京都・非公開のお寺を訪ねて　３　長楽寺から長講堂へ

2012/03/12 - 2012/03/12

長楽寺は延暦24年（805）に桓武天皇の勅令により伝教大使最澄が創建した天台宗の寺院でしたが、室町時代に国阿上人に譲られて、時宗に改められました。円山公園の奥に建ち、古くから文人墨客に愛されて、古典に登場しているということです。また、長楽寺は、平清盛の娘で、高倉天皇の中宮であった建礼門院徳子が29歳で出家した寺としても知られています。
慶派仏師の作と言われている時宗の祖・一遍上人像を間近に見ることが出来ました。

長講堂は、平安後期、後白河法皇が寿永2年（1183）に六条御所に持仏堂（正式には法華長講彌陀三昧堂」）を建立したのが始まりです。
最盛期には、多くの堂宇が建ち並び、法皇が寄進した莫大な寺領は「長講堂領」と呼ばれて、荘園史上最大の皇室御領として有名でした。その後、幾度か移転をした後、豊臣秀吉によって現在地へ移されました。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩

円山公園の奥にあるので、公園から5分位でしょうか。

この寺には頼山陽のお墓もあります。後で上って行きました。

伝相阿弥作の書院庭園前で、建礼門院について詳しく説明を聞いている時は、雪がかなり降っていましたが、終わった時にはすっかり止んで晴れ間が見えてきたため、写真を撮るのも忘れてこの石段を上っていました。
今日の天気は、本当に、目まぐるしく変わっていきます。

建礼門院御塔

書家・武元登々庵の碑

平安の滝・八功徳水（飲料可能でした）

頼山陽のお墓までお参りしてきました。

この向いに寺宝特別公開の建物があり、一遍上人像、遊行上人像、安徳天皇画像（複製）、安徳天皇御衣の幡（ばん）、一遍上人の阿弥衣（あみえ）など多くのものが展示したあり、詳しく説明してくださいました。

長講堂