2011/03/05 - 2011/03/05
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オタンチンパレオロガスさん
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◎ 最近、中国地方でホットな神楽。
NHKでは、ちゅうごく神楽プロジェクトと銘打って、この冬『神楽烈々』という特別番組が4回放送されました。
はやり物には、とりあえず乗っておきたい私たち夫婦ですが、今回、実家のおばあちゃんとお母さんに誘われ、夫婦と息子、総勢5人で神楽を見に行くことになりました。
○ さて、みなさんは、神楽と聞けば、何を想像しますか?
スサノオのミコトや大黒様といった神々?
ヤマタノオロチの伝説や国譲りの神話?
そう、それでまちがいありません。
ひょっとしたら、高尚だけど、何か固くて退屈なものに思えるかもしれません。
○ けれど、これが想像と違って、とてもおもしろいんです。
今回20年ぶりの神楽、子供のころには気付かなかったけれど、ほとんどが地元ネタの爆笑トーク。
幼馴染も出演してて、3時間飽きることなく見入ってしまいました。
○ 今回舞って下さったのは、鳥取県の江府町で活動されている、
下蚊屋(さがりかや)神楽保存会 明神社。
演目は、スサノオの命がヤマタノオロチを退治する、『八重垣能』と、大国主の命が登場する国譲りの神話を描いた。『杵築能(きづきのう)』でした。
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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-
◎ 会場の様子。半紙を切って作った、鯛などの切り紙も雰囲気を作り出してます。
-
○ これは、猿田彦。れっきとした神様で、どうも国作りの時にお手伝いしてくれた神様だそうです。天狗の原型になったそうで、大男で花が高い神様です。
○ これを舞ってくれたのが幼なじみ。槍を使って激しい舞いを見せてくれました。30代のパワーを感じます。
曲芸のように見ててあきない、アトラクションのようです。 -
○ 続いてこれは誰でしょう?
衣装がものすごく気合いが入っています。↓ -
○ そうこれがスサノオのミコト。
漢字で書くと、。『日本書紀』では素戔男尊、素戔嗚尊などと書くようで、『古事記』では建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと、たてはやすさのおのみこと)となるようです。
漢字フリークにはたまりません。
○ 背中も、金の刺繍で龍が描いてあり、気合いが入ってます。資本も投下してあります。
ちなみに、神楽を舞ってださったみなさんは、もちろんプロではなく、地域の取り組みでボランティアのように、伝統をなくさないために活動されている方です。ありがたい。
なので予算も限られた活動でしょうが、この衣装、めちゃくちゃ高そうで、これだけみても、何かスサノオって偉い奴なんだろうって思っちゃいました。 -
○ ヤマタノオロチの伝説は、こんなストーリーになっています。
○ むかしむかし、出雲の国の斐伊川のほとりに、ものすごい悪いわるいモンスターがすんでいました。こいつはなんと、八つの頭に、八つの尾をもつ巨大な大蛇。しかも、生活習慣がなっていない。まぁ、酒好きで、酔っ払っては暴れるは、しかも女性には手を出すは。たとえるなら、鳥山明先生『ドラゴンボール』に登場する人さらい妖怪ウーロンをスケールアップし、何万倍も傍若無人にしたようなやつです。
困っているひとは、数知れず。その中でも、ひどい目に会っているのは、この写真のおじいさんとおばあさん。8人いた娘の7人までもを、毎年一人ずつ人身御供に差し出し、今度は最後の娘、いなだひめ(稲田姫)まで持って行かれちゃう。
これを助けるのがスサノオ。けれど、あまりにも暴れん坊で天を追放されちゃった男だけに、ちゃっかりしてます。稲田姫を妻にくれるなら何とかしましょうという条件で請け負います。
ここに、古来出雲の国でさえ、すべてに等価交換を要求するという、資本主義の萌芽がみられます。贈与の世界はもうここにもなくなってしまっていたのでしょうか。
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○ これが稲田姫。どうも、くしなだ姫とも呼ばれることもあるようです。
女性役といっても、舞っているのは、男の人です。 -
○ 祝言のために、うちかけを羽織ったところ。
鳳凰の刺繍がこれまたゴージャス。 -
○ スサノオのミコトと稲田姫の祝言。初めての共同作業は、ケーキ入刀とはならず、やはり舞いです。
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○ このおっちゃんは、何の神様でしょう?
これは、酒の神様、造酒の神様の「松尾様」です。変な顔してるけれど、この人、ちゃんと松尾大社に祭られている、結構ビッグな神様のようです。
なぜ、酒かというと、
スサノオさん、酒好きのオロチに、お酒を飲ませて、毒をもって弱ったところを、退治しようというすんぽうです。 -
○ さぁ、出てきました、ヤマタノオロチです。
3時間の中でも、もっとも盛り上がるところ。
子供たちも、興奮しています。
◎ さて、駆け足で見てきた、荒神神楽『八重垣能』
おもしろさを伝えることができたでしょうか。
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