2011/03/05 - 2011/03/05
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raicoさん
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一昨年四国を訪れた際時間切れで、入ることが出来なかったこの館。
結局醤油のみを買って帰る結果になった。
人形の館でなぜ醤油?そうそう、ここは四国ではあまりにも有名な
鎌田醤油本店の一角にある。
昭和11年に淡翁と呼ばれた鎌田勝太郎氏が居宅として建築した鉄筋コンクリート壁構造2階建の洋館。
四谷シモンの作品には、巨大な作品が多く個展の後に行き先を探していた
矢先に四国の廃屋になった病院に2年間テンポラリー的に展示された後
この昭和レトロな館を安住の地としたようです。
「人間にとって一番身近でありながら、同時に一番わかりにくいもの。「人形」はいつも、みる人を居心地悪くさせます。人形とは玩具なのか、アートなのか、―――このあいまいさも、そうした居心地の悪さを増幅させます。」
という本人の弁の通り、不思議で幻想的なワールドと館が絶妙にマッチ。
(結構なネタバレなのでこれから見に行きたい方はご注意)
館内にたたずむ、16体をそれでは見に行きましょう!
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
香川県坂出市にある、鎌田醤油本店。
お取り寄せの醤油でもかなり有名。 -
一番奥にひっそりと建っている洋館。
3代目鎌田勝太郎氏(淡翁)が居宅として建築した
レトロな洋館。
一見してここが人形の館とはわかりません。
まさに、知る人ぞ知るという場所。 -
ドアを開けて入るとまさに普通の邸宅。
-
入ってすぐ左手に受付があり、人形の館のおどろおどろした
感じとは真逆のとてもにこやかで愛想のいい
おばちゃんが出てきて500円也を支払い、靴をぬいで
中に入ります。 -
すると受付のおばさんが一緒について来てこの部屋にあるオーディオ装置に電源を入れ館の説明がはじまる。
まずは四谷シモン先生の名前の由来から。
四谷に住んでいらっしゃるから、苗字は四谷である事、シモンは今流している歌を歌ってるニーナ・シモンをセンセが好きでそこからとったという事。そして館内は撮影自由、様々な扉の中に人形かいたりするのであちこち開けてみて下さいと。 -
一体目がお出迎え。
-
球体関節人形と呼ばれる作品は、男性の人形が多くまた、
ケースの中に入れられているもの特徴。 -
この先生の作品には、長髪に髭の大男も特徴。
プロフィールを見ると、10歳のときに『笛吹童子』に出てくるしゃれこうべのお面をつくったと書いてありゲージツ家たるもの幼少のときから何かが違うのだなあ。。。 -
反対側には、初期のころの作品。
-
次の間は、続きの床の間のある広い部屋。
-
照明もレトロでおしゃれ。
-
1Fのトイレみたいなドアをそォ〜っと開けると。
でた〜。タイトル「男」。
夜には会いたくないです。 -
扉を開けて探してくださいと言われましたが、「開けないでください」という札がかかったふすまも多数。
こういう場合、やはりとっても気になります。 -
今度は2階に上がります。
すでに怪しいものが見えてきます。 -
シモンさんはその昔状況劇場などにも参加されていたようで
そのときにかかわった、澁澤龍彦氏に捧げた「天使」
という作品。
これが、作品の中では最も高価らしく
なんでも値の付けらなない代物だとか。 -
天使が十字架を捧げる先には
-
「未来と過去のアダム」という作品。
-
1Fは和室でしたが、2Fは洋室がメイン。
やっぱり、このような人形には洋室がお似合い。 -
たぶん、自分自身と思われる「ナルシズム」
-
最初の間には「少女の人形」
-
「少年の人形」これなどはどうも魂が宿っている!?
人形に温度すら感じます(爆) -
2Fのトイレ跡のドアノブを回すと、
またなにか。。。 -
「機械仕掛けの人形2」
案外知られていませんがシモン氏はドラマや映画にも出演されている
様子。
テレフォンショッキングにも出演したことがあるようです。 -
次の間の入り口には2Mを超す巨体の
裸像がお出迎え。
確かに、このような人形を展示するスペースは
そうそうないかも。 -
「先生はなかなかイケメンなんですよ〜、
時々お忍びでいらっしゃるの。先日も
急にお見えになってお客さんに気軽に
サインされてたのよォ〜
その日に、いらっしゃって方たちは
ラッキーよねえ〜」と受付のおばちゃん談(笑) -
昭和初期に建てられたこの館と
シモンの人形はまさにパズルのように
ぴったりとあてはまっている。 -
天使シリーズは、澁澤龍彦氏に捧げたもの。
人形愛というテーマの作品の数々は「像(ひとがた)
を箱に閉じ込める」という表現形態をとっているものも
多く見受けられる。 -
今度は2F階段脇の扉を、ずっずっずず〜。
-
表紙にある、「木枠で出来た人形3」
人形というおどろおどろしさというより
とにかく一体一体がナマナマしいんです。 -
2F最後の間を開けると、レディ・ガガみたいな
って違います(笑) -
この部屋は狭い中に色々展示されていて
何ともインパクトが大な作品の数々。 -
ナマナマひィ〜。
-
これはもっとも初期の作品。
この部屋は、「少女たちの人形」の間。 -
1Fに戻り、廊下を奥へ行ってみましょう。
-
扉を開けると明かりがパッとついて
人形が登場します。
これも、シモン氏自身。 -
最後の扉は昔の重厚な金庫。
-
ぎィィィ〜っ。これが結構重たい。
中を開けるとひんやりとした空気とともに
眩しいほどのあかりが目に飛び込んでくる。 -
そこには、神々しい天使シリーズと
-
「クウァジ・ウルティマ」シリーズのひとつ。これらはラテン語で「ほとんど究極」という意味のよう。
-
というわけで、最初の部屋に戻ります。
-
若かりし頃はこんな感じ。
-
最後に、またにこやかにおばさんの説明がはじまりました。
雑誌の裏表紙に鎌田醤油の広告が。
そしてモデルはここの人形たち。 -
確かに、人形のあいだに鎌田醤油の紙パックが。。。
「先生は、とっても気さくな方なのでこれも
快くOKしてくださいました」と受付嬢の弁。 -
最後に、ポストカードのお土産をいただきました。
これは、2Fに飾ってあった少女の人形の赤いドレス版。
「いくらすると思いますか??」
「これで、600万です〜ふふふ」受付嬢の弁。 -
人形の数々もかなりインパクトがありましたが、
一番のインパクトはおばさんあなたです(笑)
おどろおどろしい洋館とは対極の笑顔大賞みたいな
おばさん。とっても親切で素敵な笑顔をありがとう
最後に一枚パチリ。
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