パッサージュにテレビ　タレントを訪ねる

2010/05/20 - 2010/05/31

出発前にテレビでパッサージュに住んでいる某タレントの住まいが紹介されていたので、何とかお近づきになりたいと訪問しました。といっても名前も住所も分からず、もちろんフランス語は「ポンジュール」、「メルシー」しか知らず読み書きはまったくダメ、英語も筆談程度で果たして如何になりますか。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 自転車
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

パッサージュの名前だけはTVに出ていたのでそこまで向かう。地下鉄駅からは近いが、オーソドックスなルートは面白みに欠けるので遠方の駅からアプローチすることにした。地下鉄3号線「Bours」で下車し、レオミュール通り（Rue reaumur）を東に700mほど歩く。遠回りの理由は単にこの道に興味があるから。それは次の旅行記にて紹介する。
途中、パリの庶民派商店街のモントルグイユ通りを右に見ながら先に進む。写真のこの辺りは通りのはずれなので人手がまばらのように見えるが、奥のほうは雑踏が見られる。（PM1:30）
旅行記の最後の方で、この道の反対側が出る。

Rue ReaumurとRue St Denisの角のこのビルは正面の大時計が特長で,
派手なつくりで人目を引くけれどもう一つ名物がある。

それはこの薄っぺらさ。パリ一番ではないか。
1階のCafe Lazar でちょいと聞いてみよう。

お兄さんに身振り手振りで聞いてみると、薄さには自信があるようだった。

「そんなのじゃ分からんよ」というわけで、こうやって計った。この寸法では商売にならないから道路のテーブルで稼ぐのだろう。　
ここで一服して角を曲がってサン・ドニ通り(Rue St Denis)を南に進む。

ジャーン！！！　
いよいよ出てきました。
「何、−50%？　魅力的じゃ」

この通りは、こんな店のオンパレード　
誰かさんの旅行記には「60代と思しき男性が出てきた。男の人はいくつになっても・・・」との記述があったが、こちとらには誰も声をかけてこなかったのはさびしい限りだった。「日本人、金持ってんだぞー」（俺は無いけれど）

ようやく目的のパッサージュに到着。　このパッサージュ「グラン・セール」（145 rue Saint-Denis、 8 rue Dussoubs 75002）は一時期閉じられていたが、再開するに当たってはサンドニ通りという場所柄、女性客は来にくいと発展性が心配された。しかしこの界隈の変革の基点にということで再開されたという。

奥行きは約120m程度で規模は小さい。通り抜けて数10m行くと賑やかなモントルグイユ通りにでる。

まずは入ってみよう。以外に明るかった。古い調度のパッサージュが多いが、ここは90年代に改修され気持ちよく明るくなったもの。アクセサリーやデザイナー系の店舗が中心でまずは成功しているようだ。
面白いのは壁に何故か動物のモニュメントが掛かっていること。右手前に蟹、中央左に象の頭、中央左に昆虫か爬虫類のようなものガ見える。もともとこの土地にはグラン・セール（大鹿）という宿屋があったらしいが鹿と象や蟹の関係は不明。
目を天井に向けると渡り廊下が何本か見える。これを忘れないように。

象と昆虫のにらめっこ。

さて、ここまで来たけれど、どうやってタレントに会うのか？
すっかり気を持たせたが、タレントとはこのおじさんです。
写真が少し変でしょう。　
そうNHK「世界ふれあい街歩き」の映像を写真に撮ったもの。レコーダが無いのでデジカメ撮影です。彼はこのパッサージュの最上階に住んでいて上からの映像が流れたので、「よし、この俳優を訪ねて同じアングルで下を撮影しよう」と思い立った次第。とにかく写真を持ってパッサージュに行き、写真を見せまくれば誰か知ってる人が連れて行ってくれるだろう。というわけで、以下のTV画像を数枚撮影した。
　なお、TV番組は次の通り。

「世界ふれあい街歩き」　4月9日　「パリ　オペラ座界隈」
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/detail/data/100409.html
ここで「出会い」（「系」の字は無い）に入ると花屋さんが出てくる。

俳優とはパリの花屋さん　何だただのおじさんと言う無かれ。芸も無いタレントが2,3回TVにでるとスーパーアイドルと称されるんだから、彼がタレントでもおかしくない。

パッサージュの最上階（日本流の4階）の自室にて

自室にてインタビュー

では、又おいで

おや、お隣さん、お帰りなさい。

うちのお花もこちらに選んでもらったのよ

今度こそ、ではさようなら。

渡り廊下から。
少しばかり生活感がでている。

これらの写真数枚を持って通路を行く人々に心当たりを尋ねた。もちろん日本語で「この方、ご存知ですか？」。　どうせ通じないのだから礼儀正しい日本語表現の必要は無いのだが、いい加減だと態度に出やすいのできちんと話す。（日本人の品性を疑われないように。）　　「知らないよー」てな調子で10人くらいは空振りだったが、「こりゃ○○だよ（と雰囲気から理解した）」と反応があった。　その親切な人が何とか英語が分かる青年を連れてきたが、私と同じレベルであまり頼りにならない。しかし、私がここの住民を訪ねてきたことは分かったようで、いきなり袖を引いて連れて行った所はこの張り紙の場所。張り紙の内容は英語読みでも推測できたが、電話番号は私には何の役にも立たないので途方にくれていたところ、青年から「4時に管理人がこの部屋に来る。彼がすべて対応してくれる。」との説明あり。親切なオヤジさんと青年に感謝する。
　4時までの2時間は貸し自転車Velibで時間つぶすこととした。

PM4時過ぎに再度来てみたが相変わらず不在。少し遅れたので戻ったかと不安が横切ったが数分すると管理人らしき婦人が来る。写真を見せ互いに理解しようと苦労しているところに英語が分かる人が通りかかり、ようやく私の目的が通じたようで彼女がスタスタ歩き出す。とりあえず後をついて行くとモントルグイユ通りの花屋に入る。二言三言店員と話して管理人は帰ってしまった。店員に写真を見せて彼に会いたい旨交渉すると、店の主人に電話し翌々日（26日）の11時にOKとの約束が取れた。（筆談でここまで来るのは時間が掛かった）　TVの写真を預ける。店は賑やかの通りの角地でひっきりなしにお客が来る繁盛店だった

約束の日時に店に行くと本人不在。店員は前回とは別人で意思疎通が難しい。自分で棚から店の予定表を取りだし先日の記録を見せると理解したようで、店主に連絡し再度次の約束を取り付ける。写真は店の前の「モントルグイユ通り」の様子。

3回目の訪問でようやく会えた。　主人は前のカフェで休憩中だったようだが私の姿を見てすぐやってきた。
既にTV写真を見ていたようで挨拶もそこそこにパーサージュに向かう。渡り廊下から下を撮りたいと希望を述べると快く承諾してくれた。英語は堪能で結構忙しそうだった。TV取材でも入ったのか？。

写真はパッサージの反対側の入口。裏口は寂しい。

エレベータで上るとこんな世界が広がる。

これが念願の渡り廊下というか橋というか。

下を見るとこんな具合。昆虫か爬虫類のようなものが左の壁にとまっている。左を良く見ると象の頭がある。

TVに移っていた玄関付近。

いや、どうもお世話になりました。
目的達成した。

名前は良く分からないが名刺はこちら。パッサージュの管理人は「ダン」さんと言っていたようだったが。
皆さんパリ、モントルグイユ通りに行ったらばこのお店をよろしく。

Les Jardins d'Anai`s
52 Rue Montorgueil, 75002 Paris
Tel: [phone]

http://www.qype.fr/place/377321-Les-Jardins-dAna-s-Paris

この旅行記へのコメント （6）

• Bonheurさん 2010/09/04 01:06:37

  なんて素敵なふれあい街歩き♪

  　　真＠tokyoさま
  
  　お久しぶりです。私は毎週この番組を録画しています。
  特に気に入るとDVDにダビングして　いつか行けるようにと・・
  世界遺産のDVDもたまる一方なのですが・・
  
  いいですね、こんな楽しそうな旅、見習いたいです。
  次の旅が楽しみになります。
  
  　残暑が厳しいですね。お身体に気をつけてお過ごしください。
  
  
  
  　　　　　　　Bonheur
  
  

  真@tokyoさん からの返信 2010/09/04 11:47:04

  RE: なんて素敵なふれあい街歩き♪

  Bonheurさま
  こんにちは
  
  訪問ありがとうございます。
  
  この番組は歩く地域は狭いけれど、良く出来ていると思います。
  ついうっかりして見落としてしまい残念な時が多々あります。
  
  >私は毎週この番組を録画しています。
  > 特に気に入るとDVDにダビングして　いつか行けるようにと・・
  > 世界遺産のDVDもたまる一方なのですが・・
  すばらしい。貴重な財産です。一生かかっても見きれないかも知れないけれど。
  
  ふれあい街歩きの跡を歩く旅行も面白いと思いますよ。
  ナレーションとは違った発見があるかもしれません。
  
  では、また。
  
  真@tokyo
  

• コクリコさん 2010/08/27 12:55:30

  本当のふれあい街歩きでしたね!

  真@tokyoさん、お久しぶりです。
  
  パリに行ってらしたのですね。
  私はフランスから帰って来てすぐにこの『世界ふれあい街歩き』見ました。
  帰ってきたばかりだったので、わーっこの道歩いた!このパッサージュ歩いた!と興奮しながら見たものでした。
  真@tokyoさんが訪ねた花屋さん、覚えていますよ。
  旅行記の写真にあるテレビの場面も覚えています。
  でもまさか真@tokyoさんが実際に花屋の店主に会いにいかれるとは!
  真@tokyoさんの好奇心と行動力に驚きました。
  若さの秘訣ですね!
  私も本当に会えるのかしら・・・とワクワクしながら読ませていただきました。
  あのベランダからパッサージュ見下ろしたいなぁ〜と思っていたのですが、真@tokyoさんは見ることができたのですね。
  テレビにでていた猫もいましたか?
  
  それにしても花屋の店主に会えるまでのパリの人々とのやりとり、これこそ本当のふれあい街歩きですね。
  こんな旅行記なかなかないですよ。
  楽しませていただきました。
  
  そうそう、ジュフロワパッサージュにあるグレバン蝋人形館に行ってきました。フランスミーハーの私には凄く面白かったです♪
  
  それではまた。

  真@tokyoさん からの返信 2010/08/27 23:47:39

  RE: 本当のふれあい街歩きでしたね!

  コクリコさん
  こんにちは
  訪問、そして１票ありがとうございます。
  
  放送の後、２週間で出発の予定でしたが火山噴火で欠航となり再チャレンジしました。予定の翌日に運行再開ですから人生は皮肉なものです。
  
  あの地味なパサージュも花屋さんも知ってましたか。それは驚きです。ガイドブックに出るようなところではないがさすがです。
  
  毎回ふれあい街歩きをしています。片言でも現地の人と交流が出来ると楽しいですね。自然に日本語が出てしまい相手は面食らいます。迷惑だろうが・・・　商店のおカミさんや店員の写真を撮り次回に届けます。これでスタートです。その代わりおかずは毎回その店になります。味はどうでも良くなります。
  
  本当はもう１回ドタキャンされました。その時は店主がいて申し訳ない、別用が有りということで時間をずらしました。
  また、自宅の前で帰宅してきた息子さんにも会いました。メールは倅に送ってくれや　てなことになりました。
  
  蝋人形館のこと、すっかり忘れてしまい帰国後歩悔しがりました。
  行かれたのですか。
  
  こちらは良い年齢（多分4travelランキング、トップ10に入りそう）をしてミーハーです。又情報お願いします。
  
  

• oneonekukikoさん 2010/08/23 22:26:03

  やりましたね

  真@tokyoさん
  お久しぶりです。
  
  行動力に脱帽。
  パリ市内の建築物を
  を自転車で巡る旅と思ってましたら
  こんなところにも出没。
  
  好奇心と行動力に脱帽。
  
  一緒に後ろから付いていった気分で
  ドキドキしました。
  
  oneonekukiko

  真@tokyoさん からの返信 2010/08/23 23:44:46

  RE: やりましたね

  oneonekukikoさん
  
  書き込み、そして一票ありがとうございます。
  
  あの番組は4月のある日、偶然TVをつけたらばやっていました。これはシメタと撮ったのですが、例のの火山噴火で出発が一ヶ月延びてしまい気分もそがれましたが、現地に行けば気分が復活し何度も通いました。本当はもう一度振られています。会えたのですが時間が少ししかないということでずらしました。自分でもあきらめずに良く通ったと思います。
  まあ、わずかな体力と好奇心だけで旅しているようなものです。
  
  建物のことはこれから順にアップします。
  
  ではおやすみなさい。