2011/07/31 - 2011/08/01
7位(同エリア19件中)
ROSARYさん
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二度目のブータン。仏教寺院を巡りながら、GNP(グロス・ナショナル・ハピネス)の秘密を探る旅です。
その4は、ブムタン地方・チョコルの谷の探訪。珠玉の寺院の数々。昼食は民家で地元の食事をいただきました。
完成間近というブムタン空港ができたら観光客も増え、街の風情も変わっていってしまうのでしょうか。純朴さの残る地元の方々の写真も多数掲載しました。
表紙写真はタムシン・ゴンパで出会った少年僧。ここで共同生活を送りながら、僧侶になる勉強をしています。
・アマンコラ・ブムタンの周辺(アマンコラについては別途旅行記を作成予定)
・ジャンパ・ラカン
・クジェ・ラカンとサンドペルリ・ラカン
・ジャカル・ゾン
・コンチョスム・ラカン
・民家での昼食
・タムシン・ゴンパ
・レッドパンダ(ホワイトビール)の工場見学
・チャムカル(ジャカル)中心部の散策
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
アマンコラ・ブムタンに到着。部屋からはお寺と、さらに右にあるワンデュチョリン宮が見えます。
ブータンにある他のアマンコラが街の中心部から離れているのに対して、ここ、アマンコラ・ブムタンは、これらの建物とほぼ同じ敷地に建っており、まさに文化財の真ん中に位置するのです。
部屋の反対側の窓からは、丘の上に建つジャカル・ゾンの優美な姿を眺めることができました。
今日からここに3泊して、ブムタン地方の魅力を探ります。 -
まだ夕暮れまで時間があるので、ホテルの周辺を散策してみました。
五連のチョルテン。中にはマニ車(水の力で回る)があるのですが、この時は扉が閉じていました。
この五連チョルテンの屋根も部屋の窓から見えるんですよ。 -
五連チョルテンの先には、大きな病院。
その先には、新市街予定地が広がっていました。今は整備された区画と街路灯が並ぶだけですが、いずれ中心部の古い家はここに移転を余儀なくされるとのこと。
そういえばウォンディ・フォダンでもプナカでも、移転は着々と進んでいるようでした。 -
ちょうど一緒になったアマンコラのスパ・マネージャーが、近道をしようと草むらに入っていきます。
馬が気持ちよさそうに草を食んでいますが、手前に見える緑のブッシュは大麻とのこと。チョコルの谷ではあちこちで目にしました。 -
アーチェリーの練習中。ジャカル・ゾンに向って。
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その横では、アーチェリーの競技会中。洋弓でやってますね。
的に当たったのでしょう。踊りを踊っています。的にあたるともらえる五色の布を腰に下げた人もたくさん。上手な人たちの競技会のようでした。 -
ホテルの目の前に建つワンデュチョリン宮。
かつてはその名の通り国王の一族が住む宮殿でしたが、廃屋となって放置されたのち、今は仏教学校となっているそうです。いずれ博物館にされるとか。 -
イチオシ
さて翌朝。いいお天気です。五連マニ車の周囲を老人が回っていました。
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昨日は五連マニ車から左手のほうに行きましたが、今朝は右手へ。
部屋からも見える、ワンデュチョリン宮と寺院の裏手、チャムカル・チュ側道です。 -
このあと、民家の前を通過し、畑の中の泥道を歩きました。夜から朝にかけて大雨が降ったのです。
トラクターに乗るおじさん。帽子が決まっています。 -
さてお寺巡りの始まりです。
まずは、ブータン最古の寺の一つ、ジャンパ・ラカンへ。チベットを統一したソンツェン・ガンポ王によって、7世紀前半に建てられたと言われています。 -
先ほどの門を入ると、大きなマニ車の並ぶ入り口が。
この入り口の左右に回廊がつづいていて、お経を唱えながら巡る地元の方が何人もいらっしゃいました。 -
大マニ車と老夫婦。
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本堂前の中庭では、五体投地しながら熱心に祈る尼さんの姿も。
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寺院の中は撮影禁止。これは本堂に入る直前の控えの間にある壁画です。
四天王。左から
・青い顔で剣を持つ増長天
・白い顔でブータン式のギターを奏でる持国天
・赤い顔で仏塔を持ち蛇をはべらせる広目天
・黄色い顔で傘蓋と宝石を吐き出すマングースを持つ多聞天
本堂の中は、本尊のジャンパ(未来仏=弥勒菩薩)、左に現在物の釈迦、右に過去仏の阿弥陀如来の3体の大きな仏像。
奥のお堂の中には八面の歓喜仏。見事でした。 -
回廊のマニ車を回す人。
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バターランプが揺らめくお堂。
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私たちも鎮魂と平和を願って、バターランプに火をともしました。
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ジャンパ・ラカンの前。ダルシンの周囲には牛。
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ここからクジェ・ラカンまでは歩いてもいけるのですが、道がぬかるんでいたので車に乗って。
途中のチャカル・ラカンは鍵を持つ人が不在で入れませんでした。 -
クジェ・ラカン。入り口の手前には真言が描かれたマニ石。
お寺の周囲には108基の仏塔がとりまいています。 -
クジェ・ラカンは3つのお寺が横につながる形。
一番右が最も古く、パドマサンババ(グル・リンポチェ)が瞑想した岩山を取り囲むように建物をめぐらし、岩山に残されたパドマサンババのクジェ(影)を写していると言われています。 -
後ろに立つ檜は、パドマサンババの杖が根付いたものなのだとか。
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翌々日が仏教の大きなお祭り(釈迦が初めて説法を行った日)にあたるため、境内では様々な準備が行われていました。
長いラッパを鳴らすのも練習かな。 -
イチオシ
こちらでは、お供えのトルマを作る若いお坊さんたち。
中庭にはお参りに来た人々を収容する、巨大なテントが設営されていました。 -
クジェ・ラカンからサンドペルリ・ラカンに向かう道ぞいには、五色のルンタ(風の馬)やダルシンがはためいていました。
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2008年に建てられた新しいお寺、サンドペルリ・ラカン。
サンドペルリとはパドマサンババが住む天上の宮殿を表し、吹き抜け状の内部には巨大な立体曼陀羅が納められていました。 -
続いては、丘の上に建つジャカル・ゾンへ。
チャムカルの街の標高は2580m。そこから登る階段はかなりきついです。足が上がらない。
さらに立派なウツェ。 -
ウツェに登る急な階段は、ほとんど梯子状態。さすがに登ってみようとは思いませんでした。
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ゾンの奥に進みます。
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一番奥が本堂。
この中で少年僧がすすり泣いていました。傍らに破れた教科書。たぶんふざけていて先生にお仕置きされたのでしょう。僧衣を直していたから、お尻をぶたれたのかな。 -
地面に開いている穴。階段の下も居室になっているそうです。
お坊さんになるのもなかなか大変です。 -
イチオシ
帰り道で出会った少年僧。立派なお坊さんになりますように。
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さて、チャムカル・チュの対岸に渡ります。写真右上のほうに、ジャカル・ゾンが見えています。
川の手前、薄茶色の道路状のところが、建設中のブムタン空港。左には空港建物も見えています。
街からは川を隔てただけのすぐそば。確かに便利にはなりますが、空港ができると、のどかな風景が一変してしまいそうです。 -
滑走路になるところ。これから舗装されるのでしょう。
本当は今年6月にもオープンする予定だったのだとか。この調子だと来年になりそうですね。 -
仏法僧を意味する、コンチョスム・ラカン。
16世紀にペマ・リンパが創建したと伝えられています。入り口左の柱がペマ・リンパの背丈を表しているのだとか。 -
あらら。火事にあって黒焦げです。
中も、壁画がほとんどなくなり、無残な状態でした。
実はチャムカルの街も火事で燃えています。それもあって新市街への移転が進められているのですが…
寺院やゾンの建物内部は撮影禁止のブータン。仏像や壁画は美術品ではなく祈りのためのものですが、黒焦げになる前にせめて記録を残してほしいと思うのは、部外者の勝手な思いでしょうか。 -
さて、お昼はブータンの民家で手料理をいただきます。
奥がキッチン、手前の部分でお食事をいただきました。 -
壁には国王や仏像の写真、曼荼羅、そしてテレビ。
リビングと仏間が兼用になっているのでしょうか。 -
いただいたお食事。
押し出し式のブータン蕎麦は葱と一緒に炒めて。小麦の麺はフェトチーネみたいですね。ブムタン地方はお米があまり取れないので、もともとは蕎麦や小麦が主食だったのです。
赤米とあわせ、奥にみえるおかずをかけていただきます。唐辛子、チーズ、木の子など。
とてもおいしいお食事でした。 -
そうそう、蕎麦粉はパンケーキにも仕立てます。これにもおかずを包んでいただきます。ふっくらとおいしいパンケーキでした。
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訪れた民家。ご夫妻です。
写真正面、2階のお部屋でお食事をいただきました。
軒からは、ポーが下がっていますね。 -
ポーのアップ。屋根の内側は竹を編んで作られています。
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昼食後は、一番楽しみにしていたタムシン・ゴンパの観光です。
ここを訪問するのは初めて。
1501年にペマ・リンパによって開かれたお寺。なんといっても古い壁画が残っているのが楽しみです。なんでも、ペマ・リンパ自らが描いたものなので、後世の修復をまぬかれているのだとか。 -
イチオシ
入り口。この中は撮影禁止…
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残念ですが、とりあえず写真を撮ることができる、外回りを撮影。
入り口上の獅子アップ。 -
横の部分の浮き彫り。
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入り口の壁画、増長天のアップ。
中にあった壁画はいきいきとした描線が印象的。当時の習俗も表しているようでとても興味深いものでした。
2階に納められていた仮面も、ペマ・リンパが作ったものかもしれないと言われています。
ペマ・リンパは芸術的にもとても優れたセンスを持ったお坊さんだったようです。 -
お堂の外では、地元の方が唐辛子のピッキングをしていらっしゃいました。お寺の仕事をボランティアで支援しているそうです。
それにしても大量の唐辛子。全部お坊さんの食事になるのでしょうか。 -
イチオシ
たくさんの少年僧を見かけました。
真ん中の子、小学低学年くらいでしょうか。恥ずかしがって、左右のお兄ちゃんたちに支えられています。 -
外のマニ車のところでは、お坊さんたちが洗濯をしていました。
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なんでも自分でやらなければなりません。
しかし、水の出るところまでポーをかたどっているとは… -
その先、水力を使って臼を回す、村の共同製粉施設がありました。ちょうど作業終了したところだったので、回っている様子を見ることはできませんでしたが…
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さて、寺院巡りはもう終わり。
ブムタン名産?のレッド・パンダビールの試飲です。 -
簡単な工場見学。
少し大きめな家くらいの大きさの工場でした。これは大麦を煮る釜です。 -
大麦はインド製のよう。
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ブムタン・ビール。Weiss Bier(白ビール)との表示が見えますね。
もとはスイス人のオーナーが自ら作っていたそう。 -
今は彼が醸造責任者です。
酵母をろ過しない、上面発酵タイプのビール。白く濁っていますね。 -
かんぱーい。
味わいがあっておいしいビールです。 -
そろそろ下校時間ですね。家から学校まで、かなりの距離がありそうです。リュックサック、重そうだなあ。
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チャムカル(ジャカル)の街の中心に戻り、目を疑いました。
以前は商店が立ち並んでいたメインストリートが、焼けて無残な姿。
なんでも、3回続いて火事に見舞われたそうです。 -
焼けのこった家。以前はこんな店が並んでいたのです。
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商店街の三叉路。ティンプーへ267Km、タシガンへ284km。
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イチオシ
高校生かな。おすまししてポーズをとってくれました。
手に提げた籠にはお弁当を入れるそうです。 -
建築途中の店舗。後ろにも住宅兼店舗の建設中。
このような、「ジェネラル・ストア」が立ち並んでいるのはとても不思議。
ガイドのペマさんに聞くと、扱う商品はほとんど同じで、微妙に価格が違うのだとか。家から近く、なじみの店を選ぶとのことでした。 -
とある「ジェネラル・ストア」の内部の様子です。
スナックやペットボトルなどが所せましと積み上げてありました。 -
商店街からホテルまではゆっくり歩いて30分ほど。
途中、ポーを描いたおちゃめな扉を見かけました。 -
別の高校でしょうか。男の子のゴと、女の子のキラ、同じ模様ですね。
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放課後の学校では、バスケットに興じる学生たち。
ゴを着て、サンダル履きでバスケット!
盛りだくさんの一日もようやく終わりです。明日はさらに奥へ、タン谷を訪れます。
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