桜花繚乱・墨堤

2010/04/04 - 2010/04/04

向島墨堤の桜は定番中の定番です。
何しろ飛鳥山とともに江戸時代からの庶民の花見スポットで、「春のうららの隅田川♪」の舞台です。

隅田川を挟んで墨田区側の向島、台東区側の花川戸で競い合うように「桜まつり」、「花まつり」が行われています。
どちらも粋な花見が楽しめました。

うららかな陽気とは程遠い空模様でしたが、桜は満開、人も満開でした。

エリア 浅草(東京)

朝のうちならそんなに混んでないだろう、と思って浅草に降り立つと吾妻橋は大混雑。
ははぁ、皆さん、桜だけでなくスカイツリーがお目当てみたいです。
アサヒビールと墨田区役所の間に見えるポイントですから。

その墨田区役所の前には勝海舟の像。
今年は「龍馬伝」のおかげで見に来る人も結構いるようです。
桜を背にして太平洋を指さしていますが、この銅像は何となく安っぽい気がしてます。(^^;

墨田区側は「さくらまつり」会場となってます。
そうそう、花のお江戸の桜はここが本場です。

堤に上がれば目の前は隅田川で、水上バスがゆったりと航行中。
おや、あの船は「竜馬」じゃないですか！

天気が良くないのに墨堤は花見客でいっぱい。
花見の名所ですから盛り上がって良いのですが、午前中からこれだと午後は歩けないかも。

ここは昔からこんな雰囲気でした。
明治時代の絵はがきを見ても、今と少しも変わってません。

同じ構図で現代の花見風景を撮ってみました。
違いは、人の数と提灯がアクセントになっているくらいかな。

人混みを避けて隅田公園に入って行けば、花見の宴が始まっています。
これも多分昔から変わらない光景でしょう。
違いはブルーシートかな？(^^;

染井吉野だけでなく八重紅枝垂も咲き始めています。
うーん、スカイツリーが近すぎて、来年はファインダーに入りきらないと思います。
今年だけのショット。

公園の奥には牛島神社。境内は意外と空いてました。
今日に限っては神様より桜でしょうかね？

再び堤に戻り、言問橋を越えると少しは歩きやすいです。
良い枝振りの桜が連なっています。

せっかく満開の日曜日というのに残念な天候。
春霞っぽく撮りましたが、実際は歩いてないと肌寒いです。

吾妻橋から桜橋まで来て対岸に渡るというコース。
桜橋ができる前は白鬚橋折り返しでした。
天気が良ければその方がお薦めです。

天気のせいでテンションがなかなか上がりませんでしたが、桜を見ているうちに徐々に上昇してきます。
周りの人たちも同じようで、皆さん混雑を気にする様子もなくニコニコ。

隅田川に架かる橋で唯一の歩行者専用の桜橋。
餌が目当てなのか、ユリカモメも橋の周りを飛び回っています。

橋の上から下流を眺めるとこんな風景。
両岸の桜がずっと続いています。

『ながめを何にたとふべき♪』・・・ですね。

『のぼりくだりの舟人が
　櫂の滴も花と散る♪』

と言っても、現代の舟人はこれか？(^^;

向島の桜並木を橋の上から。
今は堤の下に遊歩道も整備されて、一層眺めはよくなりました。
どこからか三味線の音色が聞こえてきます。

桜橋を渡って、台東区側は完璧なお祭りムード。
「桜橋花まつり」のステージでは連獅子太鼓を演奏中でした。

ちゃんと神輿もあがるのは三社様のお膝元。
駒札は「花祭り」となってますが、花川戸の町内神輿でしょう。

狭いところで担ぎ回るので、なかなか桜をバックに正面から神輿を撮るのは難しいです。
とりあえずこんなものでご容赦。(^^;

さすが浅草。花見と言えどもお祭りにしちゃいました。
季節はずれの阿波踊りまで登場します。
何でもありで楽しい！

台東区側の隅田公園は上野に劣らない花見スポット。
朝っぱらからお酒の香りが充満しています。

陸上だけでなく、川面から両岸の桜を見られる水上バスはどれも満員です。
川下から乗って浅草にアプローチするのも良いかも知れませんね。

今年から桜と一緒にスカイツリーも眺められますし。
今日は寒いので船はパスです。

向島に負けないほどの人、人、人。
そろそろ撤収しましょうか。雨になりそうだし・・・。

台東区側からの方が川越しのスカイツリーなのでファインダーに収まりやすいです。
それでも完成したら倍の高さなので無理かなぁ。

吾妻橋まで戻らず、花見会場を離れて浅草寺へ。
本堂は工事中なのでさらりとお詣り。
最後は仲見世ですが、造りものの桜だけでなく伝法院の桜も見事でした。
ということで、伝統の花見スポットを満喫しました。