JICモスクワ通信Vol.5　日ロ間旅行の活性化へ

2007/03 - 2007/03

　いよいよロシアにも、日本にも春がきました。「インツアーマーケット」という旅行業見本市にいらした日本のさまざまな会社の方に、「モスクワは例年になく暖かいですが、日本は今何度ぐらいですか」と聞くと、「あ、同じぐらいだよ！」という答えばかり。

　インツアーマーケットは、3月18日から21日まで行われました。モスクワ市とモスクワ州の境である大環状線のそば、将来モスクワ州役所の新しい高層ビルができる辺りに位置する、「クロクス・エキスポ」という博覧会場にて、世界の国々への旅行を広告する会社が、ロシアからの観光客を集めました。「日本の日」と名づけられた18日には、国土交通省の代表団とロシア旅行省の代表団との樽酒の鏡割りの後、振るまい酒があり、モスクワ音楽院付属「和音」という邦楽団が尺八、琴などを演奏して、その後も茶道の説明などがありました。

エリア モスクワ(ロシア)

　JIC旅行センターも他の日本の会社と一緒に日本ブースでプレートをかかげ、日本旅行プログラムを提案し、ロシア旅行代理店と名刺交換などを行いました。また18日には「日露観光交流促進協議会」が主催され、JICの社長伏田が日露観光交流の拡大に向けた課題、たとえば、モスクワおよびペテルブルグでのホテル不足とホテル価格の高騰の問題、空港?市内の交通インフラの整備を促進の必要性、鉄道の主要ターミナル駅と地下鉄の各駅への英語の案内表記設置の必要性などについて述べました。

　この「インツアーマーケット」とは、現在、より大き
な国際旅行業見本市として成長しつつあります。より深くお互いの国のこと、問題解決の意見交換を行う事も出来る場になり、その結果として、両国間の観光客が増加できたら嬉しいことですね。