鎌倉旧華頂宮邸

2008/03 - 2008/12

　鎌倉報国寺の奥にある旧華頂宮邸は閉まっていることが多かったが庭は公開されるようになった。たまにドラマでお屋敷として登場することがある。この建物は、昭和4年の春に華頂博信侯爵邸として建てられ、平成8年5月に鎌倉市が取得した。市の所有ではあるが、施設の維持・修繕のため、寄附金を募集している。平成18年10月には国の登録有形文化財（建造物）に指定され、市の景観重要建築物（指定第29号）（平成18年（2006年））にもなっている。また、「日本の歴史公園100選」にも選ばれているそうだ。「日本の歴史公園100選」は聞かない名だが、2006年10月には城や城趾を中心とした112の公園が選定されたが、翌2007年2月には138の公園が追加選定されている。このため、「日本の歴史公園100選」に選定された公園の総数は250にものぼり、100をはるかに越えたその数の多さが胡散臭い印象を受ける。16進法でもないとこの数（16^2=256）にはならない。日本人には受け入れられない銘々であり、このままでは浸透しないだろう。
　道路側のコンクリート板の塀の安普請にはびっくりしたが、中の庭はかなり広くて素敵なものだ。日本の歴史公園ベスト300に入るかどうかは確証がないが、鎌倉の庭園ベスト100には入るかも知れない。しかし、建物は鎌倉の洋館（洋風建築）ではベスト3に入るとされている。建物の中は公開されていなかったので見られなかったが、鎌倉文学館（旧前田家別荘）のように柱は洋材を用いたものであろうか。柱には彫刻はあるだろうか。年に何度かは公開しているようだから次の機会にはぜひ中を見たいものだ。
（表紙写真は庭から見た旧華頂宮邸）

エリア 鎌倉(神奈川)

正門から見た旧華頂宮邸。

旧華頂宮邸の玄関（エントランス）。

旧華頂宮邸・平屋のサービス棟(使用人室)。

庭から見た旧華頂宮邸。

庭と旧華頂宮邸。

芝生の庭。散策路の真ん中にバラが。

庭から見た旧華頂宮邸。手前の庇部分は食堂（ダイニングルーム）

横から見た旧華頂宮邸。池に面して円弧のテラスが突き出している。

庭東側のもみじ。

庭への出入り口。

玄関（エントランス）横にある平屋のサービス棟(使用人室)。

無粋なコンクリートの板塀。

正門から見た旧華頂宮邸。