2010/04/29 - 2010/04/30
195位(同エリア537件中)
紅い翼さん
1泊2日の旅(2010/4/29~4/30)
今年のGWは、玄界灘沿いに今も歴史や文化が色濃く残る唐津と伊万里を訪ねてみることに。
1日目は、博多からJR筑肥線(味気ないロングシートの列車が残念)で唐津に向かい、唐津城下町の散策と豊臣秀吉が築いた肥前名護屋城へ。
2日目は、さらに足を延ばして伊万里へ向かい、肥前鍋島家の秘窯である大川内山を巡ります。
(なお、本旅行記のタイトルは、司馬遼太郎先生の『街道をゆく11 肥前の諸街道』から拝借しています。)
〔1日目行程〕
・博多~唐津(旧唐津銀行本店~舞鶴公園・唐津城~唐津神社)~佐賀県名護屋城博物館~名護屋城趾~虹の松原
〔2日目行程〕
・近松寺~伊万里(大川内山~相生橋~伊萬里神社)~博多
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【1日目】〔旧唐津銀行本店〕
JR唐津駅のコインロッカーに荷物を預け、観光案内所で観光マップを入手し、まずは唐津城を目指すことに。
商店街を抜けていくと、赤煉瓦が印象的な旧唐津銀行本店の建物が。残念ながら、現在は建物内に入ることはできませんでした。 -
〔唐津城三ノ丸辰巳櫓〕
旧唐津銀行本店から松浦川の方へ進むと、復元された唐津城三ノ丸の辰巳櫓が…。旧唐津銀行 名所・史跡
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イチオシ
〔舞鶴公園・唐津城〕
辰巳櫓からそのまま川沿いの道を進んでいくと、唐津城の天守閣が見えてきました!
お城と川と青い空…とても素敵な組み合わせです。唐津城 名所・史跡
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本丸跡一帯は舞鶴公園として整備されています。
公園内(入場料400円)を天守閣に向かって行く途中に、ちょうど藤の花が咲いている一郭がありました…。 -
イチオシ
五層五階の壮麗な天守閣がそびえています。
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一の門を抜けて…。
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天守閣に登ってゆくと…。
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イチオシ
天守閣の東側には、虹の松原が一望できます!
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また、宝くじがあたる神社として有名な宝当神社がある高島も望めます。
宝当神社 寺・神社・教会
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こちらは西の浜側です。
唐津城は三方を海に囲まれた小高い丘の上に立っており、天守閣からはとても素晴らしい景色を堪能することができます。唐津城 名所・史跡
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〔唐津神社〕
唐津城から二の門堀・埋門の館あたりを散策しながら、唐津神社にたどり着きました。
こちらの神社は、1602年に唐津藩寺沢氏が入部した際に再建されたそうです。 -
すぐとなりにある曳山展示場の前には、ちょうどGWの休日だからか、唐津くんち曳山行事の際に使用される曳山が展示されていました。
間近で見るとすごい迫力ですね〜。曳山展示場 美術館・博物館
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またぷらぷらと旧市街を歩いていると、千鳥橋という木造橋が川に架かっていました。
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水運を利用した往事の様子が思い浮かびます…。
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ちょっと早いのですが、旧唐津銀行本店からほど近いところにある、明治時代に創業したという老舗うなぎ屋の竹屋さんで昼食に。
この建物は木造3階建てで、国の登録有形文化財に指定されているものだそうです。 -
うなぎ定食をいただきました!
おなかもいっぱいになったところで、次の目的地である名護屋城跡へ向かうために、唐津駅前まで戻ります。
唐津駅前12:16発の昭和バスで一路名護屋城跡へ。
ちなみに車で向かうのであれば、佐賀県立名護屋城博物館か、すぐそばにある道の駅桃山天下市を目標にするとよいと思います。 -
〔佐賀県立名護屋城博物館〕
約50分のローカルバスの旅を堪能したところで、名護屋城博物館入口バス停で下車し、まずはこの博物館(入館無料)でお勉強を。 -
〔名護屋城跡(国指定特別史跡・日本100名城)〕
次に、名護屋城跡の散策を開始!
大手口から入城し、天守跡を目指していきます。名護屋城跡 名所・史跡
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両側に石垣が残る立派な道を進んで行きます。
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東出丸跡の方にちょっと寄り道〜。
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三ノ丸跡を抜けて行くと…。
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かなり広い本丸跡に着きました。
ここ名護屋城は、1592年に朝鮮出兵のための前線基地として築城され、その規模は大坂城に次ぐ広壮なものであったそうです。
現在は建造物等はなく、当時の石垣が残るのみとなっています。名護屋城跡 名所・史跡
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本丸跡の北西側に一段高くなっている場所が…。
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ここが名護屋城の天守跡でした。
大手口からはゆっくり歩いて20〜30分くらいでしょうか。名護屋城跡 名所・史跡
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天守跡からは遠く玄界灘が見渡せます。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点として築城したのもうなずけますね。 -
こちらは出丸のひとつである遊撃丸跡です。
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天守跡を後にし、二ノ丸から搦手口の方へまわってみました。
それにしても、他の城跡は天守跡やその周辺が残っているくらいなものが多いですが、名護屋城跡は大手門からお城全体の空間が残されているので、とても広いですね〜。城跡内に(変な)建物もないですし。名護屋城跡 名所・史跡
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搦手口からため池?の周囲をまわって、大手口まで戻ってきました。
もう15時近いので、そろそろ唐津に帰ろうかとバス停で時間を確認してみると、次は15:48まで無いことが判明(この前の便は11:22でした…まあ、ままあることですが)したので、もうちょっと周辺を歩いてみることに。 -
城跡の北西側に太閤井戸と呼ばれる井戸がひっそりと残されていました。
当時の台所丸と呼ばれたあたりにあり、太閤秀吉公もこの井戸水を飲んでいたと推定されているそうです。 -
イチオシ
〔虹の松原(国指定特別名勝)〕
無事15:48発のバスに乗り、唐津駅まで戻った後、今夜の宿がある虹の松原へ向かいました。
この日は、虹の松原のすぐ横にある唐津シーサイドホテルに宿泊しました。 -
【2日目】〔虹の松原〕
少し早起きをして虹の松原を散歩します。朝の海岸沿いは清々しくていいですね〜。
ちょっと松林の中にも入ってみました。 -
〔近松寺〕
ホテルから唐津駅まで出て、駅の西側に位置する寺町の一画にある、唐津藩小笠原家の菩提寺の近松寺へ。
この山門は、名護屋城中の門を移築したものと伝えられているそうです。 -
境内には、小笠原家にまつわるものなどが収蔵された小笠原記念館もあります。
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こちらは、豊臣秀吉に随行していた曽呂利新左衛門が唐津湾頭の風景をもとに築庭したと伝えられる舞鶴園です。
う〜ん。想像力がない私にはイメージが難しいですね〜。 -
さらに奥には、江戸時代の浄瑠璃作家である近松門左衛門のお墓がありました。
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この辺で唐津を後にすることに。
唐津駅から1両編成の列車で伊万里へ向かいます。
伊万里駅でコインロッカーに荷物を預け、バスで大川内山へ向かいます。 -
〔大川内山(国指定史跡)〕
ここ大川内山は、1675年から肥前佐賀鍋島藩の御用窯が置かれており、この藩窯の焼き物は「鍋島」と呼ばれて珍重されたそうです。
案内板からして陶器…さすが窯元の地ですね〜。大川内鍋島窯跡 名所・史跡
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ここ大川内山は三方を山に囲まれ、唯一の出口にも藩の関所が置かれ、藩窯の技術が外部に流出しないよう厳重に管理されていたそうです。
大川内鍋島窯跡 名所・史跡
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小さな橋でも凝ってます。
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イチオシ
大川内山の街なみの中を進んでいきます。
遠くにはレンガの煙突も見えますね〜。今でも大小30数件の窯元が伝統の技術を守っているそうです。大川内鍋島窯跡 名所・史跡
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一番奥まったところには、大川内山が一望できる伊万里鍋島藩窯公園が整備されています。
ここからだと山に囲まれた所だというのがよく分かります。 -
帰りは川沿いの道をまわってきました。
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水の力を利用して陶器を砕く唐臼小屋も再建されています。
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大きな陶器の風鈴も…。
関所がある大川内山の入口まで戻ってきました。
大川内山は思っていた以上に広く、伊万里鍋島藩窯公園辺りはアップダウンがありました。
次のバスが来るまで、バス停のすぐ近くにある「伊万里・有田焼伝統産業会館」で伊万里焼の作品を見てみることに。 -
〔相生橋〕
大川内山からバスで伊万里駅に戻り、市街地の散策へ。
さすが古伊万里の地は橋の飾りが違いますね〜。 -
この相生橋のあたりは、江戸時代に古伊万里の積み出し港(伊万里津)があり、ここから陶器が長崎を経て、遠く欧州まで運ばれていった出発点だったところだそうです。
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遊歩道の柵には、伊万里津時代の商家の様子が描かれています。
江戸時代後期には、このあたりの家数が800件を数え、「千軒在所」と呼ばれるほど繁栄していたそうです。
現在はゆっくり散歩するのにちょうど良い静けさです…。 -
〔伊萬里神社、菓祖・中島神社〕
伊万里川沿いの遊歩道を進んでいったところに、伊萬里神社があります。
楼門をくぐり、階段を登っていった先に、本殿とお菓子の神様である中嶋神社がひっそりと残されています。 -
伊萬里神社からほど近い城山に歩を進めました。
今は公園になっていますが、中世にはこの辺りを支配していた松浦党の伊万里氏の居城があったといわれている場所だそうです。 -
ここから伊万里市街が一望できます。
このあとは伊万里駅に戻り、松浦鉄道伊万里駅の2階にある「伊万里・鍋島ギャラリー(入場料300円)」を見学した後、高速バスで博多に帰りました。
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