2012/04/28 - 2012/04/28
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montsaintmichelさん
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季節の移り変わりは早いものです。花の香りを運ぶ春の風が、いつの間にか青葉若葉を撫でる爽やかな風にすり変わりました。木漏れ日の中で森林浴し、樹木が発する芳香物質フィトンチッドを吸収したことで心身がリフレッシュできました。また、枝葉が風にそよぐ心地良い音色に耳を貸しながら「1/fゆらぎ」に共鳴し、ストレス解消もできました。
阪神地区に住んでいながら、六甲山は近くて遠い存在の観光スポットでした。今般、阪急電車が発行する「六甲・まやエンジョイパス」なるものの存在を知り、一念発起。ゴールデンウィークを利用して一日たっぷりと遊んできました。
コース概要:阪急六甲駅(市バス)→六甲ケーブル下駅(ケーブル)→六甲山上駅(山上バス)→六甲高山植物園(徒歩)→オルゴールミュージアム(山上バス)→六甲山上駅(スカイシャトル・バス)→摩耶山天上寺(徒歩)→星の駅 掬星台(ロープウェイ)→虹の駅(ケーブル)→摩耶ケーブル駅(市バス)→阪急六甲駅
後編では、麻耶山天上寺から摩耶ロープウェイ山上駅 掬星台までをレポートさせていただきます。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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摩耶山天上寺 西山門
石門には「仏母摩耶山」「とう利天上寺」とあります。摩耶山の摩耶はお釈迦さんのご母堂の名前です。ちなみに、このお寺は新西国巡礼 第二十二番札所でもあります。
摩耶山町にある仏教寺院で通称「摩耶山天上寺」。宗派は高野山真言宗。摩耶夫人(釈迦生母)を本尊とする日本唯一のお寺だそうです。立派な門構えに一瞬たじろぎます。 -
摩耶山天上寺 西門 大杉のご神木
646年(大化の改新の翌年)に孝徳天皇の勅願により、インドの伝説的な高僧 法道仙人が開創したと伝えられています。後に弘法大師が渡唐した際、梁の武帝自作の摩耶夫人尊像を持ち帰り、同寺に奉安したことからこの山を「摩耶山」と呼ぶようになったそうです。寺号は摩耶夫人が転生した「とう利天」に因むものです。鎌倉時代末期の摩耶山合戦で知られる摩耶山城をこの寺だとする説もあります。最盛期には多くの塔頭や僧坊を抱えており、最も栄えた頃は3000人余りの僧を擁する摂津地方第一の巨刹だったそうです。 -
摩耶山天上寺 漱水舎(手水舎)
1976年、賽銭泥棒による放火のため仁王門や一部の塔頭・庫裏を除いて全焼しました。現在のお寺は北方約1kmにある摩耶別山(天上寺創生の地とされる)に場所を移して再建されたものです。 -
摩耶山天上寺 漱水舎(手水舎)
参道の急な階段を息を切らせて登っていくと右手に手水舎があります。少し汗ばんだ所ですのでありがたいです。
山寺ですので水は貴重品です。と言う訳で、竜の口から出る水はセンサーで人の有無を感知して自動的に出水する近代的なものになっています。 -
摩耶山天上寺 天竺堂
参道の石段の左横に佇むのは、一見電話ボックスのようで風変わりな天竺堂です。
インドより贈られた総大理石の摩耶夫人像をお祀りしています。普段は扉を閉じていますが、ガラス越しにご尊像を拝むことが出来ます。
右側にはお賽銭箱らしきものがあり、何やら張り紙がしてあります。「お賽銭箱の中で四十雀が巣づくりをしています。雛が巣立つまでお金を入れないでください」。なんと微笑ましいことでしょう。和ましていただきました。 -
イチオシ
摩耶山天上寺 天竺堂
ガラス越しに見た摩耶夫人像です。夫人の慈愛に満ちた微笑みがとても優しそうです。ゴールドと淡いブルーの配色が斬新で、思わず溜息が漏れます。ご尊像の作者は著名なインドの彫刻家のラム・ラタン・ジャイミニ師。このご尊像には将来に亘る日印の国際友好親善と文化交流、さらには慈愛に基づく世界平和の実現の願いが集約されたシンボルとしての意味を合わせ持っています。 -
摩耶山天上寺 参道
参道の途中で見かけたオオカメノキです。アジサイかとも思いましたが、時期的には少し早いので葉を観察します。案の定、葉の形が亀の甲羅に似ているのでオオカメノキだと分かりました。 -
摩耶山天上寺 参道
参道の頂上手前でエールを送ってくれるお地蔵様です。真っ白なユキヤナギの花がかすかに揺れ、清々しい風が身を清めてくれます。 -
摩耶山天上寺
山門から気にはなっていましたが、屋根瓦の紋章が徳川家の三つ葉葵にそっくりです。徳川家ゆかりの寺院では三つ葉葵の紋章を使っているそうですが、葵紋は初代家康から十五代将軍慶喜までかなりの変化を経ているそうです。これは葉の数が13葉かつ末葉が太いので、9代将軍 家重〜11代将軍 家斉の時代のものです。ちなみに、初代家康〜3代家光の時代には33葉もあったそうです。
徳川家の家紋に興味をお持ちの方は次のサイトを参照してください。
http://homepage2.nifty.com/amida/tokugawa_aoimon.html -
摩耶山天上寺 摩耶夫人堂(まやぶにんどう)
祀られている仏母摩耶夫人尊像は極彩色かつ等身大の仏像です。1976年の火災により焼失したため、新しく作られたものです。完成後は金堂に収められていましたが、摩耶夫人堂が2002年に再建され、仏母摩耶夫人尊像が金堂から遷座されたそうです。 -
摩耶山天上寺 摩耶夫人堂
全国広しと言えども、お釈迦さまのご生母 摩耶夫人を祀っているのは唯一このお寺だけです。キリスト教の聖マリアに相当する仏教の聖母です。摩耶夫人堂には摩耶夫人と梵天 帝釈天の両脇侍が祀られています。 -
摩耶山天上寺 摩耶夫人堂
摩耶夫人尊は女性の難病や苦しみを救ってくださる女尊であり、特に安産と子授け・子育ての守護仏として知られています。このことから摩耶山天上寺は女人守護・女人高野と称されて広く女性の信仰を集め、日本で最初に安産腹帯をお授けしたお寺ということで安産のお寺として親しまれています。
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摩耶山天上寺 摩耶夫人堂
摩耶夫人堂に祀られていた仏母 摩耶婦人像は、極彩色の唐服と金色の光背が鮮やかな荘厳なものでした。全体にふっくらしたお顔立ちは、女人、また聖母としての風格を持ち備えており、霊験あらたかな気がします。 -
摩耶山天上寺 弘法大師 活眼石
昔、弘法大師がこの石の脇で、眼病平癒の加持を行ったとされています。
弘法大師として知られる高僧 空海が唐に留学された際、当時中国で女人守護の御仏として盛んに崇拝されていた梁の武帝自作の香木造りの仏母 摩耶夫人像を日本に請来され、摩耶山天上寺に奉安されたそうです。 -
摩耶山天上寺 釈迦 仏足石
お釈迦様の足型が彫られた仏足石があります。仏足石の手前の礼拝石に跪づき、頭面礼足つまり自分の頭に触れながら礼拝すると足・腰の病が治癒するそうです。 -
摩耶山天上寺 鐘楼
鐘楼は四本の支柱にそれぞれ添え柱が施され、蟇股には仏の花である蓮華を彫刻し、上下二段の木鼻には菊と牡丹が彫られ、極彩色で彩られています。また梵鐘は、全国で初めて鐘の表面に四季の花33種と添え花及び宝相華が鋳出されている珍しいものです。 -
摩耶山天上寺 延命大地蔵尊
雄大な露坐仏の延命大地蔵尊を仰ぎとらえました。病気平癒の願掛けをしておきました。
1907年造顕、1976年伽藍炎上により焼損、1995年阪神淡路大震災により損壊という数奇な運命の露座仏が2007年に修復されました。像高5.83m、基壇よりの総高7.03mという巨大なお地蔵さまです。 -
摩耶山天上寺 金堂
ご本尊である十一面観音菩薩像は約6cmの黄金の秘仏で、普段は拝観できないそうです。開帳は33年毎に行われるそうですが、なんとスケールの大きいことでしょう。法道仙人が持参してきたものと伝えられ、大阪湾一円および摩耶山の四周に開けた諸国(摂津・播磨・河内・和泉・淡路等)の守護仏とされているそうです。 -
摩耶山天上寺 金堂
1976年末、不慮の大火によって七堂伽藍が全焼。その後、天上寺復興に心を寄せられる信徒並びに有志の方々の尽力によって一山の祈祷殿である金堂が落慶されました。金堂は鎌倉時代の様式を模し、中備えに蟇股、適所に連子窓、長押、格天井など全てが手造の精緻を極めた細工に仕上がっています。 -
摩耶山天上寺 金堂
ご本尊は、お釈迦さまが42歳の厄年に造られたことから、厄除招福の秘仏として信仰されています。さらに、古来より摩耶山は山自体がご神体として崇められおり、ご先祖や精霊の魂を供養するにふさわしい場所と言えます。
観世音菩薩の代表的なお姿である七観音(7体が全部揃っていること)は観音が衆生教化のために変じる七つのお姿ですが、真言系の六観音が6体揃っているお寺は他にも多々あるそうですが、天台系の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)を加えた七観音7体が全部揃ったお寺はここだけだということです。
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摩耶山天上寺 金堂
内陣での撮影は禁じられていましたので、外側からズームアップしました。
中央に極彩色の愛染明王が鎮座され、ひときわ存在感を放っておられます。
護摩や線香の煤で黒くなった仏像も歴史が感じて趣きのあるものですが、煌びやかな極彩色が施された仏像も一見の価値のあるものです。 -
摩耶山天上寺 金堂
観音様の御慈悲を授かるという回廊巡りをしてきました。時計回りに廻ります。回廊を右に折れると開創の師 インドの高僧 法道仙人像がお出迎えです。 -
摩耶山天上寺 金堂
裏手に廻るとお地蔵様が一列に並んでいます。 -
摩耶山天上寺 天空の大舞台
一角に「おめでた蛙さま」の像がありました。
カエルさま曰く、「われこそは摩耶のおめでた蛙なるぞ なでてみな 家内しあわせ 子ら孫らすこやか 万万歳なるぞ!」。 -
摩耶山天上寺 天空の大舞台
天空の大舞台の片隅から全景を撮りました。建物同士が密に建てられているのとは裏腹に、金堂前にはこのような真っ平らな空間が設けられています。ここが山寺だということを忘れてしまいます。
空海繋がりを論点とすれば、摩耶山天上寺は西に再度山大龍寺、東に甲山神呪寺という位置関係に当たります。恐らく空海は、太古より脈々と繋がっている秘め事を空海コードとしてこの六甲山系に隠匿したのではないでしょうか? -
イチオシ
摩耶山天上寺 天空の大舞台からの眺め
右端には淡路島に架かる明石海峡大橋が見えます。また、四国山系の柔らかい山並が墨絵のように背後に浮かんで幻想的な景観です。 -
摩耶山天上寺
お見送りのカエルさまです。「またのご来山をお待ち申し上げます。 無事カエル
ご来山各位」とあります。 -
摩耶山天上寺 参道から天空の大舞台を仰ぎ見る
往きは急坂を上るのに必死で気付かなかった天空の大舞台の基礎の部分です。山の上にあるため、広大なテラスを求めるのには難があります。そこでこのようにエキゾチックなアーチ状の基礎でテラスを支えているのです。どことなくモンサンミッシェルを彷彿とさせるものがあります。 -
摩耶山天上寺 軍艦摩耶の碑
石段を下って行くと左手に「軍艦摩耶の碑」があります。石碑には『軍艦摩耶は帝国海軍第二艦隊第四戦隊の一艦として、大東亜戦争中は、南方部隊、北部部隊、前進部隊、遊撃部隊に属し幾多の海戦に参加、最後にレイテ湾へ進撃中、潜水艦の雷撃をうけ沈没した。(中略)軍艦摩耶は南海の底からよみがえり、ふるさとの摩耶山上にその勇姿を現した。(後略)』という説明と軍艦摩耶の銘板が埋め込まれています。1930年に川崎造船所(現川崎重工業)神戸造船所にて起工されたため、重巡洋艦の艦名を神戸市の摩耶山にちなんで命名したそうです。軍艦名は、戦艦は旧国名(大和・長門など)、巡洋艦は山や河川の名称を使用することが慣例となっていたそうです。ちなみに、軍艦摩耶は、映画『火垂るの墓』で清太の父が乗っていた艦です。
石碑には斜陽が射し込み、樹木の陰影がくっきりと映り込んでいます。稲妻のような陰影が何か意味ありげで不気味です。 -
摩耶山天上寺 参道
ここも山桜が満開を迎えていました。 -
摩耶山天上寺 山門
山門を仰ぎ見ると鬼瓦の横には「桃の飾り瓦」がありました。大阪城の大手門、櫓や金名水井戸屋形などにも桃の飾り瓦があるのですが、一体どうして「桃」なのか?
司馬遼太郎著「街道をゆく24 近江散歩・奈良散歩」には、東大寺の二月堂界隈にあった下ノ茶屋の屋根瓦についての記述があります。「桃の実も桃の木も、中国の古代信仰−道教−のなかで、魔よけの呪力のあるものとされている。この桃の実の呪術性については日本の古代にも影響されていて、『古事記』『日本書紀』の神話にまでその痕跡がある」。
そうでした、イザナギとイザナミの黄泉の国という神話でも、追いかけられたイザナギが桃を投げつけて命拾いする件が書かれています。要は「魔除け」としての桃に関する言い伝えが形式化したもの、つまり「火災除け」としての鯱と同じと考えればよいのでしょう。
黄泉の国 神話に興味のある方は、次のサイトを参考にしてください。
写真の下に黄泉の国についての説明があります。
http://4travel.jp/traveler/montsaintmichel/pict/25056566/ -
摩耶山 自然歩道
摩耶山天上寺に別れを告げ、自然歩道を掬星台まで歩きます。距離的には10分程です。途中、子供広場という開けた場所があり、そこでは山桜が満開を迎えていました。ここからは車道を離れ、六甲山の稜線に沿った自然歩道を登っていきます。 -
摩耶山 自然歩道
途中、下界を俯瞰できる場所がありました。遠く、大阪平野まで見渡せます。 -
摩耶山 自然歩道
掬星台への最後の階段です。歩き疲れて足は重いですが、これを登り切れば絶景が待っています。 -
摩耶山 掬星台
色鮮やかなミツバツツジがお出迎えです。 -
摩耶山 掬星台(きくせいだい)
こちらの桜はピンクの色が濃く、惹きつけられます。 -
摩耶山 掬星台
桜のズームアップ。よく見ると、上側の花は雄蕊が赤くて中心部も赤く染まっています。下側は雄蕊が白く、全体的に白っぽい印象です。花桃の咲き分け品種である源平桃に似ていますが、花柄が長いので桜に間違いありません。縁起のいいものを見せていただきました。 -
イチオシ
摩耶山 掬星台 パノラマビュー
六甲山系の摩耶山「掬星台」からは、眼下に広がる神戸の街のみならず大阪平野や関西国際空港、西は明石方面まで一望できます。六甲山系ではもちろん、関西でも屈指の美しいパノラマビューが売り物です。 -
摩耶山 掬星台
大阪平野〜六甲アイランド方面。 -
摩耶山 掬星台
六甲アイランド方面を少しズームアップ。 -
摩耶山 掬星台
ポートアイランド方面のズームアップ。 -
摩耶山 掬星台
麻耶ロープウェイ「星の駅」へ向かう神戸市都市整備公社のロープウェイです。写真の海老茶色のものは「おりひめ」、苔色のものは「ひこぼし」と命名されています。天空で「おりひめ」と「ひこぼし」がランデヴーする光景は微笑ましいものです。 -
イチオシ
摩耶山 掬星台 夕景
港町神戸のランドマークであるポートタワー方面をズームアップしてみました。夕日を浴びて町全体が活気づいたような気がします。普段は気にも留めないビル群ですが、しっかりと神戸の景観に溶け込んでいます。 -
摩耶山 掬星台 夕景
丁度六甲山の陰になるので真っ赤な夕焼けとはいきませんでしたが、町全体が少し赤味を帯びてきました。 -
摩耶山 掬星台 夕景
大阪平野方面のズームアップ。 -
イチオシ
摩耶山 掬星台 夕景
六甲アイランド方面。 -
摩耶山 掬星台 夕景
ポートアイランド方面。 -
摩耶山 掬星台 夕景
陽が落ちて漸く街に明かりが灯り、地上の星が詳らかになってきました。これからが1000万ドルの夜景へのプロローグです。灯りの数と共に人の数も増えてきましたが、この時間帯になると流石にカップルや男女混成グループの姿しかありません。 -
イチオシ
摩耶山 掬星台 夜景
掬星台は六甲山系の中央部に位置し、「手で星を掬えるほどの夜景が遠くまで広がっている」という意味から名付けられています。標高約700mからの眺望は抜群で、東は大阪平野、西は神戸市街地まで一望できます。とりわけ夜景の美しさは、函館の「函館山」(334m)、長崎の「稲佐山」(333m)と共に日本三大夜景と称され、間近に見える市街地のまるで宝石箱をひっくり返したかのようなキラメキが手で掬えるような気分になります。かって「100万ドルの夜景」と絶賛された六甲・摩耶山からの夜景ですが、現在はポートアイランド、六甲アイランド、さらに神戸空港の灯りが加わり「1000万ドルの夜景」に恥じない美観を呈しています。また、港と重厚なビル群が織りなす都市夜景も見所で、海から見る「逆夜景」も近年人気を集めています。 -
摩耶山 掬星台 夜景
六甲アイランド方面。すっかり夜のとばりが下りました。
ここを訪れる際には、事前に天気予報をチェックされることをお奨めいたします。尚、陽が落ちると寒くなりますので、防寒準備も抜かりなきように。当日は、下界では30℃に手が届きそうな夏日だったようですが、夜景観賞時には風も吹いてきたので一枚羽織りました。 -
摩耶山 掬星台 夜景
ポートアイランド方面。 -
摩耶山 掬星台 摩耶★キラキラ小径
夜景観賞の展望台へのプロムナードです。蓄光石(マヤストーン)が埋められており、ブラックライトに照射されて天の川や4組の星座(小熊座、さそり座、カシオペア座、オリオン座)が淡い光で浮かび上がるという趣向です。小径は幅3〜6m、全長約40mあり、摩耶ロープウェイ「星の駅」から1000万ドルの夜景を見下ろす展望台までを結んでいます。
小径からは幻想的な青い光、そして眼前には1000万ドルの夜景…。ロマンティックなデートスポットとして有名ですが、癒しと気力充実のパワースポットとしても注目を集めています。 -
摩耶ロープウェイ「星の駅」
まやビューラインのエンブレム(マヤラン)も小粋です。美しい夜景に見とれて最終のロープウェイを逃さないようにしてください。最終便は、土日祝日20:50、平日17:30です。夏休み期間中は、全日20:50。冬季(12/1〜3/19)は、土日祝日が19:50に繰り上がります。
まやビューラインは、神戸市灘区の摩耶ケーブル駅と摩耶山「星の駅」を結んでいるケーブルカーとロープウェイの総称です。ケーブルカーの歴史は古く、開業は1924年。当時摩耶駅(現虹の駅)付近にあった摩耶山天上寺(現在は火災焼失のため遷寺)への足として利用されたそうです。太平洋戦争中は、不要不急線となり休止されていました。 -
摩耶ケーブル駅
海老茶色のものは「ゆめあじさい(1号車)」、苔色のものは「にじあじさい(2号車)」と命名されています。さて配色はどのように決めたのでしょう?パンフレットには、海老茶色に月光をイメージした「ゆめあじさい」、苔色に日光をイメージした「にじあじさい」とありますが、実はもうひとつ理由があります。摩耶山に咲くと言われている摩耶蘭の色が1号車、摩耶山に生息すると言われる森青蛙の色が2号車になったというものです。
ここから最寄駅までのアクセスは市バスです。三宮、六甲各方面行は18系統ですが1時間に2本しかありません。急ぐ場合は、下のバス停(観音寺:10分もかかりません)まで歩かれた方が無難です。ケーブル駅まで迂回しないバスが、沢山走っています。
余談ですが、摩耶ケーブルは平成24年12月から約4ヶ月程リニューアル工事に入る予定だそうで、工事期間中はケーブル、ロープウェイともに営業を休止するようです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。恥も外聞もなく、備忘録も兼ねて徒然に旅行記を認めてしまいました。当方の経験や情報が皆さんの旅行の参考になれば幸甚です。どこか見知らぬ旅先で、見知らぬ貴方とすれ違えることに心ときめかせております。
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