ゲイランの異空間へ迷い込む＠GEYLANG, SINGAPORE

2011/04/30 - 2011/05/01

シンガポール東部に位置するゲイラン地区には所謂、遊郭があるため、日没後はオコチャマたちは行ってはいけない場所。あ、訂正。オコチャマたちだけじゃなく、まっとうな人間が行ってはいけない場所か。また場所によっては白昼でも男性の視線がどことなく宙を彷徨っており、嘗め回すような不躾な視線を浴びなくてはいけないところもある。私自身、歩いていても「誰も寄って来るでない！とくにそこの昼夜逆転オトコ！」などといった風についつい攻撃的な視線になってしまう。ただの疲れた住人だったら申し訳ない。

ただすべてを近代化して☆キレイキレイ☆にしようとしているシンガポールの中で、ゲイラン地区が放つ特殊な現実感と、赤線地帯も寺院も安食堂も呑み込むアンバランスさが私は決して嫌いではないかも。なので目の前にいる男たちの視線を退けながら、異空間へと自分を誘ってみたくなる。

エリア シンガポール(シンガポール)

良い一日になるかも。
ピンクに染まった空を仰ぎ見ながら、そう思う。ピンクの空を見ると、優しい気分になるのは何故だろう。

ゲイラン地区の地図。

ちなみにゲイランロードのLorong 20はその怪しい雰囲気は誰の目にも明らかで、久々に新宿の百人町を思い出して顔をしかめた。地図を見てもわかるように、安宿が密集しているLorong 10、18、20といった基本的に偶数のLorongは避けたほうがいい。もし知人にばったりハチアワセなんてことがあったら、遠慮せずお声をかけるしかないでしょう。

散策するのであれば、Aljunied駅で下車してSims Avenue沿いを歩くのが無難かな・・・。

色合いにしびれた。

あ、ざ、や、か。

自転車もブランド志向？・・・ん？・・・・ＢＰＭ・・・・？

業務改善の賜物。

全体のアンバランスさに惹かれる。

何だか夏祭りのようなリヤカーがキラキラしながらやってきた。

慎ましい商売だなぁ。

こう見るとアートだなぁ。

なかなか建物には使えない大胆な色じゃ。

こういうものを欲しがっている間は子供は健全だといえるかも。

派手な仏具。

どこから落下？
でもナイスポジションです。ミッション果たせばよし、ということらしい。

もうかれこれ４年ぐらいこういう経済飯とはご無沙汰。オイシイんだろうけれどもね、ついつい麺を食べてしまうんですね。うーん、でも久しぶりに麻婆豆腐が食べたくなったな。

いざ、出陣！これからお仕事です。しかし、派手だ！

どういうわけかキティちゃんの敷物。これまで遍歴した職場のお局さんたちがかなり高い確率でキティちゃん好きだったということが原因で、私はキティちゃん嫌いになった。ちなみに一番嫌いなのは「ルーニー・テューンズ」のトゥイーティーで、最もイジワルをされたお局さんのデスクの上のグッズというグッズがすべてトゥイーティー一色だったせいだ。イジメに耐えられなくなったら、「トゥイーティーを焼き鳥にしてやる！」と暴言を吐こうと覚悟していた懐かしき20代。

お馴染み華僑の巨大線香。

「俺の髭はこれ」

「どうだ。決まってるだろ。」

チャイナー！を叫んでいる色。同じアジア人なのに色彩感覚がほんとうに違うな、と思う。

なぜ、こんな場所にひっそりと桜川ポンプ？

焼却炉。私が通っていた小学校の裏に設置されていたものより大きいものが公共の場所に置いてある。

くたびれ具合が好きだよ。

あ、ご僧侶が歩いてきた。あたりは一気にお彼岸のイメージに。

ドリアンの季節だ。
思ったほど臭くなかったなぁ。

こんな近くに立っているのに、香りがあまりしてこない。それとも麻痺しているのか。

昔はさぞ綺麗だったに違いないのだけど、いや、きっと時を経てきた今の姿が一番綺麗なのだ、と思う。

オイシイんだよね、このピーナツ菓子。昔、これで太ったこともある。

労わってあげたくなるミシンだね。縫っている途中でどこかへ消えてしまったらしい。

私が愛して止まないチリたちよ。

このポストだと何が来ても大型サイズの郵便になっちゃうね。

ランチョンマットらしいのだけど、こんなもので食べたら食べ物が喉に詰まってしまいそうだ。

うーん、なぜここまでしなければならないのか。

このお店の名前に使用されている最初の漢字は中国の普通話には存在しない、と同行の友・Ｊ姫。これは広東語。広東語でこのお店の名は「食べ物みーつけた」ってところか。しかし、24時間営業って本当なんだろうか・・・・　うちの会社でこんなことやったら、社員からそんなシフト組ませるな！と非難轟々だよ。

まぁ、すごい賑わい。平日はそうでもないけれど、週末・祝日は激混み。

ここは写真メニュー。意外に種類が豊富だと思う。なのにいつもオーダーすると変わりばえのしないもので、冒険心の足りない最近の自分。

お隣さんもメニューに見入ってるね。

「香港」って看板が掲げてあるだけあって、本当にこのお店に一歩入ると香港の下町風な雰囲気。食べている間は香港に遊びにきた気分に浸れる。

さぁ、お迎えの準備だ。

チリソース。でも飲茶のときはやっぱりお醤油とカットチリが欲しい私。

暗号のようなオーダー表だ。

ここの飲み物は巨大カップに入ってくる。私は菊花水、Ｊ姫は意米水。

オーダーしてから１５分ぐらいしてから運ばれてきたかな。

定番の鶏足。実はこれだけはこれまでどうしても食べる気になれなかった。これまで自分が見てきたものは「鶏の足です〜」といわんばかりの姿で自分の前に登場することが多かった。今日のはまぁ、言われない限りは分からないかな、ということで遅ればせながら鶏足洗礼。あら、味悪くないじゃん。＾＾

Ｊ姫はこれが大好物らしく、飛びついていった。

「よく食べた、自分」と自分を褒め称えていた矢先、カワイイＪ姫のお口から以下の発言が飛び出した。

「あっ！ここのは爪をとってありますねー♪」
「・・・・・・・。」

そういうディテールに及ぶ具体的な感想は今日はやめておくれ・・・　という視線を彼女に投げかけてみたが、ヒメは鶏足に夢中のようでまったく気づいてくれる様子はなかった。

これはお隣のテーブルに運ばれてきたもの。

お会計は二人前でこんな感じでした。

「何だか３０分ほど香港に瞬間移動したみたいだったね！」と職場からの束の間の逃避行をふたりで喜びあった。＾＾

ゲイランに懐かしいお店「永和豆漿大王」発見。しかも２４時間営業。さすがゲイラン。私の背後にはそれらしき白人と中国系のカップルが座っていた。

住所：Geylang Road Lorong 27A

ひとりで食べるにはこの程度で十分。４個で２．８ドル。

この餃子はちょっと脂分が強すぎたね。

懐かしい味「台湾麺線」♪もっとパクチーを入れてくれても良いかな。

先日デザートお遍路で廻った恭和館の本店ですな。

「今日はどうしよう、食べる？」
「当然」

これは自分の胃袋との会話。よく見てると地元の人はミルクプリンをごっそり大人買いして去っていってます。きっと美味しいんだろうな。

【オマケ】冒頭にまともな人間は夜行くな、などと書いておいて、自分がいってしまいました。「どうしても羊肉の串焼きをゲイランで食べたい」というかなり風変わりなリクエストを年下お嬢にされて断れなかったのです。アタイはなぜ、こんなに年下に弱いのだ。２０代後半からずっとアグレッシブ朝型生活なので、本当のところは帰宅して豆乳を飲んで、そのまま寝たかった。デモ正直な感想＞意外に楽しめた。基本的に私は場末が好きなのだ。そうなのだ。認めよう。

場所はなかなか幅広い客層をお持ちの串焼き屋さん。

LDM BBQ Bar
26 Lorong 11 Geylang Road
営業時間：　5pm-7am　（さすがゲイラン）　

店内もどこか、怪しげ。(;一一)
いいですね、この趣味が悪いランプシェード。
場末にいる気持ちを盛り上げてくれます。

ランチに余計なものを食べてしまったから胃が重い、などといっておきながら、これだけオーダー。

まるで嘘つきじゃないか、これじゃ。

美味しいんだねぇ、これが。ちょっとししゃもはやせ細っていたけれど、気にしない気にしない。羊肉も絶品。

思わず「懐かしいなぁ・・・・・」と呟いてしまった。
味覚と思い出は密接につながってる。

しかも食べたりないときたもんだ。
再オーダー。

二度目は自分たちで焼こう！ということになった。
が、火加減が意外に難しい。

焼いてもらったほうがよかったね、という結論に達した。

火加減が難しいので、ちょっと火から離してみました。

シルクロードの味というか、中国西北の味。
羊肉をもぐもぐと食べたながら目をつぶると、西安とかに瞬間移動している気分になるのだね。この独特のスパイスがそういう思い出の世界へと誘ってくれる。

カシュガルの町で、アイボーNが、「あー・・・ヒツジが食べたい」と呟いたのを思い出して、笑いそうになった。羊肉ではなく、ストレートに＜ヒツジ＞と言うところがカノジョを好きな理由なのだ。

ここはまた来よう。

場末っぽい雰囲気はいや、という方にオススメなゲイランロードに面した中国・西北の串焼き屋さん「串・焼工坊」。店内は非常に明るく、活気に満ちていて、かなり気に入ったお店。

恐らく、お客の９割以上が中国人。シンガポールに居ることを忘れてしまうお店。そして英語ほとんど通じず。いいね、異国感♪♪

ご一緒した先輩Ｔ女史は私以上に場末派なのでまったく気を配る必要がなく、ありがたし、ありがたし。

ここのししゃもも痩せていた。もうちょっと育っていると有難い☆

うまうまうま。

焼きなすを頼んだらこれが出てきた。

「何かこれもちょっと意表をつく焼きナスですよね・・」

先輩Ｔ女史：「うん・・・なんていうのか・・・田楽風焼きナス」。

ごもっとも・・・。

この他にも串刺しされたまま不思議な形で焼かれたと思える浅葱が出てきた。

先輩Ｔ女史：「（持ち上げながら）・・・・すだれのよう」

T女史命名、すだれねぎ。
うみゃい。

ここも必ずまた来る。
カラン駅から徒歩5分ほどでアクセスも良い。

どの国も書くことは一緒だね♪

でも本当に安くて美味しい。ハルピンビール「HAPI」も６年ぶりぐらいに飲んだ♪

ゲイランに立ち寄ったついでにゲイランの目と鼻の先にあるTanjong Katong Road沿いの「拳器道保健有限公司」に向かった。いつもバスから眺めて、「あれをやらねば！」と常々思っていた、漢方スチームセラピー。一見時代錯誤な拷問道具のようですが、暑くなったときには自分で持ち上げて空気を入れれば良い造りになってるので一旦入ったら閉じ込められたまま、ということはないのでご安心を。

住所
192-196 Tanjong Katong Road

すっかり虜にされ、何も売りつけられてもいないのに、このドケチな私が珍しく自分からクーポンを買う！と申し出た。よし、通うぞ！(o^∇^o)ﾉ 身体が温まるというのが何より嬉しい！

シンガポールには１１店舗あるらしいけれど、この漢方スチームの施設があるところは限られているらしい。スリミング効果あり！と書きながら、創始者のおじさんがちょっと太めなのが気になるところだ。

シンガポールにあるアウトレット。
クレメンティ（Clementi）にあるアウトレットはオープンしたばかりよ、ということで書き込んでくれた。

そして・・・茶柱タツヱさん、母の日おめでとう。今年は特に色を指定しなかったら、黄色のチューリップが届いたらしい。

それにしてもだ、アタイのようないまだに片付かないムスメをもって、母としての悩みは山より高し、海より深し。先日は山平重樹著の「ヤクザに学ぶ交渉術」を読み終わったあと、「あのね、たっちゃんはね、きっとやくざだったら成功してたと思うの。あなた度胸あるもの。」と電話口でしみじみと語ってくれちゃった母よ。そうか、私は道を間違えただけか！というより、成功したやくざとはどんなんだ！？教えを請いたい！なぜ母がこんなことを言うのかといえば、実は過去に祖父の愛人を若干2名撃退させたからに他ならない。「あなたってコワーイ！」と震え上がったあのときの母の表情、忘れられず。私だってそれなりに家族を護ろうと必死だったのですぞ！

まぁ、とにかく、いつまでも少女のような母が私は好きなのさ。

世の中のお母さんもおめでとう。

この旅行記へのコメント （6）

• nakamasananiwaさん 2020/10/05 14:04:54

  9年前

  の師匠に会いに来ました。
  
  ほんまや
  
  めちゃ元気やし ワクワク感半端ない。
  
  狭いシンガポールに閉じ込めちゃあかん ゆうか近頃は多次元に移行しかけてますもんね。
  
  さすがです。

  茶柱タツ子さん からの返信 2020/10/05 21:07:07

  RE: 9年前

  あの頃の体力と好奇心が欲しいです・・・
  またジャングルを目指すか！と言いたいところですが、普通の団地で猫が大蛇に食べられたニュース見てから、足が遠のきました。
  
  
  
  > の師匠に会いに来ました。
  >
  > ほんまや
  >
  > めちゃ元気やし ワクワク感半端ない。
  >
  > 狭いシンガポールに閉じ込めちゃあかん ゆうか近頃は多次元に移行しかけてますもんね。
  >
  > さすがです。

• NAMYさん 2011/05/07 21:20:53

  妖しい感じがこれまたステキ

  　こんばんわ、茶柱さん☆彡
  
  　昨夜エアアジアから届いたフライトスケジュール変更メールでイラっときてるＮＡＭＹです(笑)フライトスケジュール変更でどうなったかというと、国内線のエアアジアに乗れなくなりました。。。次の便に振り替えてもらっても、同日中にリゾートに入るのが難しくなったので、マレーシア航空で航空券を購入する羽目に。。。ターミナル間の移動が面倒だから国内線もエアアジアにしたのですが、甘かったです。
  　返金については、月曜にエアアジアに電話して、交渉です。
  
  　とそんなことはさておき、ゲイラン、噂には聞いてましたが、妖しいところですねぇ。でもそうゆとこってどこにでもありますよね。バリには麻薬通りというのがありました。バリの友達に昼間に連れてってもらったんですが、やっぱり昼間の歌舞伎町のような雰囲気でした。多分夜になると売春婦とかが出没しそうな妖しいとこでした。
  
  　次はリニューアルしたタイガービール工場見学のレポをお願いします<m(__)m>
  
  　ＮＡＭＹ
  
  　

  茶柱タツ子さん からの返信 2011/05/08 09:25:24

  RE: 妖しい感じがこれまたステキ

  Ｎａｍｙさん、おはようございます〜！
  
  いつもありがとうございます。
  
  エアアジア・・・。私はどうもエアアジアとは相性が悪くて最近乗ってません。ならタイガーとジェットスターと相性がいいのかと聞かれるとこれまたビミョーなり。一番利用しているのはタイガーですが、最近は転職活動＋週末のアクティビティでまったく予定がたたず、タイガーのセールを指をくわえてスルーしてます。
  
  じゃ、タイガービール工場見学はめでたく転職したときの打ち上げに使いましょうかね。実は何も変わっていないんじゃないだろうか、という気もしたりする今日この頃。最近は食品会社に勤める友人の会社訪問（アイスクリーム食べ放題）を楽しみにしている私。自制がきかなくなりそうで怖いですが。
  
  本日シンガポール快晴。昨日に続き蒸し暑い一日になりそうです。。。。すでにアツイ！
  
  ではでは残り少ない週末、お互い楽しみましょう〜
  
  茶柱
  

• xiaomaiさん 2011/05/06 16:42:15

  これからもずっと少女で......

  茶柱タツ子さん
  
  自分の知らないシンガポールに気づかされた旅行記でした（とは言っても、20年近く前に1回行ったきりですが......）。今回のもDeepな旅行記ですね。
  
  中華世界では定番の赤や金のほかに、目に鮮やかな青や緑。ワクワクしてきます。自分で家を建てるなら、白をベースに4枚目の画像の緑や6枚目の青を配したい、などと思っています（今のような生き方では今生涯において家を建てられるようにはならないでしょうが......）。
  
  鶏脚、食べられるのですか！？すごい！自分はいまだに食べられず。見た目でもう完全KO。屋台で積み重ねられてるのを見ただけで完敗です。スープに入っている鶏の頭を手に持ち、首をかじった人がいましたが、あの時は言葉が出ませんでした。まあ、でも、とことん食べられた方が、鶏さんにとってはいいのでしょうね。食べられるために殺されたのですから。ちなみに、日本では、鶏の頭は動物園に運ばれ、動物の食料となっているようです（1度直接見たことがあります）。
  
  ドリアンは絶対受け付けません。台湾にもありますけど、食べたいと思ったことは一度としてなし。あ、でも、シンガでドリアンのアイスは食べました（シンガの友人に薦められて、というか、無理矢理食べさせられて）。味は......、覚えていない。
  
  シンガも行きたいところの1つではあるのですが、今のところ、夏の帰省以外、国内（台湾）を含めて旅行の予定はまったくなし。悲しい......。
  
  いつまでも少年な小麦☆

  茶柱タツ子さん からの返信 2011/05/06 19:04:53

  RE: これからもずっと少女で......

  小麦さん、
  
  鶏足はついに胃袋へ思い切って放り込んだという感じです。といってもこれはコロモが厚かったので、まぁいいかーと少し大目に見てあげた気分（？）。数日前はチキンライスセットをオーダーしたところ、チキンスープがついてきて、その中にいかにも！な鶏足が入っていて再びぎょっとしましたね。生理的に受け付けません。所詮、足ですしね。
  
  ドリアンもだめですね。食わず嫌いはいけないと思って、何度か試してみましたが、結局はまりませんでした。高級チーズみたいとかいうひとがいますけど、「いやいや、なら高級チーズ食べたほうが・・・」と思いますしね。笑
  
  私も今のところ、まったく予定なしです。今年はもう一度台湾に行きたかったのですが、台湾に行くのであれば絶対に１週間欲しいので、そうなると段々望み薄に・・・。めげずに近場を歩き続けようと思います。＾＾；
  
  さてと、定時であがりますか！今日は二日連続で医療マッサージです。昨日はひとが足りなかったらしく、「マッサージ、オトコでもいいか？」と医者に言われ、うーむ、しょーがない、この激痛から解放してくれるのであれば、しょーがない、うん、しょーがない、と何度も自分に言い聞かせ、マッサージに臨んだのですが、臀部を半分見せた状態でのマッサージとなり、泣けてきましたね・・・。今日は絶対に女性指名！例え病院でも、女を捨てちゃいけない！笑
  
  ではでは〜良い週末を〜
  
  茶柱