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石巻・松島・塩竃1日旅行(2)石巻「まんがロード」。

旅行時期 2012/02/04 - 2012/02/04 (2012/02/11投稿

10年程前、まだ足腰がしっかりしていた頃、各地の100名山を走破していたが、東北各県の山を登る途次、早池峰に登るべく遠野に1泊した。翌朝、早池峰の麓まで行ったが、この山の広大な裾野に登山口を発見できず、今回は登山せずに帰京することとした。その時は、次回は直ぐにもくると信じていたが、10年経った今でも達成されておらず、現在の膝の状態からすると、その達成は程遠い感である。<br /><br />さてこの時は、もう一度盛岡まで引き返し、東北道を南下すれば、時間も早く運転も楽であったが、嘗て三陸海岸は八戸、宮古付近までしか行ったこともなく、そこで時間をかけて陸中海岸を南下することにした。<br /><br />遠野から山間の道路を登り、切通しのような峠を越えると目の先に釜石の街並みとその先の太平洋、三陸の海が見える。今まで山に囲まれた盆地の中から、急に視界が開けた感じで、その明るい海の色に海の有難さを感じたものだった。<br /><br />国道を下り降り、釜石の街中で海岸線を南北に走る国道と交差し、そこを右折して海岸線に出たのだが、目の先にJR釜石の駅舎が見え、又その国道沿いには新日鉄の大きな体育館、関連の施設等もあって、ああ、この町は新日鉄でもっている、以前の富士鉄釜石の町なんだなあ、歩行者も少なく、町に少し活気がないように見えるが、それも鉄冷えの影響だろうか・・。<br /><br />海岸線に沿って走る国道は、町と町の間が岬の峠になっていて、起伏の多い曲がりくねった峠を越えると又次の小さな港町が現れ、それを幾つか繰り返し、大船渡の大きな港町に出て、更に陸前高田。左手に大きな防潮堤が立ちはだかっていて、その内側の松林の松が小さく見えるほどの背の高さで、思わず車を国道から外れ、細い路地のような街中を通り海岸まで出たのだが、砂浜に降り立って眺めた時のその防潮堤の巨大さ、砂浜の海岸を遮蔽するように、端から端まで2キロ以上に渡って伸びているコンクリート壁を見て、まさにこれは現代の万里の長城に違いない、人間の努力はついにここまで達したか。これなら如何なる大津波とは言え、防止できるに違いない。日本人の努力の賜物、自然の暴威に対する人間の勝利、そんな感想を得てこの浜辺を後にしたのだった。<br /><br />次の気仙沼は、これは本当の意味の天然の漁港。巾着袋のように、港の出入り口が先方で小さくすぼもっていて、岸壁の両側には数多くのカツオ漁船、サンマ漁船が係留されていて、ここぞ正しく日本の漁港、との思いをし、港の中程にあるお魚市場で、隣近所へのお土産を兼ねて、サンマの箱詰め2箱を買い、更に今はもう忘れてしまったが、珍しい近海の魚、アワビじゃないが、貝類なども買って帰り、次に静川町の街中を流れている志津川の小さな橋を渡り、この頃から運転も漸く疲れ、海岸線を石巻まで行かずして、登米の郊外を通り抜けて一路松島へ南下したものだった。<br /><br />今、仙台から石巻までの高速バスに乗り、約1時間強の間、窓外に開ける宮城野、雪に一部覆われた田園を見ていて、そんな10年前の出来事などを思い出していたが、それらの街並み、港、堤防、それ等一切は今回の大津波で流され、消失してしまった。何たる自然の暴威。あれ程頑丈に見えた陸前高田の防波堤もこの大津波の前には一たまりもなかったのか・・。<br /><br />悄然とした気持ちで石巻駅前に到着したが、旧市街地は水害の跡は全く留めず、駅舎なども多分従来のものと変わらず、駅員も人々も普段通りの生活を営んでいるようだった。駅前は道路のあちこちに石森章太郎のマンガ、サイボーグをモチーフにしたプラスチックの像が立ち並んでいて、駅前から始まるメインの通りは「マンガロード」と名付けられている。<br /><br />この町が石森章太郎の出身地とは、ここへ来て初めて知ることになったが、それは丁度数年前、島根の境港の駅を下り立った時、駅前から始まる「水木ロード」を思い出し、境港が水木しげるの出身地で、町を挙げて応援している姿、いや、彼等漫画家によって、町が活性化されている姿がダブって見えて、そんな悲惨な災害を忘れさせるこれ等マンガ像に救われる思いもあった。

10年程前、まだ足腰がしっかりしていた頃、各地の100名山を走破していたが、東北各県の山を登る途次、早池峰に登るべく遠野に1泊した。翌朝、早池峰の麓まで行ったが、この山の広大な裾野に登山口を発見できず、今回は登山せずに帰京することとした。その時は、次回は直ぐにもくると信じていたが、10年経った今でも達成されておらず、現在の膝の状態からすると、その達成は程遠い感である。

さてこの時は、もう一度盛岡まで引き返し、東北道を南下すれば、時間も早く運転も楽であったが、嘗て三陸海岸は八戸、宮古付近までしか行ったこともなく、そこで時間をかけて陸中海岸を南下することにした。

遠野から山間の道路を登り、切通しのような峠を越えると目の先に釜石の街並みとその先の太平洋、三陸の海が見える。今まで山に囲まれた盆地の中から、急に視界が開けた感じで、その明るい海の色に海の有難さを感じたものだった。

国道を下り降り、釜石の街中で海岸線を南北に走る国道と交差し、そこを右折して海岸線に出たのだが、目の先にJR釜石の駅舎が見え、又その国道沿いには新日鉄の大きな体育館、関連の施設等もあって、ああ、この町は新日鉄でもっている、以前の富士鉄釜石の町なんだなあ、歩行者も少なく、町に少し活気がないように見えるが、それも鉄冷えの影響だろうか・・。

海岸線に沿って走る国道は、町と町の間が岬の峠になっていて、起伏の多い曲がりくねった峠を越えると又次の小さな港町が現れ、それを幾つか繰り返し、大船渡の大きな港町に出て、更に陸前高田。左手に大きな防潮堤が立ちはだかっていて、その内側の松林の松が小さく見えるほどの背の高さで、思わず車を国道から外れ、細い路地のような街中を通り海岸まで出たのだが、砂浜に降り立って眺めた時のその防潮堤の巨大さ、砂浜の海岸を遮蔽するように、端から端まで2キロ以上に渡って伸びているコンクリート壁を見て、まさにこれは現代の万里の長城に違いない、人間の努力はついにここまで達したか。これなら如何なる大津波とは言え、防止できるに違いない。日本人の努力の賜物、自然の暴威に対する人間の勝利、そんな感想を得てこの浜辺を後にしたのだった。

次の気仙沼は、これは本当の意味の天然の漁港。巾着袋のように、港の出入り口が先方で小さくすぼもっていて、岸壁の両側には数多くのカツオ漁船、サンマ漁船が係留されていて、ここぞ正しく日本の漁港、との思いをし、港の中程にあるお魚市場で、隣近所へのお土産を兼ねて、サンマの箱詰め2箱を買い、更に今はもう忘れてしまったが、珍しい近海の魚、アワビじゃないが、貝類なども買って帰り、次に静川町の街中を流れている志津川の小さな橋を渡り、この頃から運転も漸く疲れ、海岸線を石巻まで行かずして、登米の郊外を通り抜けて一路松島へ南下したものだった。

今、仙台から石巻までの高速バスに乗り、約1時間強の間、窓外に開ける宮城野、雪に一部覆われた田園を見ていて、そんな10年前の出来事などを思い出していたが、それらの街並み、港、堤防、それ等一切は今回の大津波で流され、消失してしまった。何たる自然の暴威。あれ程頑丈に見えた陸前高田の防波堤もこの大津波の前には一たまりもなかったのか・・。

悄然とした気持ちで石巻駅前に到着したが、旧市街地は水害の跡は全く留めず、駅舎なども多分従来のものと変わらず、駅員も人々も普段通りの生活を営んでいるようだった。駅前は道路のあちこちに石森章太郎のマンガ、サイボーグをモチーフにしたプラスチックの像が立ち並んでいて、駅前から始まるメインの通りは「マンガロード」と名付けられている。

この町が石森章太郎の出身地とは、ここへ来て初めて知ることになったが、それは丁度数年前、島根の境港の駅を下り立った時、駅前から始まる「水木ロード」を思い出し、境港が水木しげるの出身地で、町を挙げて応援している姿、いや、彼等漫画家によって、町が活性化されている姿がダブって見えて、そんな悲惨な災害を忘れさせるこれ等マンガ像に救われる思いもあった。

写真 10枚

テーマ:
街歩き
エリア:
宮城 > 石巻・気仙沼・牡鹿半島 > 石巻
エリアの満足度:
評価なし
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    JR石巻駅舎。この辺まで津波が押し寄せたとは思えないが・・。

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    石巻案内図。港町かと想像していたが、普通の街並みだ。

  • 500_24524098

    この町は元々は北上川の河港に発達した町だ。

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    駅前には石森章太郎を記念してのサーボーグ像が立っている。

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    駅前から「まんがロード」が始まる。この町のメインの商店街も今はシャッター通りとなっている。

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    この通りには幾つかの銀行支店が並んでいるが、銀行の前には、こうした像が立っていた。

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    マンガロードを通り抜けた先には石森を記念する漫画館が立っていた。

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    北上川も津波が押し寄せた筈だが、今は、僅かに岸壁が水没している程度だった。

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    大きな川だ。チャオプアラヤー程の大きさである。

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    カモメは災害も知らず、岸壁に休んでいる。

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ちゃおさん

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海外22カ国渡航

国内27都道府県訪問