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2009年5月17日、北東北の私鉄・第3セクター鉄道を巡る旅行の2日目に、青森県の十和田観光電鉄を訪問しました。<br /><br />十和田観光電鉄は東北本線(現青い森鉄道)の三沢駅から十和田市駅まで15キロの短いローカル私鉄。東急から移籍したステンレス電車がのんびり走る路線です。<br />始発駅の三沢駅では昭和30年代そのままの駅舎が健在で、途中の七百にある車庫には、かつて活躍した電車や機関車が保存されているなどレトロなムードたっぷりのローカル線で、全国の鉄道ファンから人気を集めていました。<br /><br />そんな十和田観光電鉄線をウォッチングした際の記録です。<br />(2012年4月7日投稿)<br /><br />※十和田観光電鉄線は2012年3月31日をもって、廃線になりました。三沢駅で接続していた東北本線も、2010年12月4日から第3セクターの青い森鉄道の路線になっています。

2009年5月東北旅行~十和田観光電鉄を訪ねて~

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2009/05/17 - 2009/05/17

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TMBS

TMBSさん

2009年5月17日、北東北の私鉄・第3セクター鉄道を巡る旅行の2日目に、青森県の十和田観光電鉄を訪問しました。

十和田観光電鉄は東北本線(現青い森鉄道)の三沢駅から十和田市駅まで15キロの短いローカル私鉄。東急から移籍したステンレス電車がのんびり走る路線です。
始発駅の三沢駅では昭和30年代そのままの駅舎が健在で、途中の七百にある車庫には、かつて活躍した電車や機関車が保存されているなどレトロなムードたっぷりのローカル線で、全国の鉄道ファンから人気を集めていました。

そんな十和田観光電鉄線をウォッチングした際の記録です。
(2012年4月7日投稿)

※十和田観光電鉄線は2012年3月31日をもって、廃線になりました。三沢駅で接続していた東北本線も、2010年12月4日から第3セクターの青い森鉄道の路線になっています。

同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス タクシー ANAグループ 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 八戸から701系の普通電車「三沢シャトル」で、三沢入りしました。

    八戸から701系の普通電車「三沢シャトル」で、三沢入りしました。

  • 三沢駅の駅名標。<br />東北新幹線の八戸〜新青森間が開業した暁には、この駅を含む東北本線の八戸〜青森間がJR東日本の経営を離れ、第3セクターの青い森鉄道に転換されます。そのため、この駅でJR東日本書式の駅名標が見られるのもあとわずかです。

    三沢駅の駅名標。
    東北新幹線の八戸〜新青森間が開業した暁には、この駅を含む東北本線の八戸〜青森間がJR東日本の経営を離れ、第3セクターの青い森鉄道に転換されます。そのため、この駅でJR東日本書式の駅名標が見られるのもあとわずかです。

  • 国鉄書式のまま残る十和田観光電鉄への乗り換え案内。

    国鉄書式のまま残る十和田観光電鉄への乗り換え案内。

  • 三沢市に米軍三沢基地がある関係で、駅構内にはアメリカ人向けの英語の時刻表が張り出されていました。

    三沢市に米軍三沢基地がある関係で、駅構内にはアメリカ人向けの英語の時刻表が張り出されていました。

  • 東北本線の時刻表の下に、十和田観光電鉄の乗り場案内と時刻表が張り出されていました。

    東北本線の時刻表の下に、十和田観光電鉄の乗り場案内と時刻表が張り出されていました。

  • 英文で書かれた米軍三沢基地へのタクシーの案内。

    英文で書かれた米軍三沢基地へのタクシーの案内。

  • JR三沢駅の駅舎。真新しい橋上駅舎です。

    JR三沢駅の駅舎。真新しい橋上駅舎です。

  • JR三沢駅の隣に、十和田観光電鉄の木造2階建て駅舎があります。<br />1964(昭和39)年に建築された、昔の地方都市のバスターミナルといった装いの建物です。

    JR三沢駅の隣に、十和田観光電鉄の木造2階建て駅舎があります。
    1964(昭和39)年に建築された、昔の地方都市のバスターミナルといった装いの建物です。

  • いざ、十和田観光電鉄の駅舎に入ります。

    いざ、十和田観光電鉄の駅舎に入ります。

  • 入口には十和田観光電鉄が経営するホテルや遊覧船の広告や、駅蕎麦屋、コインロッカーなどの案内が掲示されていました。<br />地方の観光案内所や雑居ビルのような雰囲気です。

    入口には十和田観光電鉄が経営するホテルや遊覧船の広告や、駅蕎麦屋、コインロッカーなどの案内が掲示されていました。
    地方の観光案内所や雑居ビルのような雰囲気です。

  • 駅舎に入ってみてまたびっくり。昭和30年代に建てられた当時そのままの昭和レトロ調の空間が広がっていました。

    イチオシ

    駅舎に入ってみてまたびっくり。昭和30年代に建てられた当時そのままの昭和レトロ調の空間が広がっていました。

  • 窓口もご覧のとおりの古風ないでたち。

    窓口もご覧のとおりの古風ないでたち。

  • さすがに切符の販売は券売機(新札・新500円硬貨対応)で行われていました。

    さすがに切符の販売は券売機(新札・新500円硬貨対応)で行われていました。

  • バスの乗車券売り場。手書きの運賃表が泣かせます。

    バスの乗車券売り場。手書きの運賃表が泣かせます。

  • 電車発車時刻表。2009(平成21)年当時は、三沢〜十和田市間を1日18往復の電車が走っており、片道の所要時間は26分でした。

    電車発車時刻表。2009(平成21)年当時は、三沢〜十和田市間を1日18往復の電車が走っており、片道の所要時間は26分でした。

  • 改札口の真上には、幕式の発車時刻案内が設けられていました。<br />駅員さんに切符を見せ、ハサミを入れてもらってからホームに入ります。

    改札口の真上には、幕式の発車時刻案内が設けられていました。
    駅員さんに切符を見せ、ハサミを入れてもらってからホームに入ります。

  • 天井からレトロな書体の駅名板が吊り下げられた三沢駅ホーム。

    天井からレトロな書体の駅名板が吊り下げられた三沢駅ホーム。

  • 三沢駅の駅名標。近年新調されたものと思われます。

    三沢駅の駅名標。近年新調されたものと思われます。

  • 改札口をホーム側から撮影した1枚。<br />鴨居の上の「ご乗車ありがとうございます。お気をつけて またどうぞ」の文字に、職員と利用者の距離が近いローカル鉄道ならではの温かさを感じました。

    改札口をホーム側から撮影した1枚。
    鴨居の上の「ご乗車ありがとうございます。お気をつけて またどうぞ」の文字に、職員と利用者の距離が近いローカル鉄道ならではの温かさを感じました。

  • 車両は以前東急で使われていた7700系。<br />車内には東急時代そのままのステンレスのドアと、オレンジ色の座席が並びます。

    車両は以前東急で使われていた7700系。
    車内には東急時代そのままのステンレスのドアと、オレンジ色の座席が並びます。

  • 車内掲示の路線図。<br />途中駅のうち「三農校前」は、映画の舞台になった農業高校の最寄り駅として知られています。また「高清水」は「たかしず」と読み、難読駅名の一つです。

    車内掲示の路線図。
    途中駅のうち「三農校前」は、映画の舞台になった農業高校の最寄り駅として知られています。また「高清水」は「たかしず」と読み、難読駅名の一つです。

  • 11時45分定刻に三沢駅を発車。<br />発車後すぐに温泉リゾート・古牧温泉の敷地に入った電車は、古牧温泉の広大な敷地内を遊園地の豆汽車みたくくねくね曲がりながら通り抜けます <br /><br />古牧温泉の敷地を抜けたら今度は人っ子1人見当たらない雑木林。ようやく人家が現れたなと思ったところで一駅目の大曲駅に到着。<br />ここまで約5分、十和田観光電鉄ではもっとも駅間距離の長い区間です。 <br />

    11時45分定刻に三沢駅を発車。
    発車後すぐに温泉リゾート・古牧温泉の敷地に入った電車は、古牧温泉の広大な敷地内を遊園地の豆汽車みたくくねくね曲がりながら通り抜けます

    古牧温泉の敷地を抜けたら今度は人っ子1人見当たらない雑木林。ようやく人家が現れたなと思ったところで一駅目の大曲駅に到着。
    ここまで約5分、十和田観光電鉄ではもっとも駅間距離の長い区間です。

  • 11時56分。車庫所在駅の七百で、三沢行きの電車と行き違います。

    11時56分。車庫所在駅の七百で、三沢行きの電車と行き違います。

  • 七百の車庫では、かつて十和田観光電鉄で活躍した往年の名車が並んで身体を休めていました。<br />左の緑色の電車は、元東急のモハ3603(1942(昭和17)年製造)<br />右の電気機関車は、自社発注のED402(1962(昭和37)年製造)

    七百の車庫では、かつて十和田観光電鉄で活躍した往年の名車が並んで身体を休めていました。
    左の緑色の電車は、元東急のモハ3603(1942(昭和17)年製造)
    右の電気機関車は、自社発注のED402(1962(昭和37)年製造)

  • こちらは自社発注のモハ3401形電車。1955(昭和30)年のデビュー当時は、東北一のデラックス電車と呼ばれ、評判になりました。<br /><br />この3両の車両は、2012年の廃線直前まで同社のイベントではひっぱりだこでした。

    こちらは自社発注のモハ3401形電車。1955(昭和30)年のデビュー当時は、東北一のデラックス電車と呼ばれ、評判になりました。

    この3両の車両は、2012年の廃線直前まで同社のイベントではひっぱりだこでした。

  • ひがし野団地を出ると、次は終点十和田市です。

    ひがし野団地を出ると、次は終点十和田市です。

  • 12時12分十和田市駅に到着。<br />十和田市駅の駅名標は三沢駅や七百駅のものと違い、昔ながらの書式でした。

    イチオシ

    12時12分十和田市駅に到着。
    十和田市駅の駅名標は三沢駅や七百駅のものと違い、昔ながらの書式でした。

  • 三沢から乗ってきた7700系。帰りもこの編成にお世話になります。

    イチオシ

    三沢から乗ってきた7700系。帰りもこの編成にお世話になります。

  • ホームから長い連絡通路を歩き、駅ビルの中に設けられた改札口に出ました。

    ホームから長い連絡通路を歩き、駅ビルの中に設けられた改札口に出ました。

  • 窓口では記念乗車券やキーホルダーをはじめとした鉄道グッズを多数販売していました。

    窓口では記念乗車券やキーホルダーをはじめとした鉄道グッズを多数販売していました。

  • 三沢駅からの東北本線連絡時刻表が掲示されていました。

    三沢駅からの東北本線連絡時刻表が掲示されていました。

  • 駅ビル内の、ピクトグラムを用いた乗り場案内。<br />昔駅ビルにダイエー系列のスーパーが入居していた関係で、ダイエーの書体に揃えられています。

    駅ビル内の、ピクトグラムを用いた乗り場案内。
    昔駅ビルにダイエー系列のスーパーが入居していた関係で、ダイエーの書体に揃えられています。

  • 駅ビルの1階よりプラットホームを望んだ1枚。<br /><br />タクシーは十和田観光電鉄系列の「とうてつ交通」。

    駅ビルの1階よりプラットホームを望んだ1枚。

    タクシーは十和田観光電鉄系列の「とうてつ交通」。

  • 駅ビル外観。かつてダイエー系列のスーパーが入居していた関係で、看板類はそのままになっています。

    駅ビル外観。かつてダイエー系列のスーパーが入居していた関係で、看板類はそのままになっています。

  • かつては地域随一のショッピングセンターとして賑った駅ビルも、営業しているテナントはほんの僅かになっていました。<br /><br />そんななか、ターミナル駅にはつきものの蕎麦屋さんは盛業中で、お昼時とあり地元の人たちで賑っていました。

    かつては地域随一のショッピングセンターとして賑った駅ビルも、営業しているテナントはほんの僅かになっていました。

    そんななか、ターミナル駅にはつきものの蕎麦屋さんは盛業中で、お昼時とあり地元の人たちで賑っていました。

  • 12時32分発の折り返し三沢行きの発車が近づいてきたので、そろそろホームに戻ります。

    12時32分発の折り返し三沢行きの発車が近づいてきたので、そろそろホームに戻ります。

  • 米軍三沢基地関係者のために、7700系の車内には英文の路線図が掲示されていました。

    米軍三沢基地関係者のために、7700系の車内には英文の路線図が掲示されていました。

  • 12時58分三沢着。着いたらその足で、「三丁目の夕日」にでも出て来そうな駅蕎麦屋さんに向かいます。

    12時58分三沢着。着いたらその足で、「三丁目の夕日」にでも出て来そうな駅蕎麦屋さんに向かいます。

  • 看板メニューの「ミックスそば」(390円)を注文。<br />天ぷら、卵、山菜が入った具だくさんの蕎麦で、薬味の青海苔の香りが引き立つ一品でした。<br /><br />このほか、今では珍しくなった瓶入りのコカコーラが売られていましたが、生憎の肌寒い天気につき買うのを見合わせました。<br />

    イチオシ

    看板メニューの「ミックスそば」(390円)を注文。
    天ぷら、卵、山菜が入った具だくさんの蕎麦で、薬味の青海苔の香りが引き立つ一品でした。

    このほか、今では珍しくなった瓶入りのコカコーラが売られていましたが、生憎の肌寒い天気につき買うのを見合わせました。

  • 食後の腹ごなしに、駅周辺を散歩。<br />側道から見た十和田観光電鉄三沢駅全景。

    食後の腹ごなしに、駅周辺を散歩。
    側道から見た十和田観光電鉄三沢駅全景。

  • 散歩してたどり着いた場所は、巨大温泉リゾート「古牧温泉」。

    散歩してたどり着いた場所は、巨大温泉リゾート「古牧温泉」。

  • ここの「古牧温泉 元湯」で日帰り入浴を楽しみます。

    ここの「古牧温泉 元湯」で日帰り入浴を楽しみます。

  • 一風呂浴びて帰ろうとすると、車輪の音に続いて三沢行きの電車がやって来ました。

    一風呂浴びて帰ろうとすると、車輪の音に続いて三沢行きの電車がやって来ました。

  • 古牧温泉の敷地内を走る十和田観光電鉄の三沢行き電車。

    古牧温泉の敷地内を走る十和田観光電鉄の三沢行き電車。

  • 三沢駅に到着した7700系電車。<br /><br />結局これが私にとって十和田観光電鉄との今生の別れになろうとは、その時は夢にも思いませんでした。

    三沢駅に到着した7700系電車。

    結局これが私にとって十和田観光電鉄との今生の別れになろうとは、その時は夢にも思いませんでした。

  • JR三沢駅の改札口。<br />乗車予定の特急「スーパー白鳥22号」の発車時刻が近づいたのでそろそろ中に入ります。

    JR三沢駅の改札口。
    乗車予定の特急「スーパー白鳥22号」の発車時刻が近づいたのでそろそろ中に入ります。

  • 三沢15時37分発の特急「スーパー白鳥22号」で帰途に就きます。大阪まではまだまだ長い道のりです。<br /><br />写真は三沢駅に入線する789系「スーパー白鳥」。この風景も、1年7カ月後の2010年12月3日限りで過去帳入りしました。

    三沢15時37分発の特急「スーパー白鳥22号」で帰途に就きます。大阪まではまだまだ長い道のりです。

    写真は三沢駅に入線する789系「スーパー白鳥」。この風景も、1年7カ月後の2010年12月3日限りで過去帳入りしました。

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  • ムロろ~んさん 2012/04/28 16:43:03
    とうとう乗れずじまいでした(>_<;)
    TMBS様

    ムロろ〜んです。この度はたいめいけんのグルメ旅行記に投票をして下さいましてありがとうございます。ふわとろのオムライスを頂くことができ、しして古くからの洋食屋さんでの食事を楽しむことが出来たので良かったと思っています。

    十和田地方電鉄の旅行記を拝見しました。
    ワンマン運転でしょうか?車両が東急のですかね?大学が東急線沿いのところに通っていたので懐かしく感じました。

    駅のそばにある蕎麦屋さんって本当に趣があって良いですよね。私は学生時代によく学校の帰りにスタンド蕎麦屋に入って天玉そばを食べた思い出があります。

    結局、私は乗れずじまいでした。
    そうそう、レールバスに乗られたことってあります?七戸辺りから出ていたものですけど?

    ムロろ〜ん

    TMBS

    TMBSさん からの返信 2012/04/29 23:31:32
    RE: とうとう乗れずじまいでした(>_<;)
    ムロろ〜ん様

     資格試験や何やらで忙しく、返信が遅くなりすみません。
     たいめいけんの旅行記楽しく読ませていただきました。あのふわふわしたオムライス、見るからに美味しそうでした。一度東京に行く機会があればじっくり味わいたいなあと思いました。

     十和田観光電鉄はワンマン運転でした。車両は東急の池上線や多摩川線(昔の目蒲線)で走っていたまさにそれです。東京で実際に利用されたことのある人には懐かしい車両ですね。

     大都会でも、地方でも、駅の蕎麦屋からは旅情というか郷愁というか、おっしゃる通り味のある趣が感じられるなあと思います。

     七戸のレールバス…南部縦貫鉄道ですね。15年前に休止され、その後廃線になったようですが、私はついぞ乗る機会がありませんでした。機会があれば一度乗ってみたかったです。

                           TMBS

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