2012/06/28 - 2012/06/28
1408位(同エリア2884件中)
belleduneさん
- belleduneさんTOP
- 旅行記839冊
- クチコミ134件
- Q&A回答177件
- 1,377,396アクセス
- フォロワー62人
1963年に竣工した日本生命日比谷ビルは、日生劇場のある複合施設です。
村野藤吾氏(1891〜1980)は、型に填まらない自由な造型に満ちた作品を発表し続けた建築家です。
ウマ積み(石や煉瓦を縦目地が入らないように、交互に積み上げていく手法)の組構造は、様式主義のように見えるのですが、村野氏の作品にはこのような手法は意外と少ないということです。
スムーズな表層を目指すモダニズム建築の石の使用法に近いのですが、アールデコとも言えない村野氏独特のエレメント使いが至るところに見ることができます。
この日生劇場内の自由にうねる曲面、天井は、ガウディとは全く異なり、清潔で、硬質な光沢あるダイナミズムと言えるでしょう。壁面を良く見ると、ガラスモザイクの細かい仕上げとなっていて、天井はあこや貝や貝殻の石膏となっています。
PR
-
日比谷公園の向いにある日本生命日比谷ビル
-
外壁は御影石を使用しています。「百年持つ建物を造る」と村野藤吾はおっしゃっておられたとおり、今でも周辺のビルが建て替えをしている中、日生日比谷ビルは、この位置にどんと構え続けて、時代の流れを見守っているかのようです。
-
角の仕上げが素晴らしいです。
-
-
-
-
-
1階にはビルの内外に、色んなデザインの大理石モザイクが施されています。
これは、全て長谷川路可氏のデザインです。 -
-
日生劇場のチケット売り場前のモザイクです。
-
音符かなと思って、良く見ると鳥
-
オフィスビルのエントランス方面の1階スペースのモザイクです。
-
日生劇場のエントランス内部にも、床にモザイクがあります。
-
1階ロビーの天井はアルミ材を使っているそうです。
-
柱は中程が膨らんでいますね。
-
大理石の床から柱の根元へ向かって、綺麗に持ち上がっています。
細かい仕事ですね。 -
1階ロビーの受付カウンターも大理石で、床と同化しています。
-
-
ここも柱と同じで、床から持ち上がって来たかのようです。全て竣工当時のデザインです。
-
1階ロビーのアルミ材を使った天井のデザインは、幾何学的です。
-
-
正面奥にある岩田藤七氏のガラス工芸作品 − コロラート(verto colorato、ステンドグラス)昭和38年、この日生劇場竣工時に制作されました。
岩田藤七氏は、現在の東京芸大で金工科、西洋画科を卒業し、今村繁三氏に吹きガラスを学び、アールヌーボーに啓発されて、ガラス工芸の道へ進みました。1930年に岩城硝子を退社して、独力で色硝子の製法を研究・開発するため、1944年、岩田硝子製作所(後に岩田ガラス工芸)を設立。ガラスアート、ガラス工芸の地位・向上に尽力し、日本の色ガラス工芸の先駆者となりました。 -
-
1階からの大階段
-
手摺りのデザインが素晴らしい。
-
1階奥の螺旋階段です。今日は大好きな螺旋階段を見に来たのです。
ヨーロッパでも、色んなところで、螺旋階段を見ていますが、村野藤吾氏の設計した螺旋階段の見所は、何といってもその軽やかなスタイルです。
階段の手摺りは全て細くて、華奢な感じがします。 -
中央階段を上がってきたところです。
-
吹き抜けになっている回廊の手摺り部分です。
-
中2階の回廊部分
-
1階から見上げたところですが、照明のデザインは当時のままです。
-
2階のロビー
-
中2階から2階への階段です。
-
-
2階ロビーにある受付テーブルのデザインもそのままです。
-
1階にあった黒いバージョンもあります。
-
演奏会場の扉の外側の取っ手は、プラスティック製で当時のデザインです。
-
こちらは扉の内側の取っ手で、同じくプラスティックとなっています。
-
2階から3階への階段は完全な螺旋階段ではありませんが、優雅な姿です。
-
遠くから見ると、コートハンガーのようなデザインですが、これが階段を中央の黒い鉄の柱と
-
梁と階段を繋いでいる黒い鉄の支柱が支えています。
-
-
U字でもなく、腕をクロスしているかのようです。
-
ロビーの壁は、大理石をモザイク風仕上げとなっています。
-
天井は写真では赤くなっていますが、白色です。
-
トイレ脇のドアを出ると、開放部のテラスですが、ガラス越しに撮ったので、ガラスに内部の照明が映っています。
-
開口部は、ブロンズを使っています。
-
この螺旋階段が一番綺麗でした。感激の一日です!
中心の柱の上部が少し歪んでいるように見えます。 -
ロビーにある椅子やテーブルもデザインはそのままです。
-
2階から3階への階段部分
-
上にある喫煙所への螺旋階段
-
この螺旋階段の手摺りの巧みなデザインを見てください。
-
日生劇場で唯一の出窓となっています。
-
-
下の通りから見上げたところですが、中央にガラス窓があるところが、そうです。
-
-
劇場の客席フロアーにやってきました。どこを見ても、溜息ばかりです。
-
-
-
ガラスのモザイク
-
-
-
-
-
-
-
客席一番奥の壁は音響効果のため、モザイク部分が浮き上がっていて、奥に音が吸収されるようにあっています。
曲面が多いため、跳ね返った音同士が雑音になることを防ぐためと解釈しました。 -
-
-
-
いつか音楽を聴きに来ようと思いました。
-
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
belleduneさんの関連旅行記
銀座・有楽町・日比谷(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
71