2012GW 北京とウィーンとバルカン半島 vol.2 マケドニア編

2012/04/27 - 2012/05/06

2012年のGWはバルカン半島の中で未訪問だったアルバニア、マケドニア、コソボに行こう！とまず決めました。
ついでにブルガリアのソフィアは5年前にほとんど街を見ていないのとスタバのカップも売っているのでティラナinソフィアoutに。

となるとエアーはTK（トルコ航空）かOS（オーストリア航空）だろうと当たりを付けましたが、日本発はどちらも30万くらいで撃沈。韓国もハイシーズンのためソウル発も20万くらいで、結局10万を切った北京発チョイスとなりました。
オスマン帝国の影響を残すバルカンに行くので乗り継ぎ地は全く毛色の違う街がいいなと思い、OSに決定。

北京とウィーンを経由してアルバニアを楽しんだ後はマケドニアへ。
湖畔のリゾート地、オフリドはずっと前からいつか来たいと思っていた場所でした。
マケドニア人は外国人に対してもオープンでめちゃフレンドリー。この国が大好きになりました。

エリア オフリド(北マケドニア共和国)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

13:00過ぎにアルバニア×マケドニア国境に到着。
45分ほど停車してパスポートコントロールが行われる。

国境を越えて15分ほど走るとStrugaという町。
バスはスコピエ行きで、今日の目的地オフリドは幹線から少し外れているのでここで下車。

ドイツ人男性2人組と私、私たち3人の「オフリドはヤバい！」というプレゼンを聞いて（笑）、スコピエまでのチケットを捨てることにしたアメリカ人の計4人でオフリドまでタクる。一人100DEN=約180円。

街の中心の広場でタクシーを降りると、数人の客引きに囲まれた。

ドイツ人2人はユースを予約してきたと言っているが、私はこの街では絶対プライベートルームの方が安いし正解だと踏んでいた。

それぞれの客引きにロケーションと値段を確認して、一番良さそうな宿のおばちゃんに付いて行く。

「娘は5カ国語も喋れて、この前なんか大学のテストが満点だったのよ！」というおばちゃんの自慢話しを聞きながら広場から歩くこと3分。

おばちゃんの住むマンションのワンフロア上にあるツインルーム。
キッチン、べランダ、シャワー＆トイレ付きで10ユーロ。
8ユーロを提示してくる客引きもいたけど、立地を考えるとここがベストだったんじゃないかな。

ベランダからオフリド湖見えるし！

せっかくプライベートのベランダがあって天気もいいので、洗濯してから散策に出発♪

メインのショッピングストリート。
街の雰囲気が明るい！

思ったほど観光客はいないけど（今のシーズン国内からの観光客が多いらしい）、やや閉鎖的なアルバニアから来たのもあってすべてが開放的に感じる。

土地柄か英語が堪能な人が多く、女性もめちゃ親切。

去年首都スコピエに来ている妹からもらった800DENしか手持ちがなくて、両替しようにも銀行が閉まってて困っていたら、すぐに救いの手が差し伸べられた。

屋外市場では食品とか雑貨とか色々入手できる。

なんかこの街好きかも〜。

テンション上がってランチ代わりにアイスクリーム！

日本じゃまずやらないダブルをオーダー。白×白であんまキレイじゃないけど・・・。30DEN=55円弱。

街をざっと見学したら、何はともあれ湖を見ないとね。

湖畔には国内各地から来ているお土産屋さんや客待ちのタクシードライバーなんかがいっぱいいて、みんなフレンドリーに話しかけてくれる。

ボートの客引きにあって、普段なら「そんな高いアクティヴィティは無理」と一掃するとこなんだけど、なんか気分がいいので乗っちゃう。400DEN=715円程度。

このおっさんが超面白くって、舵を取りながらマイケルジャクソンとかを踊ってくれる。

乗ってよかった〜。
やっぱ地上から見る景色とは違う。

オフリドはマジで美しい街。
もちろん世界遺産。

小っちゃな漁師町。

最大の見所、聖ヨハネ・カネヨ教会とまさかの水上からの初対面☆

岬の先端にちょこっと建っている姿がかわいらしい。
後でちゃんと見に来るからね〜。

クルージングの後はカフェのテラス席でまったりポストカードを書きながらご当地ビールタイム♪

マケドニアビールと言えばСКОПСКО（スコープスカ)。100DEN=約180円。
ドライなカンジで好みー。

日がたいぶ傾いてきたので、サンセットを目がけてこの街に来た最大の目的、聖ヨハネ・カネヨ教会を目指す。

教会までの路地がとてもステキで、両側に住宅やお洒落なレストラン、プライベートルームが軒を連ねる旧市街。

結構な高さまで登って来た。
夕暮れ時の湖は何だか切なくて何とも言えない美しさ！

そして遂にやって来た聖ヨハネ・カネヨ教会。

このアングル、何度写真で見たことだろう・・・。
ああ、やっと来ることができた。

教会の前で出会った一人旅の日本人男性とお喋りしながらサンセット観賞。

教会の西側は夕日を浴びて真っ赤に輝いている。

旅できるって本当幸せ。
こんなキレイな景色を自分の目で見ることができるんだから。

「一人だと雰囲気いいレストランに入りにくいけど、たまには入りたい」というニーズが合致して、その日本人男性と湖畔の素敵なレストランでディナー。

まずはビールで乾杯して、マケドニア風サラダをシェア。
パプリカ×トマトのコンビがうまーい。

ご当地っぽいものがオフリド名物の鱒くらいしかなくて、淡水魚は苦手なのでガッツリ肉！
ビーフ、ポーク、チキン、ベーコンという4種の肉のグリル。
豪勢すぎる・・・。

ドリンクは赤ワインに変えて。
マケドニアはワインが美味しいので絶対おススメ！

ロマンチックな湖の夜景を観賞しながら、高級感溢れるテラス席でこれだけ食べて飲んでお会計は一人800DEN=1450円程度。

5月1日（火）旅5日目。

バスの時間までは少しあるので、朝からオフリドの街をお散歩。
今日も天気がいい。

住宅街の険しい坂道を登り、丘の上まで。
これは古代劇場かな。

これも楽しみにしていた聖クリメント教会（歩き方には何故か聖パンテレモン教会と書いてあるが・・・）。

写真じゃわからないけど、教会の裏は断崖絶壁でその眼下にはオフリド湖という素晴らしいロケーション。

高台から見下ろす朝のオフリド。

まだちょっと時間が残ってるからもう一度聖ヨハネ・カネヨを見に行こう！

夕方とはまた違った顔。
湖の青と教会の赤のコントラストがキレイ。

聖ソフィア大聖堂。

メインストリートの近くに戻って朝ご飯。
バルカン諸国で朝ご飯って言ったらブレック（パイ）でしょ。

肉入りとチーズ入りがあったのでチーズをチョイス。40DEN=約72円。
美味しいけど大っきすぎて完食はかなわず(>_<)

10時にはチェックアウトして炎天下重い荷物を背負い20分以上歩いてバスターミナルへ。

10:45発のバスは14:30にスコピエ着。500DEN=900円弱。

歩き方に載ってるユースがドミ900DEN=1600円ちょっとで高すぎるよな〜と思っていたら、ターミナルで客待ちしてたタクシーの運ちゃんが、「もっと安い宿紹介するよー」と話しかけてきたのでお願いすることに。

タクシー代は120DEN=約215円取られたけど、ドミ360DEN=約645円のCITY HOSTELに辿り着くことができた。

可もなく不可もなく普通なドミだけど、値段も安いし朝食込みで昼間もジュースとか自由に飲めるし大満足な宿。

オーナー以外のスタッフは英語不可だけどオーナーは堪能だし、情報もいっぱい持ってて◎。

この辺りにはこの価格帯のホステルがいくつかあるので歩き方もこっちを載せるべき。
このエリアで1600円はあり得ない。

地図をもらって現在地を確認したら、早速街へ！

メインストリート・マケドニア通りは両側にオープンカフェやレストランが軒を連ねる繁華街。

マザー・テレサのメモリアルハウスと前に建つテレサ像。

アルバニア人とされるマザー・テレサだけど、当時このエリアはオスマン帝国の支配下にあり、彼女が生まれて18歳でカルカッタに赴くまで暮らした町は現在のこのスコピエなのだ。

今日もアイス〜。
しかも今日もダブル〜。

また白×白になっちゃった・・・。
ヨーグルトっぽいものばっか頼むからかなあ。

スコピエの街なかには銅像がいっぱい。

「ショッピングしてたら偶然女友達に会いました」の図。

何コレー。怖い〜！！

カメン・モスト。
オスマン時代の石橋。

街の中心を流れるヴァルダル川岸にはこういったヨーロッパ的建築が多い。

聖クリメント大聖堂。

1990年に建てられたとだけあって、モダンでユニークな教会。
こんなんもアリなのねーってカンジ。

城塞。
11Cのモノのよう。

スコピエで一番楽しみにしていたオールド・バザールと呼ばれるイスラム地区へ。

「トルコ人が多く住み・・・」と歩き方には紹介されているけど、地元の人曰くアルバニア人が多いらしい。

完全なるイスラム世界。

日本に住んでるとピンと来ないけど、ヨーロッパにもイスラム国家は存在するんだよね。
ま、マケドニアは7割が正教で残り3割がムスリムなのでマイノリティーではあるけれど。

写真撮って〜と話しかけてきた3人組。
マケドニア人って本当にフレンドリーだな。
歩き方によるとマケドニア人のホスピタリティーは昔から有名ならしい。

英語を話す人も多い。
昨日はオフリドという観光地ゆえかと思っていたけど、スコピエに来てからも言葉が良く通じるのでビックリした。

イイ感じのケバブ屋を見つけたので早目のディナー。
少なめポーションのキェバピをオーダー。

ドリンクはもちろんСКОПСКО☆

全部で170DEN=300円ちょっと。

行き交う女性達もムスリムばかり。
ここがヨーロッパだなんて！！

例えばボスニアの独立に際し西欧諸国がヨーロッパ内にムスリム国家が誕生することへの不快感から難色を示した・・・というのは利己的で腹立たしいと思ってたけど、でもそれも少し理解したくなるくらい異文化。

日が沈む前にマケドニア広場に戻って来た。

昼間は暑すぎで広場より川沿いの街路樹の下に人が集まっていたけど、この時間になるとだいぶ涼しいので広場で遊ぶ子供たちやベンチに座ってお喋りを楽しむ大人達でいっぱい。

広場の中心の巨大な像はもちろんアレクサンダー大王。

スコピエの空港もアレクサンダー大王空港って言うくらい、マケドニア＝アレクサンダー大王なのは間違いないんだけど、彼が活躍した古代マケドニアは現在のギリシャ領であり、「マケドニア」という名称の使用に関して未だギリシャと揉めてるってのは有名。

この後はホステルに帰って、ビール飲みながらオーナーや旅人達と遅くまでお喋り。

マケドニア満喫しました〜。
明日はいよいよコソボです！

この旅行記へのコメント （4）

• wakabunさん 2012/06/20 12:44:57

  楽しみー

  Marielさん、
  
  オフリド本当にきれいだわ！でも町は思ったよりもモダンなんですね。まあ一大観光地ですよね。ここ数年でまたすごく発展したんだろうし。でも物価が比較的安そうなのがいいなあ。
  
  私もプライベートルーム探してみます。
  
  歩き方にのってるユースってあまりいいところなくて、私はいつもネットでレーティングチェックして選んでます。歩き方にのってるのはたいていこのレーティングも低い。
  
  マケドニア人3人組の真ん中の人がはげだけど顔がなかなかかっこよくて好み。
  
  Wakabun

  MARIELさん からの返信 2012/06/20 16:22:37

  オフリドおすすめ！

  Wakabunさん、
  
  こんにちは。
  オフリドは露骨にキレイなとこでした。
  マニアック感はなくて誰が見ても良い所ってカンジですかね。
  物価もアルバニアから行ったから高いと感じたけど、ヨーロッパとは思えないレベルですよね。
  
  ここはユースの方が高かったのでプライベートルームが断然お得です。
  
  歩き方に載ってるホステルって本当ハズレが多いですよね。
  私も時間がある時はHostelworldで調べるけど、結局出発までいつもバタバタして現地で探すか歩き方に載っている所に行くハメになります。
  
  3人組の真ん中、言われてみれば私も好みな顔立ちだな。
  でも性格がヘンだったのでその時はカッコイイとは思えませんでした（笑）
  
  Mariel

• kanaさん 2012/06/20 03:23:49

  オフリド〜

  Marielさん　こんにちわ
  
  時差ぼけからか、昨日は寝れたのに今日は眠れずで、こんな時間にコメントしています（＾＾ヾ
  
  まってました〜、オフリド！
  ほんと、どの写真もすばらしいです！
  でも、不思議とあまり見たことのない景色のオンパレードなんですよねぇ
  ボートにも乗ってないけど、ボートからの景色も素敵ですね（＾＾）
  オフリド、まだまだ深いなぁと思いました。
  そうそう、オフリドでは、プライベートルームというのはまったく同意です！
  
  次は、いよいよコソボですね！
  私は、お正月のウユニも残っているので、ＧＷ分もまだまだ手がつけられませんが、がんばらなきゃ！！
  
  でわでわ
  
  kana
  
  
  

  MARIELさん からの返信 2012/06/20 16:16:20

  出張お疲れ様です。

  kanaさん、
  
  時差ぼけご愁傷さまです(>_<)
  私は東海岸は結構大丈夫です。お疲れなのかしら。早く週末が来て休めるといいですね。
  
  オフリド、小さい街だし行く所は皆一緒かと思いましたけど意外ですね。
  ますますkanaさんの旅行記が楽しみです。
  プライベートルームいいですよね。
  6年前にクロアチアで泊って以来、この地域ではお気に入りの宿泊形態です。
  
  ウユニの続きお待ちしておりますよ〜。
  私も去年のGWがまだ終わってない・・・。
  ブータンに至っちゃ書き始めてもいませんが（汗）
  お互い頑張りませう。
  
  Mariel