2012/03/09 - 2012/03/09
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YAMAJIさん
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ナザレは、聖母マリアがイエスの誕生を大天使ガブリエルに告げられた場所であり、イエスが伝道活動を始めるまでの約30年間を両親と暮らした町です。初期のキリスト教徒たちは、「ナザレ人」あるいは「ナザレ派」と呼ばれていました。エルサレムの原始キリスト教団を率いた、キリストの12使徒のひとりヤコブもナザレの出身でした。
1. 受胎告知教会
326年コンスタンティヌス大帝の母ヘレナの要望により、聖母マリアの実家跡とされる場所に教会が建てられました。現在の建物は、14年かけて1969年に完成したフランシスコ会の受胎告知教会です。
新約聖書ルカ1章5〜64節;天使ガブリエルはマリアに「おめでとう、恵まれた方。神があなたとともにおられます」と。マリアがとまどい、驚くと「心配する必要はない。すべてはうまくいく。あなたが神から恵みを受け、身ごもり、男の子を生み、その子をイエスと名づける。〜しかも神は、彼にダビデの王位を与え、彼はヤコブの家であるユダヤを永遠に治める」と告げる。マリアはまだ処女だったので、当惑すると「神にとって不可能なことはひとつもない」と答えた。
2. 聖ヨセフ教会
マリアの夫ヨセフが大工の仕事をしていたところとされる場所に建てられたフランシスコ会の教会です。現在の建物は、1914年に建てられたものです。
新約聖書マタイ1章18〜25節;マリアは妊娠し腹がせり出してくる。ヨセフはマリアとの婚約解消を考えるが、ヨセフの夢に天使ガブリエルが現われ次のように告げる「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリアを迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるからである。マリアは男の子を生みます。その子をイエスと名づけなさい。その方こそご自身の民をその罪から救ってくれる方です」と。
3. 婚礼教会
「カナの婚礼」の舞台になったのがナザレの近郊に位置しているカナです。婚礼の奇跡を記念して建てられた、フランシスコ会とギリシャ正教会のふたつの教会が建っています。
新約聖書ヨハネ2章1〜11節;カナの町で開催された貧しい人たちの婚礼で、予想外に多くの客がやってきたため、たちまちぶどう酒は飲みつくされてしまいました。宴会の途中で酒がなくなっては、家主の一生の恥であるばかりでなく、せっかくのお祝いムードも台無しになる。母マリアは、イエスならなんとかしてくれると期待して、宴会のぶどう酒が飲みつくされてしまって困っていることを告げるとイエスは、「そんなことは私には関係ない。女の方。私の時はまだ来ていない」と突き放すように母に答えます。イエスは神の言葉を伝える公人として行動したのです。母はイエスの真意を理解し、手伝いの者に、「あの方のいわれることを何でもしてあげてください」といった。イエスはそばにあった100リットル入りの水がめ6個に、水を満たし、その水をくんで宴会にもっていくよう命じた。このときにはすでに水は味の良いぶどう酒に変わっていたのである。これはイエスが行った最初の奇跡である。
ガリラヤ湖は、イスラエル北部地区にある湖で、周囲57km、南北21km、東西12km、167平方kmの面積を持ち、最大深度は44mあります。海抜はマイナス213mで、湖としては死海につぐ海抜の低さを誇っています。ローマ帝国統治時代に用いられた呼び名に由来する「ティベリア湖」とも呼ばれています。また、イエスの布教活動のほとんどはガリラヤ湖周辺で行なわれ、湖を歩く、嵐を鎮めるなどの奇跡もこの湖畔で行なわれています。
1. ガリラヤボート(キブツ・ギノサル)
1986年の未曾有の渇水により干上がったガリラヤ湖の湖底から見つかった古代の船は、鑑定の結果紀元後1世紀のイエスが宣教していた時代のものだということが判明し、「イエスの舟」と呼ばれるようになりました。
2. セントピーターズフィッシュ
イエスがペテロに、銀貨をくわえた魚を釣らせ神殿税を納めさせた奇跡にちなんで、この魚はセントピーターズフィッシュ(聖ペテロの魚)と呼ばれるようになりました。
新約聖書マタイ17章24〜27節;一行がカペナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペテロに、「あなたの先生は神殿税を納めないのか」と言った。ペテロは、「納めます」と言った。そして家に入ると、イエスの方から「シモン、あなたはどう思うか。地上の王は、税や貢ぎ物をだれから取り立てているのか。自分の子どもたちからか、それともほかの人々からか」、ペテロが「ほかの人々からです」と答えると、イエスは言われた「では、子どもたちは納めなくてもよいわけだ。しかし、彼らをつまずかせないようにしよう。湖に行って釣りをしなさい。最初に釣れた魚を取って口を開けると、銀貨が1枚見つかるはずだ。それを取って、わたしとあなたの分として納めなさい」と。
3. パンと魚の奇跡の教会
イエスが5つのパンと2匹の魚を祝福して増やし、5000人を満腹にした、奇跡にちなんで建てられた教会です。350年にすでに教会が建てられており、6世紀に修復され、現在はそれを土台にして造られたベネディクト派の修道院となっています。
新約聖書マタイ14章14〜21節;夕暮れになり弟子たちが群衆を解散させようとした。イエスが言われた「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」、弟子たちは言った「ここにはパン5つと魚2匹しかありません」、イエスは「それをここまで持って来なさい」と言い、5つのパンと2匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。すべての人が食べて満腹した。食べた人は、女と子供を別にして、男5000人ほどであった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
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エズレル平原の麦畑です。
エズレル平原は、南はギルボア山、北はガリラヤ山地に接する、イスラエル最大の平野です。かつては、マラリアが蔓延する湿地が広がっていましたが、ユダヤ人の入植とキブツの成功により、今ではイスラエル最大の穀倉地帯に生まれ変わっています。 -
ガリラヤ湖とティベリアです。
ガリラヤ湖はヨルダン渓谷が陥没して出来た(大地溝帯)、世界で一番低いところに在る淡水湖で、イスラエルの「命の水瓶」です。 -
ガリラヤ湖周辺は菜の花(セイヨウカラシナ)が満開でした。
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ワイルドペアも発見です。
西オーストラリアで見かけて以来です。 -
ナザレの受胎告知教会への道です。
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受胎告知教会の案内図です。
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受胎告知教会です。
マリアが大天使ガブリエルにより、受胎告知をうけたという洞窟の上に建てられた教会です。 -
イチオシ
受胎告知教会のファサードは見事です。
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教会正面のイエスの生涯を描いた扉です。
左上から、イエスが生まれる、ヨセフ一家エジプトへ逃れる、イエスの子供時代、イエスがヨハネより洗礼を受ける、イエスの宣教、イエス十字架にかけられる。 -
中庭の回廊と2階礼拝堂には、世界各地から贈られた聖母子画が並んでいます。
これはヴァチカン寄贈の聖母子画です。 -
スペイン寄贈の聖母子画です。
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韓国寄贈の聖母子画です。
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教会のドーム屋根です。
聖堂の屋根はアヴェ・マリアの「A」をかたどったものです。 -
中庭のマリアの像です。
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イチオシ
1階の礼拝堂です。
左奥にマリアがお告げを受けた洞窟があります。 -
マリアが大天使ガブリエルから受胎告知を受けた洞窟です。
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1階礼拝堂には、見事なモザイクタイルが残っています。
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マリアのシンボル、「百合の花」をイメージしたドームです。
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イチオシ
2階の礼拝堂です。
左右の壁は、世界各国から贈られた「聖母子画」で飾られています。 -
2階正面の祭壇と祭壇画です。
祭壇画には、三位一体(神・子(イエス)・精霊)と天のマリアが描かれています。 -
2階礼拝堂には、日本寄贈の聖母子画が飾ってあります。
長谷川ルカが描いた「華の聖母子」です。 -
マリアのモデルは細川ガラシャと言われています。
また、マリアの上着には小さな真珠が埋め込まれています。 -
礼拝堂のステンドグラスです。
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礼拝堂のステンドグラスです。
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聖ヨセフ教会の入口です。
イエスの養父ヨセフの家と仕事場があった場所に建てられたのが、聖ヨセフ教会です。受胎告知教会の棟続きの一番奥にあります。 -
聖家族(ヨセフとマリアとイエス)の像です。
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聖ヨセフ教会の礼拝堂です。
とてもシンプルな礼拝堂でした。 -
礼拝堂の祭壇です。
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「ヨセフの夢」のステンドグラスです。
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「ヨセフの死」のステンドグラスです。
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「大工仕事をしているイエス」の絵が飾ってありました。
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地下にはビザンツ時代の礼拝堂があります。
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ヨセフの大工仕事の作業場跡です。
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ミクベ(沐浴場)跡もありました。
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受胎告知教会と聖ヨセフ教会の間の地下から発見された遺構です。
2000年前のナザレでは、このような洞窟生活が普通だったという。 -
遺構の傍にはシクラメンが咲いていました。
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ナザレの街並みです。
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ナザレのお土産屋さんです。
聖母子と聖家族の木彫りの彫像が売られています。 -
ナザレで売っていた生のアーモンドの実です。
ツアー全員で試食させてもらいましたが、味はいまいちで、誰も買いませんでした。 -
カナのフランシスコ派修道会の婚礼教会です。
水瓶に満たした水をぶどう酒に変えたという、イエスが初めて奇跡を起こした場所に建てられました。 -
婚礼教会の地下の遺構です。
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婚礼教会の素敵な礼拝堂です。
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礼拝堂の祭壇です。
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「水をぶどう酒に変える奇跡を起こすイエス」の絵が飾ってありました。
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向かいにある、ギリシャ正教会の婚礼教会です。
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カナのお土産屋さんです。
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ミニチュアのワイン壺が売られています。
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ゲネサレのキブツ・ギノサルが運営する、イーガル・アローン博物館でガリラヤ・ボートの見学です。
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博物館のロビーです。
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イエス時代の舟の模型が展示してありました。
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イエス時代の舟の発掘風景です。
1986年の未曾有の渇水に干上がったガリラヤ湖の湖底から発見されました。 -
発掘された舟を合成糊で浸しています。
船本体の破壊を止めるとともに、将来に渡っての腐食を防ぐため、合成糊に浸す作業と乾燥の作業が何度も繰り替えされました。 -
発掘・修復後のイエス時代の、ガリラヤ・ボートの展示風景です。
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イチオシ
イエス時代のガリラヤ・ボートです。
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キブツ・ギノサルから見た、ガリラヤ湖とゴラン高原です。
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今日の昼食は、セントピーターズ・フィッシュです。
ピタサラダとセントピーターズ・フィッシュ、フライドポテト、生のなつめやしで、最後にコーヒーです。セントピーターズ・フィッシュは、付いてきたレモンを絞っていただきます。結構美味しいです。残り半身をお醤油をかけて頂きます。これも美味しいです。見事完食しました。 -
パンと魚の奇跡の教会では、ブーゲンビリアが満開でした。
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教会の中庭には、オリーブ搾り用の石臼が展示されています。
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パンと魚の奇跡の教会です。
イエスの教えを聞きにきた、5000人のお腹を5つのパンと2匹の魚で満たした、奇跡を起こした場所に建っています。 -
教会の入口です。
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ガリラヤ湖周辺でのイエスの奇跡を描いた扉です。
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パンと魚の奇跡の教会の礼拝堂です。
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礼拝堂の祭壇前はカメラの列です。
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ビザンツ時代のモザイクの床が残っています。
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「パンと魚のモザイク」にズームアップ。
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祭壇の左側の聖母子の燭台です。
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祭壇の右側のイエスの燭台です。
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