2010/06/08 - 2010/06/08
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行き当たりばったりさん
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誰かが何かの媒体で
「日本で旅行者を集めるには
・海
・情緒ある温泉街
・世界遺産
があるといい」
と言ってました。
わが町埼玉県はその要素をすべて満たしていない全国で唯一の県と言う不名誉な地域です。
そんな不名誉な称号を外すことができる(かもしれない)施設が近所の足元地下数十メートルのところにあるとは…
噂には聞いていたが、ものすごい施設だった。
埼玉にもついに世界遺産が生まれるかもしれないぞ。
「世界最大規模の地下神殿」
フレーズとしてはバッチリでしょう。
それに伴い、逸話とか伝説を作って(でっちあげて?)
今からあちこちに”地下神殿を世界遺産に”みたいなのぼり立てて、ガンガンアピールしていこうではないか。
もう今から「地下神殿饅頭」とか、
「地下神殿音頭」とか、
「地下神殿体操」なんて作って(古くさっ!)…
市長、知事に頑張ってもらって…
ねっ!
さて、
現場は自宅からクルマで15分ちょっと、町はずれの川沿い。
はっきり言ってこれを旅行記とするのはどうかという批判があるかもしれない。
出不精(デブ症?)のオイラにとってはれっきとした旅行記でありまして…
しばしお付き合いください。
首都圏外郭放水路URL
http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/project/g-cans/frame_index.html
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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-
我が家からクルマで15分ちょっと
埼玉県側の江戸川沿い
地元の人しか通らないような生活道路を抜け、土手に出たらすぐに見えてくる。 -
正確には
「国土交通省首都圏外郭放水路 庄和排水機場」
というところです。
春日部市と合併してから、行政上の「庄和」という地域は無くなっているんだけど、ここではまだ残っています。 -
見学会開催の日は一日3回、今回は13時からの組みで参加。
まず、服装の確認をされ(動きやすい恰好、運動靴の着用)の確認をされた後、誓約書に署名する。
「見学用の施設じゃない」
「見学会で起きた事故に関しての責任は参加者本人に由来するもの」
等の内容。
その後、開始時刻まで自由行動 -
そのあと参加証を首からぶら下げる
-
担当者が施設の概要についての説明を始める。
国の施設はこういう模型の展示が多いよな…
それがまた精密なこと…
いったいいくらかかってるんだろ… -
この後、この「調圧水槽」を見学します。
担当者は担当者だけに”淡々と”施設の説明を進めていきます(オヤジギャグはいらん!)。 -
ビデオを上映して説明したり…
-
パネルで説明したり…
う????ん
そろそろ飽きた…
こんな感じで20分くらいが過ぎてゆく…
参加者の中からは
「早く地下神殿を見せろ!」
という空気が漂いだす…
しかし相手はそれを知ってか知らずか… -
さて今度は施設外の説明で屋上へ
担当者は一生懸命いろいろ説明していたが、オイラの中では話半分(爆)
担当者は
「川の向こうは千葉県
ここは埼玉上田軍と千葉森健軍の軍事境界線。
この施設の中には巨大スピーカーが備えられ、相手の悪口を大音量で叫ぶらしい。
「おまえの母ちゃんで?べ?そ?」
とか…
もし森健軍が剣道の恰好で攻めてきたら、ここから放水して軍勢を追い払う。
ここはそんなにらみ合いの場…」
って言ってたような…
んなわけねーだろ! -
掘削機の先端が時計の盤になっていた。
西伊豆土肥の花時計ならず、春日部のドリル時計…
なんか華やかなイメージないんですけど、機械ものフェチにとっては萌えアイテム。 -
こっちは埼玉上田国の領土
はるか遠くに2002年ボールを蹴りながら国際会議が行われたスタジアムが見える。
もういいだろ! -
このグラウンドの中から地下神殿が発掘された。
-
神殿の上は結構広い。
-
ついに我々は忘れ去られた地下神殿の正体を目の当たりにする!
チャチャチャチャッ、チャチャチャッ、チャ??ラ?? -
この階段の下は泉がわき出ている。
もしかして、古代人がここで宗教的な行事を行い、この泉の中にいけにえを捧げていたのか… -
そこはひんやりとそして湿り気のある空気に包まれ、わずかに水の流れる音だけがしていた。
我々探検隊はこの巨大さに圧倒される。
いったいいつ、誰が、何のために作ったのか… -
何のためって…。
そりゃ治水のためです。 -
ここは世界最大の暗渠(あんきょ)で、写真ではわかりにくいと思いますが、1本の柱の高さが20メートルは軽くあります。
-
人間と大きさ比較してください。
-
隊員たちは、ただただアゼン、ボーゼン
-
この奥はまだ調査が進んでいないのか、立ち入りが厳重に禁じられていた。
-
所々地下水が染み出している
-
なんと鍾乳石まで!
ここまでできるのに一体何年かかるんだ。 -
あっという間に時間切れとなってしまい、地上に上がることとなった。
ここのオペレーションルームは戦隊モノの指令基地として使われ区ことが多く、出演者のサインが連なっていた。 -
CM撮影や
-
テレビの取材や
-
あ ま た つ
もやって来た。 -
掘った時の地層の様子だそうだ。
地層タワーになっていた。 -
5300年前は海の底だったようだ。
-
見学会が終わって近所を散策
-
千葉森健軍への放水攻撃の出口。
今は休戦中で稼働していない。 -
トンネル掘削の様子を模型にしたもの。
ほんっとに模型好きですね。
ちょっと疲れたけど、いい汗かいた感じかな。
ちなみに、神殿内はケータイの電波は届きません。
(2022年8月追記)
この訪問から10年以上経過しましたが、なかなか好評で、今ではオイラの地元春日部駅からここに行くバスが運行され、施設見学も旅行会社経由でないと申し込めないほどの人気らしく、だんだん観光地化してきた。
我が家の近くを流れる川にもこの地下神殿に通じるトンネルが掘られていて、3年前の台風でその川が氾濫直前まで水位が来ていたのですが、そのトンネルが開いていたので、氾濫はせずにすんだ。
でもいまだに謎なのは、
なぜ国は春日部にこのような巨大施設を作ったのか…。
近隣住民にとってはありがたい話ですけど…。
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