天川村と洞川温泉

2010/05/22 - 2010/05/23

15年前に行った時、天川村へと続く道は対向車を避けるスペースもないほどの過酷な狭い道でした。現在309号線やトンネルが整備され、京都からもスムーズに行くことができるようになったということで、15年ぶりにリベンジしました！想像以上に早く着くことができました。それではどうぞ。

エリア 洞川温泉・大峰山・天川(奈良)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

天川村へ続く、国道309号線のトンネルを2つ越えたところにある丹生川上神社下社。丹生川の川上に雨水の神を祀ったと伝られています。現在、鳥居は工事中でした。この辺りの集落の道幅が狭くなる以外は国道309号線は2車線の普通の道です。

国道309号線、吉野下市口から約20kmで村の入り口、天川村川合に。村唯一の信号を右折して栃尾観音堂に向かいます。写真は途中の九尾ダムのダム湖です。

天川村川合から約7km、新緑の川沿いを走って栃尾観音堂到着。

栃尾観音堂は、むかし円空が栃尾の集落の小さな祠にこもって彫ったといわれる円空仏4体が安置されています。

栃尾観音堂を後にして、途中スルーした天河大辨財天社へ。「パワースポット」としても知られています。前日、寝違えた肩の痛みが！！！なんと！！！驚いたことに！！！パワー！！！治りませんでした・・。で、天河弁財天から車で1分の村営天の川温泉センターへ。小さい日帰り温泉施設ですが、空いていたのでゆっくり浸かることができました。肩の痛みは現状維持です。

天川村川合から約6km、予定していた時間より早く洞川温泉に到着しました。大峯山の修行のシーズン（5月から9月）だったため、殆どの旅館は満室でした。唯一、1部屋空きのあった「さら徳旅館」に宿泊しました。

宿に荷物を預けて散策開始。宿から橋を渡ってすぐの龍泉寺。大峰山の修験者の山岳修行の出発点となっているところです。境内には竜の口から湧き出る清水をたたえた大峯山中第一の水行場があり、近畿三十六不動尊第三十一番の礼所でもあります。

龍泉寺は大峯山の開祖、役の行者によって草創された名刹で、全国修験道の根本道場として必ず訪れる霊場です。

龍泉寺の本堂下には、「なでて持ち上げると軽く、叩いて持ち上げると重くなる」なで石があります。パワースポットと温泉の効果もなく、依然肩の痛みはなくなりません・・。なので、今回はスルー。嫁は軽くなったと言ってました。

温泉街から手軽に行ける「面不動鍾乳洞」に到着。

面不動鍾乳洞にはモノレール（上り300円）でも行くことができます。手作り感たっぷりでスリリングなモノレールのような乗り物で急勾配を登っていきます。運転主のおじさんの話が長く、なかなか出発してくれないのでありました。

面不動鍾乳洞は標高878ｍにある天然記念物に指定されている全長170mの鍾乳洞です。洞内は摂氏8度に保たれていて、とても寒いです。

つららのように垂れ下がる鍾乳石やタケノコのように下から伸びる石筍（せきじゅん）が、見事な自然美を造り出しています。

面不動鍾乳洞の展望台からは、洞川温泉の街並みが一望できます。帰りは歩いて下山。

面不動鍾乳洞の入り口付近にある洞川八幡宮。役行者が大峯山での修行にあたり守護と祈誓成就のため祭祀したと伝えられており、それ以来洞川の氏神さまとして宮参りや厄年参りなど人々に親しまれているそうです。

夕食まで1時間あるので、宿から徒歩10分の村営洞川温泉センターへ。無味無臭のやわらかい単純温泉です。こちらも空いていて快適でした。

洞川温泉の名物（その１）
川魚（アメノウオ・アユ）の塩焼き。川魚な苦手なので味はわかりません。嫁はおいしいと言ってました。

洞川温泉の名物（その２）
温泉街を歩いていると陀羅尼助と書かれた看板が多く見られます。陀羅尼助とは、胃腸によく効く古くから修験者の秘薬とされた和漢薬で、二日酔い、下痢等などお腹の調子が悪い場合のすべてに効果がある万能薬だそうです。

宿泊した「さら徳旅館」は素朴な田舎の旅館といった感じで、宿の人も、朴とつながら親切で、広い部屋も用意してもらいとても満足した。

洞川温泉は、山間の温泉街のひなびた雰囲気の温泉街です。本来、女人禁制の行者が修行に入る際に拠点とした温泉街なので、見る限りで男だらけです。素朴な感じの「オッさん達の温泉街」、また来たいと思います。おわり。