2009/12/12 - 2009/12/12
1556位(同エリア1923件中)
もろずみさん
青函連絡船は昭和63年(1988年)3月13日に青函トンネルの開通に伴って廃止されました。
阿久悠作詞・三木たかし作曲の「津軽海峡・冬景色」は昭和52年(1977年)のヒット曲です。
廃止のずいぶん前の曲ですが、雪の青森駅の情景が浮かぶもの悲しさはまさしく演歌の世界。
それでは歌でも口ずさみながら青森駅にワープ!
しかし、「涙の連絡船」もそうだけど、連絡船を題材にした曲はどれも悲しいね。
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「上野発の夜行列車 降りたときから♪」
まずは上野駅がスタートです。
「ふるさとの 訛りなつかし 停車場の
人ごみの中に そを聴きにゆく」 啄木 -
「青森駅は雪の中♪
北へ帰る人の群は 誰も無口で♪」
いきなり青森駅に到着しました。
ここで列車から船に駆け足で向かいます。 -
「海鳴りだけを 聴いている♪
私もひとり 連絡船に乗る♪」
どうも一人旅で函館に渡る人が多いようです。 -
「凍えそうな 鴎見つめ♪
泣いていました♪」
カモメかぁ・・・慌ててユリカモメの写真を撮りに行ったりして。
上野にまた戻ったのは内緒です。(^^; -
「ああ 津軽海峡 冬景色♪」
本日乗船の「羊蹄丸」です。
ところが出航までにはまだ時間があったりします。 -
では、出航まで駅前をぶらぶらしましょうか。
「青森名物おいしいりんごだよぉ〜」
時は昭和30年12月15日。 -
青森といえばリンゴ。
国光、紅玉なんていう懐かしいリンゴが並んでます。 -
駅前のこの通りは「りんご市場」と呼ばれています。
リンゴだけでなく卵や野菜など食材も売ってます。 -
飲んだくれの店主としっかり者の女将さんが店先で喧嘩。
魚屋はどこでも威勢がよいなぁ。 -
カニは一個250円と当時としても高価なもの。
まだ百円札の時代でした。 -
焼き芋でも食べましょうかね。
石焼きではなく壺焼き。最近は見かけませんね。 -
リヤカーに荷を満載した担ぎ屋さん。
北海道から闇米を運ぶ仕事ですが、食料統制下では違法でした。
食糧事情が良くないので半ば黙認。 -
また雪がちらついてきたようです。
雪帽子をかぶった郵便ポスト。 -
道路に雪が積もってないのが幸いです。
青森には雪の時分には行ったことないけど、もっと賑やかなはずです。 -
堪らない寒さなので駅舎に戻ります。
テキ屋のお兄さんがストーブを焚いている駅員に話しかけています。
「青森がこんなに寒いなんて知らなかったぜ。もっとガンガン燃やせよ」。 -
出航時間はまだみたいで、先ほどから駅員がしきりに連絡とっています。
仕方ない。ここで時間つぶしするか。 -
駅構内にいると続々と乗客が集まってきます。
駅長さんが巡回しつつ、重い荷物を担いだ小学生に声を掛けていました。
久々に聴く津軽弁。 -
最近はほとんど券売機しか使わないけど、窓口で切符を買う方が情緒があって良いですね。
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キオスクではなく鉄道弘済会売店。
置いてあるものも懐かしいものばかり。 -
まだ出航のアナウンスがありません。
担ぎ屋のおばちゃんは疲れ果てて寝入ってます。 -
こちらは先ほどからおにぎりを食べ続けています。
大きなお腹をしているので、きっと元気な子が産まれることでしょう。 -
待ちくたびれて酔いつぶれてしまう人も・・・。
寒いからついつい飲んでしまう気持ちはわかります。 -
と言っているうちに準備が始まったようです。
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やっと乗船できます。
乗船口は3ヶ所。真ん中から乗り込みます。
どうやら給油に時間がかかったようですね。 -
汽笛を鳴らして出航!
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「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと♪
見知らぬ人が 指をさす♪」
陸奥湾からいよいよ津軽海峡に突入するようです。 -
「息で曇る窓のガラス 拭いてみたけど♪
はるかにかすみ 見えるだけ♪」
適当な絵がなかったので、上野行きの列車の窓で代用です。(^^; -
「さよならあなた 私は帰ります♪
風の音が胸をゆする 泣けとばかりに♪」
寒いのにデッキに出て海を見るのは余程訳ありなんでしょうね。
早く船内に戻らないと風邪ひきますよ。 -
「ああ 津軽海峡 冬景色♪」
船内は広くて退屈しません。
まずは冷えた体を中から温めますか。 -
「羊蹄丸」のヒゲ船長です。
青函連絡船についての講義が始まりました。
昭和40年(1965年)就航、昭和63年(1988年)終航と、実に23年間休まずに本州と北海道の間を往復していました。
青森・函館間を3時間50分で結ぶ青函連絡船の中でも有数の高速船で「海の新幹線」と呼ばれていたそうです。
総トン数 8311.48t
全長 132.00m
型幅 17.90m
最大速力 21.16ノット -
再びデッキに出てみると・・・
おっ、航海練習帆船の日本丸だ!
初代・日本丸は横浜港にメモリアルシップとして保管されています。
こちらは2世の日本丸です。 -
船長に案内されて操舵室を見学できます。
電車の一番前で運転士の操作を見る年頃は過ぎましたが、船は珍しいのでじっくり見てきました。 -
それにしても広い操舵室です。
メカニック系が好きな人には堪らない空間です。 -
冬の津軽海峡も荒れることなく無事に函館港に着岸しました。
乗ってきた羊蹄丸の全景です。
そういえば夏にここから見えたのはガンダムだったな。(^^; -
頂けるわけではありませんが乗船記念のタグです。
マニアだったら垂涎の的でしょうね。 -
つかの間の青函連絡船の乗船体験。
順番に下船します。
ということでお手軽な船旅でした。
取材場所は船の科学館ですが、密度の濃い博物館なのでこれで1/3くらいです。 -
港というのは独特の風情があるし、船はロマンがあって良いなぁ。
冬になると何故か海が見たくなるけど、ビーチではなく港町だったりします。 -
青函連絡船がメモリアルシップとして保存されているのは全部で3隻。
羊蹄丸のほかには函館の摩周丸と青森の八甲田丸があります。
摩周丸の写真はありましたが、八甲田丸は撮らなかったみたい。
今度青森に行ったら撮ってこよう!
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