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中国国境のカジノタウン② 桃源郷 モンラーの今 (ミャンマー、打洛)

旅行時期 2011/03/18 - 2011/03/19 (2013/09/16投稿

 かつて男の桃源郷として名を馳せた、ミャンマーのモンラー。中国政府からもミャンマー政府からも干渉されることなく、「飲む、打つ、買う」が実践できる場所として、多くの中国人と物好きな外国人で賑いました。カジノが閉鎖されて以降、観光客が激減したと聞きます。今のモンラーはどうなっているのか。近くに来たついでに見学してきました。<br /><br /><br />**1元=12.4円で計算。<br /><br />==シリーズ 中国国境のカジノタウン==<br />① 不夜城 ラオカイの過ごし方 (ミャンマー、老街、南傘)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/<br />② 桃源郷 モンラーの今 (ミャンマー、打洛) &lt;==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10574121/<br />③ 発展途上カジノ ボーテンで途中下車 (ラオス、モーハン) <br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10574274/<br /><br />==カジノ関係==<br />[雲南] 瑞麗の向こう側② 姐告 - スルッとミャンマー裏カジノ<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537957/

 かつて男の桃源郷として名を馳せた、ミャンマーのモンラー。中国政府からもミャンマー政府からも干渉されることなく、「飲む、打つ、買う」が実践できる場所として、多くの中国人と物好きな外国人で賑いました。カジノが閉鎖されて以降、観光客が激減したと聞きます。今のモンラーはどうなっているのか。近くに来たついでに見学してきました。


**1元=12.4円で計算。

==シリーズ 中国国境のカジノタウン==
① 不夜城 ラオカイの過ごし方 (ミャンマー、老街、南傘)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
② 桃源郷 モンラーの今 (ミャンマー、打洛) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10574121/
③ 発展途上カジノ ボーテンで途中下車 (ラオス、モーハン)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10574274/

==カジノ関係==
[雲南] 瑞麗の向こう側② 姐告 - スルッとミャンマー裏カジノ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537957/

写真 50枚

テーマ:
カジノ・ギャンブル
エリア:
中国 > 雲南省
エリアの満足度:
評価なし
  • 500_30596435

    [目次]

     モンラー
     打洛
     国境越え
     街の様子
     中央市場
     ストゥーパ
     南側の丘
     宿
     カジノ
     地図
     まとめ

  • 500_22295428

    [モンラー]

     今から10年ほど前、男性誌の特集をきっかけにモンラーが一躍有名になりました。その記事によると、ミャンマー国境付近に中国人のための「男の楽園」があり、とんでもないことになっているとのこと。カジノあり、風俗あり、タイ人のオカマショーあり、ロシア人ストリップありの治外法権区域。毎日多くの中国人が日帰りでやってきて、羽目をはずして帰っていく。そんな感じで街の様子が描かれていました。

     辺境旅行者に大きなインパクトを残したモンラーですが、この記事が出た頃がモンラーの全盛期後半。その後、何度か国境が閉じられ、カジノも閉鎖され、オカマもロシア人も姿を消しました。それ以降、時々もたらされる現地情報は「寂れた現状」ばかり。かつての伝説だけが残る結果となりました。

     やはり今の時代、桃源郷など存在しないのか...。そのことを自らの目で確かめるべく、モンラー行きを決断しました(大げさな!)。少なくとも、当時の面影くらいは確認できるでしょう。

  • 500_30587775

     モンラーがあるのは、シャン州の北東部にある東シャン州軍支配区域。この辺りは軍閥が自治権を得ており、中央政府の意向を無視して好き勝手に活動しています。その中で生まれたのが、モンラーのような経済特区。実質、外貨を当てにした中国人タウンです。

     モンラーに行く場合、普通は、タイからからミャンマー・タチレクに入り、バスか乗り合いタクシーでチャイントンヘ(3時間)、さらに乗り合いタクシーでモンラー(2時間)まで悪路を走ります。車を貸しきるか早朝に出発すれば、1日でモンラーに到着できるでしょう。途中、何ヶ所か検問所があり、モンラーに入る前には入域料(確か36元=450円)が徴収されます。もちろんミャンマーのビザ、またはタチレクでの入国許可証が必要です。

     以上が、タイから行く「ノーマル・ルート」の場合。私が今いるのは中国の雲南省。しかも、モンラーからそう遠くない場所にいます。モンラーに行ってみたいけど、旅行者は国境を越えられない。さあ、どうする? ここはもう、強行突破しかないでしょう。


    地図: 水色の点が中国・ミャンマー国境にあるモンラー。ピンクの点が、下からタチレク(タイ側メーサイ)、チャイントン、モンハイ、景洪。

  • 500_22295431

    [打洛]

     国境をはさんでモンラーの反対側にあるのが、雲南省モンハイ県の打洛鎮(ダールオ)。道路が整備されたため、打洛へのアクセスは比較的簡単です。シーサンパンナ自治州の中心・景洪から車で約2時間(133キロ)。モンハイからだと、1時間20分(70キロ)。景洪から小型バスが一日何本か出ており、モンハイ経由で国境の打洛に向かいます。

  • 500_22295432

     滞在先のモンハイからバス(18元=230円)に乗り、打洛のバスターミナルに到着です。バスターミナルを出ると、いきなりバイタクの男から市内観光を誘われました。打洛には、「219界碑公園」、「独樹成林」などのしょぼい見所があり、バイタクでそれらの場所を回るのです。私はミャンマー側にしか興味がないので、とりあえずパス。

  • 500_22295439

     バスターミナルから800メートルほど道沿いに歩くと、市場や商店のある町の中心部(写真)に到着します。ここから国境まではまだ3キロほど。国境ゲートへ行くには、バイタク(10元=120円)や、市場前から出発する乗り合いワゴン(5元=60円)を利用します。

  • 500_22295440

    [国境越え]

     乗り合いワゴンに乗り、街を抜け川を越え、打洛口岸に到着です。写真が、中国側の立派な税関建物。私の中国ビザはマルチエントリーのため、可能ならばミャンマー側に渡ってみたいところです。しかしこの国境は外国人に未開放。それに、私はミャンマーのビザを持っていません。将来、ここからタチレクまで自由に移動できれば、タイへのアクセスが格段によくなるんですけどね。

     とにかくダメなものはダメ。さて、どうしたものか..。国境越えの裏道があるのは、ネットで確認済み。実際、国境に到着後、ワゴン車の運転手はミャンマー側へのミニ観光をしきりに勧めてきました。

  • 500_22295441

     その内容はというと、ゲートの右奥に見えるお城のような黄金ストゥーパ(写真)や麻薬博物館、教会などのミャンマー側観光ポイントを数ヶ所回って帰ってくるというもの。国境越えなど面倒なことは、すべて彼らがアレンジしてくれるので安心といえば安心です。でも、言い値の250元(景点チケット込み、3100円)は高すぎます。まずは、自力で行く方法を探してみることにします。

  • 500_22295442

     国境ゲートを正面に見て、左側に中国側の市街地、右側フェンスのとなりにミャンマー側の小さな集落があります。ネット情報によると、この左側市街地の奥にミャンマー側に通じる未舗装の道(オートバイ用)があるとか。そちらの道も良さそうですが、すぐそばにあるミャンマー集落の方が気になります。というわけで、先に右側エリアからチェックしていきます。

     国境フェンス沿いの土の道を北側に進んでいくと、すぐにフェンスが途切れた場所を見つかりました(写真)。そこには、「違法な道。この道を通っての出入国は厳禁です」と書かれた警告が立てられています。恐らく、この集落に住むのミャンマー人が、中国へ出入りするのに使うのでしょう。辺境エリアに住む人達は、他の国境ゾーン同様、自由な行き来が許されているはずです。

  • 500_30596437

     ということは、フェンスの中に入れば、そこはすでにミャンマー。この村がモンラーと繋がっている保証はありませんが、とりあえず中に入ってみます。

     入ってすぐ、国境線を示す217界碑(写真)を発見。ここが217界碑ということは、税関あたりが218界碑になるのかな。

  • 500_30596438

     そのまま集落のある方へ向かいます。ここならまだ見つかっても言い訳がきくはず。畑の間の道を奥に進むと、道が2手に分かれます。右に行くと農地。左に行くとさらに民家が続きます。

  • 500_22295443

     左折して民家の並ぶ集落を抜けると、道は国境ゲートのほうに下り始めます(写真)。おいおい丸見えじゃん! なんとも大胆ですが、覚悟を決めて国境フェンス沿いの道を進みます。


    写真: ミャンマー側集落からの眺め。道を進んだ先、左に税関建物、その後ろに黄金ストゥーパ。

  • 500_30596436

     現地人のふりをして、しれっと国境ゲート横を通過。軽い緊張を感じながら歩いていると、若者が二人、駐車場横のフェンス穴から侵入してきました。もうなんでもありです。彼らは初めてこの道を通るようで、少しオドオドした様子。そして、なぜか私を常連と勘違いして、後をピッタリついてくるのです。あのー、私もこの道がどこに続いてるか知らないんですけど..。

  • 500_22295459

     国境建物の真横を過ぎ、少し坂を登ると、右前方に見張り台のようなものが見えてきました。この時は無人だったので、何なのか不明。というか、超ラッキー! そのまま坂を上り、下り坂に変わったところで、モンラーの街が視界に入ってきました(写真)。

  • 500_22295460

     モンラーがこれほど近いとは思っていませんでした。山を越えたすぐ向こう側だったんですんね。さっそく市街地まで下りていきます。道路を下る途中、現地のパトカーとすれ違いましたが、お咎めもナシ。越境者などめずらしくないのか、私が旅行者に見えなかったのか、おそらくその両方でしょう。

     なにはともあれ、私が今いるのは国境の裏側モンラーの町。期せずして、徒歩による「新ルート開拓」に成功です。

  • 500_30588560

     では、従来の密入国はどのようなルートを通るのでしょうか。私がバイタクで中国へ帰った時は、国境ゲート東側の森を抜けて行きました(水色の線)。

     モンラー側からだと、市街地を出たところでまず登記料(3元=40円)の支払い。坂道を登り黄金ストゥーパの右側を通り森を下った先にあるチェックポイントで、さらに通行料10元(140円。荷物チェックあり)徴収。そして、中国側市街地を抜けて、国境ゲード前の広場へ。リクエストすれば、バイタクは打洛の市街地まで行ってくれます。このように、非合法ルートを使った越境はごく日常的な風景なようです。


    地図: 黄緑の線が国境。黄色い線が徒歩ルート。水色の線が、メインの非公式越境ルート(予想。点線部分は多分右側)。ピンクの点が、上からフェンス抜け穴、税関建物、黄金ストゥーパ、モンラーの市場。

  • 500_22295461

    [街の様子]

    ==街並み==

     丘を越えた先に突然広がる賑やかな街。自然とわくわく感が高まります。モンラーは盆地のような場所にあり、街全体がゆったりとしています。道路は中国と同じ右側通行。でも、車の大半は日本と同じ右ハンドルです。

     東側の丘には、町を見下ろすように建つ黄金ストゥーパ。あちらからモンラーが見えなかったように、この丘のおかげでこちらから中国の町は見えません。よく見ると、ストゥーパの横に携帯電波塔が見えてますね(写真)。塔が二本あるということは、中国移動と中国聯通でしょうか。

  • 500_22295462

     モンラーは、幅広の川の両側に町が広がっています。モンラーに経済特区的な殺伐感を感じないのは、このゆったりと流れる川に加え、椰子の木が並ぶ南国風の街並みが関係している気がします。イメージとは逆に、この川は中国側(北側)に流れ、打洛市街地手前で本流に流れ込みます。

  • 500_22295463

     その川に架かる橋には時計台ゲートがあり、町のランドマークになっています。

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     市街地エリアには、大型ホテルもちらほら。普通に営業しています。

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    ==お金、交通==

     モンラーは中国人による中国人のための町。宿も商店も食事も、中国と何ら変わりません。幸い、物価の安い雲南省に隣接しているため、モンラーの物価も比較的安めです。

     ここで通用するお金は基本的に人民元のみ。三明飯店が一部外貨の両替をしてくれるという話ですが、レートはあまりよくありません。もし、中国の銀行カードを持っていれば、代行サービス(写真)を使ってお金を引き出せます。

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     モンラーはコンパクトな町なので、大部分徒歩で回れます。私は乗っていませんが、市バスのような車も走っていました。また、同じ特区内の景康・南板行きや、色勤・モン養行きのバスも出ています。


    写真:三明飯店前に到着した景康からのバス。

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    [中央市場]

     続いて、川の南側にある中央市場を見てみましょう。町のサイズの割には大きな市場で、朝から晩まで人が多く賑わっています。中は、生鮮食料品売り場、食堂エリア、衣類や雑貨エリアと大きく分かれています。

  • 500_22295495

     その市場を囲む通路では、地元のオバサンたちが野菜を路上販売しています。自家製のお酒をペットボトルに入れて売るオバサンもいました。

     この市場で一番目を引くのが、ふくろうやハリネズミ、アルマジロなどの希少動物を金網に入れて売るオジサン。どうもこれは、レストランに自ら持ち込んで、珍獣料理の食材になるようです。さすがにこれは中国でもまずいので、特区ならではといえるでしょう。

  • 500_22295514

     市場は見るだけですが、市場内の食堂は利用価値大です。ただ、夜間は値段の張るシャブシャブ系鍋が中心になるので、ひとりご飯にはやや使いずらいところ。

  • 500_22295516

     この市場には、他にも特区ならではの特徴があります。それは、市場を囲む商店街に置屋(写真)が多数入居していること。全体の三分の一はこの手の店ですかね。中国広しといえども、市場が赤線街で囲まれているのは、ここくらいでしょう。

     これらのお店では、朝はドアを閉じて睡眠、昼飯を食べたら軒先でマージャン開始。日が暮れると店にピンクの明かりが点灯し、その後もやはりテレビかマージャン。女主人だけは潜在的な客に注意を払っていますが、肝心の女性らは客を誘うことなく、ひたすらマージャンに熱中しています。

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     彼女らは、基本的に四川、雲南辺りからバイト、又は半分騙されてやってきた若い女性たち。雲南省は比較的風俗取り締まりの緩い地域ですが、ここでは中国の公安さえいません。そんなリスクフリーの環境の中、隣国の田舎町でのんびり春を売っているのです。

     女主人の話では、相場は2時間150元(1800円)。やたら時間が長いですが、桃源郷と呼ばれる割にはたいして安くありません。そもそもここは羽振りのいいカジノ客が集まるところ。安くする理由もありません。かつてここを楽園と呼んだ先達たちは、値段云々よりもトータルの居心地のよさに注目したのでしょう。


    写真: 女主人に手渡された営業カード。一番下の住所に注目。

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    [ストゥーパ]

     モンラーは、ただの辺境の町ではありません。一応、文化的な見所もあります。例えば、町にいくつかある仏塔やお寺。写真は市街地の南側にある涅槃像。

     

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     こちらは川の北側にあるピースパゴダこと和平塔寺。敷地内には小型の黄金ストゥーパに加え、タイガーバームガーデン的な物語像(写真下)も展示されています。

  • 500_30596145

     「どうだすごいでしょ」といいたい所ですが、これらはすべてここ数年で建てられた新しい建物。モンラー自体90年代後半にできた町ですからね。 

     中国の旅行会社やバイタクが行う「モンラー・ツアー」の一部は、これらの場所も訪問するはずです。でも、そもそも見に来る価値なんてあるんですかね。

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    [南側の丘]

     市街地のお寺に加え、高い丘の上にも仏塔があります。ひとつは国境そば(東側)にある黄金ストゥーパ。もうひとつは、市街地南側の丘の上に建つ白いストゥーパ(写真)。前者は国境エリアのため行くのに躊躇してしまいますが、後者はそんな心配不要です。

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     早速、市場から道路を歩いて白い仏塔の並ぶ場所まで登ってみました。ここからは、モンラーの町全体が見渡せます。写真で言えば、正面が北、右側が国境。青い建物が中央市場。そのすぐ奥に川が流れています。大きな建物は、ホテルかカジノ跡でしょう。

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     左側、西の方を見ると、市街地が終わり、すぐに農地に変わっているのがわかります。もともとこのモンラーは田んぼだった場所に急ごしらえで作った町。市場に野菜を売りに来ているおばちゃん達も、農村エリアにすんでいるのでしょう。

     この時は気づきませんでしたが、このストゥーパのある丘をずっと登って行くと、山の裏にある貯水湖まで行けるようです(グーグル・マップより)

  • 500_22295517

    [宿]

     モンラー観光も一通り終了。ここで中国に戻ってもいいのですが、夜の様子も見てみたい私は、モンラーに一泊することにしました。ホテルは、高級、中級、招待所とよりどりみどり。便利そうなのは、市場の西門を出てすぐの場所にある宏豊賓館(写真)。ベーシックなビジネスホテルですが、必要な設備はすべて揃っています。部屋代はたったの60元(750円)。

     このホテル、コストパフォーマンスは大変いいのですが、身分証なしで泊めてくれそうな感じがしませんでした。やはり、ラオカイの時と同様、招待所を当たってみます。

  • 500_22295518

     あるボロそうな招待所(写真)に入り、主人と交渉。結果、意外とあっさり身分証なしで泊まれることになりました。私はパスポートの提示対し、臆病なほど慎重です。何かあって、ホテル -> 現地警察 -> 中国国境職員と通報され、長期ビザが取り消しにでもなったら大変ですからね。

     実際には、ホテルがミャンマービザや入国スタンプをチェックするかどうかは不明です。逆に、ホテルが宿泊者リストを定期的に現地当局に提出している可能性もあります。ミャンマー側から来ていれば、何もやましいことはないのですが、私は不法入国の外国人。とても不安定なポジションにいるので、仕方がありません。

  • 500_22295519

     宿は汚い和式トイレがついて30元(370円)。まあ寝るには十分です。テレビがあるので、チャンネルをチェックしてみます。ここでは、ミャンマー、中国、台湾のテレビに加え、タイの番組も見られます。ミャンマー・チャンネルの中には、外国人向けの英語チャンネルもありました。主に、国内の観光案内や英語字幕の映画を放映しているようです(写真)。

  • 500_22295560

     こんな貧相な招待所にも、ベットの横に出張マッサージの広告が置かれています。まあ、市場を歩けば、このような名刺は山ほど掴まされるんですけどね..。

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    [カジノ]

     滞在環境を整えたところで、本題のカジノです。事前の情報通り、市街地にあるカジノは全滅していました。以前カジノがあった建物は閉鎖され、大半は廃墟のようになっています(写真)。いつ、なぜ閉鎖されたのか、詳しいことはわかりません。おそらく中国から何らかの圧力がかかったのでしょう。国民からお金を吸い取るだけの隣国カジノは、中国政府にとって何のメリットもありません。

     これらの閉鎖カジノの中には、ガラの悪い連中(恐らく、薬の取引)がたむろしているところもあるので、廃墟探検には注意が必要です。

  • 500_22295562

     その代わり、町にはゲームセンター式のカジノが多数見つかります。どこも小規模で、カジノ独特の派手な雰囲気はありません。遊び方は、スロットなどのゲームをやり、特定の目が出たら1000元とか賞金がもらえるというもの。どのパターンでいくらもらえるかは、ゲーム毎に壁に貼ってあります。これらのゲーム機は、ホテルのロビーなどでもよく見かけます。

     しかし、何か変ですね。ちゃんとしたカジノがなければ観光客はやって来ないはず。そんなモンラーで高級ホテルが営業を続け、多くの置屋が今も存在しているのはなぜでしょう。


    写真: 入り口看板に遊べるゲームの名前が書いてあります。泰山五線、超級大享など。

  • 500_22295563

     念のため、町の人にカジノは本当に全滅したのか聞いてみました。すると、意外な答えが返ってきました。カジノはモンラーからは消えた。でも、15キロほど南西に行った先に、カジノを集めた町があり、そこに行けば普通に遊べるとのこと。私が知らなかっただけで、モンラーのカジノは場所を変えて存続しているのでした。

     新しいカジノ街へは、各カジノが無料送迎を行っています。市場の東門を出た先にミニバンやタクシーが並んでいる一角があります(写真)。車をよく見ると、フロントガラスやボディにカジノのロゴが、後ろのガラスには呼び出し用の電話番号が書かれています。

  • 500_22295564

     日没後、これらの車に乗りカジノ街に行ってきました。送迎バンは3人ほど客を乗せ、暗闇の中を快調に飛ばしていきます。途中、検問所のようなものがありましたが、行きも帰りも止まりませんでした。出発から20分後、ネオンサインの灯る小さな集落に到着です。ここは見るからにカジノのためだけに作られたような場所で、まわりにホテルなどの建物は一切ありません。イメージ的には高速道路のドライブインのような感じです。

     10軒ほどあるカジノの大半は一ヶ所に固まっており、多くは天井の高い豪華な一階建てホール。絵に描いたようなカジノ・ストリートです。カジノ街の端には24時間営業の屋台街もあり、食事関係も万全。このカジノ街の様子、ぜひお見せしたいところですがカメラが故障したため、写真は一枚もありません。その代わりといっては何ですが、荒れ果てた旧モンラー・カジノの様子をご覧ください。


    写真: モンラー夢の跡1 - 閉鎖されたディスコ・ナイトクラブ

  • 500_22295593

     車を降りた後、送迎先のカジノで少しだけ遊びます。これは義理プレイのようなもので、別にこのカジノに居続ける必要はありません。他の店への移動は自由。帰りの場合も、各カジノの接客カウンターで送迎を予約するだけ。その店でどれだけ遊んだかは相手も気にしません。

     モンラー往復には時間がかかるため、車が帰ってくるまで少し待つことになります。ただ、各カジノの出入り口には休憩スペースが用意されており、壁掛けテレビを見ながら待つことができます。立地の悪さをサービスでカバー。カジノ側も努力しています。


    写真: モンラー夢の跡2 - オカマショーが行われていた劇場

  • 500_22295594

     では、肝心のプレイの方はどうでしょう。どのカジノも20テーブルほどあり、ゲームはバカラが中心。最低ベットは20元(250円)又は50元(620円)からと比較的安めです。数は少ないですが龍虎闘(10元から)とルーレット(5元から)もあります。ホール内は豪華な内装、各テーブルにはゲーム結果を示す液晶画面が備え付けられています。一見、ラオカイで見たカジノとあまり変わらないようですが、細かな違いはたくさんあります。

     まず、テーブルの配置。ラオカイでは縦横整列してテーブルが並んでましたが、ここでは、ホール中心を囲むように配置されています。次にチップの使用。ラオカイでは現金でそのままプレイできましたが、ここはどこもチップ制。現金を使っていいのは龍虎闘ゲームだけです。他には、ディーラー女性の掛け声。ラオカイでは、カードを取り出す度に、テーブルの従業員が「ディーラーの札、プレーヤーの札..」と声を合わせて唱えますが、ここではそれはなし。その代わり、ホール内には落ち着いたBGMが流れています。 モンラーのカジノが静かで上品に感じるのは、これらの違いから来ているのかもしれません。


    写真: モンラー夢の跡3 - ゲームセンターに鞍替えしたKTV。

  • 500_22295595

     もうひとつ大きな違いは、バカラの配当ルール。ラオカイではノーコミッション・ルールでしたが、ここではコミッション制。例えば、親に20元賭けて買った場合、もらえるのは40元でなく39元になります (実際には、1元チップが溜まらないように、40元もらって1元渡します)。これはルールの違いで、大きな損得はありません。

     ホール内を見渡すと、端のほうで壁に向かって一人でプレイしている人がいました。これ、実はインターネット向けのディーラー。彼女らの正面と頭の上に小型カメラが設置されており、どこかにリアルタイムで放映されています。ネット向けならどこでやってもいいような気がしますが、本物のカジノで人の目にさらすこと、公正さを担保しているのです。


    写真: モンラー夢の跡4 - 一度幼稚園にした後、また閉鎖されたカジノ

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     ちなみに、モンラーで見つけた求人広告(写真)によると、カジノ従業員の基本月給は、12時間勤務でマネージャー(7500元=9万3000円) ディーラー(3200元=4万円)、サービス係(2200元=2万7000円)。職種によりかなり差がありますね。

     全体的な印象としては、中国国境のカジノ・ビジネスは、設備・運営共にちゃんとしています。ギャンブルは確率的にハウス側が有利なため、各カジノは、いかにして多くの客に遊んでもらうかにエネルギーを注ぎます。サービス合戦が進んだ結果、モンラー・カジノどこも小奇麗で設備は最新。若い女性従業員を大量に雇用しています。

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     送迎車でモンラーまで戻り、就寝の時間です。このカジノ街は恐らく24時間営業。数は減りますが昼間でも送迎サービスはあるはずです。でも、いくらギャンブル好きな人でも、送迎車待ち+カジノ街の往復は少し億劫に感じるんじゃなないでしょうか。

     翌朝、市場で遅い朝飯を食べていると、置屋の女性がタクシーで店に戻ってきました。カジノある限り、客は確実にいます。こう見ていくと、モンラーは今でも「飲む、打つ、買う」が堂々と行える場所と言えそうです。昼は仲間と麻雀、夜はカジノ、酒と娼婦を連れて昼まで爆睡、起きたら市場のレストランでグルメ。こんな生活が続けば、ここは文字通り本当の桃源郷なのかもしれませんね。しかし、みなさんご存知のように、こういった生活はいつかは破綻します。刹那的な日々はすぐに飽きてしまうし、その前に所持金が底をつくでしょう。モンラーは持続可能な楽園などではなく、しょせん桃源郷幻想を満たすだけの「つかの間の遊び場」に過ぎないのです。

  • 500_22295597

    [地図]

     モンラー中心部の地図です。赤い点は左から、三明飯店、ピース・パゴダ(和平塔寺)、時計台ゲート。赤い点が、左から宏豊賓館、中央市場、カジノ街行き送迎乗り場。黄色い点は、左から白いストゥーパ、涅槃像、黄金ストゥーパ。

  • 500_30597098

    [まとめ]

     最後に、今回の旅の総括をしたいと思います。予想に反し、モンラーの桃源郷は今も健在でした。確かにエンタメ施設はなくなり、ディスコもパブもありません。カジノも遠くに移転されてしまい、いちいち通う必要があります。でも、マイナス点はそれくらい。「飲む、打つ、買う」の基本部分に、大きな変化はありません。

     やはり問題なのは、アクセスの悪さ。タイから来る場合、悪路、検問の多さ、ミャンマービザ取得の面倒くささ、などの問題があります。中国から来る場合、日帰りツアーでもなければ不法入国しかありません。自分でやっておいて何ですが、スリルを味わいたい人以外は全くオススメできません。その不安感といったら..。

  • 500_22295602

     そもそも、モンラーはここまで苦労して行く価値があるのでしょうか。カジノがある国は他にもあるし、風俗は中国国内にも普通にあります。でも、この開放的な田舎町で、飲む打つ買うすべてが揃った場所となると、ほとんど見当たりません。マーケティング的な表現をすれば、「オールインワンの魅力」。そんなモンラーの桃源郷伝説は、これからも細〜く長〜く続いていきそうです。

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