山神神社（小田原入生田）

2009/04 - 2009/04

　小田原市入生田にある山神神社（さんしんじんじゃ）は大山祇命と木花咲耶姫命を祭神とし、林業や石切の仕事をする人たちが祀ったものという。長い石段を登った境内は鬱蒼たる照葉樹に覆われて薄暗い。その中に聳え立っている大きなイチョウの木が見事だ。本殿は銅屋根であり、石祠は幾つかある。中には軽石流堆積物でできた溶結凝灰岩の祠もあり、ヤマトハクチョウゴケが見られる。拝殿の右にある鳥居の奥にある石の祠は、江戸時代早川の流れが変化してなくなった後河原村の鎮守が移されてきたものという。また、境内に顔を出している溶結凝灰岩を観察することができる。 　
（表紙写真は山神神社本殿）

エリア 小田原(神奈川)

石の祠は旧後河原村の鎮守。

境内の石祠や社が建っている。