2010/05/04 - 2010/05/04
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ぺこにゃんさん
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今年の桜の見納めは比叡山です。
標高848mの比叡山ではゴールデンウィークが八重桜の見頃となり,それに合わせて「萌桜会」という桜祭りが開かれます。
珍種も多く,今年の桜めぐりの締めとしては十分満足できました。
また比叡山といえば延暦寺。
厳かな雰囲気の中,諸堂をめぐってきました。
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比叡山といえば世界文化遺産に登録されている延暦寺です。
そしてその延暦寺の西塔でゴールデンウィーク期間中,桜祭り「萌桜会」が開かれます。
今年の桜めぐりの締めとして,世界文化遺産は言うことなし。
比叡山へ初登頂してきました。 -
比叡山の春は,京都の街よりも1ヶ月遅れでやってきます。
なので,5月はじめはシャクナゲや桜が咲き競い合います。 -
せっかく比叡山に来たので,やりたいことはやっておかないと。
『比叡山から琵琶湖を見渡してみたい!』
ガーデンミュージアム比叡の前から見渡してみると…
ガスで視界不良。どこが琵琶湖だかサッパリ。
ここで早くもリベンジを誓う。 -
『比叡山頂上を制覇する!』
比叡山は,滋賀県大津市と京都市左京区の県境に位置する大比叡(848.3m)と左京区に位置する四明岳(しめいがたけ,838m)の二峰から成る双耳峰の総称です。
最近知りました。
頂上への案内板らしきものはなく,標高が高そうなところを目指して歩くという原始的な方法で大比叡山頂に到着! -
山頂からの眺望は…全くなし!
360度木々に囲まれています。
ちなみにもう一方の四明岳のほうはというと,三角点もないらしいです。
ガーデンミュージアム比叡のあたりが「山頂」らしいです。 -
『世界文化遺産,比叡山延暦寺をめぐる!』
大比叡の頂上から山道を歩いて,ついにやってきました比叡山延暦寺。
最初にやってきたのは東塔エリアです。
写真の建物は右:阿弥陀堂,左:東塔です。 -
【東塔】
朱色が鮮やかな東塔は1980年再建。 -
【阿弥陀堂】
比叡山延暦寺開創1150年を記念して,1937年に建立されました。
こちらも比較的新しい建物です。 -
阿弥陀堂前に枝垂桜が咲いていました。
色褪せ,葉も出てきて終わりかけでしたが,それもまた良し。
阿弥陀堂をバックに撮影しました。 -
境内を移動していると,いたるところにシャクナゲが咲いていました。
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正直なところ,もっと殺伐としたイメージを持っていました。
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【戒壇院】
僧侶が大乗戒(規律)を受ける比叡山中で最も重要なお堂。 -
和様・唐様両様式を合わせ持つということで,印象に残る色彩をしていますね。
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【大講堂】
1964年に山麓坂本の讃仏堂を移築したものです。
本尊は大日如来で,その左右には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。 -
シャクナゲと共に。
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【開運の鐘】
延暦寺に着てからずっと聞こえていた鐘の音の正体が判明しました。
開運の鐘ということで,鐘を突くのに行列ができるほど賑わっていました。 -
鐘楼から階段を下っていくと,根本中堂へと続く場所へとでます。
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さらに階段を下っていくと,左手に大きな建物が見えてきました。
明らかに他とは違うのがわかります。 -
【根本中堂】
比叡山延暦寺の総本堂である国宝・根本中堂です。
御本尊は薬師如来で,宝前に1200年守り継がれた「不滅の法灯」があります。
堂内に入りましたが,厳粛たる雰囲気が漂っていました。 -
戦火により幾度も焼失しましたが,現在のお堂は徳川家光の命で寛永19年(1642)に竣工されたものです。
柱の剥げ落ちた様を見ていると,年代を感じます。 -
次は根本中堂の東側の勾配の急な階段を登って行きます。
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【文殊楼】
他の寺院でいうと山門にあたります。
名前の通り,文殊菩薩を安置しています。 -
文殊楼の前からは根本中堂を見下ろすことができます。
険しい階段を登ってきた人が見られるベストスポットですね。 -
引き返します。
途中,階段の手すりを撮影。
うねうねが面白かったので,つい。 -
西塔へと向かうため,再び阿弥陀堂へ。
バスで移動すると早いのですが,それは勿体ないですね。
この雰囲気をたっぷり味わっておかないと。 -
阿弥陀堂の奥に西塔へと続く道があります。
賑わっていた東塔の喧騒はなくなり,森の奥深くへと入って行きます。 -
長い階段を下った先にあるのが浄土院です。
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【浄土院】
伝教大師の御廟があります。
十二年籠山の僧が毎日,生身の大師に仕えるごとくに奉仕しているそうです。 -
庭は綺麗に整備されています。
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建物の裏に回ります。
これがおそらく御廟なのでしょう。 -
「傳教」の扁額。
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浄土院を出て先へと進みます。
浄土院前の石垣は赤錆びた色をしていました。 -
西塔エリアへとやってきました。
ここでは桜祭り「萌桜会」が行われています。 -
祭りといっても,テントが2〜3つあるだけ。
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場所も駐車場。
祭りというにはちょっと寂しい。 -
それでも桜は咲いています。
ここからは桜尽くしです。 -
「松月」
花は最初淡紅色で,次第に白色となります。 -
「松月」
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「松月」
このボリューム感がいいですね。 -
「松月」
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「有明」
淡紅色の花で,八重と一重が混じって咲く大島桜系の里桜。 -
「有明」
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「有明」
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「白雪」
花は白色の一重。 -
「白雪」
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「白雪」
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「白雪」
逆光で撮ってみました。 -
「一葉」
花芯から1本の葉化した雌しべがでるのでこの名があります。 -
「一葉」
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「一葉」
花は淡紅色で,満開時には白味がかるそうです。 -
「一葉」
緑をバックに撮影しました。 -
「一葉」
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「楊貴妃」
昔,奈良地方にあった桜。
つぼみは濃紅色ですが,開花時には淡紅色となります。
花色も優れ豊満なので,中国の楊貴妃を連想してその名が付きました。 -
「御衣黄」
花は黄緑色。
開花が進むにつれて花弁の中心に紅色の縦線が現われるそうです。 -
楊貴妃と御衣黄
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ミラーに映してみました。
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「関山」
濃紅色が際立つ「関山」。
東京荒川堤の桜として有名になった桜です。 -
「関山」
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駐車場をぐるりと一周して,合計7種類の桜を見つけました。
結構咲いているように見えますが,これでも7分咲き程度です。
普賢象桜はまだ咲いていなかったし。
このあと再び西塔の諸堂めぐりへと戻りました。 -
【にない堂】
左:阿弥陀如来を本尊とする常行堂
右:普賢菩薩を本尊とする法華堂
廊下によってつながっていますが,弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから,にない堂と呼ばれています。 -
二堂を結ぶ渡り廊下。
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【転法輪堂(釈迦堂)】
転法輪堂は西塔の中心のお堂です。
ご本尊の釈迦如来にちなんで釈迦堂とも呼ばれます。
この釈迦堂は延暦寺に現存する建築物中,最古のもので,もとは園城寺(三井寺)の金堂であったのを,秀吉が西塔に移築したものです。 -
鐘楼へと続く階段脇にも桜が咲いていました。
関山かな。 -
奥比叡ドライブウェイ沿いにも桜が植えられていたので,少しお邪魔しました。
が,ここで痛恨のバッテリー切れ(T_T)
仕方なく予備のコンパクトデジカメに変更です。 -
ここは3種類の桜が1本ずつありました。
右から鬱金,関山,東錦です。 -
「鬱金」
古くから知られた桜で,花は淡黄緑色のショウガ科のうこんの根の色に似ていることから,この名が付けられたそうです。
フォーカスが合わないので,写真がイマイチ。 -
最後に見つけたのは「兼六園菊桜」です。
開花前かな?
名前の通り,金沢兼六園にある有名な桜で,日本で花弁数の最も多い珍しい桜だそうです。
今年最後の桜めぐりは種類豊富で大満足でした。
延暦寺諸堂めぐりは桜に心奪われ,軽く見た程度。
次回はゆっくりと見てみたいです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- coroさん 2010/05/15 09:22:43
- おはようございます
- 延暦寺、良いですね。
以前、高野に住んでいた頃に、二度ほど登ったのを懐かしく思い出しました。
私の守り神「文殊菩薩」に会いに文殊楼に深々とお参りしたものです。
山のてっぺんに、よくもこれだけの建造物を建てたものだと感心していました。
春の延暦寺の桜も素晴らしいですね。
ムシムシと茹だるような次節になると比叡の山に行きたくなります。
べこにゃんさんの記事を見ると、どこでも訪れてみたくなってきます。
coro
- ぺこにゃんさん からの返信 2010/05/16 01:29:12
- RE: おはようございます
- coroさん,こんばんは。
> 延暦寺、良いですね。
> 以前、高野に住んでいた頃に、二度ほど登ったのを懐かしく思い出しました。
>
> 私の守り神「文殊菩薩」に会いに文殊楼に深々とお参りしたものです。
>
> 山のてっぺんに、よくもこれだけの建造物を建てたものだと感心していました。
今はケーブルカーやバスで楽に行けますが,
体力と気力があれば京都市内から歩いて登れる山ですよね。
延暦寺に限らず,「何故ここに建てる?」という寺社は結構ありますね。
昔の人の信仰の深さを思い知らされます。
> 春の延暦寺の桜も素晴らしいですね。
>
> ムシムシと茹だるような次節になると比叡の山に行きたくなります。
>
> べこにゃんさんの記事を見ると、どこでも訪れてみたくなってきます。
夏場なんかは京都独特の暑さから逃げることができるのでしょうね。
涼を求めて山登りというのもいいかもしれません。
また機会をみつけて行ってみたいものです。
ぺこにゃん
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