2012/07/21 - 2012/07/23
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kojikojiさん
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35年前の高校の修学旅行は東京駅から新幹線で広島へ、原爆についての勉強も事前に行い丸木美術館へも行くほどの学校でした。ところが平和公園での自由時間は折りしもシンシンティ・レッズが広島市民球場で広島カープと対戦している日でした。若気の至りで球場までふらふら原爆ドームも眺めた程度でした。その日は宮島泊まりでしたが夜の厳島神社の参拝が美しかったのと翌日の雅楽の奉納、宮島口へのフェリー乗り場でレッズ一行とすれ違いスパーキー・アンダーソン監督を真近で会えたことが強く印象に残っています。そして錦帯橋を見て津和野から萩をバスで巡りましたが、萩では海岸でブラブラしていただけ。秋吉台から秋芳洞を見て小郡から新幹線で帰った2泊3日の旅でした。友達と一緒にいる楽しさが思い出に残っているので良い思い出ではあるのですが、いつかもう一度ちゃんと周りたい想いは沸々と残っていました。そんな中クラブツーリズムの往復飛行機の格安ツアーを見つけ参加を考えていました。時期的には秋が良いのですが、昨年の紅葉の良い時期は3週間ほどフランスを巡ってしまい、新緑の時期はカンボジアとベトナムを廻り7月下旬と言う一番暑い時期に行くことになってしまいました。夏休みが始まったばかりの最初の週末だったので羽田空港は混んでいましたが、訪れた観光地は概ね空いていたのが何よりでした。私にとっては瑠璃光寺と長門湯元温泉と青海島以外は再訪の地でしたが、妻にとってはどこも初めての場所だったので良かったです。実際再訪と言っても35年前の記憶はほとんど無く、初めて行ったようなものでしたが。
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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羽田空港には9時10分集合。受付して航空券を貰って荷物を預けます。
この日は70人以上のツアーでバスは2台。1台は広島から宮島というパンフレットにあるコース。我々の2号車は瑠璃光寺から秋吉台と秋芳洞を見学して長門湯元温泉を最初に廻る逆回りコースでした。なるほど大人数で一度にチェックインすることも無く合理的だなと思いました。一度に押える部屋やレストランの席も少なくて済みます。結果同じツアーでも往復の飛行機以外は津和野の昼食レストランですれ違っただけでした。 -
2泊3日の29,800円のツアーでしたが、週末出発なので3,000円高い料金設定でした。そのせいか通常のツアーより平均年齢が低いようで、夏休みということもあって子供さん連れの家族も参加されていました。35年前の修学旅行の代金が39,000円だったと記憶しているのでその頃よりも安く旅行できるという不思議な感じがします。空港で空弁を買い込んで軽い朝食。広島空港からは浄瑠璃寺までの2時間半で昼食も済ませなければならないので、事前のお弁当購入の案内もありました。
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広島空港の駐車場からバスに乗って山陽自動車道と広島岩国道路を通って山口に向かいます。バスは防長バスでバスガイドさんと添乗員さんの2名体制で昔懐かしい雰囲気で旅が始まります。酒造りで有名な西条に差し掛かる頃からお昼タイム。ガイドさんの流暢な説明を聞きながら腹ごしらえです。
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安芸湾や宮島の景色を左手に眺めながら周防灘側の下松(くだまつ)サービスエリアでトイレ休憩がありました。約20分くらいの休憩でしたが、名産品などをついつい覗いてしまいます。天気は良すぎるほどの31度。
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最初の名産品は「甘夏みかんゼリー」さわやかな甘さで美味しゅうございました。
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言葉通りに山に囲まれた山口市内を抜けて瑠璃光寺に到着です。山口市は初めて通りがかりましたが、小さくて山に囲まれたとても美しい所だと感じました。藩庁門やいくつかの史跡をバスの車窓からガイドさんの説明を聞くだけですが、いつかゆっくり訪れたいと思わせる雰囲気です。門前のお土産屋さんにバスを停めて最初の見学地です。
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曹洞宗の禅寺です。飲酒した者やにんにくなどの臭いのする物を食べた物は山門より中に入る事を許さないとあります。
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杉木立の間から瑠璃光寺の五重塔が姿を現します。
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元々は大内氏二十五代の大内義弘が香積寺として建立します。大内義隆の時代に出雲遠征に失敗し陶隆房ら武断派の家臣と対立が激しくなり、陶隆房の謀反に遭って義隆は自害し、結果的には大内氏の滅亡に繋がります。そんな陶氏の菩提寺である安養寺が仁保瑠璃光寺と名前を替え、江戸時代になって毛利輝元は香積寺を萩に引寺したため、跡地に仁保瑠璃光寺を移転しました。これが現在の瑠璃光寺になる訳ですが、大内に陶に毛利と入り組んだ歴史を抱えた寺です。横溝正史の世界に入り込みそうです。尼子氏の怨念・・・。
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クラツーの添乗員さんが積極的にシャッターを押してくださるので今回は記念写真が多いです。
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香山墓所は萩市の寺と共に長州藩主の墓所です。ここには明治維新当時の当主、十三代毛利敬親などの墓がある。「萩藩主毛利家墓所」の一部として国の史跡に指定されていますが、最近の豪雨のせいで一部通行止めになっているので見学はここまで。「うぐいす張の石畳」と言われる場所です。ガイドさんに習って手を打つと「ぎゅ」と反響音が聞こえます。
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山号は保寧山で本尊は薬師如来です。立派な扁額(寺学)です。
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林道栄について調べてみると寛永17年に長崎生まれ、名は応宷、欸雲、墨癡と号し、道栄は通称だそうです。
儒学に通じ詩文に優れ特にその書はよく知られたそうです。道栄の書は黄檗僧の即非の影響を受けているとあります。 -
最近は旅の先々で必ずちゃんとお参りします。そんな年齢になったのだと思います。2か月を過ぎてもアンコールの寺院で修行僧から手首に結んでもらった赤い毛糸が残っています。ここでは太いお線香を1本づつ。
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巨大なしゃもじに佛心とあります。
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禅宗のお寺にはつき物の「梆」(ほう)魚の形をしているので魚板とも言います。ここの物は550年前のものだそうです。京都の宇治の黄檗山万福寺の立派な梆を思い出します。昔は京都の祖母や叔母に精進料理を食べに連れて行ってもらったと思い出しました。ベトナムのハノイ郊外の香寺(パフューム・パゴタ)にも同じような物があったのも思い出しました。
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山の中にひっそりと佇む立派な伽藍です。
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長寿薬師如来にお参りです。この巨大な大数珠の珠を8個落とすと煩悩と厄難が取り払われ開運につながるそうです。他の人は思いっきり回していましたが、数多く落とすと「邪念」となるのでご注意。
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本堂を望みます。
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一人記念写真。
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午前中に雨が降った後なので桧皮葺の屋根がしっとりとして美しく見えます。写真に撮るには湿気があって霞んでしまいますが、肉眼で見るには優しい雰囲気です。
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二層目だけに勾欄があり、全体に和風の五重塔ですが、この勾蘭の四隅の柱が尖ってるのは「逆蓮頭」と言って唐風の意匠です。ぎゅっと詰まった蟇股や軒の肘木なども木組みの美しさを強調しています。なるほど日本で三本の指に入る美しい五重塔です。個人的には奈良の室生寺の五重塔も好きです。
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瑠璃光寺から山越えをして秋吉台に到着です。山道では一時どしゃ降りになりましたが、見学する自分にはパラパラの小雨になりました。35年前にもここに来たのですが、似たような展望台があった記憶が残っています。
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雨が降るとカルストの岩肌は黒く変色してしまうので羊が点々といるような風景は見られません。
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遠くまで霞んでいますが幻想的な風景です。
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ガイドさんがバスの中でカルストの語源がスロベニアのクラス地方だと話していましたが、クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園などあの辺りには
有名なカルスト地形があります。イタリアのトリエステからクロアチアのリエカの港まで路線バスに乗った際に1時間ほどスロベニアを通過したのを思い出しました。 -
石灰岩の割れ目に沿って地下に浸透する過程で周囲の石灰岩を溶かすため、地表にはドリーネと呼ばれる窪地が出来て、その巨大な物がウバーレなんて専門的なことまでガイドさんは説明していましたが誰も聞いてないようでした。
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ここでの自由見学時間は20分ほどなので遠くまで歩く人はいません。
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乾燥しているとこの黒ずんだ岩も白く見えるはずです。
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草地に点在する白い岩が羊のように見えるのですが、黒く変色していては緑色に埋没してしまっています。
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ここの名物は夏みかんソフトだそうですが、いろいろ商売敵があるようです。秋芳洞や萩や岩国でも売っていますのでここだけのものではありません。蒸し暑いこの日の天候には美味しかったです。
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バスで少し走ると秋芳洞の入り口黒谷口です。ここから下って渓流側へ出るか逆のルートもあります。修学旅行の時は渓流側から入ったようです。入り口の回廊を見たときにそう思いました。
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入り口からスロープを下って入洞しますが、だんだん時間を遡っていくと言うアイディアは良いと思いますが、左右のイラストはあまりに陳腐な手法だと感じました。どこかで見たようなキャラクターが延々と続きます。子供だましなので全然ワクワクしてきません。
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一度は繋がった石柱は地殻変動で離れてしまい、4〜5センチずれています。つまり再度つながるまで4〜500年かかると言う事です。
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この10年ほど中国の鍾乳洞にはまって、行く先々で見学していますが、規模やライトアップの手法には驚かされます。シンプルに白色だけの照明は逆に新鮮に映ります。規模も中国には適いませんがこんなに大きかったかと改めて感じました。
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中国だったら赤に緑に青にととてもカラフルで幻想的に仕上げるでしょう。
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龍の抜け穴。キャプションが無いと何だか分かりません。
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「クラゲの滝昇り」
同じカルスト地形の石林近くの九郷の鍾乳洞は巨大な川に沿って地下に下って行きます。中には籠かきまでいて一度は言ったら数時間は出て来れません。
http://4travel.jp/traveler/koji0714/album/10352977/
張家界の黄龍洞は地下の川を延々とボートで移動して4層になった地下を数時間歩きます。
http://4travel.jp/traveler/koji0714/album/10352977/ -
「青天井」と呼ばれる辺りだと思います。実際肉眼で見るともっと暗いです。
デジタル技術の向上とフォトショップの加工でこれくらいの明るさに見えます。 -
「岩窟王」この洞窟の王様です。手前の獅子のような岩です。多少調光して色を付けても良いような気がしますが。
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「黄金柱」の天井部分は暗闇がどこまでも続いているようです。
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レース編みのような岩肌は自然の造りあげた芸術です。
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一体どれくらいの時間が必要だったのでしょうか。真っ暗な中で少しづつ大きくなっていったのでしょう。
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「黄金柱」の前でしばらく説明が続きます。
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そして全員で記念写真。と言っても知らない人ばかりなのですが。海外では日数も長いのでそれなりに知り合いや顔見知りになって話もするようになるのですが、国内だと年齢にも因るのだと思いますが、若い人ほどは足をしないかもしれません。写真と萩や津和野や青海島の写真が冊子になったアルバムに入って1000円だったと思いますが買いませんでした。
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添乗員さんが撮ってくれる家族写真だけで充分です。この写真が一番黄金柱のように輝いて見えました。夜景+人物+フラッシュモードが良かったようです。
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いろいろモードを替えて撮影するほどの時間はありません。先頭をバスガイドさんが説明して歩き、添乗員さんが後ろで遅れるお客がいないかチェックしています。必然、人がいないアングルで写真を撮っている私が最後尾になります。他の方の迷惑にならないようにしないといけません。
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「空滝」の辺り。青く透明な地下の池があります。
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本流の地底の川を渡る手前は「傘つくし」
広い空間に天井から鍾乳石が下がっています。 -
みなさんが先に進んだ後から記念写真も撮って追いかけます。
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もう少し水が多いと天井が綺麗に写り込むのですが。
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表で雨が降るとすぐに地底でも増水して、特に千枚田の辺りは歩けなくなって、途中から引き返す場合もあるそうです。その場合は多少の返金があるとガイドさんが言っていました。
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今回は無事に通り抜けることが出来ました。
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地下の川も増水して流れが激しいようです。
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「すぽ柿」だんだんすぼまっていく干し柿のように見えます。隣には巨大な「大松茸」なんて岩もあります。
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増水しても綺麗な水の流れです。この辺りは中国の鍾乳洞より美しいと感じます。
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「千枚田」の手前でフラッシュモードで記念写真。やっぱり黄色く綺麗に映ります
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「千枚田」時期的なものか天候のせいか分かりませんが非常に湿度が高かった印象があります。
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まだまだ奥に道は続いています。
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普段はあまり二人の写真は無いのですが添乗員さんに感謝です。
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川に沿って歩くと外光が入っているのが感じられました。
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雨による増水のせいで水の流れがありましたが、普段はこの辺りは水鏡のように壁面が写り込んでそれは綺麗なのだそうです。
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滝のように水が流れる音が聞こえて来ます。
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橋を渡るともう表です。約1キロの地下探検は終わりです。
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地下の川もここから地上へ現われることになります。
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岩ばかりの世界から表に出ると緑が殊の外美しく感じます。
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高校の修学旅行ではこちらから入った記憶が甦りました。お土産物屋がたくさんあったような気がしますが、今は全くありません。オニキスの灰皿を買ったのを思い出しました。
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ここではツアーの人のほぼ全員が添乗員さんにシャッターを押してもらっていました。
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シダなどの植物が雨に当たって輝いています。
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木立も霞んで長谷川等伯の墨絵のようです。
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出口に秋芳洞の記念碑がありました。
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我々が洞を出たのは5時だったのでお土産屋の半分は店仕舞いしていました。クラツーが提携しているお土産屋さんが人を派遣して洞内を案内して、最後にはお土産物屋さんで休憩してお買いものという大人の都合があります。今晩の寝酒用に冷酒を1本と夏みかんサワーを4本買っておきます。
温泉の後は喉が渇くのでサワーは買っておいて良かったです。1本150円でう。 -
昔の潰れたお土産屋を居抜きでギャラリーにしたようなお店がありました。
「コトブキ」というギャラリーで素敵な陶器を置いていました。萩焼の作家さんで金子司さんと言う方の作品でした。伝統的な萩焼ではなくてスポイトを使ったヨーロッパで見掛けるような作品でした。素敵なのですが、お値段も良いので買いませんでした。 -
可愛いキノコも良かったのですが1個1,000円以上します。最低でも10個くらいないと可愛くないので買いませんでしたが、とても雰囲気の良いお店でした。こんなお店が増えれば面白いのにと思います。
さて旅は長門湯元温泉へと続きます。そろそろお腹も空いて来ました。
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