元箱根・芦ノ湖周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今回の箱根旅行の訪問先の一つに、「彫刻の森美術館」があったことは、(その1)にてご紹介しています。 <br /><br />私たちは「美術館」といえば、美術館という「建物」を想像します。しかし、ここではその名の通り、森や緑の素晴らしい環境の中にさまざまな彫刻が100点余り設置してあるとのことで、散歩しながら彫刻が楽しめるようになっています。<br /><br />さて、彫刻などの美術のことはまるっきり分からない私ですから、見るもの見るものサッパリ分かりませんでしたね(-_-;) これが、彫刻の森美術館の最初の印象でした。<br /><br />それでも、その彫刻についての説明を読めば、作者の言いたいことは一応納得してしまうのです(いつの旅行でも、そういうパターンですけどね)。<br />ところが、ここではそうはいきません(-_-;) 説明されているにも関わらず、「どうしてこんな形?」とか、「どうして女性裸体像でなければイケナイの?」などという疑問が残ってしまうのです。皆さんは如何でしたか??<br /><br />この旅行記では、説明を読んである程度“納得”してしまった内容ではなくて、美術のことを知らない一人の鑑賞者の立場から、見て感じた率直な印象を中心にコメントを付けてみたいと思います。ですから、美術や彫刻とはお門違いの、出すぎた内容の多い話になってしまうと思います。<br />しかし、彫刻の森美術館を訪れたことは。私にとってヨーロッパ文化と日本文化との関わり方を考える良い機会となったと思います。<br /><br />それにしても、初っぱなの「アルボレサンス」をはじめ、考えさせられるものが多かったですね。私の無知ゆえのことですが、それを承知で素直に書けば書くほど、角の立つ文面になってしまいました(-_-;)<br /><br />こんなに悩ましい旅行記を書くのは初めてです(^_^;) 文面のきついところは飛ばして下さい(^_^;)<br /><br />それでは順番に見ていきましょう。<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

「ラインゆかりの会」の箱根旅行(その3・最終回)<箱根 彫刻の森美術館 特集>

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2012/05/31 - 2012/06/01

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カメちゃん

カメちゃんさん

今回の箱根旅行の訪問先の一つに、「彫刻の森美術館」があったことは、(その1)にてご紹介しています。

私たちは「美術館」といえば、美術館という「建物」を想像します。しかし、ここではその名の通り、森や緑の素晴らしい環境の中にさまざまな彫刻が100点余り設置してあるとのことで、散歩しながら彫刻が楽しめるようになっています。

さて、彫刻などの美術のことはまるっきり分からない私ですから、見るもの見るものサッパリ分かりませんでしたね(-_-;) これが、彫刻の森美術館の最初の印象でした。

それでも、その彫刻についての説明を読めば、作者の言いたいことは一応納得してしまうのです(いつの旅行でも、そういうパターンですけどね)。
ところが、ここではそうはいきません(-_-;) 説明されているにも関わらず、「どうしてこんな形?」とか、「どうして女性裸体像でなければイケナイの?」などという疑問が残ってしまうのです。皆さんは如何でしたか??

この旅行記では、説明を読んである程度“納得”してしまった内容ではなくて、美術のことを知らない一人の鑑賞者の立場から、見て感じた率直な印象を中心にコメントを付けてみたいと思います。ですから、美術や彫刻とはお門違いの、出すぎた内容の多い話になってしまうと思います。
しかし、彫刻の森美術館を訪れたことは。私にとってヨーロッパ文化と日本文化との関わり方を考える良い機会となったと思います。

それにしても、初っぱなの「アルボレサンス」をはじめ、考えさせられるものが多かったですね。私の無知ゆえのことですが、それを承知で素直に書けば書くほど、角の立つ文面になってしまいました(-_-;)

こんなに悩ましい旅行記を書くのは初めてです(^_^;) 文面のきついところは飛ばして下さい(^_^;)

それでは順番に見ていきましょう。

(Kさんご提供の写真です)

同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
新幹線 JRローカル 私鉄 自家用車
旅行の手配内容
その他

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  • 私たちがやってきたのは、「彫刻の森芸術文化財団」が運営する「彫刻の森美術館」です。<br /><br />フジサンケイグループが出資している、屋外展示型美術館です。

    私たちがやってきたのは、「彫刻の森芸術文化財団」が運営する「彫刻の森美術館」です。

    フジサンケイグループが出資している、屋外展示型美術館です。

  • これは、マルチェロ・マスケリーニ(伊)の『翼のあるキメーラ(キマイラ)』とのことです。<br /><br />Wikipediaの記事では、ギリシャ神話に登場するキメーラ(キマイラ)は頭がライオン、胴はヤギ、尾は毒蛇で、ライオンの口からは火を噴く怪物のようです。<br />でも、ここでのキメーラは、ちょっと変わっていて、人間と鹿と鳥の身体が合体・合成されたもののようです。<br /><br />ズッと下の方に、英雄べレロフォンが天馬ペガサスと共にキメーラを退治に行く話が出てきます。<br /><br />これとよく似た神獣で、胸から上が人で、胴から下が馬と言ったような神獣?もどこかで見たことがありますね。<br /><br />★キマイラ(キメーラ)の詳しいことは↓にて。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A9

    これは、マルチェロ・マスケリーニ(伊)の『翼のあるキメーラ(キマイラ)』とのことです。

    Wikipediaの記事では、ギリシャ神話に登場するキメーラ(キマイラ)は頭がライオン、胴はヤギ、尾は毒蛇で、ライオンの口からは火を噴く怪物のようです。
    でも、ここでのキメーラは、ちょっと変わっていて、人間と鹿と鳥の身体が合体・合成されたもののようです。

    ズッと下の方に、英雄べレロフォンが天馬ペガサスと共にキメーラを退治に行く話が出てきます。

    これとよく似た神獣で、胸から上が人で、胴から下が馬と言ったような神獣?もどこかで見たことがありますね。

    ★キマイラ(キメーラ)の詳しいことは↓にて。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A9

  • これは「ジャン・デュビュッフェ(フランス)」の作品で、「アルボレサンス(Arborescence)」と言うそうです。<br /><br />これを制作したジャン・デュビュッフェ自身には、何らかの意図があったものと思うのですが、私にはサッパリ分からないです(^^)<br /><br />デュビュッフェは西洋美術を否定して「生の芸術」を主張した人ですが、その「生の芸術」がどういうものなのか? 私たちにとって分かりにくいものです。ちょっと残念です。<br /><br />★ジャン・デュビュッフェの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A7<br />★アンフォルメル(非定型の芸術)の詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%AB<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    これは「ジャン・デュビュッフェ(フランス)」の作品で、「アルボレサンス(Arborescence)」と言うそうです。

    これを制作したジャン・デュビュッフェ自身には、何らかの意図があったものと思うのですが、私にはサッパリ分からないです(^^)

    デュビュッフェは西洋美術を否定して「生の芸術」を主張した人ですが、その「生の芸術」がどういうものなのか? 私たちにとって分かりにくいものです。ちょっと残念です。

    ★ジャン・デュビュッフェの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A7
    ★アンフォルメル(非定型の芸術)の詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%AB

    (Kさんご提供の写真です)

  • これは誰だか分かりますか??<br /><br />「ハイ! ユル・ブリンナーです!」<br />残念!!彼には、髪がないです。 <br />彼は映画「王様と私」でシャム王の役で人気を博し、その後も髪を剃り続けたんですね。でも、精悍なマスクで観客を魅了しました。私も彼の映画をよく見ました。<br /><br />この彫刻の人物は「バルザック」だそうです。これを作った人は「オーギュスト・ロダン」です。<br />ロダンが登場するまでは、彫刻は写実的なものと考えられていたようです。「写真ナビ」によれば、ロダンは彫刻そのものにも生命を感じられる工夫をしたとのこと。それによって、彼は近代彫刻の祖と言われているとのことです。<br /><br />台座説明をみますと「文豪の精気に満ちた生命力と巨人性を表現するために、ロダンは余分なものをすべてはぎ取ってしまった。深く剔られた眼窩の奥から空を凝視するバルザック像は、新たなモニュメンタリティーを示唆しながら、来るべき世紀における彫刻の変貌を予言している。」とありました。<br /><br />このバルザック像は出品時に酷い評価を受け、ロダン存命中は他人の目に触れさせなかったそうです。ロダンの死後になってその価値が認められ、こうして私たちの目に止まるようになったということです。(人の評価って、ホントにいい加減なモンですからね)<br /><br />眼光鋭いバルザックってカッコいいですね!! 私は老眼になって視力も落ちてしまいましたので、眼光は全然ダメなのです(-_-;)<br /><br />★オーギュスト・ロダンの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3<br />★オノレ・ド・バルザックの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF

    これは誰だか分かりますか??

    「ハイ! ユル・ブリンナーです!」
    残念!!彼には、髪がないです。 
    彼は映画「王様と私」でシャム王の役で人気を博し、その後も髪を剃り続けたんですね。でも、精悍なマスクで観客を魅了しました。私も彼の映画をよく見ました。

    この彫刻の人物は「バルザック」だそうです。これを作った人は「オーギュスト・ロダン」です。
    ロダンが登場するまでは、彫刻は写実的なものと考えられていたようです。「写真ナビ」によれば、ロダンは彫刻そのものにも生命を感じられる工夫をしたとのこと。それによって、彼は近代彫刻の祖と言われているとのことです。

    台座説明をみますと「文豪の精気に満ちた生命力と巨人性を表現するために、ロダンは余分なものをすべてはぎ取ってしまった。深く剔られた眼窩の奥から空を凝視するバルザック像は、新たなモニュメンタリティーを示唆しながら、来るべき世紀における彫刻の変貌を予言している。」とありました。

    このバルザック像は出品時に酷い評価を受け、ロダン存命中は他人の目に触れさせなかったそうです。ロダンの死後になってその価値が認められ、こうして私たちの目に止まるようになったということです。(人の評価って、ホントにいい加減なモンですからね)

    眼光鋭いバルザックってカッコいいですね!! 私は老眼になって視力も落ちてしまいましたので、眼光は全然ダメなのです(-_-;)

    ★オーギュスト・ロダンの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3
    ★オノレ・ド・バルザックの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF

  • これはなんだと思いますか?<br /><br />私は大舞台で舞う歌舞伎役者の巨大カツラかな思いました。<br />正解は平らな鉄板をあの形に切って作られた「魚の骨」だったのです。高さ3.4mの大きな鉄板で作られた作品です。<br /><br />これを作った人は、「アレクサンダー・カルダー」というアメリカの人。<br />アメリカの魚は英語も喋るけど、骨の形も違うんだということでしょうか(~o~) <br />当家では魚の骨などは猫にやりますが、このような骨では猫が興味を持つでしょうか?(~o~)(^O^)<br /><br />この彫刻は、魚の骨から「イメージしたものを形にしたもの」とのことです。私たちが魚の骨をイメージしても、喉に引っかかった時のことが思い出されるだけで、他には何のイメージも湧いてきません(~o~)<br />私なりに解釈しますと、「猫も食べない魚の骨」と言った方がイメージしやすいですね(^o^)<br /><br />★アレクサンダー・カルダーの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC

    これはなんだと思いますか?

    私は大舞台で舞う歌舞伎役者の巨大カツラかな思いました。
    正解は平らな鉄板をあの形に切って作られた「魚の骨」だったのです。高さ3.4mの大きな鉄板で作られた作品です。

    これを作った人は、「アレクサンダー・カルダー」というアメリカの人。
    アメリカの魚は英語も喋るけど、骨の形も違うんだということでしょうか(~o~) 
    当家では魚の骨などは猫にやりますが、このような骨では猫が興味を持つでしょうか?(~o~)(^O^)

    この彫刻は、魚の骨から「イメージしたものを形にしたもの」とのことです。私たちが魚の骨をイメージしても、喉に引っかかった時のことが思い出されるだけで、他には何のイメージも湧いてきません(~o~)
    私なりに解釈しますと、「猫も食べない魚の骨」と言った方がイメージしやすいですね(^o^)

    ★アレクサンダー・カルダーの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC

  • チョット遠いけど望遠で撮った彫刻です。<br /><br />全裸の男性が櫂を持ってこちらを向いています。<br />たぶん、「おとうさん」でしょうね。<br />チョット淋しそう(^-^) オトコはね、やっぱり淋しいのですよ(=_=)<br /><br />様子からして、南方の人のようですね。<br />スラリとした人物像でないところに、ちょっと好感を持ちます。<br /><br />★↓はフランシスコ・スニガの出身地、コスタリカの港です。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/12543053/

    チョット遠いけど望遠で撮った彫刻です。

    全裸の男性が櫂を持ってこちらを向いています。
    たぶん、「おとうさん」でしょうね。
    チョット淋しそう(^-^) オトコはね、やっぱり淋しいのですよ(=_=)

    様子からして、南方の人のようですね。
    スラリとした人物像でないところに、ちょっと好感を持ちます。

    ★↓はフランシスコ・スニガの出身地、コスタリカの港です。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/12543053/

  • これは↑の像を反対側から見た様子です。 <br /><br />この彫刻は、中米コスタリカ出身の彫刻家フランシスコ・スニガの手になるもので、「海辺の人々」と言う作品です。<br /><br />↑の櫂を持った人は向こう向きになってしまいましたが、こちら側をむいているのは二人とも女性のようで、しかも二人とも魚を持っています。であれば、向こう向きの男性はお父さんかも? それともお互いにバラバラな3人なのか? テーマの「海辺の人々」はそのまま読み取ることは出来ますが、それ以上のことは分かりませんね。<br /><br />フランシスコ・スニガの彫刻の特徴は、西洋や日本の彫刻によく見られる若くてスラリとした女性像ではなく、地元の人々の姿をそのまま取り入れた作品が多いことです。このことは、人々の暮らしの現実に向けられた彼の目線の確かさを感じさせますね。<br /><br />文化とはこういうものなのですね。<br />西洋文化の理論と感覚を基準として美人モデルに片寄り、結果として自国の人々の暮らしを見る心を失ってしまっては、文化活動そのものの意味が問われます。<br />日本では墨による表現文化が廃れてしまったと指摘する人もいるように、日本人の拠って立つ「日本の文化」が危うくなってしまってはなりませんね。<br /><br />話はちょっと違いますけど、例えて言えば外国客船を迎えるのにブラスバンドとチアガールで歓迎していた港もありましたが、日本に来たという感じが出ませんね。やっぱり太鼓と三味線に地元の伝統の踊りなんかで迎えて欲しいのと同じですね(東京港では太鼓で迎えてくれました)。(^-^)<br /><br />★↓は現地の衣装で迎えてくれたコスタマヤ(メキシコ)の様子です。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/album/10169719/ <br />★↓は東京港での歓迎ぶりです。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/16442672/src.html

    これは↑の像を反対側から見た様子です。

    この彫刻は、中米コスタリカ出身の彫刻家フランシスコ・スニガの手になるもので、「海辺の人々」と言う作品です。

    ↑の櫂を持った人は向こう向きになってしまいましたが、こちら側をむいているのは二人とも女性のようで、しかも二人とも魚を持っています。であれば、向こう向きの男性はお父さんかも? それともお互いにバラバラな3人なのか? テーマの「海辺の人々」はそのまま読み取ることは出来ますが、それ以上のことは分かりませんね。

    フランシスコ・スニガの彫刻の特徴は、西洋や日本の彫刻によく見られる若くてスラリとした女性像ではなく、地元の人々の姿をそのまま取り入れた作品が多いことです。このことは、人々の暮らしの現実に向けられた彼の目線の確かさを感じさせますね。

    文化とはこういうものなのですね。
    西洋文化の理論と感覚を基準として美人モデルに片寄り、結果として自国の人々の暮らしを見る心を失ってしまっては、文化活動そのものの意味が問われます。
    日本では墨による表現文化が廃れてしまったと指摘する人もいるように、日本人の拠って立つ「日本の文化」が危うくなってしまってはなりませんね。

    話はちょっと違いますけど、例えて言えば外国客船を迎えるのにブラスバンドとチアガールで歓迎していた港もありましたが、日本に来たという感じが出ませんね。やっぱり太鼓と三味線に地元の伝統の踊りなんかで迎えて欲しいのと同じですね(東京港では太鼓で迎えてくれました)。(^-^)

    ★↓は現地の衣装で迎えてくれたコスタマヤ(メキシコ)の様子です。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/album/10169719/ 
    ★↓は東京港での歓迎ぶりです。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/16442672/src.html

  • この作品は、ナウム・ガボという人の作品で、「球型のテーマ」です。<br />球型と言えば、よくあるのは果物なんかですよね。天空の星も球型だね。<br /><br />ナウム・ガボさんは鉄板を湾曲風に切って、それを曲げたり繋げたりして、この形にしたのですね。でも、球の骨組みが主で球体の“面”がないですね。「球型」と言っていて、「球体」と言ってないところがミソのようですね(-_-;)<br /><br />鉄板などを曲げたり繋げたりするという点では、自動車の鉄板もそうですね。大型プレスの力を借りて鉄板を適当な形に切って、曲げて、穴を開けて、それから組み合わせて形を作っていきます。<br /><br />彫刻の森美術館のサイトには、これについての説明があります。<br />それを否定するつもりはありませんが、私自身はこれを見たとき、「ふ〜〜ん」という感じで、どうって言うほどの印象はなかったですね。<br /><br />ヒガミ根性丸出しで言えば、もし名もない人がこれを作れば、笑われるかも??って思いましたね。 そう、これでも美術か?って感じです。<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    この作品は、ナウム・ガボという人の作品で、「球型のテーマ」です。
    球型と言えば、よくあるのは果物なんかですよね。天空の星も球型だね。

    ナウム・ガボさんは鉄板を湾曲風に切って、それを曲げたり繋げたりして、この形にしたのですね。でも、球の骨組みが主で球体の“面”がないですね。「球型」と言っていて、「球体」と言ってないところがミソのようですね(-_-;)

    鉄板などを曲げたり繋げたりするという点では、自動車の鉄板もそうですね。大型プレスの力を借りて鉄板を適当な形に切って、曲げて、穴を開けて、それから組み合わせて形を作っていきます。

    彫刻の森美術館のサイトには、これについての説明があります。
    それを否定するつもりはありませんが、私自身はこれを見たとき、「ふ〜〜ん」という感じで、どうって言うほどの印象はなかったですね。

    ヒガミ根性丸出しで言えば、もし名もない人がこれを作れば、笑われるかも??って思いましたね。 そう、これでも美術か?って感じです。

    (Kさんご提供の写真です)

  • これは、海岸に流れ着いた枯れ木の幹ですね。 或いは、コケを削ぎ取った柿の木の幹みたいです。 その木の幹を、ノコギリで適当に切り取れば芸術になる(*^_^*)<br /><br />これなら、私でも作れそうです(~o~) 芸術って、意外と簡単そう(^-^)<br /><br />作品名は「シュトルム」って言うのです。「マッチングスキー」と妻の「デニングホフ」というドイツ人の夫婦が作ったみたいですね。ステンレススティールを何本も溶接して形を作っているようです。<br />「シュトルム」はドイツ語で、暴風、突進、騒動、突撃などの意味があるそうです。この作品は、暴風雨で枝を折られてしまった大木をイメージしているようです。彫刻の森美術館のサイトによれば、「このダイナミックなフォルムは、巨木に宿る力強い生命力を感じさせる。」という説明があります。<br />しかし、鑑賞者が感じ取るのは大木の生命力か、枝葉をもぎ取られて朽ちていく姿なのか、それは分かりませんね。<br /><br />対象物と基本的に同じ形で描いたり作ったりする具象芸術は、鑑賞者も一目見て分かりますが、抽象芸術となると一目見て理解するのはとても困難で、これを理解してくれたり支持してくれる人々は、鑑賞者のおよそ1割くらいだろうと言われています。<br />これからの抽象芸術はますます抽象化・細分化され、いよいよ分かりにくくなっていきそうですね。<br /><br />★マッチングスキーとデニングホフの詳しいことは↓にて(ドイツ語・翻訳でご覧下さい)<br />http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&amp;sl=de&amp;u=http://de.wikipedia.org/wiki/Matschinsky-Denninghoff&amp;ei=EOWyTbvgCdO5tgesgOXpDg&amp;sa=X&amp;oi=translate&amp;ct=result&amp;resnum=4&amp;ved=0CDkQ7gEwAw&amp;prev=/search%3Fq%3DBrigitte%2BMeier-Denninghoff%26hl%3Dja%26biw%3D981%26bih%3D530%26prmd%3Divns

    これは、海岸に流れ着いた枯れ木の幹ですね。 或いは、コケを削ぎ取った柿の木の幹みたいです。 その木の幹を、ノコギリで適当に切り取れば芸術になる(*^_^*)

    これなら、私でも作れそうです(~o~) 芸術って、意外と簡単そう(^-^)

    作品名は「シュトルム」って言うのです。「マッチングスキー」と妻の「デニングホフ」というドイツ人の夫婦が作ったみたいですね。ステンレススティールを何本も溶接して形を作っているようです。
    「シュトルム」はドイツ語で、暴風、突進、騒動、突撃などの意味があるそうです。この作品は、暴風雨で枝を折られてしまった大木をイメージしているようです。彫刻の森美術館のサイトによれば、「このダイナミックなフォルムは、巨木に宿る力強い生命力を感じさせる。」という説明があります。
    しかし、鑑賞者が感じ取るのは大木の生命力か、枝葉をもぎ取られて朽ちていく姿なのか、それは分かりませんね。

    対象物と基本的に同じ形で描いたり作ったりする具象芸術は、鑑賞者も一目見て分かりますが、抽象芸術となると一目見て理解するのはとても困難で、これを理解してくれたり支持してくれる人々は、鑑賞者のおよそ1割くらいだろうと言われています。
    これからの抽象芸術はますます抽象化・細分化され、いよいよ分かりにくくなっていきそうですね。

    ★マッチングスキーとデニングホフの詳しいことは↓にて(ドイツ語・翻訳でご覧下さい)
    http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=de&u=http://de.wikipedia.org/wiki/Matschinsky-Denninghoff&ei=EOWyTbvgCdO5tgesgOXpDg&sa=X&oi=translate&ct=result&resnum=4&ved=0CDkQ7gEwAw&prev=/search%3Fq%3DBrigitte%2BMeier-Denninghoff%26hl%3Dja%26biw%3D981%26bih%3D530%26prmd%3Divns

  • 学校の体育祭ではないですけど、「人間ピラミッド」のようですね。<br /><br />これは後藤良二(日本)の「交叉する空間構造」という名の作品だそうです。<br />交叉しているのは、人間なんですよ!! 赤いのは女性で、黒いのは男性だとか。<br /><br />彫刻の森美術館のサイトによれば、この形は 「ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した『ダイヤモンド構造』」とのことです。<br /><br />そして、さらに同サイトでは<br />「黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている。幾何学的な組み合わせによって人間感情のウェットな部分が消え、無名の人間達が群舞している様な、エネルギーに満ちた作品になった。」<br />とあります。<br />人間には時にはウェットなところがあるから、人間らしいんじゃないの?と突っ込みたくなりますね。<br /><br />それはいいとして、「像」とは言っても仮にも人間なんですから、こんなことしている人形たちは疲れはしないだろうかと案じられます。また、人間をモノとして扱う思想に繋がらなければいいがと心配になります。作者はそんなことを感じなかったのでしょうかね??<br /><br />★ダイヤモンドの分子構造は↓にて。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89

    学校の体育祭ではないですけど、「人間ピラミッド」のようですね。

    これは後藤良二(日本)の「交叉する空間構造」という名の作品だそうです。
    交叉しているのは、人間なんですよ!! 赤いのは女性で、黒いのは男性だとか。

    彫刻の森美術館のサイトによれば、この形は 「ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した『ダイヤモンド構造』」とのことです。

    そして、さらに同サイトでは
    「黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている。幾何学的な組み合わせによって人間感情のウェットな部分が消え、無名の人間達が群舞している様な、エネルギーに満ちた作品になった。」
    とあります。
    人間には時にはウェットなところがあるから、人間らしいんじゃないの?と突っ込みたくなりますね。

    それはいいとして、「像」とは言っても仮にも人間なんですから、こんなことしている人形たちは疲れはしないだろうかと案じられます。また、人間をモノとして扱う思想に繋がらなければいいがと心配になります。作者はそんなことを感じなかったのでしょうかね??

    ★ダイヤモンドの分子構造は↓にて。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89

  • これはね、イタリアのジュリアーノ・ヴァンジという人が作った『偉大なる物語』という作品です。<br /><br />左上の女性の顔は厳しい表情をしていますが、男性はかなり粗雑に扱われていますね。<br />真ん中の大きな物は「人生の通り道」に例えられているようで、左側が入り口で右側が出口のようです。そこから出てきた右側の人は、人生の苦難を通り過ぎて希望を持って前進していくというわけです。<br /><br />抽象芸術の難しいところは、こうした説明がないと分からないことです。パッと見ただけでは、この作品が何なのかサッパリ分からないですね。銘板を見て「偉大なる物語」と知ってさえも、何が偉大なのか分かりませんね。私自身はあの女性の厳しい表情だけが、印象的なだけです。<br /><br />実は、ここだけのナイショ話ですが、当家も偉大な家庭なんですよ!! 何と言ってもカミさんの存在感が大きい!(^^)! 偉大なカミさんがいて、無口で小さな私がいて、カミさんの足腰をマッサージしている(-_-;) ホント!当家には偉大なる物語があるのです(~o~)<br /><br />★ジュリアーノ・ヴァンジの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B8

    これはね、イタリアのジュリアーノ・ヴァンジという人が作った『偉大なる物語』という作品です。

    左上の女性の顔は厳しい表情をしていますが、男性はかなり粗雑に扱われていますね。
    真ん中の大きな物は「人生の通り道」に例えられているようで、左側が入り口で右側が出口のようです。そこから出てきた右側の人は、人生の苦難を通り過ぎて希望を持って前進していくというわけです。

    抽象芸術の難しいところは、こうした説明がないと分からないことです。パッと見ただけでは、この作品が何なのかサッパリ分からないですね。銘板を見て「偉大なる物語」と知ってさえも、何が偉大なのか分かりませんね。私自身はあの女性の厳しい表情だけが、印象的なだけです。

    実は、ここだけのナイショ話ですが、当家も偉大な家庭なんですよ!! 何と言ってもカミさんの存在感が大きい!(^^)! 偉大なカミさんがいて、無口で小さな私がいて、カミさんの足腰をマッサージしている(-_-;) ホント!当家には偉大なる物語があるのです(~o~)

    ★ジュリアーノ・ヴァンジの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B8

  • ↑の彫刻を別角度でみたものです。<br />イヤミではないですけど、率直な感想は「ヒマそうで、呆然と空を見上げている(^_^;)」でした。<br /><br />絵画にせよ彫刻にせよ、抽象美術の傾向は太古の昔からあるという話があります。5千年以上も昔の遺跡で発見された壁画や副葬品の人形等は、写実的ではなく抽象的だというわけです。でも、今の抽象美術的なものとはだいぶ違っていますよね。上掲の「アルボレサンス」や「魚の骨」と違って、人は人の形をしているし、動物も動物の形をしていますからね。

    ↑の彫刻を別角度でみたものです。
    イヤミではないですけど、率直な感想は「ヒマそうで、呆然と空を見上げている(^_^;)」でした。

    絵画にせよ彫刻にせよ、抽象美術の傾向は太古の昔からあるという話があります。5千年以上も昔の遺跡で発見された壁画や副葬品の人形等は、写実的ではなく抽象的だというわけです。でも、今の抽象美術的なものとはだいぶ違っていますよね。上掲の「アルボレサンス」や「魚の骨」と違って、人は人の形をしているし、動物も動物の形をしていますからね。

  • これはまた、どこかの凱旋門を移設したかと思いませんか?<br />でも、パリの凱旋門ではないようです。<br /><br />これは「流政之(日本)」の作品で、「風の刻印」とのことです。<br /><br />普通、長年風に吹かれりゃ角が取れて丸くなったり、草木であれば一方方向に傾いたりするんですけど、これは結構角張っていますね。一瞬の風が砂塵でも伴って、何かを刻印したのでしょうかね? それとも、あの表面は風紋でも表しているのでしょうか?<br />私には「古代への門」などと命名してもらった方が、分かりやすいのですけどね。<br /><br />彫刻の森美術館のHPによれば、<br />「叩き割った原石そのままのようなごつごつした表面と、磨きあげた石の表面が一体となった彫刻を発表、その簡潔なフォルムと自然を生かした技法、奥深い精神性がまずアメリカで高く評価された。 日本国内やアメリカ各地に、日本人古来の感性を近代的な造形で表現したモニュメンタルな彫刻を制作、彼の作品は風雪にさらされて、ますます深みを増していく……」<br />と紹介されています。<br /><br />抽象芸術というものは、作者の心象を具体的な絵とか形にするものですから、あんまり深刻に考えてはいけないのです(^_^;)<br />そういう意味では、作者の心の中を詮索するよりも、この彫刻そのものをいろいろに味わってみることが、見る側に必要なのかも知れません。これが抽象芸術の見方なんですよね。

    これはまた、どこかの凱旋門を移設したかと思いませんか?
    でも、パリの凱旋門ではないようです。

    これは「流政之(日本)」の作品で、「風の刻印」とのことです。

    普通、長年風に吹かれりゃ角が取れて丸くなったり、草木であれば一方方向に傾いたりするんですけど、これは結構角張っていますね。一瞬の風が砂塵でも伴って、何かを刻印したのでしょうかね? それとも、あの表面は風紋でも表しているのでしょうか?
    私には「古代への門」などと命名してもらった方が、分かりやすいのですけどね。

    彫刻の森美術館のHPによれば、
    「叩き割った原石そのままのようなごつごつした表面と、磨きあげた石の表面が一体となった彫刻を発表、その簡潔なフォルムと自然を生かした技法、奥深い精神性がまずアメリカで高く評価された。 日本国内やアメリカ各地に、日本人古来の感性を近代的な造形で表現したモニュメンタルな彫刻を制作、彼の作品は風雪にさらされて、ますます深みを増していく……」
    と紹介されています。

    抽象芸術というものは、作者の心象を具体的な絵とか形にするものですから、あんまり深刻に考えてはいけないのです(^_^;)
    そういう意味では、作者の心の中を詮索するよりも、この彫刻そのものをいろいろに味わってみることが、見る側に必要なのかも知れません。これが抽象芸術の見方なんですよね。

  • ↑で「風の刻印」を言うなら、こっちの方がピッタリな感じがしますが如何でしょうか??<br />髪もおっぱいも風に吹かれていますね〜。 風速はおよそ30m/sかと思われます(~o~)!(^^)!<br />ホント、体型も風に耐えてる形ですね。<br /><br />それがどっこい、この作品名は「踊り子」なんですよ。「伊豆の踊子」もかくありなんと・・。 「彫刻パラダイス」の記事によれば、「踊り子の一瞬の動きをとらえた」もののようです。同記事で作者の「ファッツィーニは、『彫刻家の仕事は、空間に躍動する生き生きとしたフォルムをとらえること』」とあります。<br /><br />ウ〜ン、「生き生きとしたフォルム」ね〜(-_-)<br />もうちょっと良い題材はなかったのかな?と私は思いますね。そう、作者が日本人なら、ウナギを掴まえるのに躍起になっているところとか(~o~) 巣鴨のおばちゃんなんかどうでしょうか? そう、生活の匂いもするしね!!

    ↑で「風の刻印」を言うなら、こっちの方がピッタリな感じがしますが如何でしょうか??
    髪もおっぱいも風に吹かれていますね〜。 風速はおよそ30m/sかと思われます(~o~)!(^^)!
    ホント、体型も風に耐えてる形ですね。

    それがどっこい、この作品名は「踊り子」なんですよ。「伊豆の踊子」もかくありなんと・・。 「彫刻パラダイス」の記事によれば、「踊り子の一瞬の動きをとらえた」もののようです。同記事で作者の「ファッツィーニは、『彫刻家の仕事は、空間に躍動する生き生きとしたフォルムをとらえること』」とあります。

    ウ〜ン、「生き生きとしたフォルム」ね〜(-_-)
    もうちょっと良い題材はなかったのかな?と私は思いますね。そう、作者が日本人なら、ウナギを掴まえるのに躍起になっているところとか(~o~) 巣鴨のおばちゃんなんかどうでしょうか? そう、生活の匂いもするしね!!

  • 曲がった棒がたくさん立っています。<br />これは、伊藤隆道(日本)の作品で、「16本の回転する曲がった棒」です。棒が曲がっているだけではなくて、この棒が回転するんですよ。バラバラに回転させると棒同士がぶつかり合ってしまいますから、一斉に同じ方向に回転するんですよ。その様子を見ていると目の錯覚で棒が伸びたり縮んだりしているようにも見えるんです。<br /><br />でも、これは「工作」であって、芸術ではないような気がするんですけど、やっぱり芸術ですかね?<br /><br />★↓は曲がった棒が回転する様子です。<br />http://www.youtube.com/watch?v=wEDYVimFkWs&amp;feature=related<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    曲がった棒がたくさん立っています。
    これは、伊藤隆道(日本)の作品で、「16本の回転する曲がった棒」です。棒が曲がっているだけではなくて、この棒が回転するんですよ。バラバラに回転させると棒同士がぶつかり合ってしまいますから、一斉に同じ方向に回転するんですよ。その様子を見ていると目の錯覚で棒が伸びたり縮んだりしているようにも見えるんです。

    でも、これは「工作」であって、芸術ではないような気がするんですけど、やっぱり芸術ですかね?

    ★↓は曲がった棒が回転する様子です。
    http://www.youtube.com/watch?v=wEDYVimFkWs&feature=related

    (Kさんご提供の写真です)

  • これは「肩揉み機」かと勘違いしてしまいました(^o^)<br />いやホント! 電気を通して動くようにし、実際に肩揉みができるようにしたら評価はもっと高くなったかも知れませんね(^^) そして、肩揉み一回5分で100円とすれば、東京・横浜・名古屋からでも利用者が来ると思います。←半分マジメな話(~o~)(^O^)<br /><br />これは、イギリスの「ケネス・アーミテージ」が制作した「両腕」という作品です。<br />この手に何も持っているわけではなく、まさに「指圧」でもやろうかという形をしています。ですから作品名は「両腕」よりも、より能動的な「指圧」にした方が良いと思います。<br />実際、私はこうやってカミさんの背筋を揉んでいるんですからね(^_^;)アーミテージさんは奥様にマッサージなどをいてないから、このような単純な名前を付けてしまったんですね。<br /><br />しかし、私自身の観察眼がなさ過ぎるとは言え、現在の抽象芸術には「肩揉み機」なんて冗談とも本気ともつかぬ言葉を思いつかせるものがありますね。<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    これは「肩揉み機」かと勘違いしてしまいました(^o^)
    いやホント! 電気を通して動くようにし、実際に肩揉みができるようにしたら評価はもっと高くなったかも知れませんね(^^) そして、肩揉み一回5分で100円とすれば、東京・横浜・名古屋からでも利用者が来ると思います。←半分マジメな話(~o~)(^O^)

    これは、イギリスの「ケネス・アーミテージ」が制作した「両腕」という作品です。
    この手に何も持っているわけではなく、まさに「指圧」でもやろうかという形をしています。ですから作品名は「両腕」よりも、より能動的な「指圧」にした方が良いと思います。
    実際、私はこうやってカミさんの背筋を揉んでいるんですからね(^_^;)アーミテージさんは奥様にマッサージなどをいてないから、このような単純な名前を付けてしまったんですね。

    しかし、私自身の観察眼がなさ過ぎるとは言え、現在の抽象芸術には「肩揉み機」なんて冗談とも本気ともつかぬ言葉を思いつかせるものがありますね。

    (Kさんご提供の写真です)

  • これはね、バリー・フラナガン(英)の「ボクシングをする二匹のうさぎ」って言う作品です。<br /><br />日本では、うさぎさんはお月様で「餅つき」をしていますけど、ヨーロッパではボクシングをさせられています。それにしても、こんなに痩せて体力があるのかね〜(-_-;) 足の付け方などは、機械みたいですし・・(~o~)<br />それにしても、うさぎのような優しく・か弱く・おとなしい動物に、ボクシングなんかさせるのか? 然も痩せ細った身体で且つ、十字架の上で(-_-;)<br /><br />バリー・フラナガンの彫刻には、野うさぎを取り上げたものが非常に多いです。「三日月と鐘の上を跳ぶ野うさぎ」とか、ダンスをしているうさぎとか、象の上で踊っているうさぎとか・・。まるで、うさぎにとりつかれたかのようです。<br />フラナガンはうさぎに人間の特徴を持たせ、まるで人間であるかのように表現していますが、「なぜ、うさぎなのか?」が分かりません。<br /><br />うさぎを「可愛い動物」と思っている日本人には、ちょっとビックリするフラナガンの彫刻ですね。

    これはね、バリー・フラナガン(英)の「ボクシングをする二匹のうさぎ」って言う作品です。

    日本では、うさぎさんはお月様で「餅つき」をしていますけど、ヨーロッパではボクシングをさせられています。それにしても、こんなに痩せて体力があるのかね〜(-_-;) 足の付け方などは、機械みたいですし・・(~o~)
    それにしても、うさぎのような優しく・か弱く・おとなしい動物に、ボクシングなんかさせるのか? 然も痩せ細った身体で且つ、十字架の上で(-_-;)

    バリー・フラナガンの彫刻には、野うさぎを取り上げたものが非常に多いです。「三日月と鐘の上を跳ぶ野うさぎ」とか、ダンスをしているうさぎとか、象の上で踊っているうさぎとか・・。まるで、うさぎにとりつかれたかのようです。
    フラナガンはうさぎに人間の特徴を持たせ、まるで人間であるかのように表現していますが、「なぜ、うさぎなのか?」が分かりません。

    うさぎを「可愛い動物」と思っている日本人には、ちょっとビックリするフラナガンの彫刻ですね。

  • あんなところでカエルが立ってるぞ!!<br />ホント、そう思いませんか?? それがなんと!!人間だというのですから、がっくり・ゲッソリしましたね。<br /><br />これは、スウェーデンの彫刻家・カール・ミレスになる「神の手」という作品なんです。<br />あの指を広げた両手が「神の手」かと思ったらそうではなくて、彼の足元にある大きな手が「神の手」のようです。<br />神の手から逃れようとして助けを求めている人のようにも見えますが、この作品の意図はそうではないようです。「神に自己の運命を委ねながらも、なお希望を捨てない人間の姿」と言う意味があるそうです。<br /><br />このような彫刻は如何様にも解釈できます。それは、制作者の主観と鑑賞者と受け止め方との乖離が避けがたい「芸術」の宿命でしょうか。<br />ところで、内容は違うものの、こういう構図はお釈迦様の手の平から飛び立とうとする孫悟空に例えられますね。<br /><br />こうした制作者と鑑賞者との認識の乖離現象に目を付けたのが、ヒトラーでしたね。<br />人々にとって分かりにくい絵とか、絵を理解できる人たち“だけ”に通用する絵などが「人々のやる気を失わせる」として、それらの作品を「退廃芸術」としたのです。<br />主に抽象画とか、第一次大戦後のドイツ国民の失望を描いたドイツの表現主義絵画などが攻撃・排除され、大量に廃却・焼却されたようです。そして、芸術の面からもナチズムが強調されていったのですね〜(&gt;_&lt;)<br /><br />確かに退廃的な芸術・文学それ自体は、残念ながら“ある”と言えるでしょう。そういう点では、良心的な活動をすることが大事かも知れませんね。<br /><br />★退廃芸術の詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%80%E5%BB%83%E8%8A%B8%E8%A1%93 <br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    あんなところでカエルが立ってるぞ!!
    ホント、そう思いませんか?? それがなんと!!人間だというのですから、がっくり・ゲッソリしましたね。

    これは、スウェーデンの彫刻家・カール・ミレスになる「神の手」という作品なんです。
    あの指を広げた両手が「神の手」かと思ったらそうではなくて、彼の足元にある大きな手が「神の手」のようです。
    神の手から逃れようとして助けを求めている人のようにも見えますが、この作品の意図はそうではないようです。「神に自己の運命を委ねながらも、なお希望を捨てない人間の姿」と言う意味があるそうです。

    このような彫刻は如何様にも解釈できます。それは、制作者の主観と鑑賞者と受け止め方との乖離が避けがたい「芸術」の宿命でしょうか。
    ところで、内容は違うものの、こういう構図はお釈迦様の手の平から飛び立とうとする孫悟空に例えられますね。

    こうした制作者と鑑賞者との認識の乖離現象に目を付けたのが、ヒトラーでしたね。
    人々にとって分かりにくい絵とか、絵を理解できる人たち“だけ”に通用する絵などが「人々のやる気を失わせる」として、それらの作品を「退廃芸術」としたのです。
    主に抽象画とか、第一次大戦後のドイツ国民の失望を描いたドイツの表現主義絵画などが攻撃・排除され、大量に廃却・焼却されたようです。そして、芸術の面からもナチズムが強調されていったのですね〜(>_<)

    確かに退廃的な芸術・文学それ自体は、残念ながら“ある”と言えるでしょう。そういう点では、良心的な活動をすることが大事かも知れませんね。

    ★退廃芸術の詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%80%E5%BB%83%E8%8A%B8%E8%A1%93 

    (Kさんご提供の写真です)

  • これは、「ブラックパワー」という像です。<br /><br />これを見て、私は嫌な気分になりました。カミさんに聞いてみても感想は同じでした。たまたま里帰りしていた娘に尋ねても、よい印象ではなかったです。<br />なにより幸福の天使である女性を、こんな風に表現してしまうなんてと思いましたね。<br /><br />この像は、子を身ごもり命を産む女性への賛歌という意味があるというのです。しかし、その女性への賛歌が、なぜ「ブラック・パワー」で超おデブさんなのか?? そうと知れば、作者も黒人のおデブさんなのかと勘ぐってしまいましたが、それが然に非ず。<br /><br />これを制作したニキ・ド・サンファル(仏)自身は、モデルも務めたスタイルの良い美人なのです。それだけに、黒人でもない人がなぜ黒人にし、超おデブさんにして、「ブラック・パワー」と名付けたのか?? 芸術ならば、それはあくまで芸術なのか?(=_=)<br /><br />一応、人種差別を乗り越えた時代とは言え、差別の感情は心の奥にまだまだ残っていると言えます。芸術とは言え、社会のことも無視しないで欲しいと思いますね。<br /><br />★ニキ・ド・サンファルの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    これは、「ブラックパワー」という像です。

    これを見て、私は嫌な気分になりました。カミさんに聞いてみても感想は同じでした。たまたま里帰りしていた娘に尋ねても、よい印象ではなかったです。
    なにより幸福の天使である女性を、こんな風に表現してしまうなんてと思いましたね。

    この像は、子を身ごもり命を産む女性への賛歌という意味があるというのです。しかし、その女性への賛歌が、なぜ「ブラック・パワー」で超おデブさんなのか?? そうと知れば、作者も黒人のおデブさんなのかと勘ぐってしまいましたが、それが然に非ず。

    これを制作したニキ・ド・サンファル(仏)自身は、モデルも務めたスタイルの良い美人なのです。それだけに、黒人でもない人がなぜ黒人にし、超おデブさんにして、「ブラック・パワー」と名付けたのか?? 芸術ならば、それはあくまで芸術なのか?(=_=)

    一応、人種差別を乗り越えた時代とは言え、差別の感情は心の奥にまだまだ残っていると言えます。芸術とは言え、社会のことも無視しないで欲しいと思いますね。

    ★ニキ・ド・サンファルの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB

    (Kさんご提供の写真です)

  • こんなところに鉄板を並べて、何かの行事でもやったのかな??<br />ほんと、パッと見たときそう思ってしまいました。<br /><br />それが何と!!「サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂(田窪恭治・作)」という、芸術作品ですから、ビックリ!! これなら、私でも出来そう!!(^O^)と思いましたね。<br /><br />銘板を見ると、「ノルマンディー地方で廃墟と化していた16世紀のサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂を、田窪が……作品として再生した。これはその姉妹版」というのです。<br />田窪さんは日本の伝統美術にも関心を持ち、パリで「金比羅展」を開いたという人なんです。ノルマンディー地方の礼拝堂でもよいけど、日本的な何かの作品はなかったのかなと思います。<br />お蔭で、この彫刻の森美術館で私が歩いた範囲では、日本的な彫刻というものが見られなかったですよ。ここは「彫刻の“西洋”美術館」だったと言えます。<br /><br />★↓はサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂の場所だと思います(航空写真でご覧下さい)。<br />https://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=215057171961161454984.0004cff4673edfd33adb8&amp;msa=0&amp;ll=48.834823,-0.262234&amp;spn=0.006624,0.006706&amp;iwloc=0004e0937c1131e05e627

    こんなところに鉄板を並べて、何かの行事でもやったのかな??
    ほんと、パッと見たときそう思ってしまいました。

    それが何と!!「サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂(田窪恭治・作)」という、芸術作品ですから、ビックリ!! これなら、私でも出来そう!!(^O^)と思いましたね。

    銘板を見ると、「ノルマンディー地方で廃墟と化していた16世紀のサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂を、田窪が……作品として再生した。これはその姉妹版」というのです。
    田窪さんは日本の伝統美術にも関心を持ち、パリで「金比羅展」を開いたという人なんです。ノルマンディー地方の礼拝堂でもよいけど、日本的な何かの作品はなかったのかなと思います。
    お蔭で、この彫刻の森美術館で私が歩いた範囲では、日本的な彫刻というものが見られなかったですよ。ここは「彫刻の“西洋”美術館」だったと言えます。

    ★↓はサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂の場所だと思います(航空写真でご覧下さい)。
    https://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=215057171961161454984.0004cff4673edfd33adb8&msa=0&ll=48.834823,-0.262234&spn=0.006624,0.006706&iwloc=0004e0937c1131e05e627

  • こちらはヘンリー・ムーア(英)の「母と子:台座」という作品です。<br /><br />母と子はムーアの主要なテーマだったようですが、ムーアに限らず生き物全体の大きな・重要なテーマですね。<br />私は母にしっかり甘えて育ちましたから、こういう姿には心底から共感しますよ〜。 でも、カミさんには断じて甘えていませんからね〜。←念のため申し添えておきます!!けど、支配されております(-_-;)<br /><br />「母と子」もいいけど、おとうさんも家族のために頑張っているんだよ〜〜って、ひと言付け加えて欲しいな!!(^o^)<br /><br />あ、なんでしょうか?? 遠慮なく仰って下さいね。<br />「父さん元気で留守がいい(^^) お昼は子連れ女子会でランチがいい(~o~)」<br />ですか??(-_-;) <br />オトコは辛いね〜(=_=)<br />

    こちらはヘンリー・ムーア(英)の「母と子:台座」という作品です。

    母と子はムーアの主要なテーマだったようですが、ムーアに限らず生き物全体の大きな・重要なテーマですね。
    私は母にしっかり甘えて育ちましたから、こういう姿には心底から共感しますよ〜。 でも、カミさんには断じて甘えていませんからね〜。←念のため申し添えておきます!!けど、支配されております(-_-;)

    「母と子」もいいけど、おとうさんも家族のために頑張っているんだよ〜〜って、ひと言付け加えて欲しいな!!(^o^)

    あ、なんでしょうか?? 遠慮なく仰って下さいね。
    「父さん元気で留守がいい(^^) お昼は子連れ女子会でランチがいい(~o~)」
    ですか??(-_-;) 
    オトコは辛いね〜(=_=)

  • これもヘンリー・ムーアの作品で、「ふたつに分けられた横たわる像:ポインツ」です。<br /><br />彫刻の森美術館のHPほかの話によれば、ヘンリー・ムーアは、人体の基本となるポーズが3つある。1.立っているもの、2.坐っているもの(腰掛けるものが要る)、3.横たわっているもので、横たわっているのが最も自由で、構成しやすく、空間性を持っていると言うのです。<br />そこで、横たわる像というのがテーマになるようですね。しかし、もっとも自由な横たわる姿勢だからこそ、分割しなければ思うような構成を作れないのですね?<br /><br />銘板には「見る者の位置によって一つの形が他方を隠し、変化に富んだ多様な形が次々と現われていきます」とあるのです。でもねぇ、例え抽象化した形と言えど、人間の姿を分割して、見る角度による変化を楽しむなんて、どういう考えなんでしょうかね?

    これもヘンリー・ムーアの作品で、「ふたつに分けられた横たわる像:ポインツ」です。

    彫刻の森美術館のHPほかの話によれば、ヘンリー・ムーアは、人体の基本となるポーズが3つある。1.立っているもの、2.坐っているもの(腰掛けるものが要る)、3.横たわっているもので、横たわっているのが最も自由で、構成しやすく、空間性を持っていると言うのです。
    そこで、横たわる像というのがテーマになるようですね。しかし、もっとも自由な横たわる姿勢だからこそ、分割しなければ思うような構成を作れないのですね?

    銘板には「見る者の位置によって一つの形が他方を隠し、変化に富んだ多様な形が次々と現われていきます」とあるのです。でもねぇ、例え抽象化した形と言えど、人間の姿を分割して、見る角度による変化を楽しむなんて、どういう考えなんでしょうかね?

  • 実は、ヘンリー・ムーアの作品には、「ふたつに分けられた横たわる像」というのが、この「カット」と↑の「ポインツ」の二つあるんですね。<br /><br />これは床に腰を下ろして、投げ出した足の膝を立てているようにも見えます。<br />人間の身体を分割して表現しているようですが、そう考えるとゾーッとします(&gt;_&lt;)<br /><br />近代になってから、絵画も彫刻も写実とは別の印象が重視され抽象芸術とか言われる作風が顕著になってきました。例えば、「電車」というテーマで、電車が起こした「風」や「空気の波」を描くのも「あり」なんですね。私たち鑑賞者には本当に分かりにくくなってきていますね。そういう作者自身の心象は、鑑賞者に容易には伝わってきません。困ったモンですね。<br /><br />しかし、作者側は鑑賞者が自由に見てくれればいいと考えているようです。また、中には鑑賞者の美術に対する理解力が問われるという人もいますね。鑑賞者が理解したとしても、作者の意図と鑑賞者の理解とが大きくかけ離れる可能性は大ですね。<br /><br />それにしても近代芸術というものが、感覚・感情・印象などを中心とした過度の“創作”にのめり込んできているような感じがします。例えば絵画の世界では、キャンバスを黒一色に塗りつぶして「作品」とするもの(ラインハート、「黒に黒 NO.8」)や、彫刻の世界では、お饅頭のような丸い造形だけでも“彫刻”とされ、あちこちの駅前とか広場に展示されているようです。<br /><br />そういう作品には、人々の喜怒哀楽に満ちた暮らしは反映されず、作品としての品性さえも読み取ることが難しいですね。そればかりか、戦争や犯罪などの何かに悪用されなければいいがと、余計な心配をしてしまいました。<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    実は、ヘンリー・ムーアの作品には、「ふたつに分けられた横たわる像」というのが、この「カット」と↑の「ポインツ」の二つあるんですね。

    これは床に腰を下ろして、投げ出した足の膝を立てているようにも見えます。
    人間の身体を分割して表現しているようですが、そう考えるとゾーッとします(>_<)

    近代になってから、絵画も彫刻も写実とは別の印象が重視され抽象芸術とか言われる作風が顕著になってきました。例えば、「電車」というテーマで、電車が起こした「風」や「空気の波」を描くのも「あり」なんですね。私たち鑑賞者には本当に分かりにくくなってきていますね。そういう作者自身の心象は、鑑賞者に容易には伝わってきません。困ったモンですね。

    しかし、作者側は鑑賞者が自由に見てくれればいいと考えているようです。また、中には鑑賞者の美術に対する理解力が問われるという人もいますね。鑑賞者が理解したとしても、作者の意図と鑑賞者の理解とが大きくかけ離れる可能性は大ですね。

    それにしても近代芸術というものが、感覚・感情・印象などを中心とした過度の“創作”にのめり込んできているような感じがします。例えば絵画の世界では、キャンバスを黒一色に塗りつぶして「作品」とするもの(ラインハート、「黒に黒 NO.8」)や、彫刻の世界では、お饅頭のような丸い造形だけでも“彫刻”とされ、あちこちの駅前とか広場に展示されているようです。

    そういう作品には、人々の喜怒哀楽に満ちた暮らしは反映されず、作品としての品性さえも読み取ることが難しいですね。そればかりか、戦争や犯罪などの何かに悪用されなければいいがと、余計な心配をしてしまいました。

    (Kさんご提供の写真です)

  • これはヘンリー・ムーアの作品で、「ファミリーグループ」です。<br /><br />ムーアは男性嫌いだったのか?男性像はあんまり作っていないそうです。<br />銘板には「男性像を製作した事がほとんど無かったムーア。 作品の構想中に娘が生まれ、母と子に父親が加わりました」 との記述が在りました。<br />この父親はムーア自身のつもりかも知れませんね?<br /><br />彫刻の森美術館のHPでは、「家族の絆や小さな命をいとおしむ姿から、人間愛を感じられます。」との解説がありますが、もっともなことですね。

    これはヘンリー・ムーアの作品で、「ファミリーグループ」です。

    ムーアは男性嫌いだったのか?男性像はあんまり作っていないそうです。
    銘板には「男性像を製作した事がほとんど無かったムーア。 作品の構想中に娘が生まれ、母と子に父親が加わりました」 との記述が在りました。
    この父親はムーア自身のつもりかも知れませんね?

    彫刻の森美術館のHPでは、「家族の絆や小さな命をいとおしむ姿から、人間愛を感じられます。」との解説がありますが、もっともなことですね。

  • この一帯は変わった形のものが多いです(^^)<br /><br />これは、ヘンリー・ムーアの「大きな糸つむぎの形」という作品です。<br />あの左右に突き出しているのが、紡錘車でしょうか?<br />糸つむぎという具体的な道具になってきますと、抽象彫刻では分かりにくいですね。<br /><br />★紡錘の詳しいことは↓にて<br />http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:nR5jhl7oCrEJ:ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A1%E9%8C%98+%E7%B3%B8%E3%81%A4%E3%82%80%E3%81%8E+%E5%BD%A2&amp;cd=8&amp;hl=ja&amp;ct=clnk&amp;gl=jp<br />★名古屋にある産業技術記念館でもお勉強が出来ますよ(^^)<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/17985890/<br />★マイアミのホテルにも似たようなものがありました。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/14275651/src.html <br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    この一帯は変わった形のものが多いです(^^)

    これは、ヘンリー・ムーアの「大きな糸つむぎの形」という作品です。
    あの左右に突き出しているのが、紡錘車でしょうか?
    糸つむぎという具体的な道具になってきますと、抽象彫刻では分かりにくいですね。

    ★紡錘の詳しいことは↓にて
    http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:nR5jhl7oCrEJ:ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A1%E9%8C%98+%E7%B3%B8%E3%81%A4%E3%82%80%E3%81%8E+%E5%BD%A2&cd=8&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
    ★名古屋にある産業技術記念館でもお勉強が出来ますよ(^^)
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/17985890/
    ★マイアミのホテルにも似たようなものがありました。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/14275651/src.html 

    (Kさんご提供の写真です)

  • 「さぁ、ちょっくら横になるか」<br />そんな言葉が聞こえてきそうな姿ですね。<br /><br />これは、ヘンリー・ムーアの「横たわる像:アングル」という作品です。<br />銘板には「振り向いた顔。突き出した肩、曲げられた腕と脚。そのポーズからアングル(角度)という副題が付きました」との説明がありました。<br /><br />この姿勢、やってみると意外とキツイですね。 左肘にかなりの負担がきて、首と左の腰にも少々辛いです。この姿勢が何分持つのか?競い合うのも面白いかも?<br />健康体操をかねてやってみますかね(^O^)<br /><br />彫刻の森美術館ではヘンリー・ムーアの彫刻がたくさんありますが、一美術館としては世界でも有数と言われる数を誇っているとのことです。<br />ヘンリー・ムーアの彫刻が見たかったら、是非彫刻の森美術館へ・・と言うことですね(^O^)<br /><br />★ヘンリー・ムーアの詳しいことは↓にて。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%82%A2

    「さぁ、ちょっくら横になるか」
    そんな言葉が聞こえてきそうな姿ですね。

    これは、ヘンリー・ムーアの「横たわる像:アングル」という作品です。
    銘板には「振り向いた顔。突き出した肩、曲げられた腕と脚。そのポーズからアングル(角度)という副題が付きました」との説明がありました。

    この姿勢、やってみると意外とキツイですね。 左肘にかなりの負担がきて、首と左の腰にも少々辛いです。この姿勢が何分持つのか?競い合うのも面白いかも?
    健康体操をかねてやってみますかね(^O^)

    彫刻の森美術館ではヘンリー・ムーアの彫刻がたくさんありますが、一美術館としては世界でも有数と言われる数を誇っているとのことです。
    ヘンリー・ムーアの彫刻が見たかったら、是非彫刻の森美術館へ・・と言うことですね(^O^)

    ★ヘンリー・ムーアの詳しいことは↓にて。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%82%A2

  • この丸い塔は「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」という、芸術作品なのですよ。<br />この塔を考えたのは、彫刻の森美術館初代館長の鹿内 信隆さんだそうです。<br />高さは18mで、内側の直径は8mとのことです。<br />4~5階建ての円形ビルという感じですね。

    この丸い塔は「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」という、芸術作品なのですよ。
    この塔を考えたのは、彫刻の森美術館初代館長の鹿内 信隆さんだそうです。
    高さは18mで、内側の直径は8mとのことです。
    4~5階建ての円形ビルという感じですね。

  • 「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」の説明です。<br /><br />初代館長の鹿内信隆さんのお言葉です。<br />ご覧下さいね。

    「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」の説明です。

    初代館長の鹿内信隆さんのお言葉です。
    ご覧下さいね。

  • 「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」の中に入ってみました。<br />するとどうでしょう!! 壁一面にきれいなステンドグラスがはめ込まれて、私たちをビックリさせてくれました。1番に想い起こしたのがヨーロッパの教会でしたね。<br />でもここは美術館の中。これ自体が美術品なのですね。<br />ただ見るだけですと、バラバラにはめ込まれているようですが、ところどころに人や車、鳥や魚などの生き物等々の姿が埋め込まれているのですよ。<br /><br />このステンドグラスですが、2〜3cmもある着色ガラスを槌(木槌?)で割って、その割れたガラスをエの字型断面をもつ枠にはめ込んでこのような形にしたとのことです。本当に骨の折れる仕事ですね。<br />これを制作したロワールは、ステンドグラスを使った作品を数多く手がけているとのことで、その制作テクニックは広く知られているようです。<br /><br />★↓はケルン大聖堂のステンドグラスです(ロワールとは関係ありません)。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/19527901/ <br />★↓はガラスを切っている例です(ロワールとは関係ありません)。<br />http://www.youtube.com/watch?v=EPD5ESP4rBk&amp;feature=related <br />★ステンドグラスの詳しいことは↓にて。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9

    「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」の中に入ってみました。
    するとどうでしょう!! 壁一面にきれいなステンドグラスがはめ込まれて、私たちをビックリさせてくれました。1番に想い起こしたのがヨーロッパの教会でしたね。
    でもここは美術館の中。これ自体が美術品なのですね。
    ただ見るだけですと、バラバラにはめ込まれているようですが、ところどころに人や車、鳥や魚などの生き物等々の姿が埋め込まれているのですよ。

    このステンドグラスですが、2〜3cmもある着色ガラスを槌(木槌?)で割って、その割れたガラスをエの字型断面をもつ枠にはめ込んでこのような形にしたとのことです。本当に骨の折れる仕事ですね。
    これを制作したロワールは、ステンドグラスを使った作品を数多く手がけているとのことで、その制作テクニックは広く知られているようです。

    ★↓はケルン大聖堂のステンドグラスです(ロワールとは関係ありません)。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/19527901/ 
    ★↓はガラスを切っている例です(ロワールとは関係ありません)。
    http://www.youtube.com/watch?v=EPD5ESP4rBk&feature=related 
    ★ステンドグラスの詳しいことは↓にて。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9

  • 「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」の入り口の横に、↑の塔を作ったガブリエル・ロワールの詩が銘板に書いてありました。 この詩の最初の方をご紹介しましょう。<br /><br />「夢 <br />いくつかのおぼえ書き <br />いくつかの空想 <br />豊富 <br />充実 <br />すべてのことは見るよりも、探し出すこと。 生きる喜びを……。<br />ひとときの喜び−花火を見る楽しみ、ある星が消え、ある星が生まれる。<br />タワーに登るにつれ、あたかも神の列に加わるかのように、喜びと、黄金と、純粋さと、生命力への到達。<br />さまざまな夢の創造のなかに自分一人の夢が実現される」<br /><br />★ガブリエル・ロワールの詳しいことは↓にて(英語・翻訳してご覧下さい)<br />http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&amp;langpair=en%7Cja&amp;u=http://en.wikipedia.org/wiki/Gabriel_Loire

    「幸せをよぶ《シンフォニー彫刻》」の入り口の横に、↑の塔を作ったガブリエル・ロワールの詩が銘板に書いてありました。 この詩の最初の方をご紹介しましょう。

    「夢 
    いくつかのおぼえ書き 
    いくつかの空想 
    豊富 
    充実 
    すべてのことは見るよりも、探し出すこと。 生きる喜びを……。
    ひとときの喜び−花火を見る楽しみ、ある星が消え、ある星が生まれる。
    タワーに登るにつれ、あたかも神の列に加わるかのように、喜びと、黄金と、純粋さと、生命力への到達。
    さまざまな夢の創造のなかに自分一人の夢が実現される」

    ★ガブリエル・ロワールの詳しいことは↓にて(英語・翻訳してご覧下さい)
    http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&langpair=en%7Cja&u=http://en.wikipedia.org/wiki/Gabriel_Loire

  • 「ロバート・マンゴールド(米)」の「風の歌V」という作品でです。<br /><br />「6色で48枚のステンレスの翼が、風を受けて軽やかに回ります」と言うわけですが、私が見た感じでは工作の延長のような気がします。ホント、これも芸術作品??と思ってしまいますよね??<br /><br />こう言ってはナンですけど(~o~)、カネとヒマと道具さえくれれば俺でも作るよ!と思われる方もおられるんではないでしょうか?<br />オランダの風車とか、風力発電機のような単純な形の風車でないところが、「芸術」として買われているのでしょうが、なんか美術品鑑賞中の「一服の清涼剤」という感じがしますね。<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    「ロバート・マンゴールド(米)」の「風の歌V」という作品でです。

    「6色で48枚のステンレスの翼が、風を受けて軽やかに回ります」と言うわけですが、私が見た感じでは工作の延長のような気がします。ホント、これも芸術作品??と思ってしまいますよね??

    こう言ってはナンですけど(~o~)、カネとヒマと道具さえくれれば俺でも作るよ!と思われる方もおられるんではないでしょうか?
    オランダの風車とか、風力発電機のような単純な形の風車でないところが、「芸術」として買われているのでしょうが、なんか美術品鑑賞中の「一服の清涼剤」という感じがしますね。

    (Kさんご提供の写真です)

  • これは「妖精たちのチャペル」だそうです。<br /><br />作者は岡本覚(おかもとさとる)とルクムエナ・センダとのことです。<br />厚さ5〜6mm?ガラスを形を少しづつ変えて切り、その切ったガラス板を少しずつずらせて積み重ね、あのような形を作っています。<br /><br />「形を少しずつ変えてガラスを切る」という作業が大変だったと思いますよ。おそらくはレーザー加工機を使ってガラスの切断をしているのだと思いますけど、本当はどうなんでしょうか。<br />こうなると芸術と言うより建造物の一種みたいな感じもしてしまいます。<br /><br />岡本覚はガラスアーティストと言われているようで、ガラスを利用した作品をたくさん出しているようです。大阪の大川にも「帆(ふね)」という作品が出されているみたいですね。また、ガラスの利用法も研究されているようです。<br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    これは「妖精たちのチャペル」だそうです。

    作者は岡本覚(おかもとさとる)とルクムエナ・センダとのことです。
    厚さ5〜6mm?ガラスを形を少しづつ変えて切り、その切ったガラス板を少しずつずらせて積み重ね、あのような形を作っています。

    「形を少しずつ変えてガラスを切る」という作業が大変だったと思いますよ。おそらくはレーザー加工機を使ってガラスの切断をしているのだと思いますけど、本当はどうなんでしょうか。
    こうなると芸術と言うより建造物の一種みたいな感じもしてしまいます。

    岡本覚はガラスアーティストと言われているようで、ガラスを利用した作品をたくさん出しているようです。大阪の大川にも「帆(ふね)」という作品が出されているみたいですね。また、ガラスの利用法も研究されているようです。

    (Kさんご提供の写真です)

  • この像を見たとき、次の話を思い出しました。<br />「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。」<br /><br />このおじいさんは、山で取ってきた柴を背負って家路を急いでいます。それにしても背負っている柴は少ないですね。手に持っているのは弁当箱でしょうか。<br /><br />私たちの世代は、子供の頃家族みんなで山へ芝刈りに行った体験がありますね〜。山の中で取った柴を束ねて、背中の背負子に括り付けて、ふもとの道の大八車まで運んだものでした。柴を山と積んだ大八車を父が引いて、私たち子供がみんなで後押ししたモンでした。<br /><br />このおじいさんを見て、久々に懐かしい思い出にふけりましたね〜(^^)

    この像を見たとき、次の話を思い出しました。
    「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。」

    このおじいさんは、山で取ってきた柴を背負って家路を急いでいます。それにしても背負っている柴は少ないですね。手に持っているのは弁当箱でしょうか。

    私たちの世代は、子供の頃家族みんなで山へ芝刈りに行った体験がありますね〜。山の中で取った柴を束ねて、背中の背負子に括り付けて、ふもとの道の大八車まで運んだものでした。柴を山と積んだ大八車を父が引いて、私たち子供がみんなで後押ししたモンでした。

    このおじいさんを見て、久々に懐かしい思い出にふけりましたね〜(^^)

  • それが、なんとまぁ、柴狩りに出掛けたおじいさんではなくて、フィンセント・ファン・ゴッホだったのです!! いやもう、本当に失礼しました。<br /><br />これを制作した人は「オシップ・ザツキン(露)」で、作品名は「山野を歩くヴァン・ゴッホ」です。<br />このゴッホ像はちょっと痩せすぎていますね。可哀想です。着ているものまでもが、何かの木の皮で作ったものかと思わせます。これは、ゴッホの隠された才能よりも、当時のゴッホの貧乏ぶりを表したかったのでしょうか?<br /><br />今でこそ、あまりに有名すぎるゴッホですが、絵の才能を持ち、絵に拘り続け学び続けながら、生きているうちに売れた絵はたったの一枚だったとか。そんなゴッホの姿をオシップ・ザツキンは知ることもなかったはずですね。<br /><br />ゴッホの絵は貧乏生活のせいか身近なところに絵の題材を求めていて、街の様子や生活の様子、農民などの働く姿を描いています。そうしたゴッホの姿勢は、画家や彫刻家などにとって美術のテーマはどこにでもあるということを示しているように感じますね。<br /><br />★ゴッホの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%9B

    それが、なんとまぁ、柴狩りに出掛けたおじいさんではなくて、フィンセント・ファン・ゴッホだったのです!! いやもう、本当に失礼しました。

    これを制作した人は「オシップ・ザツキン(露)」で、作品名は「山野を歩くヴァン・ゴッホ」です。
    このゴッホ像はちょっと痩せすぎていますね。可哀想です。着ているものまでもが、何かの木の皮で作ったものかと思わせます。これは、ゴッホの隠された才能よりも、当時のゴッホの貧乏ぶりを表したかったのでしょうか?

    今でこそ、あまりに有名すぎるゴッホですが、絵の才能を持ち、絵に拘り続け学び続けながら、生きているうちに売れた絵はたったの一枚だったとか。そんなゴッホの姿をオシップ・ザツキンは知ることもなかったはずですね。

    ゴッホの絵は貧乏生活のせいか身近なところに絵の題材を求めていて、街の様子や生活の様子、農民などの働く姿を描いています。そうしたゴッホの姿勢は、画家や彫刻家などにとって美術のテーマはどこにでもあるということを示しているように感じますね。

    ★ゴッホの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%9B

  • 「ハイッ」 この通り!!<br />全くタイトル通りの作品。<br />作品通りのタイトルですね。<br /><br />ご一緒した皆さんも「ハイッ」という気分になって<br />思わず楽しいポーズをとられれましたね。<br /><br />サーカスのピエロの曲芸みたいで、無邪気で面白いです(^^)<br />

    「ハイッ」 この通り!!
    全くタイトル通りの作品。
    作品通りのタイトルですね。

    ご一緒した皆さんも「ハイッ」という気分になって
    思わず楽しいポーズをとられれましたね。

    サーカスのピエロの曲芸みたいで、無邪気で面白いです(^^)

  • この女性像は船越 保武の1976年の作品 、『道東の春』 です。<br /><br />ちょっと調べてみましたら、この作品は釧路の「幣舞橋(ぬさまいばし)」の架け替えの時、市民懇話会で検討した結果、橋の欄干上に4つの女性像を置くことになったようです。市民側がこれを望んだということですね。<br /><br />ちょっと思い出してみると、中堅都市の市民会館とか文化会館・美術館などの建物の壁や広場に女性の裸体像が時々見られます。このように文化ということに関わると、多くの人が日本の伝説や伝統のものではなく、このような女性の裸体像を思い浮かべる時代になってきているのですね。<br />女性裸像が悪いというわけではないのですが、例えば日本の伝説に出てくる「天女」などでもいいと思いますし、北海道をイメージするもの(丹頂鶴やエゾシカ、温泉に昆布など)もいいと思いますが、それではダサイと言うことでしょうか。<br /><br />私たちが客船に乗ってスーツやタキシードを着ていると、それを不思議がる外人さんもいます。日本人が着ているスーツやタキシードをさして、<br />「それが日本の正装か?どうして日本の正装を着ないのか?」<br />って言われた人もいました。そう言えばインドの女性はサリーを着ていましたし、英国の男性はキルトを着ていました。<br />文化とはこういうものですね。欧米の合理性を基準に、他の国の伝統文化を測定してはいけないのですね。欧米の良いところを参考にして、自分の国の文化に磨きをかけるのも必要なことではないでしょうか。<br /><br />★船越 保武の詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9F%E8%B6%8A%E4%BF%9D%E6%AD%A6 <br />★↓は幣舞橋のあるところです。<br />https://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=215057171961161454984.000481095a25f29d1a6db&amp;msa=0&amp;ll=42.980532,144.386348&amp;spn=0.006954,0.0078<br />★↓は天女です。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%A5%B3

    この女性像は船越 保武の1976年の作品 、『道東の春』 です。

    ちょっと調べてみましたら、この作品は釧路の「幣舞橋(ぬさまいばし)」の架け替えの時、市民懇話会で検討した結果、橋の欄干上に4つの女性像を置くことになったようです。市民側がこれを望んだということですね。

    ちょっと思い出してみると、中堅都市の市民会館とか文化会館・美術館などの建物の壁や広場に女性の裸体像が時々見られます。このように文化ということに関わると、多くの人が日本の伝説や伝統のものではなく、このような女性の裸体像を思い浮かべる時代になってきているのですね。
    女性裸像が悪いというわけではないのですが、例えば日本の伝説に出てくる「天女」などでもいいと思いますし、北海道をイメージするもの(丹頂鶴やエゾシカ、温泉に昆布など)もいいと思いますが、それではダサイと言うことでしょうか。

    私たちが客船に乗ってスーツやタキシードを着ていると、それを不思議がる外人さんもいます。日本人が着ているスーツやタキシードをさして、
    「それが日本の正装か?どうして日本の正装を着ないのか?」
    って言われた人もいました。そう言えばインドの女性はサリーを着ていましたし、英国の男性はキルトを着ていました。
    文化とはこういうものですね。欧米の合理性を基準に、他の国の伝統文化を測定してはいけないのですね。欧米の良いところを参考にして、自分の国の文化に磨きをかけるのも必要なことではないでしょうか。

    ★船越 保武の詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9F%E8%B6%8A%E4%BF%9D%E6%AD%A6 
    ★↓は幣舞橋のあるところです。
    https://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=215057171961161454984.000481095a25f29d1a6db&msa=0&ll=42.980532,144.386348&spn=0.006954,0.0078
    ★↓は天女です。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%A5%B3

  • 木内 克(きのうち よし)の1972年の作品で、 『エーゲ海に捧ぐ』 です。<br />よ〜く見ると、身体がペシャンコで両手がありません(T_T)<br /><br />胸像では両手が省略されることがありますが、立像で両手のない人物像をなぜ思いついたのか? 現実には言うことさえ憚るような手のない人物像を、芸術ならばそれを作っても許され且つ、賞賛されるのか!!という強い疑問と怒りさえ感じましたね。<br />題名は「エーゲ海に捧ぐ」ですが、腕を捧げちゃったと言うこと??<br /><br />彫刻界ばかりではありませんが、明治時代になってから堰を切ったようにヨーロッパに渡り、裸体彫刻を作り始めました(展示にはいろいろ苦労はあったようですが)。<br />その背景には、幕末から明治初期にかけて、日本の美術界は日本の仏像や絵画を正当に評価する視点が弱かったという話があります。この時期に日本の伝統美術を評価していたのは、むしろ欧米の美術家・美術商だったかも知れませんね。 と言うのも、このころに日本の美術品がかなり大量に海外に流れたという話もありますから。<br /><br />日本の彫刻家が裸体彫刻を競って制作するよりも、西洋で学んだ美術思想と技術を持って、日本人の喜怒哀楽に満ちた姿を、その時代に沿って表現してみたらどうだろうかと思いますね。そうでないと、日本の文化はどんどん欧米化されて、それが近代化と思い込んで、伝統的な日本文化を掘り崩してしまうことになりかねません。

    木内 克(きのうち よし)の1972年の作品で、 『エーゲ海に捧ぐ』 です。
    よ〜く見ると、身体がペシャンコで両手がありません(T_T)

    胸像では両手が省略されることがありますが、立像で両手のない人物像をなぜ思いついたのか? 現実には言うことさえ憚るような手のない人物像を、芸術ならばそれを作っても許され且つ、賞賛されるのか!!という強い疑問と怒りさえ感じましたね。
    題名は「エーゲ海に捧ぐ」ですが、腕を捧げちゃったと言うこと??

    彫刻界ばかりではありませんが、明治時代になってから堰を切ったようにヨーロッパに渡り、裸体彫刻を作り始めました(展示にはいろいろ苦労はあったようですが)。
    その背景には、幕末から明治初期にかけて、日本の美術界は日本の仏像や絵画を正当に評価する視点が弱かったという話があります。この時期に日本の伝統美術を評価していたのは、むしろ欧米の美術家・美術商だったかも知れませんね。 と言うのも、このころに日本の美術品がかなり大量に海外に流れたという話もありますから。

    日本の彫刻家が裸体彫刻を競って制作するよりも、西洋で学んだ美術思想と技術を持って、日本人の喜怒哀楽に満ちた姿を、その時代に沿って表現してみたらどうだろうかと思いますね。そうでないと、日本の文化はどんどん欧米化されて、それが近代化と思い込んで、伝統的な日本文化を掘り崩してしまうことになりかねません。

  • これは日本の彫刻家・佐藤忠良の「若い女」です。<br /><br />佐藤忠良は戦争にも従軍し、シベリアに抑留もされた人でした。戦争の中で権威に頼る人間の醜さを知り、普通の人々に愛着を感じたとのことです。そのため、勲章などは一切受けなかったとか。そうですよね〜。<br /><br />ネットなどで、「若い女」で検索しますと、同じ佐藤忠良作の「若い女」でありながら、頭を傾げていないものとか胸の前で両手を繋いだものなど、姿の違ったものが数点出てきますね。いずれにしても女性の裸像・半裸像ですけど・・。<br />この裸像は、若さの何を表現しようとしているのか? その狙いとするところはチョット分かりません。 これが彫刻鑑賞の難しいところですね。<br /><br />ところで、西洋美術が人間の裸体像を制作する背景には、宗教・文化・哲学・科学・教育・社会制度・暮らしの習慣など、日本とは全く違った歴史と社会が厳として存在することを忘れてはいけませんね(これは現在でも同じです)。<br /><br />日本では、社会的な意味での「個人」が未だに成立していないと言われているのに、西洋的な裸体彫刻が広がっていることに何となく違和感をもちます。

    これは日本の彫刻家・佐藤忠良の「若い女」です。

    佐藤忠良は戦争にも従軍し、シベリアに抑留もされた人でした。戦争の中で権威に頼る人間の醜さを知り、普通の人々に愛着を感じたとのことです。そのため、勲章などは一切受けなかったとか。そうですよね〜。

    ネットなどで、「若い女」で検索しますと、同じ佐藤忠良作の「若い女」でありながら、頭を傾げていないものとか胸の前で両手を繋いだものなど、姿の違ったものが数点出てきますね。いずれにしても女性の裸像・半裸像ですけど・・。
    この裸像は、若さの何を表現しようとしているのか? その狙いとするところはチョット分かりません。 これが彫刻鑑賞の難しいところですね。

    ところで、西洋美術が人間の裸体像を制作する背景には、宗教・文化・哲学・科学・教育・社会制度・暮らしの習慣など、日本とは全く違った歴史と社会が厳として存在することを忘れてはいけませんね(これは現在でも同じです)。

    日本では、社会的な意味での「個人」が未だに成立していないと言われているのに、西洋的な裸体彫刻が広がっていることに何となく違和感をもちます。

  • エエッ??? これも彫刻? 美術品??<br /><br />ホント、素人の私には「これのどこが美術なの??」<br />って言いたくなるけど、これがここに展示されている以上は美術品のようですね<br /><br />これは、アルナルド・ポモドーロ(イタリア)の「球体を持った球体」という作品ですが、1981年に箱根・彫刻の森美術館で開催された第2回ヘンリー・ムーア大賞展に出品して、大賞を受賞したというのですからビックリです(~o~)<br /><br />「外側の球体が破裂して、内側の球体が新たな生命力感じさせる」というものらしいですが、ザクロが割れて中の種が見えるようなモンですね(~o~)<br />そう見えればいいのですが、「腹を切られて内蔵が見えてきた」なんて感じで見たら、気持ち悪いですね。<br /><br />時代が進むにつれて、美術の形はどんどん変わっているようです。<br />今では「デジタル・アート」とか何とかいって、全体にモザイクを掛けてしまったような訳の分からないものが出てきています。美術が専門化・先鋭化して鑑賞者には理解しがたいものが今後も増えてくるのでしょうか?

    エエッ??? これも彫刻? 美術品??

    ホント、素人の私には「これのどこが美術なの??」
    って言いたくなるけど、これがここに展示されている以上は美術品のようですね

    これは、アルナルド・ポモドーロ(イタリア)の「球体を持った球体」という作品ですが、1981年に箱根・彫刻の森美術館で開催された第2回ヘンリー・ムーア大賞展に出品して、大賞を受賞したというのですからビックリです(~o~)

    「外側の球体が破裂して、内側の球体が新たな生命力感じさせる」というものらしいですが、ザクロが割れて中の種が見えるようなモンですね(~o~)
    そう見えればいいのですが、「腹を切られて内蔵が見えてきた」なんて感じで見たら、気持ち悪いですね。

    時代が進むにつれて、美術の形はどんどん変わっているようです。
    今では「デジタル・アート」とか何とかいって、全体にモザイクを掛けてしまったような訳の分からないものが出てきています。美術が専門化・先鋭化して鑑賞者には理解しがたいものが今後も増えてくるのでしょうか?

  • これは、イタリアの「フランチェスコ・メッシーナ(伊)」「エヴァ」なんです。<br /><br />正面から見ると、やっぱり「おめでた」のお腹ですね。<br />この像には女性の妊娠の喜びと不安が表現されているとのことです。そんな説明を知って「なるほど・・」と理解し解釈するのですが、説明がなければそれは難しいですね。<br />それは、多くの彫刻について言えることかも知れませんね。<br /><br />メッシーナは裸婦の動作をいろいろに研究したようです。<br />美術家の中には、カネで集めた4〜5人のモデルを全裸にして、部屋の中を自由に動き回らせ、そして体の動きの一瞬をとらえて絵や彫刻にするとか。こうなると、人々の日々の生き様などはそっちのけですかね? <br />女性の裸体を観察する行為が美術のためというなら、美術って何だろうかと思います。それが人間の尊厳とどういう関わりがあるのだろうかと、考えてしまいます。<br /><br />こんなことを言ってますと、<br />「あんたは美術のことを知らないんだねぇ」<br />と指摘されるに違いありません。 でも、女性の裸体を彫れる腕があるなら、もっともっと他のものを取り上げることが出来るはず。人々の暮らしの姿を心を込めて彫って欲しいと思うのです。<br /><br />ヨーロッパの人ではないですが、江戸時代の画家でもあり政治家でもあった渡辺崋山は、人々の暮らしぶりを描写していました。そうした崋山のまなざしが、危急に備える政策(報民倉の建設)へと結びついていたと言っても過言ではないと思います。<br /><br />★↓は崋山の生涯です。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/17989835/

    これは、イタリアの「フランチェスコ・メッシーナ(伊)」「エヴァ」なんです。

    正面から見ると、やっぱり「おめでた」のお腹ですね。
    この像には女性の妊娠の喜びと不安が表現されているとのことです。そんな説明を知って「なるほど・・」と理解し解釈するのですが、説明がなければそれは難しいですね。
    それは、多くの彫刻について言えることかも知れませんね。

    メッシーナは裸婦の動作をいろいろに研究したようです。
    美術家の中には、カネで集めた4〜5人のモデルを全裸にして、部屋の中を自由に動き回らせ、そして体の動きの一瞬をとらえて絵や彫刻にするとか。こうなると、人々の日々の生き様などはそっちのけですかね? 
    女性の裸体を観察する行為が美術のためというなら、美術って何だろうかと思います。それが人間の尊厳とどういう関わりがあるのだろうかと、考えてしまいます。

    こんなことを言ってますと、
    「あんたは美術のことを知らないんだねぇ」
    と指摘されるに違いありません。 でも、女性の裸体を彫れる腕があるなら、もっともっと他のものを取り上げることが出来るはず。人々の暮らしの姿を心を込めて彫って欲しいと思うのです。

    ヨーロッパの人ではないですが、江戸時代の画家でもあり政治家でもあった渡辺崋山は、人々の暮らしぶりを描写していました。そうした崋山のまなざしが、危急に備える政策(報民倉の建設)へと結びついていたと言っても過言ではないと思います。

    ★↓は崋山の生涯です。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/17989835/

  • 「あっ、あんなところに映ってる!!」<br /><br />これは球体をした鏡です。<br />まさか、これが芸術品??<br />いや、そこは確かめてもきませんでした(^_^;)

    「あっ、あんなところに映ってる!!」

    これは球体をした鏡です。
    まさか、これが芸術品??
    いや、そこは確かめてもきませんでした(^_^;)

  • これは、「北村 西望」の「将軍の孫」です。<br /><br />「彫刻パラダイス」によれば、戦死した父親の軍靴履いて遊んでいた長男の姿をモデルにしたという作品とのことです。<br /><br />北村西望といえば長崎の平和祈念像を制作した人ですね。たくさんの仏像・菩薩像も作っていますね。日蓮上人や天草四郎像も作っているようで、日本を捉えたテーマもずいぶん取り上げているようです。

    これは、「北村 西望」の「将軍の孫」です。

    「彫刻パラダイス」によれば、戦死した父親の軍靴履いて遊んでいた長男の姿をモデルにしたという作品とのことです。

    北村西望といえば長崎の平和祈念像を制作した人ですね。たくさんの仏像・菩薩像も作っていますね。日蓮上人や天草四郎像も作っているようで、日本を捉えたテーマもずいぶん取り上げているようです。

  • 胸に抱いているのは鶏です。これは「本郷新」の作品で、「鶏を抱く女」です。<br /><br />裸で鶏なんか抱いたら、鶏が動いたら足の爪で怪我をしますよ〜。<br />それにしても、鶏を抱いているのに女性はどうして全裸!!なんですかね??。<br />「それが芸術だ」<br />と言われればそれまでですけど、なぜ、女性の裸像に拘るのでしょうか??<br />ピカソの「羊を抱く男」の2番煎じのような気もしないではないですね。ともあれ、裸像であることが「彫刻」であるための前提なのでしょうか??<br /><br />裸像彫刻についてさらに言えば、日本では裸体像を「作る側」と「見る側」意識の差は依然として大きいと言えると思うのです。駅前や公園などに設置してある女性・男性裸体像を迷惑がったり、知らぬ間に撤去されていたりということもあるようですが、これなんかは西洋的裸体像と日本的生活意識との間にズレのあることを物語っていますね。<br /><br />西洋的な裸体像もいいけど、例えば寒い冬に海苔を取る女性たちとか、海女さんとか、各地の祭りとか、その他の伝統芸能など日本的な素材にも目を向けて欲しいものですね。またそれらを応用した表現もいいと思います。その点では、フランシスコ・スニガの姿勢は大いに参考になると思います。<br />ある彫刻家は娘の髪を結う母娘の像を作っていますが、それなどとってもいいと思いますね。ホント、ヨーロッパの方ばかりを見るのではなく、私たちが暮らしている社会をよく見て、観察眼を磨いて欲しいです。

    胸に抱いているのは鶏です。これは「本郷新」の作品で、「鶏を抱く女」です。

    裸で鶏なんか抱いたら、鶏が動いたら足の爪で怪我をしますよ〜。
    それにしても、鶏を抱いているのに女性はどうして全裸!!なんですかね??。
    「それが芸術だ」
    と言われればそれまでですけど、なぜ、女性の裸像に拘るのでしょうか??
    ピカソの「羊を抱く男」の2番煎じのような気もしないではないですね。ともあれ、裸像であることが「彫刻」であるための前提なのでしょうか??

    裸像彫刻についてさらに言えば、日本では裸体像を「作る側」と「見る側」意識の差は依然として大きいと言えると思うのです。駅前や公園などに設置してある女性・男性裸体像を迷惑がったり、知らぬ間に撤去されていたりということもあるようですが、これなんかは西洋的裸体像と日本的生活意識との間にズレのあることを物語っていますね。

    西洋的な裸体像もいいけど、例えば寒い冬に海苔を取る女性たちとか、海女さんとか、各地の祭りとか、その他の伝統芸能など日本的な素材にも目を向けて欲しいものですね。またそれらを応用した表現もいいと思います。その点では、フランシスコ・スニガの姿勢は大いに参考になると思います。
    ある彫刻家は娘の髪を結う母娘の像を作っていますが、それなどとってもいいと思いますね。ホント、ヨーロッパの方ばかりを見るのではなく、私たちが暮らしている社会をよく見て、観察眼を磨いて欲しいです。

  • これは「ハンス・エッシュバッハー(スイス)」の『フィギュール?(Figure ?、(形相)』という作品です。 <br />テーマの「フィギュール」自体が抽象的な言葉であって、その心象を形に表すのも抽象的にならざるを得ないような気がします。ちょっと分かりにくい作品です。<br /><br />抽象彫刻の理解の難しいところは、作者がそうした言葉をイメージにして形にする過程が分からないことです。戦後、日本でも心の中でひらめいたこと(心象)を形にするという抽象芸術が絵画でも彫刻でも数多くなってきました。中にはチンパンジーに描かせたり、麻薬でフラフラになった状態で描いたりしたのもあるとか。芸術と言うにはあまりに酷い「芸術」もありますね。<br /><br />抽象芸術はどんどん幅を広げ、この「フィギュール」のように単純な直線で構成されるものや、ガラクタを集めたような「彫刻」、絵画で言えば全体を黒一色で塗りつぶしたものまで出ています(ラインハート作、黒に黒 NO.8)。それらも考え抜いた上で制作されているのですが、こういう形で人や社会を表現し、また批判したとしても、一般の人にはますます理解しにくいものになってきているようです。芸術の未来はどうなっていくのか?本当に分かりませんね。

    これは「ハンス・エッシュバッハー(スイス)」の『フィギュール?(Figure ?、(形相)』という作品です。
    テーマの「フィギュール」自体が抽象的な言葉であって、その心象を形に表すのも抽象的にならざるを得ないような気がします。ちょっと分かりにくい作品です。

    抽象彫刻の理解の難しいところは、作者がそうした言葉をイメージにして形にする過程が分からないことです。戦後、日本でも心の中でひらめいたこと(心象)を形にするという抽象芸術が絵画でも彫刻でも数多くなってきました。中にはチンパンジーに描かせたり、麻薬でフラフラになった状態で描いたりしたのもあるとか。芸術と言うにはあまりに酷い「芸術」もありますね。

    抽象芸術はどんどん幅を広げ、この「フィギュール」のように単純な直線で構成されるものや、ガラクタを集めたような「彫刻」、絵画で言えば全体を黒一色で塗りつぶしたものまで出ています(ラインハート作、黒に黒 NO.8)。それらも考え抜いた上で制作されているのですが、こういう形で人や社会を表現し、また批判したとしても、一般の人にはますます理解しにくいものになってきているようです。芸術の未来はどうなっていくのか?本当に分かりませんね。

  • 愛し合う男女の裸像ですが、これは「サンティアゴ・デ・サンティアゴ・エルナンデス(スペイン)が制作した「抱擁」です。<br /><br />この彫像に対しては、「男女の調和がいい」とか「幸せそうな感じがいい」という評価が多いようですね。そうですね、そういう評価に対して好んで文句を付ける必要はないですね。<br /><br />ただ、こうした画像や彫刻を評価している日本人ですが、↑でもちょっと触れましたけど、実際の日本の男女・夫婦の様子を見ると、男女の距離というのは結構遠いんですね。<br />どこかで読んだ記事では、「日本では恋愛はない」とまで言う人もいますね。日本人は恋愛と言っても相手の知識や力量を見るのではなくて、表面的な「若さと可愛さ・イケメン度」で決めていると言うのです(民放での“実験”が面白かったですよ)。これこそ、「個人」を見る目が未熟だからですね。だから恋愛も未成熟と言われてしまうのですね。<br /><br />確かに若い夫婦でさえも「夫婦別寝」が多いとか、「亭主は元気で留守がいい」とか、行事に夫婦で参加しても着席するときには自然に男女別なってしまうとか、夫婦の“理想”の会話時間が離婚ライン(45分)に近い1時間までというのが6割を超す日本の国民性など、欧米では考えられない生活感覚が定着しているお国柄です。<br /><br />それですから、「抱擁」という彫刻を見て“良いもの”として受け止めたとしても、実際の生活ではどう行動しているか?それは別だと思いますね。<br /><br />そうそう、この像の作者は日本・スペイン間の美術交流に寄与したとかで。旭日双光章の叙勲があったようです。

    愛し合う男女の裸像ですが、これは「サンティアゴ・デ・サンティアゴ・エルナンデス(スペイン)が制作した「抱擁」です。

    この彫像に対しては、「男女の調和がいい」とか「幸せそうな感じがいい」という評価が多いようですね。そうですね、そういう評価に対して好んで文句を付ける必要はないですね。

    ただ、こうした画像や彫刻を評価している日本人ですが、↑でもちょっと触れましたけど、実際の日本の男女・夫婦の様子を見ると、男女の距離というのは結構遠いんですね。
    どこかで読んだ記事では、「日本では恋愛はない」とまで言う人もいますね。日本人は恋愛と言っても相手の知識や力量を見るのではなくて、表面的な「若さと可愛さ・イケメン度」で決めていると言うのです(民放での“実験”が面白かったですよ)。これこそ、「個人」を見る目が未熟だからですね。だから恋愛も未成熟と言われてしまうのですね。

    確かに若い夫婦でさえも「夫婦別寝」が多いとか、「亭主は元気で留守がいい」とか、行事に夫婦で参加しても着席するときには自然に男女別なってしまうとか、夫婦の“理想”の会話時間が離婚ライン(45分)に近い1時間までというのが6割を超す日本の国民性など、欧米では考えられない生活感覚が定着しているお国柄です。

    それですから、「抱擁」という彫刻を見て“良いもの”として受け止めたとしても、実際の生活ではどう行動しているか?それは別だと思いますね。

    そうそう、この像の作者は日本・スペイン間の美術交流に寄与したとかで。旭日双光章の叙勲があったようです。

  • これまでの作品のテーマとはちょっと違って、「雄弁」です。<br /><br />ここには、エミール-アントワーヌ・ブルーデル(仏)の作品で、雄弁・自由・勝利・力という4つの像が建っています。<br />この4つの像は、アルゼンチンの建国の父・「アルヴェアル将軍(1788-1852)」を讃えて作られたようです(これらの像が作られたのは、将軍の死後70年も過ぎた1922頃のようです)。アルヴェアル将軍は雄弁家だったのでしょうか?<br /><br />確かに大衆を引きつけるためには、「雄弁」は大きな力になります。しかし、一つ間違えれば「雄弁」ほど人を惑わすものはないですね。扇動家ほど雄弁であることも歴史の証明するところですね。<br />どちらかと言えば、将来を見つめた対話を粘り強く積み重ねていける、知識と能力・誠実さを求めたいと思いますね。

    これまでの作品のテーマとはちょっと違って、「雄弁」です。

    ここには、エミール-アントワーヌ・ブルーデル(仏)の作品で、雄弁・自由・勝利・力という4つの像が建っています。
    この4つの像は、アルゼンチンの建国の父・「アルヴェアル将軍(1788-1852)」を讃えて作られたようです(これらの像が作られたのは、将軍の死後70年も過ぎた1922頃のようです)。アルヴェアル将軍は雄弁家だったのでしょうか?

    確かに大衆を引きつけるためには、「雄弁」は大きな力になります。しかし、一つ間違えれば「雄弁」ほど人を惑わすものはないですね。扇動家ほど雄弁であることも歴史の証明するところですね。
    どちらかと言えば、将来を見つめた対話を粘り強く積み重ねていける、知識と能力・誠実さを求めたいと思いますね。

  • これもエミール-アントワーヌ・ブルーデル(仏)の作品で、「自由」です(↓の「勝利」と「力」も彼の作品です)。<br /><br />自由。<br />アルゼンチンばかりでなく、どこの国でも個人でも大事なテーマですね。私たち一人一人にとって、「雄弁・自由・勝利・力」のうち1番身近に感じるのは自由です。雄弁・勝利・力なんて言われると、ハッキリ言って怖じ気づいてしまいますよね(^_^;)<br /><br />でも、そんな身近な「自由」も、それを行使することは至難のことだと思っています。実際問題、日頃の何気ない行動のなかに、自由にとっての障害物である古いしきたりや習慣・意識を引きずっていますし、自由の前提である「個人」も成立していないと言われる日本の状況では、「自由」はまだまだ遠いと言えますね。<br />「自由に挑戦し、自由を行使する」ことは大変だけど、身勝手同然の些細な「自由」に浸るのはラクですね。だけど、それでは社会は進まないばかりか、この先が心配になってきます。<br /><br />ナニナニ?? カメちゃんもカミさんから自由になったら??ですか。<br />いえいえ、カミさんのもとから羽ばたいてしまうよりも、いつもカミさんの傍にいたいのですよ(*^_^*)<br />食事もお風呂も寝るときも、いつもカミさんと一緒!!(*^_^*) “自由”は皆さんにお任せしま〜〜す(^_^)/~<br /><br />ホント、自由ほど尊いものはなく、自由ほど手に負えないものはないですね。

    これもエミール-アントワーヌ・ブルーデル(仏)の作品で、「自由」です(↓の「勝利」と「力」も彼の作品です)。

    自由。
    アルゼンチンばかりでなく、どこの国でも個人でも大事なテーマですね。私たち一人一人にとって、「雄弁・自由・勝利・力」のうち1番身近に感じるのは自由です。雄弁・勝利・力なんて言われると、ハッキリ言って怖じ気づいてしまいますよね(^_^;)

    でも、そんな身近な「自由」も、それを行使することは至難のことだと思っています。実際問題、日頃の何気ない行動のなかに、自由にとっての障害物である古いしきたりや習慣・意識を引きずっていますし、自由の前提である「個人」も成立していないと言われる日本の状況では、「自由」はまだまだ遠いと言えますね。
    「自由に挑戦し、自由を行使する」ことは大変だけど、身勝手同然の些細な「自由」に浸るのはラクですね。だけど、それでは社会は進まないばかりか、この先が心配になってきます。

    ナニナニ?? カメちゃんもカミさんから自由になったら??ですか。
    いえいえ、カミさんのもとから羽ばたいてしまうよりも、いつもカミさんの傍にいたいのですよ(*^_^*)
    食事もお風呂も寝るときも、いつもカミさんと一緒!!(*^_^*) “自由”は皆さんにお任せしま〜〜す(^_^)/~

    ホント、自由ほど尊いものはなく、自由ほど手に負えないものはないですね。

  • これは「勝利」という作品です。<br />抜き身の剣を持つ女性像。怖いですね(&gt;_&lt;)<br /><br />当家のカミさんは剣までは持ってませんけどね。人使いは荒いけど、たまにはビールを出してくれるところもあるのです(^-^)<br /><br />アルゼンチンにとって、勝利しなければならないこの時代の相手とはスペインであり、イギリスだったりしたようです。アルゼンチンは1810年5月25日に独立宣言をしたものの、国内で中央集権派と連邦主義派の対立となって、中央集権派が「勝利」して恐怖政治の時代がやってきます。<br /><br />歴史には常に戦いがあり、「勝利」と敗北を繰り返してきましたねぇ(&gt;_&lt;) さまざまな利害が絡み合っている証拠ですよね。また、一時的な勝利に酔った国民が、戦争の後押しをしてきた例も多々ありますしね。こうなると、「勝利」という言葉は「麻薬」のようなものです。<br /><br />私は「勝利」という言葉はあんまり好きではありません。どうせカミさんには勝てませんからね。<br />でも、お茶碗洗いやマッサージなどをしてビールが出たときには、一人密かに「勝利」を噛みしめておるのであります(^^)<br /><br />★アルゼンチンの歴史は↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2<br />★↓にも抜き身の剣を持った女性像がありますよ。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/20132818/src.html

    これは「勝利」という作品です。
    抜き身の剣を持つ女性像。怖いですね(>_<)

    当家のカミさんは剣までは持ってませんけどね。人使いは荒いけど、たまにはビールを出してくれるところもあるのです(^-^)

    アルゼンチンにとって、勝利しなければならないこの時代の相手とはスペインであり、イギリスだったりしたようです。アルゼンチンは1810年5月25日に独立宣言をしたものの、国内で中央集権派と連邦主義派の対立となって、中央集権派が「勝利」して恐怖政治の時代がやってきます。

    歴史には常に戦いがあり、「勝利」と敗北を繰り返してきましたねぇ(>_<) さまざまな利害が絡み合っている証拠ですよね。また、一時的な勝利に酔った国民が、戦争の後押しをしてきた例も多々ありますしね。こうなると、「勝利」という言葉は「麻薬」のようなものです。

    私は「勝利」という言葉はあんまり好きではありません。どうせカミさんには勝てませんからね。
    でも、お茶碗洗いやマッサージなどをしてビールが出たときには、一人密かに「勝利」を噛みしめておるのであります(^^)

    ★アルゼンチンの歴史は↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
    ★↓にも抜き身の剣を持った女性像がありますよ。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/20132818/src.html

  • これは、「力」の像です。 <br />私は「力」という言葉も嫌いですね。何と言ってもカミさんの力には勝てませんからね(-_-;)<br /><br />スペインからの独立を勝ち取るには、「力」が必要でしたね。戦いには勝っても、その後の国づくりの段階で苦労しているのが現実です。実はそこにこそ、人々の本当の力(知恵と行動力と共同の力)が試されるのですね〜(^_^;)。<br /><br />それにしても、知らないうちに国民の意識と行動を形成してしまうメディアの「力」は恐いものですね。また、力や権威に依存してしまう弱さが私たちの心にあることも、道を誤らせる要素ですね。<br /><br />ところで、当家で「力」を持っているのは、もちろんカミさんです!(^^)!

    これは、「力」の像です。 
    私は「力」という言葉も嫌いですね。何と言ってもカミさんの力には勝てませんからね(-_-;)

    スペインからの独立を勝ち取るには、「力」が必要でしたね。戦いには勝っても、その後の国づくりの段階で苦労しているのが現実です。実はそこにこそ、人々の本当の力(知恵と行動力と共同の力)が試されるのですね〜(^_^;)。

    それにしても、知らないうちに国民の意識と行動を形成してしまうメディアの「力」は恐いものですね。また、力や権威に依存してしまう弱さが私たちの心にあることも、道を誤らせる要素ですね。

    ところで、当家で「力」を持っているのは、もちろんカミさんです!(^^)!

  • 奥の方から雄弁・自由・勝利・力の4つの像です。<br />雄弁・自由・勝利・力などという言葉は、私のような軽薄な人間にとっては近寄りがたいテーマなのです。それだけにこのテーマを無視しがたくて、チョッピリ力が入ってしまいました。<br /><br />この4つのテーマは200年以上も前の時代であれば、英雄たちに欠かせない条件だったかも知れません。しかし、社会の運営の中心に民主主義が機能している今の時代では、いささか古いテーマのような気がしますね。<br /><br />そんな民主主義の時代に、一時的にせよこの4つのテーマを一人で実践してしまった人がいました。その人の名は「ヒトラー」と言ってもいいでしょうか。<br /><br />現在は市民一人一人の知恵と共同と良心に基づいて、責任を持って国や社会を運営する時代。 雄弁・自由・勝利・力を見せつけるカッコいい指導者を待望するのではなく、一人一人の自覚と社会参加を通じて社会発展の筋道を切り開いていきたいですね。<br /><br />これらの像は4つのテーマを表現したわけで、それぞれのテーマの「擬人像」と言えるかも知れませんね。<br /><br />★↓は擬人像の多いハイデルベルク城です<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/20242036/<br />★↓も擬人像の多い「ニーダーヴァルト記念碑」です。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/20133533/

    奥の方から雄弁・自由・勝利・力の4つの像です。
    雄弁・自由・勝利・力などという言葉は、私のような軽薄な人間にとっては近寄りがたいテーマなのです。それだけにこのテーマを無視しがたくて、チョッピリ力が入ってしまいました。

    この4つのテーマは200年以上も前の時代であれば、英雄たちに欠かせない条件だったかも知れません。しかし、社会の運営の中心に民主主義が機能している今の時代では、いささか古いテーマのような気がしますね。

    そんな民主主義の時代に、一時的にせよこの4つのテーマを一人で実践してしまった人がいました。その人の名は「ヒトラー」と言ってもいいでしょうか。

    現在は市民一人一人の知恵と共同と良心に基づいて、責任を持って国や社会を運営する時代。 雄弁・自由・勝利・力を見せつけるカッコいい指導者を待望するのではなく、一人一人の自覚と社会参加を通じて社会発展の筋道を切り開いていきたいですね。

    これらの像は4つのテーマを表現したわけで、それぞれのテーマの「擬人像」と言えるかも知れませんね。

    ★↓は擬人像の多いハイデルベルク城です
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/20242036/
    ★↓も擬人像の多い「ニーダーヴァルト記念碑」です。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/20133533/

  • 「おかあさん、若い女性が泣いているよ〜」(-_-;)<br /><br />きっと、辛いことでもあったんでしょう!! 若いのに可哀想(/_;) <br />私のところへきてくれたら、マッサージでもして労ってあげるのに・・(-_-)。<br /><br />これは、フランスのラランヌ夫妻による「嘆きの天使」なのです。<br />嘆いているようで、嘆いていない。口の形は笑っているようですね。<br />この天使は水に映る自分に陶酔しているというのです。でも、涙が途絶えないというのですから、分かりにくい話です。<br />どっちにしても美男・美女だけに可能な話です(=_=)<br /><br />フランヌ夫妻は「生活が芸術の中にあるように、芸術は生活の中になければなりません」という理念を持っているそうです。こういう話そのものには共感しますね。

    「おかあさん、若い女性が泣いているよ〜」(-_-;)

    きっと、辛いことでもあったんでしょう!! 若いのに可哀想(/_;) 
    私のところへきてくれたら、マッサージでもして労ってあげるのに・・(-_-)。

    これは、フランスのラランヌ夫妻による「嘆きの天使」なのです。
    嘆いているようで、嘆いていない。口の形は笑っているようですね。
    この天使は水に映る自分に陶酔しているというのです。でも、涙が途絶えないというのですから、分かりにくい話です。
    どっちにしても美男・美女だけに可能な話です(=_=)

    フランヌ夫妻は「生活が芸術の中にあるように、芸術は生活の中になければなりません」という理念を持っているそうです。こういう話そのものには共感しますね。

  • 嘆きの天使の銘板です。<br />拡大してお読み下さいね。

    嘆きの天使の銘板です。
    拡大してお読み下さいね。

  • カール・ミレス(スウェーデン)の『人とペガサス』です。 <br />これは四角な形の高い塔の上に載っています。<br /><br />これはギリシャ神話の世界で、英雄べレロフォンが天馬ペガサスに乗って怪物キメーラ退治に行く様子ですね。それにしても本当に天を飛んでるように作られていますね。<br /><br />日本で言えば、須佐之男命が八岐大蛇を退治しに行くようなもんですね。<br /><br />★↓は怪物キメーラ(キマイラ)です。(再掲)<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A9 <br />★↓は中国の神話です。<br />http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/25174176/src.html <br /><br />(Kさんご提供の写真です)

    カール・ミレス(スウェーデン)の『人とペガサス』です。
    これは四角な形の高い塔の上に載っています。

    これはギリシャ神話の世界で、英雄べレロフォンが天馬ペガサスに乗って怪物キメーラ退治に行く様子ですね。それにしても本当に天を飛んでるように作られていますね。

    日本で言えば、須佐之男命が八岐大蛇を退治しに行くようなもんですね。

    ★↓は怪物キメーラ(キマイラ)です。(再掲)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A9 
    ★↓は中国の神話です。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/25174176/src.html 

    (Kさんご提供の写真です)

  • これは「弓を引くヘラクレス」という作品です。<br />見たままの作品名ですね。<br /><br />狙っているのはクチバシが青銅で出来ている「ステュムパーリデスの鳥」だと思います。<br />しかしまぁ、あの「ぶら下がりもの」は何とか欲しいですね(あれは、別名を「ぶら下がり健康器」と言うのです(~o~))。<br />私に言わせれば、ヘラクレスさんも日本に来たんだから、裸祭りの男衆のように「ふんどし」なるものを着用させても良いんではなかと思いますね(~o~)<br /><br />余計な話をしますと、日本では裸体彫刻において男女ともにこの股間をどうするかという議論が絶えないようですね。女性の場合は詳しい形を彫ってはいけないと言う“合意”があるようですが、男性の場合は「ちゃんと作るか、ごまかすか」が未だに議論百出のようです。<br />ヨーロッパのものが良いからと言って、文化や国民性の違う日本で通用するとは一概には言えないですよね。<br /><br />★ヘラクレスの話は↓にて。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9#.E3.82.B9.E3.83.86.E3.83.A5.E3.83.A0.E3.83.91.E3.83.BC.E3.83.AA.E3.83.87.E3.82.B9.E3.81.AE.E9.B3.A5<br />★ステュムパーリデスの鳥のことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A5%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%B3%A5

    これは「弓を引くヘラクレス」という作品です。
    見たままの作品名ですね。

    狙っているのはクチバシが青銅で出来ている「ステュムパーリデスの鳥」だと思います。
    しかしまぁ、あの「ぶら下がりもの」は何とか欲しいですね(あれは、別名を「ぶら下がり健康器」と言うのです(~o~))。
    私に言わせれば、ヘラクレスさんも日本に来たんだから、裸祭りの男衆のように「ふんどし」なるものを着用させても良いんではなかと思いますね(~o~)

    余計な話をしますと、日本では裸体彫刻において男女ともにこの股間をどうするかという議論が絶えないようですね。女性の場合は詳しい形を彫ってはいけないと言う“合意”があるようですが、男性の場合は「ちゃんと作るか、ごまかすか」が未だに議論百出のようです。
    ヨーロッパのものが良いからと言って、文化や国民性の違う日本で通用するとは一概には言えないですよね。

    ★ヘラクレスの話は↓にて。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9#.E3.82.B9.E3.83.86.E3.83.A5.E3.83.A0.E3.83.91.E3.83.BC.E3.83.AA.E3.83.87.E3.82.B9.E3.81.AE.E9.B3.A5
    ★ステュムパーリデスの鳥のことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A5%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%B3%A5

  • これは「アリスティド・マイヨール」という人が作った「とらわれのアクション」と言う像です。<br /><br />この像は長い獄中生活を耐えぬき「パリ・コミューンの大統領」にまでなった「ルイ・オーギュスト・ブランキ(男性)」の記念像として作ったのだそうです。それがなぜ体が豊満な女性で顔だけ男性像になっていて且つ、後ろ手で縛られているのか? 私には分かりません。芸術って男を女にすることも出来るんですね(-_-;)<br /><br />例によって、この像に対しての豊満な肉体に対する賞賛の記述が多々見られるのです。<br />しかし、女性が裸で後ろ手にされて縛られている姿からは、サディズムかマゾヒズムを連想させます。恐ろしいことです!! 実際にインターネット上では、サディストと思われるサイトがこの「とらわれのアクション」像を利用しているのですね。<br /><br />芸術家の思いつきも芸術の範囲とはいえ、サディスト・マゾヒストや反社会集団に利用される表現までして構わないのか? ホントに、芸術の評価の難しさを感じますね〜(-_-;)<br />人の心や身体をもてあそぶことに繋がりやすい画像や彫刻を作ることは、私には考えられません。<br /><br />★アリスティド・マイヨールの詳しいことは↓にて<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AB<br />★ルイ・オーギュスト・ブランキの詳しいことは↓にて。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD#.E6.A0.BC.E8.A8.80<br /><br /><br />ついでに言えば、ここの展示には人々の労働や生活の中にテーマを求めた彫刻が殆ど無かったこと、日本の伝統的なものも見られなかったことは残念でした。<br />芸術家たちが、人々の日常の仕事や生活の場面に目をやれば、それだけでも溢れるほどのヒントがあることに気づくものと思うのですが、それよりも女性の裸体像の方が芸術家として大事なのでしょうかね?? <br /><br />抽象彫刻に関して言えば、それはそれとして面白いものもあります。同時に写真を撮るのも憚れるものもありました。 <br /><br />そうしたものを見ていますと、労働を含む生活実態を見ないで会議室で研究会ばかりをしている学者と同じように、芸術家もまた人々の実情を見ないで、「芸術家」という狭い世界の中での着想と技術ばかりを競っているような気がしましたね。<br /><br />抽象芸術については、批判的・否定的な意見も少なくないようです。一方で抽象芸術はこれまでの芸術の延長上にあるのではなく、新しい芸術であり、芸術の新たな言語であるという主張もあります。そういうことは私には難しすぎますが、どんなものも人々の生活から離れて存在できるものではないですね。<br /><br />そう考えますと、芸術に励んでおられる皆さんも、たまには内外の生活史や社会史にも心を砕いて、人々の想いに応えられるものを世に出して欲しいと願わずにはおれませんでした。<br /><br /><終わり>

    これは「アリスティド・マイヨール」という人が作った「とらわれのアクション」と言う像です。

    この像は長い獄中生活を耐えぬき「パリ・コミューンの大統領」にまでなった「ルイ・オーギュスト・ブランキ(男性)」の記念像として作ったのだそうです。それがなぜ体が豊満な女性で顔だけ男性像になっていて且つ、後ろ手で縛られているのか? 私には分かりません。芸術って男を女にすることも出来るんですね(-_-;)

    例によって、この像に対しての豊満な肉体に対する賞賛の記述が多々見られるのです。
    しかし、女性が裸で後ろ手にされて縛られている姿からは、サディズムかマゾヒズムを連想させます。恐ろしいことです!! 実際にインターネット上では、サディストと思われるサイトがこの「とらわれのアクション」像を利用しているのですね。

    芸術家の思いつきも芸術の範囲とはいえ、サディスト・マゾヒストや反社会集団に利用される表現までして構わないのか? ホントに、芸術の評価の難しさを感じますね〜(-_-;)
    人の心や身体をもてあそぶことに繋がりやすい画像や彫刻を作ることは、私には考えられません。

    ★アリスティド・マイヨールの詳しいことは↓にて
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AB
    ★ルイ・オーギュスト・ブランキの詳しいことは↓にて。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD#.E6.A0.BC.E8.A8.80


    ついでに言えば、ここの展示には人々の労働や生活の中にテーマを求めた彫刻が殆ど無かったこと、日本の伝統的なものも見られなかったことは残念でした。
    芸術家たちが、人々の日常の仕事や生活の場面に目をやれば、それだけでも溢れるほどのヒントがあることに気づくものと思うのですが、それよりも女性の裸体像の方が芸術家として大事なのでしょうかね?? 

    抽象彫刻に関して言えば、それはそれとして面白いものもあります。同時に写真を撮るのも憚れるものもありました。 

    そうしたものを見ていますと、労働を含む生活実態を見ないで会議室で研究会ばかりをしている学者と同じように、芸術家もまた人々の実情を見ないで、「芸術家」という狭い世界の中での着想と技術ばかりを競っているような気がしましたね。

    抽象芸術については、批判的・否定的な意見も少なくないようです。一方で抽象芸術はこれまでの芸術の延長上にあるのではなく、新しい芸術であり、芸術の新たな言語であるという主張もあります。そういうことは私には難しすぎますが、どんなものも人々の生活から離れて存在できるものではないですね。

    そう考えますと、芸術に励んでおられる皆さんも、たまには内外の生活史や社会史にも心を砕いて、人々の想いに応えられるものを世に出して欲しいと願わずにはおれませんでした。

    <終わり>

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この旅行記へのコメント (8)

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  • 白い華さん 2012/08/28 12:37:27
    「芸術・・・って 良く 解りませ〜〜んっ」。
    今日は。
    ライン川・クルーズの 皆さん・・・で、 「箱根の 旅」。
    最後は、「箱根・彫刻の森 美術館」の 芸術作品!に、 カメちゃん・・・なり。の、コメント を 頂戴し、 芸術の レポート。。。

    う〜ん、 「芸術・・・って、 解らな〜〜いっ」。
    この 美術館!の 敷地内。に 存在すれば、「芸術!なんだよな〜」が、 私の 見解!で ゴザイマス。(笑)
    そして、ブランド。 有名・知名度???
    「過去に、その 作家・・・が 大きな 賞!の 受賞歴が ある」とか・・・も 知っていたら、「スゴいじゃん」と 言えるのでしょうけれど、「作品!を 凝視・・・しても、いい〜!とは、 正直・・・思えない」(汗)

    私にとって、「西洋画」も そんな・・・感じ。で、 あまり、ピン!と こない。
    でも、「日本画」の 美人画・・・とか、カラフルな 日本の 絵!は、 「心から、 好き!」と 云えます。(♪)
    (大正時代。昭和初期・・・の 日本酒の ポスターの 美人画。とか〜)

    それぞれ・・・の 好み!なんでしょうけど、
    「芸術は、(理解)難しい〜」が、 今回、 改めて・・・、じっくり、
    「箱根に 集結した! 世界でも 秀でている・・・芸術作品群」を 拝見し、 素直・・・に 思うコト。

    ところで、オランダ・フェルメールの 最高傑作 『 青い!ターバンの少女』 でしたっけ。
    私は、かつて・・・オランダの 美術館。で 本物を 見た。のですが、
    日本・初上陸。 上野の 美術館・・・に やってきますね。

    コレ!も、 皆が 「素晴らしい〜」と 云う・・・けれど、「そんなに スゴいのかしら〜?」と 思いながら、 (自分の 気持ち!としては、「何処が いいんだろう?」) 何度・・・も、 眺めた! 思い出・・・の 作品。です。
    でも、「心に 響く・・・」「感動」が なくっちゃ〜・・・デスヨネ。

    私は、芸術作品!・・・より、 グルメ・・・より、「歴史を 感じる! 建築物」が 一番!「しみじみ、 いいなぁ〜」と 思える。ので、
    やっぱり、日本・世界・・・と、 旅して、こうゆう・・・歴史的!建造物。に 感激したい。と 思います。

    カメちゃんも どうぞ、暑い・・・毎日!を 元気にお過ごし下さいね。
       それでは また  

    カメちゃん

    カメちゃんさん からの返信 2012/08/28 20:32:06
    RE: 芸術だからと言っても、人を大事することを忘れないで欲しいです。
    白い華さん こんばんは(^^)

    お返事が遅くなってスミマセンm(_ _)m

    彫刻の森美術館の作品について、かなり勝手なことを書いてしまいました(^_^;)
    実はこれ、こんなことを書いていいのかどうか、だいぶ迷いました。美術の本もチョット読んでみました(~o~) でも、あんまり役に立ちませんでしたね(-_-;)

    こんな私でも、彫刻でも絵画でも写実ばかりがすべてだとは思いません。美人に囲まれて幸せな人を表現するときには、鼻の下が長くてもいいように、さまざまな表現法があってもいいと思います。 でも、ガラクタを集めたような彫刻を作って、「消費社会への批判」というテーマを付けるのは分かりにくいですね。ガラクタも見る人よって、印象がいくらでも変わりますから(^_^;)

    日本人が制作する裸体彫刻にも、私は疑問を感じているのです。
    一人の人間、すなわち「個人」を表現するためには、個人的にも社会的にも自立し、「個人」として活動できる人と社会が成立していることが、大事なことのように思います。

    ヨーロッパでは、キリスト教による告解の強制、ルネサンスにおける人間の尊厳の展開、宗教改革での神と個人の関係の確立、また啓蒙運動による人間の重視という歴史的事件の上に個人が成立してきたと言われています。しかし、日本では個人の成立を促す歴史的な事件や葛藤・変革を経験していないのですね。
    未だに「世間」や地域や企業などの習慣・「組織」に依存し(定年しても、再び企業などに所属したがる人が多すぎるのです)、社会制度でも個人に向き合っていないで日本で、ヨーロッパ的な思想と技法で個人像を作ってみても、その像の持つ意味と重さはヨーロッパのそれとは大きく違ってくるのですね。

    > 「過去に、その 作家・・・が 大きな 賞!の 受賞歴が ある」とか・・・も 知っていたら、「スゴいじゃん」と 言えるのでしょうけれど、「作品!を 凝視・・・しても、いい〜!とは、 正直・・・思えない」(汗)

    白い華さんのお話には、全く同感です。
    いったい何が言いたいのか? それが感じられないものが多いですね。

    芸術でも何でもそうですが、特異性や奇抜性を狙うのではなく、とにかく人を大事にする観点で臨んで欲しいと思います。
    彫刻だからと言って人体を分割したり、人を高く組み合わたり、裸の女性の手や足を縛ったり、もぎ取ったりするものは作って欲しくはないですね。そんなものは、Hサイトや暴力サイトを喜ばせるだけです。また、イジメのヒントを与えるようなものです。

    人に対しては、宝物を磨くように、丁寧に大事に考えて欲しいです。
    写真とは違った美術の立場から、どうやったら人の幸せに繋がるものが表現できるのか? そんなことを真剣に丁寧に考えて欲しいと思います。
    幸せへの道は日々の暮らしの中に隠されていますから、それらを丹念に捉えて、芸術だからこそできる自由な表現を駆使して、人々の幸せ作りの応援歌となるような作品制作に取り組んで欲しいと思いますね。

    なんか、夢中でお話をしてしまいました。
    お許しくださいね。

    ありがとうございました(^_^)v
    カメちゃん
  • ぽちこさん 2012/08/13 19:40:25
    三度目の正直!
    カメちゃん、こんばんは(^o^)

    よく「三度目の正直」って言いますよね?
    今回この旅行記にお邪魔するの三度目(笑)

    う〜ん、わからん(笑)
    何回見ても難解(~o~)

    芸術って簡単に分からんものですね〜
    カメちゃんのこれまた芸術的な解説を読むと「ふうむ」と思うのと
    「やっぱわからん」て思うのと。
    すいませーん!

    私、ずっと美術良くて、絵がナントカ展に入賞とかしてて
    高校を美術科にするか普通科にするかってなって…
    「自分には才能なんか無い」って自分で分かるんで普通科にしました。
    やっぱその選択は間違ってないわ〜(笑)

    私の幼なじみに画家がいまして「林孝彦」って言うんですが
    ネットで見てやってください。
    ま〜わからんですから(笑)
    でもアメリカで個展やったりしてますから、まあまあなんでしょうね。
    絵で飯食うってことは大変だと思いますが彼には頑張って欲しいです。
    今岐阜で製作中らしく明日の飲み会は来るのかな?

    「ラインゆかりの会」の方々、お元気そうでなによりです。
    カメちゃんも!ですよ〜
    夏バテしないようにね(~o~)

     ぽち

    カメちゃん

    カメちゃんさん からの返信 2012/08/13 22:34:04
    RE: 三度目の正直!←ありがとうございます!!(^_-)
    ぽちこさん こんばんは(^^)

    何度も見て下さってありがとうございます!!m(_ _)m

    今回の旅行記では、偉大な芸術家の作品や有名な賞を取った作品にケチを付けたくなってしまいました(^_^;)
    ちょっと分かりづらいものがあって、それでカチンときてしまったんですよ(~o~)
    でもこれではイカンということで、図書館で芸術や彫刻の本なんかを借りてきて読んだりしてみたんですけど、読めば読むほどヨーロッパのことが書いてある(>_<)

    日本の芸術や彫刻のことを知りたいのに、どうしてヨーロッパ芸術の理屈や技法の話になってしまうの????っていうのが、多くの日本彫刻の解説本なんですね。ホントに、仏像や円空仏、葛飾北斎とか狩野梅玄ほかヨーロッパに負けない優れものがたくさんあるのに、幕末以降の西洋彫刻の話ばっかり載っていて退屈しちゃいますよ。こういう状況を見ますと、ヨーロッパの理屈に負けてしまっていることが手に取るように解りますね。

    お蔭で、日本人までが日本の伝統にない女性の裸像をたくさん作ったり、抽象絵画や抽象彫刻に走っているんですね(>_<) 女性の裸像も抽象芸術も、それがイケナイんじゃなくて(たまにはいいと思いますよ)、日本の人々の感覚に沿っていないこととか、伝統を軽視していることが、問題だと思いますね。

    「初舞の会」のところでも書きましたけど、外人が日本の観光に来て欧米的な絵や彫刻・建築、音楽やダンスなんかを見ても喜ばないと思いますね。私たちがアメリカに行けばアメリカらしいものを見たいように、彼らも日本に来たら日本らしい絵や彫刻・建築、音楽や踊りを見たいと思います。そういう点では、日本は特徴の薄い国になりつつあると言われていますね。

    文化・芸術面に関しては、先進的であることは欧米的であることではないですね。
    でも、欧米的であることが、先進的であるという観念を大なり小なり持っているのが日本人だと思いますね。
    最近では日本の文化がヨーロッパでかなり関心を持たれています。私の友人はアメリカのカーネギーホールで三味線の演奏をして、かなり高い評価を得ました。盆栽なんかも欧州で人気がありますよ。禅もそうですね。また、私の友人は客船で「りん」を使った神秘的な歌で、大喝采を得たのですよ。
    http://4travel.jp/traveler/2egatsrofsu/pict/16552098/
    今、改めて心のゆとりを求めて、東洋や日本の文化に関心を寄せる欧米人が増えているのです。日本人は、もうちょっと自信を持ちたいですね。

    林孝彦さんの絵を拝見しました。
    なかなか難しい絵ですね。
    失礼ながら、私には詳しい解説が無いとちょっと解らないです。

    きょうはちょっと熱が入ってしまいました(~o~)
    行き過ぎのところもあるかも知れませんがお許し下さいね(^_^)v
    それでは、また・・
    カメちゃん

    ぽちこ

    ぽちこさん からの返信 2012/08/13 22:51:31
    わかんないでしょう?
    カメちゃん、ありがとう!

    たこくん(同級生はこう呼ぶ)の見てくださったのね〜

    芸術ってわかんないですね〜

    ちなみにカメちゃん。
    私は「川瀬 巴水」の版画が好きなんですよ〜

    西洋画もいいけど(ルノワールやゴッホ)
    日本のが好きです。

    自分も水彩画描くけど最近はあんまりやってないですね(^_^;)
    写真もうまくなりたいくせに全然だし。

    ずっと死ぬまで修行中ですね〜(~o~)

     ぽち

    カメちゃん

    カメちゃんさん からの返信 2012/08/14 07:50:46
    RE: 三度目の正直!
    ありがとうございます。

    ぽちこさん(^_-) 

    長々と書いてしまって、ごめんなさいね。
    でも、ぽちこさんから再度コメント頂いて、とても嬉しかったです(^^)

    「川瀬 巴水」の版画は綺麗ですね。
    それらの一つでも抽象画家が描いたらどうなるのかと、またもや考えてしまいました(~o~)
    ルノワールやゴッホの絵はいいですよね(^^)
    日本の美術を守る人たちもいますが、なにかというと洋画や西洋彫刻が話題に上がりやすいですね(-_-)

    ぽちこさんは水彩画を描かれるんですか!(^^)!
    画家の素質がおありだったなんて、恐れ入りましたm(_ _)m

    > ずっと死ぬまで修行中ですね〜(~o~)

    頑張って下さい!!
    ぽちこさんの絵を拝見できる機会があると、嬉しいです。

    有り難うございました。
    それでは、また・・
    カメちゃん
  • ガブリエラさん 2012/08/11 09:52:26
    芸術は爆発ですね(*^_^*)
    カメちゃん☆

    おはようございます♪

    とうとう、最終回なんですね。
    なんだか、ちょっと寂しい気がします(^O^)

    今回は、芸術ですねー!!!
    私も、よくわからないものが多いですが、「肩もみ機」は、カメちゃんに賛成ですヽ(^o^)丿
    くすっと笑ってしまいました♪

    ステンドグラス、綺麗ですね〜(*^_^*)
    これは、見てみたいです♪
    本当に、欧州の感じですよね!

    素敵な旅でしたね♪
    そして、素敵な思い出いっぱいできましたね(^_-)
    カメちゃんの、人徳ですね♪

    あと半月でお会いできますね!
    暑い日が続きますが、水分補給して、お互い夏をのりきりましょうね!

    ガブ(^_^)v

    カメちゃん

    カメちゃんさん からの返信 2012/08/11 11:44:28
    RE: いやいや、私が爆発してるのかも(~o~)
    ガブちゃん こんにちは(^_^)v

    全然面白くも何ともない旅行記を書いてしまいまったにも関わらず、
    ガブちゃんが来て下さってとっても嬉しいです(^-^)

    ガブちゃんも、最近の芸術によく分からないものがあるとのこと。
    私ばっかりではなかったかと、胸をなでおろしました(^^)
    ホント、確かに分かりにくいものがありますからね。

    そんななかにも犬塚勉さんのように、石ころ一つ・草木の一本一本・水滴の一粒にも
    命を感じて丁寧に描き、写実に命を吹き込んでおられる人もいる。
    写実でも、印象でも、抽象でも何でもいいけど、犬塚さんのような真剣なまなざしが
    あったならと、思うこともありますね。

    > 私も、よくわからないものが多いですが、「肩もみ機」は、カメちゃんに賛成ですヽ(^o^)丿

    賛成して頂いて、凄く嬉しいです。
    実は当家にもあれとは形は違うけど、マッサージ機があるんですよ。でも、当家のカミさんは
    あんまり使わないんですよ。困ったモンです。
    私のマッサージの方がいいと言うんですよ。電気も要らないし、ボタンを押さなくても
    言葉で操作できるとか(-_-;) カカア天下の隠れた実態なんて、こんなモンです(T_T)
    芸術よりも、やっぱり愛かもね(*^_^*)

    あのステンドグラスのなかには、自動車とか船とか美人とか色々な形のものが隠されていますから
    探してみると楽しいですよ〜。撮影を忘れちゃったのが悔やまれます(=_=)

    > とうとう、最終回なんですね。

    箱根の旅は最終回ですけど、中断していた長江シリーズの続編を再開しますよ!!
    UPするのは来月になりますけどね。

    > あと半月でお会いできますね!

    カミさん共々、とっても楽しみにしております!!
    カレンダーにはちゃんと記入してあります(^-^)!(^^)!

    > 暑い日が続きますが、水分補給して、お互い夏をのりきりましょうね!

    ありがとうございます!!
    ガブちゃんもお身体を大事にして下さいね。
    そして、お互いに元気でお会いしましょう!!(^_-)

    有り難うございました。
    カメちゃん

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