永遠の、ミロのビーナス

2010/08/23 - 2010/09/01

１８２０年、ギリシアのミロス島（フランス語でミロ島）で発掘されたヴィーナス像は、紀元前１３０年ころに古代ギリシアのヘレニズム期に造られた。


白大理石のなめらかな肌、端正な顔立ち、ほのかな官能性を漂わせるしなやかな肢体。


１８１４年のナポレオン失脚後、美術品は出自国へ返され美術館の所蔵品数は最盛期の５分の１に縮小してしまう。

そんな折、発見されたのがこのヴィーナス像だった。


ルーヴルを出て海外へ渡ったことはただ1度、１９６４年の日本での
特別展示のみである。


「ミロのビーナス特別公開」として１９６４年４月８日〜５月１５日　
国立西洋美術館、５月２１日〜６月２５日京都市美術館で開催。

両館合わせて１７２万人の入場者を数えた。


これは国立新美術館で今年開催されたオルセー展（５月２６日〜８月１６日）での入場者総数７８万人を大きく凌駕している。


４６年も前に「ミロのヴィーナス」が単独で、今年のオルセー展を２倍以上も
上回る入場者を集めていたなんて、驚くべきことだ。

オルセー展の２倍以上、しかし単一作品、
とすると鑑賞時間は１分もなかったのでは！

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5