ボスニアヘルツェゴビナ①モスタル 石橋より堅く

2007/09/22 - 2007/09/28

クロアチア最終日は雨模様。終日カフェで雨宿りもなぁ、とふと思いついたのが日帰りボスニアヘルツェゴビナでした。

何の気なしに訪ねた隣国で触れた、戦争の悲しさ虚しさ、そして
石橋よりも堅い夫婦愛。

エリア モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 2.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: クロアチア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

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モスタルに在る世界遺産の石橋を見に行こう！程度の軽い思いつきで

少々頼りない位ちっちゃな車で出発！

パスポートをガイドさんに預けて乗客は下車する事なくほんの数分で国境通過

誇らしげに星が並ぶボスニアヘルツェゴビナ国旗

ユーゴスラビアからの独立後に作られたこの新しい国旗は長野五輪で初めて自由の風にはためいた

車内で隣り合わせた老夫婦

ずっと寄り添い合って一緒に風景を眺めて一緒にうたた寝して

肩を寄せて眠る間もずっと手を握ったまま

国境を超えると華やかなクロアチアの風景と一転

ゴツゴツした灰色の石積みの街並み

ガードレールも途端に錆びついて

モスタルで車を降りると目の前のアパートに所々剥がれ落ちたような斑模様

…模様ではない

家並みの至る所に銃痕

独立時の内戦で街中が蜂の巣のように

絶句

「ニュースで見た遠い国の戦争」の跡が目の前に

モスクのミナレットからお祈りを呼び掛けるアザンが

石橋の東側に広がるのはムスリムの街で西側はクリスチャンの街

時間によってはアザンに教会の鐘が融けたり

トルコの家

庭のリンゴの木は日本人が植樹したとかしてないとか

無数の墓石を覆う大樹の幹にも銃弾の跡

見えてきた　世界遺産の石橋スタリモスト

紛争で崩れ落ちた後ふたたびムスリムとクリスチャンの街を結ぶ架け橋に

DON'T FORGET

唯一無二のアーチ

街の名物　飛び込み屋
観光客からチップを募りそこそこ貯まればいざ川へ

相当な高さ
石橋から望むネレトヴァ川

満足行くチップが集まらなかったらしく飛び込み延期

街の辿った歴史を想いつつ橋に立つ

帰りの車内でもやっぱり手を繋いでウトウトする御夫婦

英国にいる長男が僕と同い年だそうで

「奥さん、いるの？」と聞かれたからこっそり撮ったこの画像を見せ「こんな風に手を重ねて年も重ねていける奥さんを探してます」と伝えたら大笑いのお二人から優しく抱き締められた

ぶらり出かけた日帰り旅行

学び感じて触れて想って　
最後は暖かなハグで中欧旅行おしまい