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ニカラグア入国に際して、本来、日本人の俺は事前にVISAを入手しておく必要があった。<br /><br />しかし、裏情報ではパスポート管理官にUS7ドル渡せばすんなり入国できるとの事。<br /><br />確かに、裏情報通りに賄賂で入国はできた。<br />しかし、日曜料金だったが・・・

NICARAGUA(ニカラグア)の入国賄賂は日曜料金だった!

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1997/09/01 - 1997/09/02

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北風

北風さん

ニカラグア入国に際して、本来、日本人の俺は事前にVISAを入手しておく必要があった。

しかし、裏情報ではパスポート管理官にUS7ドル渡せばすんなり入国できるとの事。

確かに、裏情報通りに賄賂で入国はできた。
しかし、日曜料金だったが・・・

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス

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  • 旅日記<br />『1997年9月1日 ニカラグア入国』<br /><br />ホンジュラスの首都「デグシガルバ」から3時間、TICAバスは何の問題もなくニカラグア国境に到着した。<br />しかも、非常に快適に!<br /><br />さて、問題があるのは日本国籍を持つ俺のほうだった。<br />本来この国に入る日本人は、事前にVISAを入手しなければならない。<br />しかし、裏情報では、US$7の賄賂でVISA代わりになると聞いていた俺は、わざわざ大使館でVISAなど準備していなかった。<br /><br />ドカドカとバスに兵隊が乗り込んできた。<br />「パスポート!」と、のたまうので、黙って差し出す。<br />「No VISA?」と、のたまうので、こくんと頷く。<br />「OK! US$10」と、のたまわれた。<br />・・あれ、確かUS$7じゃなかったのか?<br />「今日は、何曜日だ?」と聞かれ、「日曜日だが」と答えた。<br />「そう、日曜料金だ」と言われた。<br /><br />・・・賄賂に曜日なんて関係ないと思っていたのだが、まぁこんな事で揉めてもしょうがない。<br />俺は、日曜料金の賄賂を払って、パスポートに入国スタンプを頂いた。

    旅日記
    『1997年9月1日 ニカラグア入国』

    ホンジュラスの首都「デグシガルバ」から3時間、TICAバスは何の問題もなくニカラグア国境に到着した。
    しかも、非常に快適に!

    さて、問題があるのは日本国籍を持つ俺のほうだった。
    本来この国に入る日本人は、事前にVISAを入手しなければならない。
    しかし、裏情報では、US$7の賄賂でVISA代わりになると聞いていた俺は、わざわざ大使館でVISAなど準備していなかった。

    ドカドカとバスに兵隊が乗り込んできた。
    「パスポート!」と、のたまうので、黙って差し出す。
    「No VISA?」と、のたまうので、こくんと頷く。
    「OK! US$10」と、のたまわれた。
    ・・あれ、確かUS$7じゃなかったのか?
    「今日は、何曜日だ?」と聞かれ、「日曜日だが」と答えた。
    「そう、日曜料金だ」と言われた。

    ・・・賄賂に曜日なんて関係ないと思っていたのだが、まぁこんな事で揉めてもしょうがない。
    俺は、日曜料金の賄賂を払って、パスポートに入国スタンプを頂いた。

  • 旅日記<br />『マナグアにて』<br /><br />「マナグア」 そう、天災と人災が結婚して生まれたと言うニカラグアの首都名だ。<br />この街の特徴は、度重なる地震で壊れかけた家々に漂う生活感とは裏腹に、ほとんど人気がない事だった。<br />やたらとだだっ広い道路、街の端にある広大な湖、数少ない高層建築が余計に裏寂しさを盛り上げている。<br />時折見かける黒人色の濃いインディヘナがいなければ、ゴーストタウンと言ってもおかしくなかった。<br /><br />ハンモック作りで有名な村があると聞き、初めてこの街の中央ターミナルが3つもある事を知らされた。<br />これほど人影が少ないわりに、かなりの交通網が敷かれている。<br />その為、ローカルバス一つとっても、一体何処で降りていいかわかりゃしない。<br /><br />しかし、人は優しい。<br />とにかく中央バスターミナルを目指して、ローカルバスの中できょろきょろする俺に、何人もの人が道を教えてくれた。<br />中米では、人の多さと人の親切さは反比例するのかも<br />しれない。<br /><br />よくよく考えると、人が一番不親切だったのは、ガテマラだった気がする。

    旅日記
    『マナグアにて』

    「マナグア」 そう、天災と人災が結婚して生まれたと言うニカラグアの首都名だ。
    この街の特徴は、度重なる地震で壊れかけた家々に漂う生活感とは裏腹に、ほとんど人気がない事だった。
    やたらとだだっ広い道路、街の端にある広大な湖、数少ない高層建築が余計に裏寂しさを盛り上げている。
    時折見かける黒人色の濃いインディヘナがいなければ、ゴーストタウンと言ってもおかしくなかった。

    ハンモック作りで有名な村があると聞き、初めてこの街の中央ターミナルが3つもある事を知らされた。
    これほど人影が少ないわりに、かなりの交通網が敷かれている。
    その為、ローカルバス一つとっても、一体何処で降りていいかわかりゃしない。

    しかし、人は優しい。
    とにかく中央バスターミナルを目指して、ローカルバスの中できょろきょろする俺に、何人もの人が道を教えてくれた。
    中米では、人の多さと人の親切さは反比例するのかも
    しれない。

    よくよく考えると、人が一番不親切だったのは、ガテマラだった気がする。

  • 「ハンモック」<br />知名度の高いわりには意外とリゾート地以外ではお目にかかれないこのベッドは、実はこの国の特産品だった。<br /><br />ハンモック作りの村として有名な「マサヤ」なる村では、多種多様、色とりどりのハンモックが吊られていた。<br />大別すると、布状の物と、網状の物の2種類あるが、実用性があり家庭でも使われているのは、布状の物らしい。<br />俺は見栄えのよさから、つい、網状の物を買ってしまった。<br /><br />ホテルの部屋でホクホク顔で吊ってみる。<br />我慢できずに飛び乗った。<br />途端、俺の体重に答えて網目が延びる。<br />俺の身体は完全にプリマハム状態になった。<br />このままお歳暮に出せるほどきれいに網目に包まれた俺がいた。

    「ハンモック」
    知名度の高いわりには意外とリゾート地以外ではお目にかかれないこのベッドは、実はこの国の特産品だった。

    ハンモック作りの村として有名な「マサヤ」なる村では、多種多様、色とりどりのハンモックが吊られていた。
    大別すると、布状の物と、網状の物の2種類あるが、実用性があり家庭でも使われているのは、布状の物らしい。
    俺は見栄えのよさから、つい、網状の物を買ってしまった。

    ホテルの部屋でホクホク顔で吊ってみる。
    我慢できずに飛び乗った。
    途端、俺の体重に答えて網目が延びる。
    俺の身体は完全にプリマハム状態になった。
    このままお歳暮に出せるほどきれいに網目に包まれた俺がいた。

  • 旅日記<br />『ニカラグア出国』<br /><br />中米で一番大きな湖「マナグア湖」が目の前に広がっていた。<br />以前、アメリカがこの湖を使って第2のパナマ運河を作ろうとしただけあってさすがにでかい。<br /><br />そして、この湖のほとりにニカラグア出国管理事務所はあった。<br /><br />手続きは至極簡単な物だった。<br />「ポン、ポン、ポン」と出国スタンプが押された後、「はい、出国税US$3」と右手を出される。<br />よく見ると、なにやら紙切れ2枚に「US$1」「US$2」と記入されている。<br /><br />・・確か、俺は入国税も払った気がするが?この国は、ダブルでふんだくるらしい。

    旅日記
    『ニカラグア出国』

    中米で一番大きな湖「マナグア湖」が目の前に広がっていた。
    以前、アメリカがこの湖を使って第2のパナマ運河を作ろうとしただけあってさすがにでかい。

    そして、この湖のほとりにニカラグア出国管理事務所はあった。

    手続きは至極簡単な物だった。
    「ポン、ポン、ポン」と出国スタンプが押された後、「はい、出国税US$3」と右手を出される。
    よく見ると、なにやら紙切れ2枚に「US$1」「US$2」と記入されている。

    ・・確か、俺は入国税も払った気がするが?この国は、ダブルでふんだくるらしい。

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