2月極寒ウィーン ぶらり旅 2/3 日目

2011/02/21 - 2011/02/21

極寒ウイーンの2日目です。買い物とか食べ物とか、宝飾とか全く興味がないので、思いつくままに街歩きを楽しむ旅です。
実は昨晩、13時の楽友協会見学ツアーに申し込んであるので、それまでは市立公園で時間でもつぶしつつ、見学ツアー後はグレートコンポーザー達のお墓詣りでも行こうかと考えてます。
うーん、枯れた良い1日になりそうです。でも寒いんだなこれが...。

09:00 起床、朝食
09:30 ホテルを出てリンク沿いの路面電車 シュベテンプラッツ駅へ。
　　　　そこから路面電車には乗らずに徒歩で2番線の線路沿いを歩く。
09:48 市立公園で作曲家の立像めぐり
10:30 モーツァルトハウス見学（2時間程度）
12:20 モーツァルトハウスを出て学友教会へ
12:40 楽友協会近くのマックでコーヒー
13:00 楽友協会ツアー（1時間）
14:00 楽友協会を出て地下鉄U3＋路面電車で中央墓地へ
　　　　中央墓地滞在1時間
15:00 中央墓地からザンクトマルクス墓地へ
　　　　墓地滞在15分
16:15 シュバルツェンベルク駅に戻り路面電車2番で国会議事堂周辺へ
16:30 ショッテンリンク駅前のSAKURAで夕食
18:00 歩いてホテル帰着

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

9時に起床!しっかり10時間は寝ました。時差ボケで4時ごろに目が覚めた時に外をのぞいたら雪がちらついていましたが、特に積もることなく晴れています。でも寒いんだろうなぁ。

朝食を食べてさっそく出発します。

9:30。ホテルから最寄りのシュベーテンプラッツ駅に一度出て、近くのTabak-Trafik で48時間フリーパスを購入。売店のおねぇさんにガイドを指さして「48」と言ったら通じました。価格は 10 EURO。それを使ってそのまま路面電車に乗ればよいのですが、まだ余裕があったので2番の線路に沿って市立公園に歩いてみました。

9:48。ホテルから15分ほど歩いて市立公園に到着。ここには有名作曲家の彫像が。ということで散策開始。

応用美術館側から市立公園に入ると、最初に出会うのがシューベルト像です。

左手には池が。水面が凍っています。カモも寒そうだ..。

これはブルックナー。うーん、鳥の糞で汚れて、巨匠もかたなし..。

出ました、ヨハン・シュトラウス。黄金です。1921年に建てられたそうで、実に100年、この黄金を維持していたのかといえば、途中はがされたみたいですね。で、1991年（日本ではバブル崩壊のころでしょうかね）に再び今の姿になったとのこと。
周囲に美女をはべらせてとても優雅にバイオリンを演奏しています。
この裏手にはウィーン川が流れています。
市立公園には他にも彫像（銅像）が建てられていますが、公園自体はさほど大きなものではなく、30分もあれば散策には十分でしょう。
夏ならば、ベンチで一休みなんてのも粋なのでしょうが、いかんせん寒い..。

時刻は 10:11。シュトラウス達が建てられている区域から通りを挟んでインターコンチネンタルホテル側に渡ると、ベートベンの彫像があります。風格が違いますね。

時間は10:30になるかならないか。このままモーツァルトハウスへ向かいます。
途中みかけたチョコレート屋さんのショーウィンドウには、きれいなチョコレートが並んでいました。

こんなチョコも。600円は高くないか？

あらら？モーツァルトハウスが見つからず、いったんシュテファン寺院へ。この寺院、どこからでも尖塔が見えるので、目印に便利です。写真はモーツァルトの葬儀が行われたという場所。昨日も来ました。
ここで地図を広げて再度モーツアルトハウスへ。

とても雰囲気のある路地です。

10:37。モーツァルトハウスへ到着。ここでフィガロを作曲したとのこと。映画アマデウスでモーツァルトがビリヤード台で作曲に没頭している姿が思い浮かびます。

9EUROの入場料を払って中へ。入場料にはオーディオガイド料も含まれていて、日本語もあります。このガイドがとても素晴らしいです。
オーディオガイドを受け取ったら一度最上階までエレベーターで昇り、そこから順路に沿って階下に降りてくるという設計になっています。
写真は建物内の吹き抜けです。
ここをモーツァルトが歩いたのかと思うと感動です。

オーディオガイドの解説はとても面白くて、今までにないくらい展示物に見入ってしまいます。真剣に聞いていると、1時間があっという間。全部聞いて、展示物を真剣に見ていると、たぶん2時間以上は必要です。好きな人は飽きないでしょうね。
でも大部分の人はささーっと通り過ぎて行ってしまいます。こんなに面白いのに。
私は13時までに楽友協会に行かなければならないので、途中ちょっと端折りました。
あ、このガイドの解説は映画アマデウスをベースに作られている部分が多いです。所々で「映画で描かれていたこの場面は、この部屋だと思われ...」みたいな解説があります。事前に映画を見ていくとよいと思います。

部屋から見た外の風景。この風景は当時から変わっていないとのことで、モーツァルトにとっても見慣れた風景だったそうな。

階下から見上げた吹き抜け。ガイドで解説していた家賃は忘れてしまいましたが、かなり高かったようです。
ガイドによれば、高給取りだったモーツァルトがお金に困っていたのはギャンブルのせいだっただろうと解説していました。映画では描かれていなかったですね。

...と気が付けば12:20！いかん、そろそろ出ないと。

途中、マクドナルドでコーヒーを買って飲みながら楽友協会へ。モーツァルトハウスから楽友協会までは、道に迷わなければ歩いて10分程度。
こちらも立派な建物です。

13:00 楽友協会の裏手にあるチケット売り場に集合し、ツアー開始です。特にチケットの提示を求められなかったなぁ。。。
ちなみにチケットは 5 EURO でした。前の晩に楽友協会のWEBサイトで購入し、受付番号をチケット売り場のおばちゃんに見せたらチケットを発行してくれました。ツアーは毎日開催されているわけではないので、事前に調べてから行ったほうがよいです。あと、ツアーの言語は英語かドイツ語で、これも曜日によって異なります。当然ドイツ語なんて分かるはずもないので、英語ツアーに参加しました。
この時期は空いてるのか、参加者は10名程度。日本人は私のほかに、親子連れの女性二人組が参加していました。

写真はニューイヤーコンサートが開催される黄金ホール（Goldener Saal）。後方から前方のステージを撮ったものです。荘厳ですなぁ。

逆に中央から後方の写真。一番後ろは立見席です。実は、翌日に開催されるコンサートの立見席を購入済です。なんとツアーと同額、5EUROでした。

明日に備えて立見席からの眺望を確認。うん、見えなくはないw。
噂では人気のあるコンサートは最前方の争奪戦になるとのことなので、いまから緊張します。
ガイドのおにいちゃんに、「こんな恰好だけど、入れるかな？」ときいたら、問題ないとのこと。当然、立見席であることは伝えたうえで、です。「こんな恰好」とは、ジーンズにカットソー、そしてスニーカーです。

立見席を横から。ただの通路じゃん..。
これ、一番前以外は、かなりきついかもですね。支えるものなしに、ただ立っているだけだもん。なんとしても最前方を死守しないと厳しそうです。

客席です。結構狭いですね。飛行機のエコノミー並みかも。
椅子も、よく言えば歴史がある..悪く言えば疲れそう..。

指揮台の真下から。パイプオルガンもすばらしいです。

1時間弱のガイド終了。
とてもよかった。コンサートだと写真なんか撮れないでしょうから、貴重な体験ができました。

少し腹が減ったので近くのスタンドホットドック屋で昼食をとり、中央墓地に向かうことに。

14:00。地下鉄U3に乗り込み、Simmeringへ出発。
中央墓地へは楽友協会近くのシュヴァルツェンベルク駅から路面電車71番でも行けるのですが、ちょっと時間がかかりそうなので、地下鉄U3でSimmering駅に出ることにしました。

14:15 Simmering駅に到着。この駅では、先ほどの路面電車71番に乗り換えることができるので、ここから路面電車で中央墓地のある Zentral Friedhof 駅（まんまですね）に向かいます。

14:23 Zentral Friedhof 駅に到着。
ここまでの所要時間30分弱。結構近いですね。
写真は中央墓地のある Zentral Friedhof 駅です。Friedhof ってのが、どうやら「墓地」という意味なのでしょうか。

墓地の入り口です。
特に入場料は必要ありません。
私が行った日も葬儀が行われていましたので、そのへんは気を使った行動をしたほうがよいでしょうね。

入口のガイドマップ。32Aが有名作曲家が一堂に会する区画です。

32Aまでの並木道。
西日がまぶしいですが、この時点でかなり寒いです。
ぶるぶる震えながら向かいます。

32A区画に到着すると、有名人の墓地のマップが。夏だと観光客は多いのでしょうか？このときは人っ子一人いませんでした。

まずはブラームス。

その隣にヨハンシュトラウス2世。

ヨハンシュトラウス2世の後ろには、その父 1世の墓が。

アドルフ ミュラーです。

中央がモーツァルトの「記念碑」。モーツァルトのお墓はここではなく、ここから少し離れた ザンクト マルクス墓地にあります。
その両端に、ベートーベン（左）とシューベルト（右）のお墓が。黄金の三角地帯です。

ベートーベンのお墓。

そして、シューベルト。

それにしても、外国のお墓は、有名人以外のお墓でも見ごたえがありますね。

15:00。墓地の見学は30分もあれば十分でしょう。結構じっくり見たつもりです。ただ寒かったからねぇ...。

中央墓地を出て再び路面電車でザンクトマルクス墓地へ。
墓地の周辺には「石屋さん」がずらっと。日本でも似たような光景を目にします。

15:22。モーツァルトが葬られている St. Marxer Friedhof に到着です。

中央墓地のあるツェントラル フリードホフ 駅からは71番路面電車で10分程度で、St. Marx 駅に到着します。そこから歩いて15分程度。少し遠いのでちょっと迷いそうなのですが、St. Marxer Friedhof という案内板が誘導してくれているので、注意深く周囲を見渡してください。

写真は墓地の入り口です。

日が落ちてきたこともありますが、先ほどの中央墓地と比べるとかなり古く、ちょっと怖いです。夜は絶対来られません...。不謹慎ですが、映画ならば絶対に「出る」場所です。
周囲を見渡すと、これまた古い墓石が多い。モーツァルトのお墓も魅力ですが、この歴史ある墓石群もかなりすばらしいです。

入口から軽い上り坂を歩くこと5分。奥まったところにモーツァルトの墓があります。
Mozart Grab と書かれている先にあるのが墓石です。

映画にも描かれていましたが、実際にモーツァルトが埋葬されたのは共同墓地らしく、実際にこの場所に埋葬されているわけではありません。
それはそれとして、やはり感慨深いです。

墓地には頻繁に訪れる人がいるのでしょう。供えたばかりの花やリースも。
天才を想って暫し感慨にふけります。

入口の埋葬者一覧に、モーツァルトの名前が。

15:37 墓地をあとにします。

路面電車の駅に戻る道すがら、巨大な建物が。T-Centreと書かれています。

16:13 国会議事堂前。

ザンクトマルクス墓地から、71番路面電車で約20分。シュヴァツェンベルク駅に戻ってきました。
そこから2番の路面電車に乗り換えて国会議事堂へ。
ちなみに、路面電車の乗り換えはとても簡単です。車内の前方には終点と次の停車駅が交互に表示されるので、アナウンスに聞き耳を立てつつ表示を見ていればOK。日本だと「次は、東京」みたいに言いますが、こちらはいきなり「東京」から始まるので聞き逃さないように。仮に聞き逃しても表示されてますけどね。最悪乗り過ごしても、普通に歩ける方ならば、次の駅で降りれば歩いて戻れる距離です。路面電車はすべての駅に停車するようなので、チャイム等を鳴らす必要はありません。

寒さも頂点に達していますが、それにしてもすばらしい建物。
まさにギリシャ神殿です。
この時どれくらい寒かったかというと、意味もなく走りたくなるくらい寒かったです。太ももは、寒さと感想で、しもやけになっていました。歩くとジーンズに擦れて痛い痛い..。

国会議事堂前にはブルク劇場。

国会議事堂から少し歩くと、市庁舎。これも立派ですねぇ。手前にあるのはスケートリンクです。さすがに皆さん、うまいもんです。

16:30。
もう寒さも限界なので、1番の路面電車に飛び乗ります。
そのままホテルの戻ろうと思ったら、手前のショッテンリンク駅に気になるレストランが。思わず路面電車を降りました。
近づいてみると、なになに、SAKURA？
日本食じゃんか！迷わず入ることにします。

入ってみるとガラガラ。時間が早かったかな。ま、いいか。
案内してくれたのは中国系の女性で、これまたかわいい...ときたもんだ..。
英語は全く話せないようで、ドイツ語が全く話せない私とは身振り手振りでの会話（笑）。
メニューを見ると KIRIN の文字が！迷わず注文。そして、味噌ラーメンとかも気になりつつ、今回はチャーハンを注文しました。
KIRIN うまーです。チャーハンもとてもうまかった！
これで10ユーロ程度だったかな。安くはないけど許せる範囲。
ほろ酔いで体も暖まり、そのまま歩いてホテルに向かったのでした。
明日は味噌ラーメンを注文するぞ！と心に誓いつつ。

ホテルに着いたのは18時頃。冷え切った体をシャワーで温め、PCはベッドに持ち込んでメールチェック。気が付いたら寝ていました。