カセレス_Cáceres　中世が保存された旧市街！エストレマドゥーラの宝石と称される町

2011/04/23 - 2011/04/24

スペイン南西部、エストレマドゥーラ州の町であるカセレスを訪れました。紀元前25年にローマ人によって町が築かれ、スペイン西部のかつての「銀の道」上に有り、大航海時代にはカスティーリャ王国に物資を運ぶ中継都市として栄えました。中世のたたずまいを残す旧市街の街並みは、1986年に世界遺産に登録されています。
★昨年のロンダに続いて今年はここでセマナサンタのプロセシオン
★１４世紀の宮殿を改装したパラドールで地元料理を堪能
★あちらこちらに沢山のコウノトリ、郊外のホテル・フォンテクルスの営巣区域は見どころ

エリア カセレス(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

天気が不安定な中、カセレスへ向かいます。目の前には晴れ間が出ていますが、少し離れたところでは真っ黒な雲の下で雨が降ってます。

分厚い雲。道は真っ直ぐで走りやすい。

カセレスに近づいてきました。この地域はコウノトリを保護しており沢山生息しています。写真は街道沿いのホテルFONTECRUZの傍にあるコウノトリの営巣区域。

巣を作り易いように棒の先に板が付いた台が多数立ててあり、それぞれに巣が作られてます。面白い風景だったので思わず停まって観察。

カセレスの市街に入りました。写真の真ん中の路地を入ると今回宿泊するパラド−ルなのですが、この日はセマナサンタの聖行列がパラドールの目の前を通るため道路が封鎖されていて車が入れません。

車を入れないようにバリケードが設置され、警官が見張っています。
道路封鎖の情報はあらかじめパラドールからメールで届いており、警官にそのメールを見せて車を通してもらいます。でも結局、パラドール内の駐車場には空きが無く、別の駐車場へ誘導されてそこから送迎でした。（白い車がパラドールの送迎車：ニッサンNV200）

恒例の地元警察チェック！カセレスのマークです。

ようやくチェックイン。今回は、パラドール友の会のポイントが貯まったのでそれを使って宿泊。天井が高くて開放感のある部屋です。窓からの景色は．．．隣の建物の壁でした。（まあポイント宿泊だし．．）でも、良い部屋だったので満足。

元は１４世紀の宮殿である旧トレオルガス邸を改装したパラドールですが、内部は結構スタイリッシュにまとめられています。

さっそくＢＡＲにて友の会恒例のウェルカムドリンク。

暗くなってきました。セマナサンタの聖行列（プロセシオン）がそろそろ始まっている時間です。通りに出てみたら鼓笛隊の悲しげな演奏が聞こえてきます。

今日は土曜日、セマナサンタのシナリオとしてはもう終盤です。キリストが処刑されてその悲しみにくれる章です。
私たちは出遅れたため、行進は既にパラドールの前を過ぎていました。

迂回して前に回り込みます。後から行ったので既に沢山の人が前を陣取っていたのですが、一人のおじさんが「前に来て撮れ」と言わんばかりに場所を譲ってくれました。

悲しみにくれる（たぶん喪服の）聖母マリアの山車（Paso）。
この章では静かに行うところもあるようですが、ここでは鼓笛隊の演奏がありました。

さて、プロセシオンも見れたところでパラドールに戻って食事です。
かなり遅めなのでもうお客さんは少ないです。

まずはパン。

そしてオードブル。

赤ワイン、リオハのラモン・ビルバオ、Crianzaです。
なぜこれを選んだかは、いずれ別の旅行記で明らかになることでしょう。

パラドールのメニューでは、mまたはm Rマークのついた中から好きな前菜・メイン・デザートを選んで33ユーロ均一！のようなパターンが定番です。
"Cocina Regional"とは、その地方独特のメニューを指します。

前菜、Ensalada de Bacalao y Naranja con Pimenton
タラ（魚）のサラダ、オレンジとピーマン和え

前菜、Criadillas de Tierra Encebolladas con Jamon Iberico
大地の恵みが入った玉葱のシチュー、イベリコ豚の生ハム添え
（Criadillasの訳はあえてやめておきます）

メイン、Solomillo de Retinto a la Parrilla con Flor de Sal
サーロインのこんがり網焼き、味付けは塩の花（海水から作られた天日塩）
ぐはっ！！美味っ！

メイン、Chuletillas de Cordero a la Parrilla
子羊のスペアリブ網焼き
いけます！

メニューの名前は忘れましたが生クリームケーキとアイスクリーム

これも忘れましたがチョコの中に何かのドライフルーツが入ってました。
（酔っ払って何の味だったか．．．）
スペイン人を凌いで最後の客になってしまいました。いつもの様に若干お腹が苦しくなりながら部屋に戻ります。

翌朝、パラドールを少し探検。写真は入口。

パラドールは狭い路地の中に有るため、全景を納めることができません。

パラドールのレストランとその前のガーデンテラス。

入口を入ってすぐのホール。

レセプションから客室に行く階段。

ピロティ。

ラウンジ。

カフェバー。

パラドール探検を終えて、街に散策に出ます。

サン・マテオ広場にあるサン・マテオ教会。

サン・パブロ広場から観たシグエニャスの塔。

この辺りにもコウノトリの巣が。

パラシオ・デ・ラス・ベレタス（風見鶏の館）
ここに県立考古館があります。

その県立考古館の地下に、アラブ式貯水池があります。
Mi mujerがなぜか興奮。（これを観たかったらしい）

さらに北へ歩きます。
途中の路地で、おじさんが犬をお供に何故かソプラノリコーダーを吹いています。

サン・ジョルジュ広場のサン・フランシスコ・ハビエル教会。

サンタ・マリア広場では、２人組のアマチュアミュージシャンが、スペイン独特のこぶしをきかせて歌を歌っています。

力強い歌とギターの動画はこちらからどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=a6onRZ0QGH0

その広場にあるサンタ・マリア教会。

サンタ・マリア教会の内部です。

カルバハル邸。

入ってすぐにカセレスの旧市街の模型？があります。

カルバハル邸の庭です。

庭には、樹齢300年ともいわれるイチジクの老木があるとの事ですが、皆が写真を撮ってるこれかなぁ？

マヨール広場へ出る星の門。

広場には、人が集まり始めています。セマナ・サンタの聖行列の最後を飾るキリストの復活がまもなく始まります。

マヨール広場。右に見えるのが市役所です。

星の門の傍にあるブハコの塔。

この塔の上にも人が居ます。

私たちも、カフェのテラスへ陣取ります。

広場へ集まる人がどんどん増えてきました。

ようやくキリストの山車がやってきました。

聖母マリアの山車もやってきました。

キリスト復活を祝うとあり、今日は昨日と違い明るい出で立ちです。

聖母マリアのアップ、精巧でリアルです。ビデオカメラの顔認識機能がガッチリ認識して追っかけてます。

キリストと聖母マリアの対面。

徐々に近づき．．．

ここで鳩と風船が放たれクライマックス！

この模様（動画）はこちらからどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=zrs96stfakA

充分盛り上がったところで広場を後にします。

そして、次の目的地に向けてカセレスの街を後にします。

例によって真っ直ぐなエストレマドゥーラの道をメリダに向かいます。次のメリダでは、どんな風景に出会えるのでしょうか？