佐野みかも山万葉自然公園　カタクリの里

2011/03/29 - 2011/03/29

平日ですが所用で実家に帰ることになり、せっかくとった有給を有効に使おうと、ちょっと早めに出かけて、今が見ごろのカタクリの花を見に行きました。
３年連続見に行きましたが、満開だったのは２年前、昨年４月に行ったらピークの過ぎた後の枯れたカタクリばかりでしたが、今年はちょっとフライング。たぶん今週末あたりが見ごろでは。
でも、ムラサキ色の可憐なカタクリの花がうつむいた姿はなかなかのものでした。
これから見に行かれる方、カタクリの一番きれいな時間は朝の１０時頃だそうです。

エリア 佐野(栃木)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車 徒歩

駐車場に車を停めてカタクリの群生地に向かう途中に見ることができるのはこれ。

この白い花はザゼンソウ

遊歩道を登って行く両側がカタクリの群生地

カタクリの開花状態はまだ三分咲きと言ったところでしょうか。

早朝のカタクリはまだ花が開いていなくてうつむき加減

時間とともに花びらが外側にカールしていきます。

ところで、このカタクリの群生地は東北自動車道の『佐野インター』を降りてすぐのみかも山万葉自然公園の一角にあります。

でも群生しているのは自然公園になっている北側の斜面で公園のメインの入口から入ると山の中の遊歩道を１時間ほど歩いていかないとたどり着きません。

時間がない方、歩くのは面倒、そんな方にお勧めは国道６７号線側からのルート。

シーズン中は駐車料金が５００円かかり、ちょっと混雑するようですがこれだと歩く時間は１０分足らず。

ちなみに私はいつもこのルートです。平日の早朝だと駐車料金の徴収もないようです。

みかも山は、私の母校の校歌にも出てきますが、古くは万葉集にも詠まれた小ぶりながら美しい姿の山です。

カタクリも同じ万葉集の頃からあった野花のようで、大伴家持の歌に

　　『もののふの　八十をとめらが　くみまがふ
　　　　寺井の上の　堅香子の花』
と詠まれています。

カタクリと聞くと、まず最初に思い浮かべるものは片栗粉ですよね。

カタクリはユリ科に属していて、根はりん茎となって良質のでんぷんが取れるそうです。

今でこそ片栗粉と言えばジャガイモのでんぷんですが、昔はカタクリの根っ子を使っていたようですね。

紫色のカタクリの花に混じって咲いているこの白い花はアズマイチゲ。

いつもなら、他にイチリンソウやニリンソウも咲いていますが、今年はその姿が見つかりません。

ムラサキに交じって白が映えてます。

自然のなかにこんな野草たちが群生している姿っていいですね。

今度正面の入口から入ってのんびりと自然公園内に咲くいろんな花を眺めながら歩くのも悪くないなと思いますね。