湘南海岸の鳶

2005/07/17 - 2005/07/17

　茅ヶ崎市の湘南海岸には、御多分に漏れず、鳶（とんび）が舞っていた。それも非常に低空を飛んでいた。
　湘南海岸でなくても、鎌倉や三浦半島では多くの鳶を見掛ける。特に、鎌倉では4害動物として烏（からす）、アライグマ、台湾リスと共に鳶（とんび）が指名手配されているようだ。
　鳶に油揚げをさらわれるというが、食べ物をさらわれても人に怪我を負わせることはない。優れた飛行技術で急降下し、人の背後から食べ物を奪っていく。
　鎌倉では弁当を広げていると必ず鳶が上空に現れてスキを伺っている。取られないようにと、建造物を背にして弁当を広げている。しかし、アイスクリームを手に持って歩いて食べているときに2度ほどそのアイスクリームをさらわれてしまったことがある。背後から黒い影がスッと通り過ぎたときには、もう手に持っていたアイスクリームが消えてしまっていた。その手口の鮮やかさには感心してしまう。また、怪我一つさせずに奪い去っていくその飛行技術にはいつも感服してしまう。台湾リスのような凶暴性はないし、烏のような憎たらしさはない。食べ物をさらわれてもなぜか憎めないのが鳶である。
（表紙写真は湘南海岸を舞う鳶）

エリア 茅ヶ崎(神奈川)

遠くに見える烏帽子岩（えぼしいわ）。

湘南海岸を舞う鳶。

低空飛行する鳶。

低空飛行する鳶。

湘南海岸を低空で舞う鳶。

湘南海岸を舞う鳶。