォーカスが機能しなくなり、ヌーもピンボケ。

カラハリで一番見られたオリックス。
ここのシンボルらしい。
長い角が天を刺すように伸びている美しい姿。

カタール航空でよく見かけるオリックス、カタールの国獣なんだね。

私たちのほうをちらっと見て、悠然と去っていくオリックス。

友人が言うには、クルーガー国立公園や、その辺のゲームドライブでみるより、カラハリのダチョウは毛並みがいいとか。

確かに、真っ黒のフサフサした毛が美しい。

カラハリ内にあるインフォメーションセンターでは、どこでどの動物が見れたというのが地図に記されていて、最新の動物出現情報を知ることができる。

ライオンが朝狩りをしたという情報を入手し、その場所あたりまで行ってみることにする。

車の渋滞ができているところがあったので、近づいてみるとおお！
カラハリライオン発見。
こんな車が通る道のすぐ近くでぐっすり眠っている。

百獣の王とはいえ、無防備すぎる。。

この後、チーターがスプリングボック狩りをするかもしれないと、朝から4時間待っているという人たちに遭遇した。

2日で広大なカラハリ内を移動しなくてはならない私たちには、4時間も待ってられない。
みなさん1週間くらいかけて動物見に来てるんだろうなあ。

翌日このあたりを通りかかった時に、チーターの狩りをみたという人たちに出会った。かなりレアらしい。
時間があれば見たかったなあ。

ライオンと見た後、友人が
「ほんとにほんとにほんとにほんとにライオンだ〜富士サファリパーク（のCM）」を連発するので、頭から離れない。

公園内に人工的に作られた水場には、さまざまな動物たちが集まっていた。

地図上では道路に並行してTwee Rivierが流れているはずだけど、
姿は見られない。
雨が降らない故、最近は10年に一度くらいしか川にならないらしい。

日が沈む直前にカラハリ２日目のロッジに到着。
今夜の宿、Gharagab Wilderness Camp
まわりは360度平原。ライオンも近くに生息し危険を伴うため、12歳以下は泊れない。

ナミビアに近いため、携帯電話もかろうじてナミビアの電波が飛んでいる。

丁度日の入り寸前。
プレトリア近郊をドライブしていても、大地に沈む太陽は日常的にみられるのだけど、砂漠での日の入りは格別。

今夜はカレー。
日本のルーを使って煮込んだカレーに、コシヒカリのご飯。
こんな辺鄙なところでガス使って料理ができるのがすごい。シャワーも熱いお湯も出た。
ただし電気の充電機能はありませんでした。

翌朝の日の出。
近くの池にハイエナが水を飲みに来ていた。

このコテージの管理人は、2週間ここで働いて1週間休暇で帰るというシフトらしい。動物好きにはたまらない仕事だろうなあ。

アッピントンへ向け再び410キロの道を戻ります。

アッピントンでのレストランでの夕食。
ゲームミート。
前菜はスクリングボック（シカ科）のカルパッチョとサラダ。

私のメインはラムネックをミディアムで。
友人が頼んでいたダチョウ肉も味見させてもらった。脂身がなくあっさり味。

いよいよ明日は最終日。
ダイヤモンドゆかりの地、キンバリー経由でプレトリアに戻ります。

この旅行記へのコメント （4）

• 鯨の味噌汁さん 2012/09/13 17:03:22

  四択くいず

  こんにちは。鯨の味噌汁です。
  
  12歳以下が泊まれないホテルって・・・
  
  (1)12歳以下の子供の肉がおいしいから
  (2)12歳を過ぎるとライオンと戦えるから
  (3)12歳を過ぎるとライオンより速く走れるから
  (4)ライオンがエッチな行為に及ぶから
  
  うーん。どれも正解のような気が。。。

  sunnyさん からの返信 2012/09/16 15:06:28

  RE: 四択くいず

  鯨の味噌汁さん
  
  クイズ（笑）
  
  一概に12歳といっても、大きい小さい（肉がおいしそう？！）千差万別ですよね。
  遊園地のアトラクションのように、身長制限設けるなら納得ですが。
  
  満腹で寝そべってるライオンを見る限り、獰猛さは感じられませんでした（笑）
  
  sunny
  

• ぺこっちさん 2012/09/11 18:12:35

  ライオン…

  sunnyさん、こんばんわ！
  毎度、ため息ものの旅行記ありがとうございます。
  
  それにしてもライオン！ちょっと、うちの近所の道路でのびてるノラ猫と変わりませんよ・笑　お腹いっぱいで、極楽気分なんでしょうね。
  
  ぺこっち

  sunnyさん からの返信 2012/09/12 03:03:56

  RE: ライオン…

  
  > それにしてもライオン！ちょっと、うちの近所の道路でのびてるノラ猫と
  
  ですよね〜！
  ほんと無防備でびっくりしました。
  でも怖くて車のドア閉めたままこっそり通過したけど（笑）
  
  この日見た他のライオンたちも、血だらけの獲物の横でグーすかねてました。
  動物園にいるライオンのほうが威厳がありますね。
  
  sunny