思い出を巡る旅＠札幌①大通り＆狸小路編

2008/05/02 - 2008/05/03

昔、私は札幌に10年近く住んでいたことがある。
父の仕事で移り住み、子供のころから高校卒業までかの地にいた。

かの地を離れ生まれ故郷の東京に戻りおよそ10年近い歳月が過ぎたとき、
私は思い出巡りにふらりと旅に出ることにした。

浦島太郎のような気分で・・・

エリア 札幌(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JR特急 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

当時の遊び場と言ったら、なんと言っても大通りの４プラ、こと4丁目プラザがお気に入り。

この雪印のマークも相変わらずで、嬉しかった。

一瞬にして、10年前の自分に戻る。

４プラとはいっても、すべて見るのではなく

必ずエスカレーターに乗って最上階の自由市場に直行するのが常だった。

その当時の流儀にならって、私も直行

雰囲気は当時のまま！

当然だけど、自由市場の店舗はかなり内容が変わってしまっていた。
が、それでも変わらず営業しているお店もあるもので、
その後の私をアクセサリー狂いにしてしまった元凶（笑）ともいうべき、ブリッカブラックというお店は、いまだ健在！

世界中から集まったチープシックなアクセサリーが小学生や中学生のお小遣いでも気軽に買えるお店。

昔私はここでどれだけ散財したことだろう

１０年目にして初めて店主さんとおしゃべりをした

カメラを持った私に

「なに？アーティスト？？」

とお声をかけてくださったのだ。

昔はサハラ砂漠でサラリーマンやってらしたとか。

４プラをでて、次は狸小路へ

ショッピングと言う場所ではないけれど
昔よく映画を見に来たなあ。

北国では地下街や、アーケード街が必須である

札幌のミニシアターといえば「シアターキノ」

昔は本当に小さなビルの中にあって、入るのもためらわれたほどだった。
席も３０席以下の日本一小さな映画館

それが１９９７年ごろ狸小路の中のビルに移転して、
約１００席の「普通」のミニシアターになった。

高校を卒業し、東京に戻ってから東京中のミニシアターに通ったけれど、やっぱり思い出深いのはこの「シアターキノ」なのです。

狸小路も７丁目まで下ると昭和の香りが漂ってくる

乱雑に配された古本屋とか
やる気のない食べ物やとか
正体不明のお店とか

高校の頃もなぜかそういうのが好きだった

アイヌの民芸品を見ると北海道に来たんだな、と実感する

小学生の頃初めて札幌に来たとき、
お土産にアイヌの木彫りのキーホルダーを買ってもらった

アイヌの女の子の横顔が彫られたきれいな品だった。
キーホルダーの部分が壊れても木彫りの部分だけは長く持っていたような気がする。

思えば、北海道という土地は私にとっての初めての異文化だったのだろう。

夜の帳が下りた札幌の街をさまよっていたら、
三越の陰に身をひそめるように、辻占い師が店を構えていた。

旅の記念に占ってもらうことにした。

「旅行にツキがあるわね。旅先で出会って見染められるとか」
「今ちょうど変化の時期だから、仕事も恋愛もよくなっていくと思うわ」
「無理やり何かしようとしなくても、流れに身を任せていたらいい方向に行くわね」

・・・とまあ、当たり障りのない結果だったのだけれど
何がおかしいって、この占い師さん、
トランプ占いだったのだけど、
自分のノートを見ながら占ってるのだ

覚えていないんですか？みたいな（笑）

でも憎めないのだ
旅の思い出なんだからそれでいいのだ
どうせ1000円だったし