2012/05/14 - 2012/05/14
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にゃんこ姫さん
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かねてから見たいと思っていた美術展、『草間彌生・
永遠の永遠の永遠』の会期が終了間近に迫ってきたので、
何かと野暮用で忙しいさ中ですが、無理に時間を作って
出かけました。
インパクトのある作品の数々に圧倒され、期待以上の
満足感でした。
やっぱり行ってよかった!
★『草間彌生・永遠の永遠の永遠』:
於「埼玉県立近代美術館」(JR「北浦和」下車5〜6分。
午前10時〜午後5時30分。
5月20日まで。 会期中は無休。
一般:1,100円、大高生:880円、中学生以下・65歳以上・
障害者は無料(証明書要)。
20名以上の団体割引あり。
公式サイト: http://www.asahi.com/kusama/
※以後、長野県松本市、新潟市に巡回予定。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
PR
-
JR『北浦和』駅正面の通りを渡ると、
「北浦和公園」があります。
初夏の緑が爽やかです。 -
白い建物が見えてきました。
あれが「近代美術館」ですね。 -
そばには池もあって、時間により噴水が出ます。
周囲のベンチで、人々が休んでいます。 -
建物の前に、何やら鮮やかな
赤色の物体が・・・。 -
草間彌生さんの作品によく登場する
水玉模様のオブジェです。 -
「赤いオブジェは
作品『新たなる空間への道標』
です。
さわらないでください。」
という注意書きがありました。 -
入り口のガラスのドアも、
「草間彌生」の世界です。 -
ドアを入ると、ロビーにも・・・。
まさに『新たなる空間への道標』
ですね。 -
ロビー内、チケット売り場の
横には、あでやかな大輪の花。
『明日咲く花』です。(2011年)
(部分) -
同。
-
吹き抜けの地下から2階までの
空間に浮かぶ『ヤヨイちゃん』。
全長10mにおよぶ大作ですが、
とても可愛い♪
(2011年)
この企画展の特別出品です。
これは1階から見たところ。 -
見下ろすと、下の階に、きれいな色の
丸い椅子が並んでいました。
あとで下りてみたら、草間彌生さんの
制作風景の映画を上映している部屋でした。 -
階段を上って、2階の展示会場へ。
(エレベーターもあります。) -
道標が、展示室へと導いてくれました。
水玉模様の服を着た草間さんのお出迎え
を受けます。 -
展示室内は撮影禁止ですが、
幾つかは許されています。
粋な計らいに感謝!です。
これはそのひとつ、
有名な『大いなる巨大な南瓜』。
(2011年)
絶妙の造形美ですね〜! -
FRP(繊維強化プラスティック)、
ウレタン塗装。
直径2m60cm! -
自作の前の草間彌生さん。
これで83歳だなんて、驚きです。 -
草間さんのコメント、
『永遠の永遠の永遠』。 -
同じく、
『未来はわたしのもの』。 -
「草間彌生 略歴」。
-
出口のすぐ手前に白いドアがあって、
そこに行列ができていました。
係の人に訊いてみると、
『魂の灯』という体験型の作品が
あるとのこと。
これはどうしても見なくては・・・。
ということで、列に並んで部屋に入りました。
室内は撮影禁止なので、写真はありませんが、
この図のような造りです。
作品を文章で説明するのは難しいのですが、
おおよそ、下記の通り。
楕円形を切り取ったような台の周りに
水が張ってあって、周囲の壁は鏡張りに
なっています。
天井から色とりどりの玉が吊るされていて、
光を受けてキラキラ輝いて、それは美しい
光景でした。
中にいられるのは、ほんの数分で、すぐに
追い出されて(笑)、次の人と交代となります。
もっとゆっくり見ていたかった。 -
『チューリップに愛をこめて、永遠に祈る』
という作品。(2011年)
部屋全体が作品なので、全部を写真に収めるのは
不可能です。 -
3本(というより、「3体」という感じ。)の
チューリップが、それぞれ個性的な形で咲いていて、
今にも動き出しそうな迫力です。 -
花の正面。
-
2番目のチューリップ。
-
3番めのチューリップ。
-
同。
-
出口側から見たところ。
また違った表情です。 -
展示会場の外(2階)の『ヤヨイちゃん』。
ちょうど見る人と向き合う高さです。 -
地下に下りて、映画を見ます。
吹き抜けなので、地下といっても
光が入って明るいのです。
草間彌生さんの語りそ制作風景を
描いた13分の映像です。 -
制作中の草間さん。
緊張感が伝わってくるようです。
ご本人の話によると、こどもの頃から
「幻視」があったそうで、それが作品として
結実しているのでしょうか。
作品を見る限り、生命力に満ち溢れているように
感じられるのに、
「医師の診断では、『強迫神経症』で、自分が
自殺するのではないかとの恐れから、作品を
描いている。」
と言われたのには、心底、驚きました。 -
下の部屋から見上げた『ヤヨイちゃん』。
あらためて、大きさを実感します。 -
真下から。
これは、後ろ向きです。 -
1階で、もう一度『明日咲く花』
を。
おとぎの世界に存在している花の
ようです。
こんな花がほんとうにあったら、
楽しいでしょうね。 -
会場内の絵の1枚。
ポストカードを複写しました。
『花園にうずもれた心』という絵です。
(2009年)
全部で100点あまりの絵画や彫刻には、
それぞれ象徴的なタイトルがついています。
『思い出の中にしずんだ私の夢』『すべてが永遠に
回帰する』『青春は死と生を共にたずさえて、
あなたの背後から音もなくしのびよってくる』、
などなど。
ただ、ほとんどが抽象画かシュール・リアリズム
のような作風なので、タイトルと作品から受ける
印象は、必ずしも(というか、まったく)一致しません。
でも、どの作品も、直接心の琴線に触れてくる感じが
して、見入ってしまいます。 -
外に出ると、オブジェの前で
記念撮影をしてる人たちが
いました。
きょうの来場者の方々は、皆さん、
ほんとうに熱心に見ておられました。
なんだか、嬉しい。
ー完ー
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この旅行記へのコメント (2)
-
- カメちゃんさん 2012/05/29 13:57:41
- あのカボチャの作者だったのですね。
- にゃんこ姫さん こんにちは
ダッハウ旅行記へのご訪問と投票を頂きありがとうございました。
旅行記を作成した初期のうちはもっと簡単なコメントだったのです。ところが、夏になると「戦争の悲惨」がテレビや新聞で報道されることに、「何かが足りない」と感じて、強制収容所の地図を追加したり、民主主義や人びとの自覚などについて書いてしまいました(これでも、旅行記の範囲内のつもりですけど)。
そんなダッハウ旅行記をご覧頂いて、本当にありがとうございます。
さて、きょうは改めて草間彌生展を拝見しました。
あのカボチャ、名古屋駅で初めて見たときにチョットなじめない感じを抱いたことがあったのです。私はもともと美術も音楽も関心がないので、そのように感じてしまったかも知れません(-_-;)
その作者が、子供の時から統合失調症で苦労していた人だとはビックリでした。
彼女の「永遠の永遠の永遠」「未来は私のもの」を読んでみますと、生きることへの必至の闘いが読み取れるような気がしました。
抽象的な美術・芸術などの意味がサッパリ分からない私ですが、そんな彼女の生きざまを知ると、あのような水玉模様の作品群は、そんな闘いの中から生まれてきたなんて思います。そう思って見るとあの作品群も
「なるほどな〜」
と感じたりもします。
略歴を見ると、渡米して才能をさらに伸ばしたようですね。
それにしても、なぜ渡米なのか。
日本画壇に限らず、日本の社会自体に個人の特性を見出し育てる視点が育っていないですね(>_<) 残念なことです(-_-;)
なんか、余り楽しくない話になってしまいました(-_-)
ごめんなさいね。
それでは、また・・
カメちゃん
- にゃんこ姫さん からの返信 2012/05/29 17:04:11
- RE: あのカボチャの作者だったのですね。
- カメちゃんさん、こんにちは。
> ダッハウ旅行記へのご訪問と投票を頂きありがとうございました。
> 旅行記を作成した初期のうちはもっと簡単なコメントだったのです。ところが、夏になると「戦争の悲惨」がテレビや新聞で報道されることに、「何かが足りない」と感じて、強制収容所の地図を追加したり、民主主義や人びとの自覚などについて書いてしまいました(これでも、旅行記の範囲内のつもりですけど)。
ダッハウ強制収容所は、ドイツを旅行中、よく近くの
アウトバーンを通りまして、そのたびに気になっていたのですが、
ついぞ訪れる機会がありませんでした。
私はチェコの「テレジン収容所」のこどもたちの描いた絵が
展示されたものを(日本で、ですが)見て、やはり同じように
感じました。
テレジン収容所も、見学は含まれていなくて、中には入れませんでしたが、
たくさん並んだお墓の前で、ピースサインをして、記念撮影を
する同じツアーの人たちを見て、目を疑いました。
どういう神経をしているのでしょうか。
> さて、きょうは改めて草間彌生展を拝見しました。
> あのカボチャ、名古屋駅で初めて見たときにチョットなじめない感じを抱いたことがあったのです。私はもともと美術も音楽も関心がないので、そのように感じてしまったかも知れません(-_-;)
草間彌生さんは、予備知識なしで作品を見ると、
底抜けに明るいイメージを受けるのですね。
私も、新聞などの紹介で見た写真では、
「ポップなグラフィック・デザインみたい。」
という印象を受けましたが、実際に会場でご本人の
メッセージを読んだり、記録映画を見たりして、
まったく違う側面に気づいた次第です。
> 略歴を見ると、渡米して才能をさらに伸ばしたようですね。
> それにしても、なぜ渡米なのか。
> 日本画壇に限らず、日本の社会自体に個人の特性を見出し育てる視点が育っていないですね(>_<) 残念なことです(-_-;)
まさに、おっしゃる通りです。
草間彌生さんのような人は、日本の
画壇では異端児扱いを受けるようですね。
海外で評価を受けて逆輸入されて、初めて実力を認めるということに
なるのでしょう。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。
にゃんこ姫
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