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最近、手漉き和紙の手触りが好きになり、写真を和紙にプリントしています。<br />量販店で売っている機械漉きの和紙タイプも種類が増えて来ていますが、やはり手漉きのものとは、異なります。<br />そこで、全国にある手漉き和紙職人を訪問してみることにしました。<br />黒谷和紙は、平家の落武者が子孫へ残す技術として始めたとも言われています。江戸時代には、旗本領になり、紙会所が設けられ、京呉服に使用する紙が多く作られていました。明治以後、養蚕が盛んになり、紙の種類も多くなりましたが、洋紙へと変化したため、需要が減ってしまいましたが、伝統的な古法の手漉きを保持してきました。京都府の無形文化財に指定されています。<br /><br />7月1日に黒谷和紙協同組合を訪ねました。楮100%の手漉き和紙を購入しました。東京の日本橋にある小津和紙で、この黒谷和紙の6匁、7匁、9匁の生抄紙を購入しましたが、この日は、たくさんある和紙の風合いを見ながら、未晒しの8匁など数枚を購入しました。

手漉き和紙職人訪問(1)京都府綾部黒谷 黒谷和紙 Kurotani, Kyoto

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2010/05/17 - 2010/07/01

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belledune

belleduneさん

最近、手漉き和紙の手触りが好きになり、写真を和紙にプリントしています。
量販店で売っている機械漉きの和紙タイプも種類が増えて来ていますが、やはり手漉きのものとは、異なります。
そこで、全国にある手漉き和紙職人を訪問してみることにしました。
黒谷和紙は、平家の落武者が子孫へ残す技術として始めたとも言われています。江戸時代には、旗本領になり、紙会所が設けられ、京呉服に使用する紙が多く作られていました。明治以後、養蚕が盛んになり、紙の種類も多くなりましたが、洋紙へと変化したため、需要が減ってしまいましたが、伝統的な古法の手漉きを保持してきました。京都府の無形文化財に指定されています。

7月1日に黒谷和紙協同組合を訪ねました。楮100%の手漉き和紙を購入しました。東京の日本橋にある小津和紙で、この黒谷和紙の6匁、7匁、9匁の生抄紙を購入しましたが、この日は、たくさんある和紙の風合いを見ながら、未晒しの8匁など数枚を購入しました。

交通手段
自家用車

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  • 自動車のナビで、黒谷町と入れたのですが、中心部でナビが終了してしまいました。近くにあった総合運動場の広場に藤棚があったので、まずお昼御飯にしました。

    自動車のナビで、黒谷町と入れたのですが、中心部でナビが終了してしまいました。近くにあった総合運動場の広場に藤棚があったので、まずお昼御飯にしました。

  • 躑躅も盛りです。

    躑躅も盛りです。

  • 円形の藤棚の真ん中に、京都国体の時のマスコット像がありました。<br />こんなところにも、お金を使っているんですね!

    円形の藤棚の真ん中に、京都国体の時のマスコット像がありました。
    こんなところにも、お金を使っているんですね!

  • もう一度国道に戻って来て、訊きましたが、どうも最初に行ったところを反対方向に走ったらしいのです。<br />で、ここ戸倉名畑町にある黒谷和紙工芸の里を訪ねることにしました。

    もう一度国道に戻って来て、訊きましたが、どうも最初に行ったところを反対方向に走ったらしいのです。
    で、ここ戸倉名畑町にある黒谷和紙工芸の里を訪ねることにしました。

  • ここもネットで調べたのですが、今は週日はあまり人が来ないので、閉館にしているそうです。でも、知らなかった私たちは、入れてくれました。写真の彼は、ここに併設された研修センターで2年間手漉きを学んで、この4月から封筒用の和紙を漉いているそうです。<br />丁度、その最中だったらしく、見学させて貰いました。

    ここもネットで調べたのですが、今は週日はあまり人が来ないので、閉館にしているそうです。でも、知らなかった私たちは、入れてくれました。写真の彼は、ここに併設された研修センターで2年間手漉きを学んで、この4月から封筒用の和紙を漉いているそうです。
    丁度、その最中だったらしく、見学させて貰いました。

  • とろろあおいが入っています。布で濾して、下のバケツに溜まったものを濾槽に入れます。

    とろろあおいが入っています。布で濾して、下のバケツに溜まったものを濾槽に入れます。

  • とろろあおいを入れて、良く混ぜています。

    とろろあおいを入れて、良く混ぜています。

  • その後、簀桁で紙料液を汲み込んで、揺すります。

    その後、簀桁で紙料液を汲み込んで、揺すります。

  • 簡単そうに見えて、難しい。<br />やはり職人になるには相当時間が掛かるのでしょうね。

    簡単そうに見えて、難しい。
    やはり職人になるには相当時間が掛かるのでしょうね。

  • 気になるゴミを取ります。

    気になるゴミを取ります。

  • 同じ厚さにするのも、経験で分かってくるのだと思います。

    同じ厚さにするのも、経験で分かってくるのだと思います。

  • 桁から簀を外して、こうやって重ねていきます。

    桁から簀を外して、こうやって重ねていきます。

  • 廃校の小学校舎を使用しているので、やはり夜は暗くて、怖いそうです。<br />展示してある教室を覗いてみました。

    廃校の小学校舎を使用しているので、やはり夜は暗くて、怖いそうです。
    展示してある教室を覗いてみました。

  • 楮、三椏、雁皮の皮を叩解するのに使用します。

    楮、三椏、雁皮の皮を叩解するのに使用します。

  • 明治中期から使われたビーター。<br />煮て、水洗いした楮を叩解する行程に使用したそうです。

    明治中期から使われたビーター。
    煮て、水洗いした楮を叩解する行程に使用したそうです。

  • 馬鍬(まんか)

    馬鍬(まんか)

  • 月曜日だったので、近くにあった温泉もお休みでした。そこで、そこから光明寺の二王門という標識を見つけ、行ってみました。車を停めて上って行きます。

    月曜日だったので、近くにあった温泉もお休みでした。そこで、そこから光明寺の二王門という標識を見つけ、行ってみました。車を停めて上って行きます。

  • 2度目に福井から黒谷へ周った時に、初めて行くことが出来た黒谷和紙共同組合です。<br />直に手漉き和紙を触って、好みのものを購入しました。東京の小津和紙でもここの紙が購入できますが、やはり産地だけに豊富な紙揃いでした。

    2度目に福井から黒谷へ周った時に、初めて行くことが出来た黒谷和紙共同組合です。
    直に手漉き和紙を触って、好みのものを購入しました。東京の小津和紙でもここの紙が購入できますが、やはり産地だけに豊富な紙揃いでした。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ツーリスト今中さん 2011/02/10 01:52:11
    素敵な旅をありがとうございます(^◇^)
    和紙、いいですよね
    写真を和紙にプリントですか!?!?!
    どんな感じになるのかしら?
    試してみようかと思います
    押し花をやっているので背景に和紙を使うことが多くそちらでもいろいろな和紙との出遭いがありました

    五月の爽やかな風を感じながら興味深く拝見しました(^◇^)

    belledune

    belleduneさん からの返信 2011/02/11 16:49:19
    RE: 素敵な旅をありがとうございます(^◇^)
    ツーリスト今中さん、投票していただいてありがとうございます。
    和紙は奥が深くて、面白いです。
    越前和紙が今のところ一番のお気に入りです。随分色んな産地を廻りましたが、手間が掛かるので、価格も割高になり、そんなに多くの人が買わないので、徐々に減って来ています。しかし、最近では、産地の若い人達が和紙を使って、ランプ等の照明器具を作ってネットで販売も手掛けています。ごく一部のプロの写真家(外国人も含めて)が職人からじかに大判の手漉き和紙を購入しています。
    和紙は、印画紙に比べて、柔らかい、温かみのある雰囲気が出せるので好きです。写真によって色々と和紙の種類を選んでプリントするのは、楽しいです。ちょっとお金は掛かりますが。
    初めてプリントされるのであれば、市販の和紙が量販店などでも手に入りますから、先ずA4サイズでプリントしてみては如何ですか。手漉きはプリンターが目詰まりしやすいので、まめにクリーニングしなければいけません。今は、機械漉きの和紙も種類が多いですから、面白い作品が出来上がると思います。
    私は、ネットで「全国手漉き和紙連合会」を見て、直接訪ねて行きました。
  • ちゅんちゅんさん 2010/07/14 22:41:08
    とても興味深いです。
    belleduneさん、こんにはぁ〜。

    前回はちゅんちゅんの旅行記の方に遊びに来てくださって、またコメントも書いていただいてありがとうございます。

    でも、ちゅんちゅんの書き方が悪くて、belleduneさんに不快な思いをさせてしまったのではないかと不安でいます。
    もし、不快な思いをさせてしまっていたらすみませんでした。

    『紙〜和紙』をテーマにした旅行記を見るのは初めてだったので、とても興味深く旅行記を拝見させていただきました。
    私も幼少の頃、1度だけ手漉きで葉書を作った思い出があります。
    あの和紙の肌触りが忘れられず、今も大切にその葉書を取ってあるんです(笑)

    和紙って温かみがあっていいですよね。

    こうして職人さんの傍で、作業を見られるなんて貴重な体験だと思い、とても羨ましいです(>_<)

    この旅行記には続きがあるのようなので、そちらもぜひ拝見してもよろしいですか?これから、ちょくちょくbelleduneさんのところにお邪魔してしまうと思いますが、どうぞ許してください。

    ではでは!!

    belledune

    belleduneさん からの返信 2010/07/16 11:46:01
    RE: とても興味深いです。
    ちゅんちゅんさん、相変わらず蒸し暑いですね。これからもっと暑い夏本番、もう既に夏バテ気味です。

    > ちゅんちゅんの書き方が悪くて、belleduneさんに不快な思いをさせてしまったのではないかと不安でいます。
    不快とは感じませんでしたので、大丈夫です。

    > 『紙〜和紙』をテーマにした旅行記を見るのは初めてだったので、とても興味深く旅行記を拝見させていただきました。
    見てくださって、ありがとうございます。
    外国にも手漉き紙はあるのですが、和紙とは原料が異なるので、紙の繊維の長さの点では和紙の質は世界一だと思います。
    使用目的によって、使う和紙も異なって来ますが、写真用には、今まで使った越前和紙の奉書が気に入っています。肌理の細かさや塵を十分に取り除いているので、とても綺麗な仕上がりになります。
    モノクロでは、未晒しのものも生成りで面白いです。
    家庭で使うインクジェットのプリンター用に、A4、A3サイズの和紙がネットでも手に入りますので、日本に帰国されたら、一度試してみてください。

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