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2009年最後のキャンプ。やってきたのは京都の美山。かやぶき屋根の家々が美しい町ですなぁ。<br />途中のスーパーで買い出し。ダッチオーブンで肉の塊蒸し焼きや!って張り切ってたのに肉の塊売ってない…。もう1件くらいスーパーあるやろって事で補欠としてウィンナーを買ってキャンプ場を目指す。おぉー道の駅あるやん!めっちゃ新鮮な野菜たちが所狭しと並んでる。こんなことならスーパーで野菜買うんじゃなかったな…。チキンの塊とハムあった!よっしゃーこれで何とかなる!キャンプ場に向かう前にかやぶき屋根を見に行く。土曜日ってこともありけっこうな人。お土産屋さんにはまたも新鮮野菜が売ってて…見て見ぬふりしよ。かやぶき屋根の家々は本当に美しかった。美山はそれ程観光化されてなくて、ここに暮らす方たちの素朴な暮らしを垣間見ることができる。もんぺ姿のおばあちゃんが畑を耕してたり、縁側でお茶を飲んでる方がいたり。日本昔ばなしそのまんまの世界。柿の木の下ではさるかに合戦も見れそう。昔はこういう暮らしがどこにでもあるものやったはずやのに、どこに置いてきてしまったんやろ?便利になったことは間違いないけど、大事なものを捨ててしまったんやな…。色々考えさせながらも本当に来て良かった。<br />さて、いよいよキャンプ場へ向かいますか。10分程で到着し、窓口で「予約してないんですけど、大丈夫ですかねぇ?」と恐る恐る聞いてみると…「空きはあるんですけど、テントや調理器具、シュラフ等のレンタルはやってないんですよ~。」「えっと…全部あるんでレンタルなくても大丈夫です。」「えぇー?あっ、そうですか。では、希望の場所を言って下さい。」えらく爽やかな受付けのお兄さんには女子2人でまさか本格キャンプをするなんて思えへんかったんかなぁ?<br />テントサイトへ行くと…誰もいてない!完全貸切状態!これって場所指定したりする意味あるんやろか?区画を無視して(スイマセン)準備を始める。巷ではアウトドア女子なるものが流行ってて、キャンプ合コンとかもあるらしい。ホンマかいな?人っ子一人いてませんやん。ウチらって一体なんなんやろなぁ?ちょっと切なくなる。テントを立てるのも早くなったもんやなぁ。一人で生きていけるわ!<br />日暮れまでの間、キャンドルを作ることに。100均で買ってきた仏壇用のロウソクをひたすら細かく削る。中の芯を切断しないように気をつけながら黙々と削る。地味やなぁ。キャンプってどっちかっていうと派手じゃない?なのにこの作業の地味さ。ぶつぶつ言いながらも削り続け、ついにロウを溶かして色付け。色付けにはクレヨンを使う。ロウを溶かす作業がまた地味。意外と時間かかるなぁ。(直接火にかけると危ないので湯煎する)<br />芯を固定した型に流して固まるのを待つ。いい感じで出来たんと違う?自分で作ると可愛く見えるもんやね。気付けば思いっきり日暮れてる!ヤバイ!ご飯の用意せな!慌ててランタンに火を灯し、調理開始。調理よりも火を起こすのが大変!チャコールフィルターなるものを友人が準備してきてくれたので、今回はそんなに時間かからへんかったけど、ずーっと火の番をしないとダメなのが大変。まぁこれがキャンプの楽しみでもあるんやけど…。パチパチ燃える火はいつまで見てても飽きることがないねんなぁ。火が落ち着いてきたところで、ぶつ切りにした野菜とチキン・ハムの塊をダッチオーブンに入れ蒸し焼きに。ガスコンロではご飯を炊き、完成を待つばかり。なんやかんやと細々動いてて、ご飯の事忘れてた!バッチリ!黒焦げ!うぇー。最悪じゃ。完全に失敗。そりゃ炊飯器のようにいかんのは分かってたけどねぇ、あぁ悲しい。飯盒にこびりついた焦げはちょっとやそっとじゃ取れなさそう。<br />ご飯は諦め、ダッチオーブンに期待をかける。これは…なかなかいい感じで蒸し焼かれてるぞ。お皿に盛り付け、いただきます!ってすぐに食べれないのが困ったところ。やっぱり私達の段取りが悪いからやろなぁ、いざ料理を盛り付けても、「箸はこっちのボックスの中やで!」「えーっとケチャップは…?」「あれ、私のコップどこいった?」ってなんやかんやしてると、あっという間に料理は冷め冷め。「普通に美味しいよな。」「うん。見た目はかなり荒々しいけど。」ご飯を失敗した為、友人の昼食の残りのおにぎりを半分こする。「でもさぁ、けっこう野菜固くない?肉も熱々で食べたかったなぁ。」ってどちらからともなく言い出し、もう一度蒸し焼くことに。この時点でかなり満腹。めっちゃ美味しいー!って程の味でもないし、正直もういらない。結局ウィンナーが一番うまかった。今回は失敗やなぁ…。いっぱい反省するところがあるわ。<br />夕食を終えると、ゆっくりする間もなくお風呂へ。自然文化村には立派な宿泊施設があり、意外と団体客等で賑わっている。そこのお風呂は日帰り利用も可。ただし、最終受付が20時まで。だから慌ててお風呂に駆け込んだわけですよ。キャンプってのはお風呂がなくて当たり前くらいなもんやけど、入れるとなれば意地でも入りたくなる。温泉じゃないけど、露天風呂にはバラの花が浮かべてあって良い香り。癒される~。スッキリし、意気揚々と脱衣所を出たところで衝撃の光景!!裸のおばあちゃん!そこには貴重品を入れる為のロッカーがあるんやけど、おばあちゃんはそのロッカーこそが脱衣所のロッカーやと思ったらしい…。しかも、このロッカーは有料。もちろん、おばあちゃんはお金なんて入れてない。それでロッカーが閉まらず、裸でああでもないこうでもないとロッカーの扉をガチャガチャやってた。ビックリした私達はおばあちゃんに駆け寄り「お金入れないと閉まらないよ!って言うかおばあちゃん、ここ脱衣所違うよー。とりあえず、浴衣着てー!中にはちゃんと服置いとく場所あるから!」とおばあちゃんを脱衣所へ案内。ふぅ、運良く男の人が通らんくて良かったー。実は私達が気付く前に3人のおばちゃんがお風呂場へ向かって歩いてきてた。「まぁ!!」「いやぁね!こんな所で!」この言葉を聞いた時はなんのこっちゃ?!と思ってたけど、すぐにおばあちゃんのことだと気付いた。いやぁね!とかじゃなくてさ、言ってあげたらいいやん。よくよく考えたらこのおばちゃん達あり得へん。腹立たしさを通り越して悲しくなってきた。酔っ払って暴れてるとかじゃないんやしさ、なんで文句だけ言って素通りできるんやろ。絶対にあんなおばはんにはならんようにしようと友人と約束し、その場を後にした。<br />まだ洗い物やら後片付けが残ってるー。せっかくバラの香りやのに…すぐに油と炭の匂いが髪や服にまとわりつく。やっぱり夜は冷えるなぁ。手がかじかむ。星見たら寝よう。

晩秋キャンプ in 美山①

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2009/10/17 - 2009/10/18

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k-kaoru

k-kaoruさん

2009年最後のキャンプ。やってきたのは京都の美山。かやぶき屋根の家々が美しい町ですなぁ。
途中のスーパーで買い出し。ダッチオーブンで肉の塊蒸し焼きや!って張り切ってたのに肉の塊売ってない…。もう1件くらいスーパーあるやろって事で補欠としてウィンナーを買ってキャンプ場を目指す。おぉー道の駅あるやん!めっちゃ新鮮な野菜たちが所狭しと並んでる。こんなことならスーパーで野菜買うんじゃなかったな…。チキンの塊とハムあった!よっしゃーこれで何とかなる!キャンプ場に向かう前にかやぶき屋根を見に行く。土曜日ってこともありけっこうな人。お土産屋さんにはまたも新鮮野菜が売ってて…見て見ぬふりしよ。かやぶき屋根の家々は本当に美しかった。美山はそれ程観光化されてなくて、ここに暮らす方たちの素朴な暮らしを垣間見ることができる。もんぺ姿のおばあちゃんが畑を耕してたり、縁側でお茶を飲んでる方がいたり。日本昔ばなしそのまんまの世界。柿の木の下ではさるかに合戦も見れそう。昔はこういう暮らしがどこにでもあるものやったはずやのに、どこに置いてきてしまったんやろ?便利になったことは間違いないけど、大事なものを捨ててしまったんやな…。色々考えさせながらも本当に来て良かった。
さて、いよいよキャンプ場へ向かいますか。10分程で到着し、窓口で「予約してないんですけど、大丈夫ですかねぇ?」と恐る恐る聞いてみると…「空きはあるんですけど、テントや調理器具、シュラフ等のレンタルはやってないんですよ~。」「えっと…全部あるんでレンタルなくても大丈夫です。」「えぇー?あっ、そうですか。では、希望の場所を言って下さい。」えらく爽やかな受付けのお兄さんには女子2人でまさか本格キャンプをするなんて思えへんかったんかなぁ?
テントサイトへ行くと…誰もいてない!完全貸切状態!これって場所指定したりする意味あるんやろか?区画を無視して(スイマセン)準備を始める。巷ではアウトドア女子なるものが流行ってて、キャンプ合コンとかもあるらしい。ホンマかいな?人っ子一人いてませんやん。ウチらって一体なんなんやろなぁ?ちょっと切なくなる。テントを立てるのも早くなったもんやなぁ。一人で生きていけるわ!
日暮れまでの間、キャンドルを作ることに。100均で買ってきた仏壇用のロウソクをひたすら細かく削る。中の芯を切断しないように気をつけながら黙々と削る。地味やなぁ。キャンプってどっちかっていうと派手じゃない?なのにこの作業の地味さ。ぶつぶつ言いながらも削り続け、ついにロウを溶かして色付け。色付けにはクレヨンを使う。ロウを溶かす作業がまた地味。意外と時間かかるなぁ。(直接火にかけると危ないので湯煎する)
芯を固定した型に流して固まるのを待つ。いい感じで出来たんと違う?自分で作ると可愛く見えるもんやね。気付けば思いっきり日暮れてる!ヤバイ!ご飯の用意せな!慌ててランタンに火を灯し、調理開始。調理よりも火を起こすのが大変!チャコールフィルターなるものを友人が準備してきてくれたので、今回はそんなに時間かからへんかったけど、ずーっと火の番をしないとダメなのが大変。まぁこれがキャンプの楽しみでもあるんやけど…。パチパチ燃える火はいつまで見てても飽きることがないねんなぁ。火が落ち着いてきたところで、ぶつ切りにした野菜とチキン・ハムの塊をダッチオーブンに入れ蒸し焼きに。ガスコンロではご飯を炊き、完成を待つばかり。なんやかんやと細々動いてて、ご飯の事忘れてた!バッチリ!黒焦げ!うぇー。最悪じゃ。完全に失敗。そりゃ炊飯器のようにいかんのは分かってたけどねぇ、あぁ悲しい。飯盒にこびりついた焦げはちょっとやそっとじゃ取れなさそう。
ご飯は諦め、ダッチオーブンに期待をかける。これは…なかなかいい感じで蒸し焼かれてるぞ。お皿に盛り付け、いただきます!ってすぐに食べれないのが困ったところ。やっぱり私達の段取りが悪いからやろなぁ、いざ料理を盛り付けても、「箸はこっちのボックスの中やで!」「えーっとケチャップは…?」「あれ、私のコップどこいった?」ってなんやかんやしてると、あっという間に料理は冷め冷め。「普通に美味しいよな。」「うん。見た目はかなり荒々しいけど。」ご飯を失敗した為、友人の昼食の残りのおにぎりを半分こする。「でもさぁ、けっこう野菜固くない?肉も熱々で食べたかったなぁ。」ってどちらからともなく言い出し、もう一度蒸し焼くことに。この時点でかなり満腹。めっちゃ美味しいー!って程の味でもないし、正直もういらない。結局ウィンナーが一番うまかった。今回は失敗やなぁ…。いっぱい反省するところがあるわ。
夕食を終えると、ゆっくりする間もなくお風呂へ。自然文化村には立派な宿泊施設があり、意外と団体客等で賑わっている。そこのお風呂は日帰り利用も可。ただし、最終受付が20時まで。だから慌ててお風呂に駆け込んだわけですよ。キャンプってのはお風呂がなくて当たり前くらいなもんやけど、入れるとなれば意地でも入りたくなる。温泉じゃないけど、露天風呂にはバラの花が浮かべてあって良い香り。癒される~。スッキリし、意気揚々と脱衣所を出たところで衝撃の光景!!裸のおばあちゃん!そこには貴重品を入れる為のロッカーがあるんやけど、おばあちゃんはそのロッカーこそが脱衣所のロッカーやと思ったらしい…。しかも、このロッカーは有料。もちろん、おばあちゃんはお金なんて入れてない。それでロッカーが閉まらず、裸でああでもないこうでもないとロッカーの扉をガチャガチャやってた。ビックリした私達はおばあちゃんに駆け寄り「お金入れないと閉まらないよ!って言うかおばあちゃん、ここ脱衣所違うよー。とりあえず、浴衣着てー!中にはちゃんと服置いとく場所あるから!」とおばあちゃんを脱衣所へ案内。ふぅ、運良く男の人が通らんくて良かったー。実は私達が気付く前に3人のおばちゃんがお風呂場へ向かって歩いてきてた。「まぁ!!」「いやぁね!こんな所で!」この言葉を聞いた時はなんのこっちゃ?!と思ってたけど、すぐにおばあちゃんのことだと気付いた。いやぁね!とかじゃなくてさ、言ってあげたらいいやん。よくよく考えたらこのおばちゃん達あり得へん。腹立たしさを通り越して悲しくなってきた。酔っ払って暴れてるとかじゃないんやしさ、なんで文句だけ言って素通りできるんやろ。絶対にあんなおばはんにはならんようにしようと友人と約束し、その場を後にした。
まだ洗い物やら後片付けが残ってるー。せっかくバラの香りやのに…すぐに油と炭の匂いが髪や服にまとわりつく。やっぱり夜は冷えるなぁ。手がかじかむ。星見たら寝よう。

同行者
友人
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
レンタカー

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