2010/01/03 - 2010/01/23
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ケロケロマニアさん
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2010年は21世紀も節目の年でしたので、その年の幕開けを今まであまり縁のなかった場所で過ごしてみることにしました。今頃ではありますが、個人的な人生の節目としても、急に自動車免許を取得しようと思い立ち、せっかくなので、旅を兼ねて合宿にて免許取得を目指します。別にどこの教習所でも良かったのですが、旅と実益(?)を兼ねて、費用が安く済む鳥取県の自動車学校を選択します。
3週間近く三食が保証されている旅もなかなかないと思いますが、今思えば、寮の食事以外に、もっと鳥取らしい味にもチャレンジしておけば、と、若干後悔しています…(汗)。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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実家の名古屋を出発して、自動車学校のある鳥取県倉吉市を目指します。交通費は復路2万円まで支給してもらえるとのことでしたが、18切符利用だと名古屋から鳥取まで2300円で行ける計算ですし、復路は18切符が使えない日付にずれ込むと思ったので、往路は勿論節約のため、18切符で鳥取を目指します。入校日は1月4日だったので、3日に出発してこの日は鳥取市内の某マクドナルドで朝を待ちます。流石に冬の山陰、北海道ほどではないですが、結構な積雪があります。でも、基本的に気温が上がるので、あまり冬道にならないのはちょっと羨ましいかも…。
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鳥取市のカラーマンホールを発見します。駅付近にはカラーのデザインが多かったです。
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暗闇で怪しげな視線(?)を感じたので、フラッシュ撮影してみると、麒麟獅子のベンチでした。鳥取では麒麟獅子が有名なんですね。
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さて、翌朝。前日は雪模様だったようですが、朝からすっきりとした快晴に恵まれました。鳥取駅から徒歩散策のスタートです。
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結構な積雪が残っていましたが、気温が上がるので靴が濡れてしまいました。
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車が通らないところ、日の当たらない所はまだまだこんな状態でしたが…。
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日のあたる車道なんかは、あっという間に雪解けが進みます。この辺が道民からすると羨ましい…。
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景福寺に到着しました。大阪の陣で活躍した豪将、後藤又兵衛親子が眠っています。
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ただ、お墓がどこにあるのか、よく判りませんでした。まあ、特に興味もなかったので先を急ぎます。
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次に訪れたのは玄忠寺です。
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こちらには荒木又右衛門の墓があります。
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この人自身、という訳ではないのですが、弟が殺された岡山藩の渡辺数馬が、張本人の同藩士河合又五郎を伊賀上野鍵屋の辻にて仇討した、という日本三大仇討とされる仇討の際に、数馬を援助したことで、地元ではかなり有名な方のようでした。
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お墓も本堂脇にあって、懇ろに扱われている姿が美しかったです。
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そのまま歩き続けると、鳥取城北高校が見えてきました。何だか悲しい結末で終わってしまった愛知県出身の元大関琴光喜の出身校ですね。因みに、阪神タイガースの能見投手や、古くはカープ・ジャイアンツで活躍した川口投手の出身校でもありますね。
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さて、今回の鳥取市徒歩旅(?)のメインである久松山が見えてきました。この山の名前では知名度が低いですが、鳥取城跡の位置している山と言えば解り易いでしょうか?
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大分、山が近づいてきました。
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やがて鳥取城跡のお堀へと到着。天守閣は現存しませんが、なかなか立派な外堀です。
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脇には唱歌「ふるさと」の歌碑もありました。
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案内板を見ると、結構山道を登って行ける場所もあるようですね。城跡のメインだけ、と思っていましたが、天気も良いことですし、ちょっと欲が出てきました。
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さて、このエリア内にはひとつ見逃せない近代建築があります。それがこの仁風閣です。地元では冬の雪景色で見る姿が特に美しいとされているようで、たまたまその雪景色越しに見られて、得した気分になりました。
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立派な石垣が見えてきました。
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でも日陰に入るとまだまだ結構な積雪状態です。
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大分登ってきました。眼下に先ほどの仁風閣が美しく見えていました。
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山上の史跡までは1キロもない距離のようですが、果たして…。
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更に歩みを進めるとこんな場所に…。大分登った後に、“登山口”という表示を目にしたので、疲れがドッと出ました…(大汗)。
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道は整備されていますが、何せ残雪の影響で足元はぐちゃぐちゃです。一合ごとに標識が設置されているので励みになりますが…。ようやく5合目にやって来ました。ちょっと腰を据えて休憩、といきたい所ですが、このような状態なのでおちおちと座ることも出来ません…(涙)。
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雪道に悪戦苦闘しながらようやく9合目に到着。あと少しです!
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そして遂に、山頂付近の平らなエリアに出ました。細部を見ると山頂域内でも色々と分かれているようでしたが、何せこのような雪の状態ですので、あまりじっくりと観察する好奇心も失せてしまいました…。
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しかし景色は最高です。もはや城跡を観光に来たことの延長であることを忘れて、アルピニストの気分でした(大げさですか?)。
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この予期せぬ“登山”のために、結構時間が押してきてしまいました。ここから駅まで歩くとかなりの距離ですので、帰りはコミュニティバス「くる梨」を利用することにしました。1乗車100円で利用出来ます。
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そして鳥取から倉吉までは一駅ですが特急を利用します。この列車で倉吉に到着することを自動車学校のお迎えの方に伝えておりましたので、間に合うかどうか心配でしたが、何とか乗れて一安心でした。
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そして程なく倉吉に到着。駅は改修中でした。ここから送迎バスで約20日間お世話になる自動車学校へと向かいます。
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お世話になった鳥取県自動車学校です。施設内に寮が付属していますので、朝もゆっくり寝ていられるのが良かったです。
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これがお部屋の様子。
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そして、食事はこんな感じで1日3食楽しめます(笑)。
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2階の部屋からはずらっと並ぶ教習車の車庫が見えました。ここで悲喜交々のドラマ(?)が展開されていく訳です。
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しかし、冬の山陰は侮れません。ちょっと悪天候になると、こんな景色に…。
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教習所から徒歩10分程度の所にあったのがこの東宝ストアです。買い物スポットは近くにあまりなかったので、何かとお世話になりました。
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さて、教習日程には色々とムラがありますので、空いている時を見計らって観光に出かけます。先の東宝ストア前にバス停があります。ここから本日(1月8日)の日帰り旅のスタートです。
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行き先は関金温泉。このエリアでは三朝温泉の方が有名かと思いますが、どちらかと言えばマイナー嗜好な私ですので、先にこちらを訪問してみました。
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まだ明るい時間だったので、お風呂の前にプチ観光をしようと思い、色々と目的地を物色しているとこんな看板を見つけました。
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これがその鳥飼家。江戸時代の庄屋の住居とのことでしたが、元からここにあった訳ではなく、綿密な研究調査の上で、当時の姿のままでこちらに移築されたとのことでした。
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そして温泉に向かいます。これが日帰り入浴施設「せきがね湯命館」です。
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入り口にはこんなものが…。特に冬季は寒い地方ですからね。こうした“湯冷め”への配慮に、温泉に入る前から心が温かくなりました。
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風呂から上がるともう薄暗い時間帯となりました。冬場の観光は日照時間との戦いです。取り敢えず、近くにあった関金町のモニュメントを…。
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とは言っても、外は寒くて、なかなかゆっくりと観光する気分にはならなかったので、そのままバス停に向かって帰路を急ぎます。その途中、こんな場所が…。これは「えぐ芋」の自生地です。湯谷川に流れ込む温泉のお湯のおかげで川の水温が高くて、この芋が自生しているとのことでしたが、近年は大雨のたびに流出して、芋が絶えてしまう恐れが出てきてしまったため、田園空間整備事業により、親水公園として整備された場所とのことでした。
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翌9日も天気が良く、教習も早めに終わったので近くを散策しました。
これは近くの小鴨川に架かる小鴨橋の人道橋です。滞在期間中は幾度となくここを渡って、市街地へと向かいました。 -
その小鴨橋の袂には倉吉市の保存樹にも指定されている大銀杏がありました。
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橋を渡るとすぐに、八橋往来(やばせおうらい)と呼ばれる旧街道沿いの町並み保存地区に出ます。
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天皇陛下御行幸の際に舗装されたという石畳も残されています。
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倉吉市内は下を向いて歩くと、こんな案内表示を見つけることが出来ます。
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そして、鍛治町に出ます。ここにはレンタサイクルが用意されていて、しかも無料なので、滞在期間中は何度も利用させて頂きました。
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旧街道なので、このような趣深い石碑が随所に見られて、非常に情趣のある界隈です。
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代表的な商家、旧牧田家は綺麗に保存されていて、こちらも無料で内部を見学できます。私が訪れた際は、丁度ボランティアガイドさんがいて、色々と親切にお話して下さいました。
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メインストリートとの交差点から、このような参道が延びていました。
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これを進むと、大蓮寺に出ました。浄土宗のお寺ですが、本堂はよくあるお寺のデザインと比較すると、ちょっと風情が異なる外観をしていますね。
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そして倉吉観光のメインエリアへ。倉吉のランドマークとしても有名な、打吹天女の大壁画がお出迎えです。
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そして倉吉出身の横綱、琴櫻関の像が誇らしげに建っていました。横綱在位期間は短かったようですが、その後も日本相撲協会理事審判部長の要職に務めるなど、偉大な活躍をした人物で、倉吉市民は誇りを持っています。色々と大変な相撲界ですが、また人気が復活すると良いですね。
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白壁土蔵群も基本的に昔ながらの風情で残されています。ブラブラ散策するのに気持ち良いエリアです。
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そのまま市街地の外れへと移動します。倉吉で一番有名なお寺といえば、この大岳院でしょうか?
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こちらのお寺は、千葉から転封された里見家の菩提寺として発展しましたが、その時に殉死した近臣八人をモデルにして記されたとされるのが、あの滝沢馬琴作「南総里見八犬伝」だとされています。その縁から、境内には八方位を意識した位置取りで、このようなワンちゃんの可愛らしい像が配置されています。
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そうこうしているうちに、レンタサイクルを返さなければいけない時間が近づいてきました。急いで鍛治町に戻って返却。そこから徒歩で教習所への帰路につきます。往路と同じ道では面白くないので、ちょっと遠回りして、倉吉町水源地ポンプ室を見に行きました。昭和初期に建てられた洋風建築で、当時は倉吉町初の上水施設として設置され、結構最近(1990年)まで、現役の取水施設として活躍していたそうです。
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最後に小鴨川沿いに小鴨橋まで北上し、教習所に戻ります。黄昏の蒜山がとても美しかったです。
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次の10日は教習が忙しく、観光はお休み。翌11日は暇だったのでまたレンタサイクルを借りて今度はまず倉吉駅方面を目指します。倉吉という町は、市街地とJR駅が離れているので、自転車があることは本当に助かりました。
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来た時は、送迎してもらった関係で駅をゆっくり見る時間はありませんでした。この時は改装中で、仮駅舎のような風情でしたが、今はどうなっているかなぁ〜。
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駅からはちょっと違う道を通って、また市街地方面を目指します。この倉吉大橋、後の路上教習では、とにかく加速ポイントとして練習させられた場所なので、とても印象に残っていますが、この時はまだ、仮免も取得していない状況だったので、そんなことも露知らず、自転車にてのうのうと通過していました。
教習所で配布された路上教習の自主経路作成用としての地図が、この旅ではとても役に立ちました。まさか観光に使っている輩がいるとは、教習所関係者も“想定外”でしょうけど…(笑)。 -
その後しばらくは、市内を流れる天神川沿いの道を走ります。
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大分川沿いに南下した後、駅方面の町並みを川越しに望むとこんな風景です。
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次に、河畔にある田内神社を目指しました。ここは“鎮守の森”が倉吉市の保存林に指定されています。
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長めの石段を登って、本殿に到着。結構狭いスペースに建てられているので、正面から撮影するのが難しく、斜めからのアングルとなってしまいました。
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上り詰めただけあって、まずまずの景色を楽しむことが出来ました。
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神社と同じ山の裏側には、この二つの名所があります。なかなか素晴らしい所なのですが、倉吉観光のスポットとしては全然紹介されていません。なのでアピールのために…。因みに田内城跡の森も、神社の森の別指定番号にて、倉吉市の保存林に指定されています。
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田内城は当時の建築が残されている訳ではないのですが、このように隅櫓のように可愛らしい天守閣が復元されています。14世紀中頃に山名時氏が30年ほど居城したのですが、その嫡子が打吹山のお城へと移ったので、そのまま廃城となってしまったようです。
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そしてもう1つの名所へ。ハイキングコース、って、ちょっと大袈裟な気がしますが…。(この看板のある入り口から10分足らずで往復できます(笑)。)
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巨勢金岡、って、日本史で習ったような記憶のある名前ですが、そんな大物の筆が刻まれた岩が残されていて、何でマイナーなのか、ちょっと勿体無い気がします。伝承がうさん臭いからかもしれませんが…(笑)。
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夕刻になり、かなり冷えてきました。またレンタサイクルを返却する時間が気になり始めたので、帰路を急ぎます。天神川河畔のサイクリングロードはとても気持ち良く走れました。(正面に見えるのが打吹山です。)
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カエルさん看板を発見したので、後ろを振りカエルと、田内神社・田内城があった小さな山がこのように見えていました。
何のこっちゃ…。 -
さて、12日はまた教習が忙しくて、しかも運転がイマイチ下手くそなので、ちょっと憂鬱な気持ちになって過ごしていました。そこで気分転換のため、翌13日はちょっと距離がありますが、バスでなく例のレンタサイクルにて三朝温泉を目指すことにしました。途中、このような川沿いの道を走ります。
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このレンタサイクルは変速が付いていないので、上り坂が続く道なら嫌だなぁ〜、と思っていましたが、それ程急勾配な所はなく、ゆったりと走ることが出来ました。
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いよいよ三朝町に突入です。フランスに姉妹都市があるとは知りませんでした。
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三朝町役場に到着しました。
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因みに三朝町のマンホールはこんなデザインです。
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うわっ、ケロちゃんが!!!
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そして温泉街へと入っていきました。
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三朝橋付近が温泉街の風情を一番感じられる場所だと思います。先のマンホールにも描かれていますね。
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この橋の袂には、無料で入れる露天風呂と足湯があります。橋から見える露天風呂、ということで個人的には下呂を思い出してしまいました。公衆の面前で堂々と裸になっても捕まらない場所はあまりないので、取り急ぎこの解放感に浸ります(露出狂ではありません…(注))。
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すぐ近くには野口雨情の歌碑もありました。温泉旅館に着くやいなや、ビール片手に即興で作り上げたのが、この歌碑に一部が刻まれている三朝小唄だとのことです。
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さて、温泉に浸かったは良いものの、帰路を思うと憂鬱になります。山間の冬の冷え込みは厳しく、早くも湯冷めしながら、「かじかの湯」の看板を発見。足湯とのことで、せめて足元だけでも、と足を運びますが、残念ながら冬季休業とのことでした…。
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でも、このケロちゃんに逢えたので良しとしましょう(笑)!
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こんなのもありました。でも何で蛍さんだけ描かれていて、カエルさんは登場していないの???(怒)
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かじかの湯がある橋(かじか橋)からの景観です。さあ、日が暮れぬうちに帰路を急ぎます。
こうしてこの旅の前半は終了となります。14日はいよいよ仮免試験です。ご閲覧下さり、ありがとうございました。続編にもご期待下さい。
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