2012/03/31 - 2012/04/01
11位(同エリア100件中)
前日光さん
酒田といえば「本間家」というイメージがある。
百聞は一見に如かずとばかりに訪れてみたが、生憎の雨模様。
予想通り立派な屋敷、観光客がたくさんいて、客慣れした案内の人の応対もそつが無い。
さっさと見学し、こんなものだろうと思って出てきた。
美術館の方もいいですよと言われ、少し離れた「本間美術館」に向かった。
そして美術館隣接の「本間家旧別荘」に行ってみたところ、こちらの方がよほど素晴らしくて、さすがぁ〜と初めて地方素封家の底力を感じた。
また遊佐町にある、漁業で財を成した青山留吉の「旧青山本邸」も見事な佇まいを見せていた。
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本間美術館隣接の「本間家旧別荘」の庭にも、雪が残っていた。
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本間美術館沿革 〜パンフレットから〜
昭和22年、全国に先駆け開館。その目的は、荒廃した人心を励まし、芸術文化の向上に資するというもの。展示品には、本間家に伝わる庄内藩酒井家・米沢藩上杉家等、東北諸藩からの拝領品が中心となっているとか。 -
庭園 鶴舞園(かくぶえん)
鳥海山を背景に、蓬莱島を中心とする回遊式庭園 -
島の松に鶴が飛んできたことから、酒井候によって「鶴舞園」と名付けられたようだ。
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佐渡の赤玉石・伊予の青石・京都の鞍馬石など(北前船で運ばれた諸国の銘石)と、小豆島の御影石の大小の灯篭が目立つ。
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八つ橋が雨に煙って風情あり。
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本館 清遠閣(せいえんかく)
茶寮「六明廬」を備えた上座敷・霜座敷は、藩主が領内巡視の折度々来臨された所だという。
京風の精緻な造りで非常に素晴らしいのだが、撮影禁止で紹介できないのが残念。 -
明治末に一部二階建てに改装、手漉きガラス窓や御座所のシャンデリアなどに、大正ロマンが漂っている。
床の間などのアイボリーの壁紙に浮かび上がる金色の雲の形、部屋毎に異なる欄間の桟の精巧な手仕事、重厚な欅造りの階段と梅の透かし彫りの欄間、北山杉一本通しの欄干・天井板と、見どころは尽きない。 -
遊佐町の酒田屋旅館を後にし、十六羅漢を堪能した後、道路上に気になる看板を発見。
実は昨日から気になっていたのだった。
それは「旧青山本邸」というもので、国道七号線を少し入ったところにあった。 -
入り口近くに残る雪。
この日は四月一日だったが、寒かった。 -
旧青山本邸についての説明。
平成十二年十二月四日 国指定重要文化財 -
北海道小樽でのニシン漁で道内でも有数の漁業家として大成功を収めた青山留吉。
彼の生まれ故郷が、この遊佐町青塚である。 -
撮影が許可されたので、この豪奢な屋敷のほんの一部を紹介したいと思う。
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本間家にもたくさんのお雛様が飾られていたが、撮影禁止だったため、紹介できなかった。
この屋敷にも、お雛様が華やかに飾られていた。 -
「旧青山本邸所蔵の「古今雛」
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「三歌人」
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「五人囃し」
手にしていたはずの楽器類は、月日の流れの中で消失したらしい。 -
本間家所蔵とあった。
本間家に飾られていたお雛様も、立派なものがたくさんあった。青山本邸で、その一部に巡り会って紹介できたのはよかった。 -
釘隠し。
京都曼殊院でも見かけたこの繊細な建築様式を、ここでまた見ることになるとは驚きだった。
柱や長押・鴨居には春慶塗が施されている。
ちなみに「釘隠」は、本間家にも採用されていた。 -
この日まで全く知らなかった青山留吉の生涯は、ビデオで紹介してくれた。
以下、パンフレットより〜
青山嘉左衞門家中興の祖、青山留吉は、天保7年(1836)に、父嘉左衞門の第6子として、飽海郡遊佐郷青塚村(遊佐町比子字青塚)に生まれた。家は貧しく、幼少の頃は、父の漁業や母の酒田への行商を手伝っていたが、18歳で羽後国由利郷(秋田県由利郡)に養子に出された。しかし旧慣を重んじる家風は留吉には合わず、家に戻り、安政6年(1859)の冬、24歳の時に、北海道の漁場に1人で渡った。 -
最初は後志国高島郡祝津村(小樽市祝津)の寺田九兵エのもとに雇漁夫として働いたが、約1年後に小規模ながら同地にて漁場を開くに至った。
そして明治期の積丹半島を中心としたうち続くニシン豊漁により、祝津を中心に漁場を次々と拡大した。 -
青山家はやがて漁場15ヶ統余り、漁船130隻、使用人300人余を擁する道内有数の漁業家に成長した。
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一方では故郷の青塚の地に、明治中期に元大組頭渡部家の土地を入手して、この本邸を建設するに至ったのだ。
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後には田地250町余りを所有する大地主となり、一時は村税の8割を納めていたと言われている。
写真は412.41?の母屋。 -
母屋の他に、離れや土蔵もあった。
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漁に用いた船。
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まるで美術品のように美しい浮き。
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船の下には、青山家の家紋。
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この家紋、何て言ったのか忘れました(>_<)
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離れ館内には、留吉が生前に求めた様々な美術品が展示されている。
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このような螺鈿細工のテーブル?も幾つかあった。
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土蔵の方には、鼈甲の簪がたくさん展示されていた。
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同上
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同上
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同上
個人的に櫛や簪など、女性用のアクセサリーにはかなり関心が高い方である。
いったいどんな女性が身につけていたのか、その時にはどんな着物を着ていたのか、誰に買ってもらったのか等々、眺めていると様々なドラマが浮かんでくるからだ。 -
手の込んだ箪笥や屏風など、実にたくさんあって、当時の青山家の豊かさが思われる。
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どこかの襖の1枚になっていたのか、鶏と子どもと竹が描かれた上部には、金色の雲のカーテンが見える。
なんとも豪華である! -
最後に「帳面箪笥」という変わり種も紹介します。
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箪笥の上部についていた説明図。
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帳面箪笥についての説明。
拡大してお読みください。
「北海道の屋敷は、さらにすごいんですよ。」と、受付の人が言っていた。
所謂「鰊御殿」のことと思われる。
とにかく巨万の富を築いた青山留吉は、故郷山形遊佐町にも、このような豪邸を築き、大正5年(1916)4月、81歳の波瀾万丈の生涯を閉じた。
今回の旅で、地方の二素封家を見ることになったが、どちらも桁外れの豪勢さを競っており、その規模の大きさに愕然としてしまった。
とにかく両家とも、私の旅行記ごときでは、その広大さや豪勢さをつたえることができないということを、最後に申し添えておきます。
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この旅行記へのコメント (10)
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- bettyさん 2012/08/30 10:10:27
- 雪の山形もいいですね♪
- 前日光さん、こんにちは〜
山形の3月の旅行記を拝見させていただきました。
雪深い山形で温泉に入り、美味しいものを食べてお酒を呑むなんて
理想の旅行です。
いい旅館にお泊りされているのでサービスもお部屋も綺麗ですね♪
お雛様の横にあった一口って書いてあったお酒は結局は飲まなかったの
でしょうか?
私なら朝からでも飲むかも(個人で行った場合)・・・(^_^;)
自家用車で行くのはのんびりしていていいですね♪
何時に出発っていうのがありませんから、自分たち次第で(^−^)
私の場合、遠い所はほとんどが友人と団体ツアーが多いです!
山形はJTBのポッキリツアーでした。
3万円であのツアーはかなりお得でした。
さくらんぼ狩り、銀山温泉散策、酒田山居倉庫、蔵王のお釜、米沢など
最後にはサービスで松島までも行きました。
たくさん行きすぎて、ツアーの皆さまは旅費以上のお土産を
買っておられました(^_^;)
しかし、大急ぎでの旅でしたので、前日光さんのようなプランで
行ってみたいです。
雪の頃っていつ行けるだろうか。。。
betty
- 前日光さん からの返信 2012/08/30 23:24:58
- RE: 雪の山形もいいですね♪
- bettyさん、こんばんは〜!(^^)!
投票やコメント等、ありがとうございます。
> 山形の3月の旅行記を拝見させていただきました。
この暑さの中で、あの雪の月山や鳥海山を振り返りますと、夢のような気分になります。
> 雪深い山形で温泉に入り、美味しいものを食べてお酒を呑むなんて
> 理想の旅行です。
雪の山形は風情があって、本当に旅情を掻き立てられます。
山形は海も山も人もいいんですよねぇ〜
> お雛様の横にあった一口って書いてあったお酒は結局は飲まなかったの
> でしょうか?
あれは、朝になって気づいたんですよ〜
飲んでもよかったなんて、どうしてよりによって気づかなかったんだろう?
> 私なら朝からでも飲むかも(個人で行った場合)・・・(^_^;)
そうですよねぇ〜、なんとなく私だけ飲むのもどうかななんて思って飲まなかったのですが。
今度行った時には必ず。。。
> 自家用車で行くのはのんびりしていていいですね♪
> 何時に出発っていうのがありませんから、自分たち次第で(^−^)
そうなんです!
時間に縛られないので、一度やるともうやめられません。(私はもっぱら助手席なので、よけいにそう思うのかもしれませんね(^_-))
> 私の場合、遠い所はほとんどが友人と団体ツアーが多いです!
私は友人とのツァーというのはまだしてませんね。
私が仕事柄、なかなか時間が取れないからなのですが。
来年の3月で、仕事人生に終止符を打ちますので、これからが第二の人生!と今から楽しみです。
> 山形はJTBのポッキリツアーでした。
> 3万円であのツアーはかなりお得でした。
> さくらんぼ狩り、銀山温泉散策、酒田山居倉庫、蔵王のお釜、米沢など
> 最後にはサービスで松島までも行きました。
いろんな所を回れて、ずいぶん充実した旅でしたね。
銀山温泉は行ってみたいと思っているところです。
米沢や上山、赤湯、高畠、温海温泉等々、出雲に行く前には、ずいぶんと山形に行っていたことがあります。
> たくさん行きすぎて、ツアーの皆さまは旅費以上のお土産を
> 買っておられました(^_^;)
よくあることですよねぇ〜
ついつい気分でよけいなものを買ってしまい、後になってどうしてこれ買ったんだろう?なんてこと、ありますねぇ〜
> しかし、大急ぎでの旅でしたので、前日光さんのようなプランで
> 行ってみたいです。
いつの日か、ぜひゆっくり、じっくり訪れてみてください。
> 雪の頃っていつ行けるだろうか。。。
雪の山形。。。お薦めですよ〜、旅人として行くのなら、雪もまたよしと思います。私は寒いのはけっこう平気なんですよ。
ではでは〜(^^)/
前日光
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- yukibxさん 2012/08/20 07:18:36
- 弥生つごもり山形の旅
- 前日光さん
素晴らしいものを見せていただきました。
写真もいい写真ばかりで、学び、楽しませて頂きました。
訪れることはなかなか難しいので、尚更です。
有難う御座います。
yukibx
- 前日光さん からの返信 2012/08/20 23:47:30
- RE: 弥生つごもり山形の旅
- yukibxさん、こんばんは。
はじめまして、かな?
ご訪問やコメント、投票等ありがとうございます。
ボルドーにお住まいとか。。。
なんとも羨ましい限りです。
ボルドーという地名を聞いただけで、深いワインいろのイメージが浮かびます。(ワインも大好きです(^_-))
> 素晴らしいものを見せていただきました。
> 写真もいい写真ばかりで、学び、楽しませて頂きました。
写真について、ほめられたのは初めてです。
私、自分の写真のセンスのなさについては、かなり前に諦めました。
持って生まれたものというのは、努力で補えない部分がありますよね。
ですから写真のできはともかく、好きな場所を好きに撮って皆さまにご紹介しようと決めました。
そんなわけですから見苦しいものも多々あるかと思いますが、どうぞ気が向きましたら、遊びにおいでくださいませ・
> 訪れることはなかなか難しいので、尚更です。
そうですよね。
帰国されたときでも山形はちと遠いですね。
でも温泉もお酒も風景もすてきな所ですよ。
機会がありましたら、ぜひ。。。
またそりらの素晴らしい風景や情報等、お知らせください。
ありがとうございました。
前日光
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- 旅猫さん 2012/08/04 09:30:32
- 昔のお金持ちは違いますね。
- 前日光さん、こんにちは。
江戸から明治あたりにかけての豪商って違いますよね。
大金持ちだけど、一本筋が通っていて、そしてセンスが良くて。
今の豪邸とは違う、日本の伝統の上に建っている感じがします。
酒田は訪れたことがありますが、まだ見ていない場所がありますね。
遊佐も一度歩いてみたいと思います。
旅猫
- 前日光さん からの返信 2012/08/04 23:49:18
- RE: 昔のお金持ちは違いますね。
- 旅猫さん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
ずぅ〜と変わらずコメントしてくれるのは、旅猫さんくらいです。
励みになります。
> 江戸から明治あたりにかけての豪商って違いますよね。
> 大金持ちだけど、一本筋が通っていて、そしてセンスが良くて。
> 今の豪邸とは違う、日本の伝統の上に建っている感じがします。
そうなんですよね!
スケールが大きいというか、人としての器が違うというか。。。
地域振興(いや、芸術や文化)への並々ならぬ思い入れが深く、自分こそはその役割を担っているといった気概が感じられて、その心意気がいいですよね。
時代の流れが関わっているのでしょうか?
> 酒田は訪れたことがありますが、まだ見ていない場所がありますね。
> 遊佐も一度歩いてみたいと思います。
酒田は見どころがいっぱいありますよ。
藤沢周平氏を輩出しただけのことはありますね。
旅猫さん的には、遊佐は気に入ると思いますよ。
自分が行ったから言うわけではありませんが、遊佐に行くなら寒い季節がいいと思います。
うら寂しい感じとあの町は合ってるなぁ。。。
なにしろ飽海郡遊佐町ですから。
前日光
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- たらよろさん 2012/07/19 20:57:58
- 素晴らしいお庭
- こんばんは〜前日光様。
旧家の見事なお庭。
やはり、日本庭園には、松の木が似合います。
そして、どんよりと雨模様の空、、、
生き生きとした緑色。
これがまた日本庭園の醍醐味なんですよね〜
ヨーロッパのお庭はやはり太陽が似合うけれど、
日本庭園は曇天でも魅力的に見える、、、、素晴らしい魅力ですよね。
たらよろ
- 前日光さん からの返信 2012/07/21 21:06:22
- RE: 素晴らしいお庭
- たらよろさん、 こんばんは〜
いつもご訪問やコメント、ありがとうございます。
昨日、今日と忙しくしておりまして、返信遅れてしまい申し訳ありません。
こちらは、木曜日(19日)夜から急に寒くなり、本日もまだ寒くて、夏の暑さから解放されています。
でも、いつまでもこんなに涼しいはずはないのだろうと覚悟はしています。それにしても涼しいというより、寒いわぁ〜
そちらは如何ですか?
> 旧家の見事なお庭。
> やはり、日本庭園には、松の木が似合います。
そうですね。
日本庭園に松はつきもの。
なんだかんだ言っても松!ですよね。
> そして、どんよりと雨模様の空、、、
> 生き生きとした緑色。
> これがまた日本庭園の醍醐味なんですよね〜
この時は、天気は確かによくなかったです。
晴れた空の下で見ると、この日本庭園もまたずいぶんとイメージが違ってくるのでしょうね。
> ヨーロッパのお庭はやはり太陽が似合うけれど、
> 日本庭園は曇天でも魅力的に見える、、、、素晴らしい魅力ですよね。
ああ、確かにフランス庭園もイギリス庭園も、青空が似合いますよね。
陰と陽だったら、絶対に「陽」が似合いますね。
日本庭園は、ぼんやりした曇り空もまた借景として取り込める力がありますよね。
ここ日本海寄りの地域にも、京都に通じるものがあったのですよ。
この地方の人々の食すお餅は「丸餅」でした。
道の駅で発見。聞いてみると、お雑煮用の餅は関東と違って丸餅だそうです。北前船と都との交流を証明していると思いました。
旅は、様々なことを発見できて、本当におもしろいです。
前日光
-
- まつじゅんさん 2012/07/18 18:24:06
- 旧家は文化価値が高いですね。
- 前日光さん、毎日暑い日々が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。
旧家と言われる庄屋や網元は、材料や装飾に手を掛けていますので、長持ちするのはもちろん、若い芸術家を支援したりしており、文化的な価値観、意識も高いですね。
コンクリ-ト文化ではない、日本家屋の美を感じさせてくれます。
何でも手に入る、豊潤な時代ですが、今の時代では造れない建物が多くあります。
良質な木材の不足も大きい要因ですが、何より合理性の追求からでは得ることの出来ない、余裕ともいえる空間の構築が違いますね。
高い天井、続き間等、そこにいて落ち着ける空間の広がりを感じます。
山陰、特に出雲や鳥取の旧家に共通する臭いを感じました。
PS:先週もひょんなことで上京し、月島、門前仲町の下町情緒あふれる縁日を楽しみました。
また、越谷の日本最大といわれるショッピングモ-ルでは、現代の日本文化の縮図を感じました。
節電という言葉は、昔は強制的なものではなく、人の心の中にありましたが、最近は便利さを求める抑止力、我慢のための言葉として捉えられている気がします。
日本家屋は縁側に座っていると、夏でも心地よく昼寝が出来たものですが。。。
良い旅を!
matujyunn
- 前日光さん からの返信 2012/07/18 23:59:39
- RE: 旧家は文化価値が高いですね。
- まつじゅんさん、こんばんは。
毎日報じられる天気予報では、鳥取が暑いと繰り返しています。
如何お過ごしでしょうか?
あ、でも奥様が大変なのかな?
まつじゅんさんご自身は岡山ですか?
この一週間ほどで本当に暑くなり、ああ、今年も日本の夏がやってきてしまったぁ〜(T_T)という感じです。
そして暑くなる頃、私はいつも山陰に向かってしまいます。
今年は仕事と出張の関係で、8月7日夜「サンライズ出雲」で松江に向かい、奥出雲方面を探訪して、8日は松江泊、9日午後には広島に向かう予定です。久しぶりに広島の義姉を尋ね、9日広島泊、10日にはもう帰るというコースで、今年はちょっと短めの山陰旅行です。
ま、来年からは誰に遠慮することなく、自由に行きたいところに行けると思いますので、あともう少しの辛抱なんです。
> 旧家と言われる庄屋や網元は、材料や装飾に手を掛けていますので、長持ちするのはもちろん、若い芸術家を支援したりしており、文化的な価値観、意識も高いですね。
今まで、幾つかの「旧家」を拝見してきましたが、いずれ劣らぬ素晴らしさでした。
若い芸術家を育てるということにも、実はかなり貢献してるんですよね。
> コンクリ-ト文化ではない、日本家屋の美を感じさせてくれます。
そうなんですよね。
あの少し薄暗く、室内がひんやりした感じもいいですよね。
> 何でも手に入る、豊潤な時代ですが、今の時代では造れない建物が多くあります。
昔は、社会の方でもある種余裕のようなものがあったのでしょうか?凝った造りには感心させられます。
> 良質な木材の不足も大きい要因ですが、何より合理性の追求からでは得ることの出来ない、余裕ともいえる空間の構築が違いますね。
> 高い天井、続き間等、そこにいて落ち着ける空間の広がりを感じます。
そう、私達はそろそろ合理性だけではない、一見無駄とも思えるようなところを評価するという意識が働いてもいいのではないかと、思うようになりました。
> 山陰、特に出雲や鳥取の旧家に共通する臭いを感じました。
山陰にも所謂「旧家」と呼ばれるところがたくさんありますよね。
倉吉の「豊田家」住宅など、その傾向ありですね。
山陰においては、「豪邸」という語よりも「旧家」の方がしっくりきますね。
私の写真よりも、実物の方のスケールが際だっていて、圧倒されました。
東京での旅行記も、あとでじっくり拝見させてください。
コメント、ありがとうございましたm(_ _)m
前日光
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