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ピーター・ダイヤモンド警視と歩くバース・ガイドブック

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    旅行時期 2005/06/- - 2005/07/- (2010/03/25投稿

    ピーター・ラヴゼイの探偵小説の連作、ピーター・ダイヤモンド警視を主役としたシリーズは、若干の例外を除いてバースが主な舞台となっています。
    ハゲ、デブ、ガサツとオヤジの三悪を完全装備し、権威を嫌い、心は熱く、子供に優しく頭脳明晰なダイヤモンド警視。そのさまざまな事件の舞台となった場所を歩く、
    「ダイヤモンド警視ツアー」(参加者一名、つまりワタクシ)の記録です。

    写真 14枚

    交通手段 : 
    • 航空会社 :  JAL
    • 現地移動 :  鉄道 / 高速・路線バス
    エリア:
    イギリス > イングランド > バース
    エリアの満足度:
    評価なし
    • 二千年の歴史を持つバースは、ローマ時代とジョージ王朝時代を除くすべての時代を無視することにしている。

      ピーター・ラヴゼイ『最後の刑事』山本やよい訳、ハヤカワ書房

    • エイヴォン・アンド・サマセット警察署
      D警視が勤務する警察署は、駅から中心街に向かうマンヴァース・ストリートの右手にあり、町を訪れた人はまず間違いなくその前を通っている筈。「バースで一番醜い建物」とあるが、それはジョージアンで統一されたお洒落なバースにあるからであって、最近の日本の建築家によるけったいな建物よりは千倍くらいマシだと思います。

    • パルティニー橋のコーヒー・ハウス
       中世では珍しくなかった、両側が店舗になっている橋。現在まで残っているふたつの橋のうちひとつがこのパルティニー橋。西端にあるコーヒーハウス、「デイヴィッド」はジャックマン教授のお気に入りの店。左端の少し大きめの窓が問題のコーヒーハウスに当たる。

    •  実際に行ってみて少々がっかりしたことに、ここは居心地が良いティールームではなく、テイクアウェイ(お持ち帰り)主体の粗末な店だった。ミケランジェロのダヴィデ像の写真も見当たらなかった。
       珍しく空席があったので、ここでお茶を飲んでみた。店内は狭く、持ち帰り客の為にドアが開け放ってあるので騒々しく落ち着かない。それでも窓の外に目を向けると、確かに川の堰が良く見える。「最後の刑事」の事実上の主役ジャックマンはここから、水遊びの少年が川に落ちるのを目撃した訳だ。


      もっとも人気がある席からは川の流れを楽しむことができる。橋の下を滔々と流れる水は、三段になったU字形の白い堰を通って下流に向かう。しかしながら、その優美なカーブの陰に死の罠が隠されている。何千ガロンもの水が集まって狭い場所に流れ落ちるため、そこに渦ができ、毎年のように、水泳やカヌー漕ぎの無鉄砲な連中が事故にあう。

      ピーター・ラヴゼイ『最後の刑事』山本やよい訳、ハヤカワ書房

    • バース・アビーとその周辺
       町の中心部にあるバース・アビーはシリーズを通じて幾度となく登場する。アビーとは本来修道院を意味するが、現存するのは教会の建物だけである。有名な梯子の彫刻で飾られた西正面を見上げる広場アビー・チャーチヤードは、D警視のお気に入りの場所でもある。

    •  多くの人がこれはヤコブの梯子をあらわすのだと思っている。
      しかしながら、正式な説ではオリヴァー・キングの梯子とされている。1499年から寺院復興の事業を進めた、この名前を持つ司教が、天まで届く梯子の夢を見たのは自分だと頑強に主張したからなのだ。

      ピーター・ラヴゼイ『最後の刑事』山本やよい訳、ハヤカワ書房


    •  アビー・チャーチヤードの本来の意味は教会の庭、即ち教会付属墓地だが、バース・アビーに面した広場の名、かつ周囲の家々の住所でもある。写真の左端の建物がアビー・チャーチヤード6番地、その右が7番地、次が8番地、となる。

      「それじゃ、アビー・チャーチヤードの5番地はどこにあるんだ。見えるかい」

      「5番地で何があったのか、誰にも教えたくないのかしら」

      ピーター・ラヴゼイ『地下墓地』山本やよい訳、ハヤカワ書房

    •  彼らが問題にしている5番地は、かつてメアリー・シェリーがそこで「フランケンシュタイン」を執筆した家で、今は取り壊され、その跡地はローマ浴場の入り口になっている。この地下室から発見された謎の人骨が「地下墓地」の重要なテーマとなる。メアリー・シェリー、フランケンシュタインの怪物、ウィリアム・ブレイク等々、ゴシック風の味付けも満点で、更にD警視の知られざる青春の一幕、ヘヴィメタルの愛好家で、モーターヘッド、ブラック・サバスのLPを収集、「30過ぎてもボマージャケットで歩き回っていた」という過去が明らかになる。一体いつから「モノクロ映画から抜け出したようなソフト帽とストライプのスーツ姿のオヤジ」に変身したのだ? 全く謎が多い人物である、D警視。


      アビー・チャーチヤードに面したローマ浴場への入り口
      (前ページの写真のほぼ反対側)

    • 「バースへの帰還」で久々に町に戻ったD警視が泊まるフランシス・ホテルはクイーン・スクエアに面した瀟洒なホテル。実を言うと警視の爽快な目覚めも、窓辺に潜んでいた蜂の一撃で一挙に暗転する。

       ここで警視はたっぷりした朝食ヘリティージ・プラターを嬉々として取るのだが、それでは不足で隣のテーブルに残っていたトーストにまで手を伸ばした。一方、部下のジュリー・ハーグリーヴス警部は誘いを断ってミューズリとお茶の食事で軽く済ませている。

      ダイヤモンドは以前、ミューズリがハムスターの檻から出るゴミに例えられるのをきいたことがあり、それ以来、一度も手をつけていなかった。


      ピーター・ラヴゼイ『バースへの帰還』山本やよい訳、ハヤカワ書房

       意外に繊細なD警視。ちなみに私は、ミューズリを見るたびにいつもこの話を思い出しながら食べている。ジュリーは別の場面でも、おいしい手作りケーキをぱくつく警視を横目で見つつ、固く辞退している。食に関心が薄いのか、それとも極めて禁欲的なのか。

    • 右手の緑の木々は、ホテルが面しているクイーン・スクエア。中央には時の摂政皇太子ジョージ(後のジョージ4世)を称えるオベリスクが立っている

    • エンパイア・ホテル
       脱獄囚マウントジョイが、人質の娘を連れて立て篭もる廃ホテル。「何年も前から廃墟になったまま」と言うことになっているが、私が知る限りでは現役のホテル。再開発されたのだろうか。それとも「廃墟」との設定がフィクションなのだろうか。

      「二人はオレンジ・グローヴを見おろす最上階の部屋のひとつにいます。四十分前に、サマンサがバルコニーで助けを求めようとしたところを目撃されています。(中略)ハム・ガーデンズの駐車場の最上階から日本人観光客がビデオをとってたんです」

      ピーター・ラヴゼイ『バースへの帰還』山本やよい訳、ハヤカワ書房

      オレンジ・グローブはホテル前のラウンド・アバウトで、観光バスの乗り場でもあり、いつでも観光客で大混雑している場所だ。

      ラヴゼイは概して日本および日本人に好意的である。まあ、多少勘違いしている点があるにせよ。
      バースが全然出てこない二作目の「単独捜査」で主要な役割を果たすのは口がきけない日本人の童女、そして話の終盤は日本が舞台だ。

    • 聖ミカエル・聖パウロ教会
       セント・マイケル及びセント・ポール教会と表現する方が適切ではないかと思う。ブロード・ストリート(左)とウォルコット・ストリート(右)が合流する角にある。この教会の地下室で「猟犬クラブ」の会合が行われた。右側にちらりと見える建物はザ・ポディアム。

    • ザ・ポディアム
      前出のセント・マイケル及びセント・ポール教会のすぐ横にあるショッピングセンター。この中のウェイトローズ(スーパーマーケット)はD警視の宿敵(?)副本部長のジョージナが愛猫サルタンの為にカレイの切り身を買う店である。

      「ミズ・ヴァルプルギスが、2、3日おきにでカレイの切り身を買ってきて、シチュー鍋に水を入れ、魚を二枚のお皿にはさんで蒸してくださったら、サルタンはきっと生涯の友になるはずよ」
      ピーター・ラヴゼイ『漂う殺人鬼』山本やよい訳、ハヤカワ書房

       ところが猫の世話を焼いてくれる筈のミス・ヴァルプルギスは実は猫恐怖症であることが判明、警視は副本部長にナイショでサルタンを自宅に連れ帰り、飼い猫ラッフルズの丁重な接待に任せる結果となる。

    • ロイヤル・クレセント
      バースの代表的建造物のひとつ。「暗い迷宮」のアラダイス、トレッドウェルの両夫婦が住むのは西端近い部分。「地下墓地」でジョー・ドゥーガン教授夫妻が滞在するロイヤル・クレセント・ホテルは中央部分の16番地にある。彼らが泊まったのはこの建築家の名を冠したジョン・ウッドの間である。

      ハックシュタイナー夫妻とつきあえばつきあうほど、ジョーはふたりのことが好きになっていた。見るからに裕福そうなのに、それをひけらかしたりしない。たまたまわかったのだが、二人が泊まっているのは一泊700ポンド近くする最上階のスイート、パーシー・ブレイクニー卿の間だった。

      ピーター・ラヴゼイ『地下墓地』山本やよい訳、ハヤカワ書房

      パーシー・ブレイクニー卿はバロネス・オルツィ作「紅はこべ」の主人公のこと。身の丈6フィートの絶世の美男子で、大富豪で、大の洒落者、名門貴族(准男爵じゃちょっと苦しいけれど)で、とてつもない大バカ(ということになっている)。

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