2009/01/27 - 2009/01/27
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前日、アロータウンから到着したティアナウの町は、フィヨルドランド国立公園の観光の拠点。
フィヨルドランド国立公園はその名のとおり、フィヨルドが密集している地域にあって、世界でも最大規模の国立公園なんだそう。
その中で飛びぬけて有名な見所はミルフォード・サウンド。
ティアナウの町の観光インフォでは、あれこれとツアーを取り揃えているので、まずは資料をもらって検討してみては?
SUR SHANGHAIとその旦那は、キャンパー・ヴァン(キャンピング・カー)でミルフォード・サウンドの船着場に行ってから、クルーズに参加するかどうか決めてみようと思います。
ティアナウからミルフォード・サウンドまでは約119km。その区間の94号線はミルフォード・ロードと呼ばれています。
昨日泊まったティアナウ・レイクビュー・ホリデイパークを出てすぐの所にミルフォード・サウンド方面への標識があったので迷わず出発!
表紙の画像は、フィヨルドランド国立公園の町ティアナウからミルフォード・サウンドへと続くミルフォード・ロード。
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ティアナウ・レイクビュー・ホリデイパークに一泊後の朝。
お天気は上々のようなので、さっそくミルフォード・サウンドを目指すことに。
ティアナウからミルフォード・サウンドまでのミルフォード・ロード(94号線)は約119km。
2時間くらいの道のりになりそうだし、お昼頃には団体さんが多くなると言うので、朝の8時前に出発。
ティアナウ・レイクビュー・ホリデイパークを出たところの道に、ミルフォード・サウンド方面への標識があってラッキー! 画像の標識には95号線と出ていますが、すぐに94号線に変わります。
注:ホリデイパークというのは、キャンパー・ヴァン(キャンピング・カー)を乗り入れて宿泊できる施設。
敷地内にはそのほかにもテントを張れるキャンプ場や、普通車で来ても泊まれる宿泊棟も用意されています。ニュージーランド各地に多数あり。
同じチェーンのパークでも星の数によって設備は異なります。初心者のSUR SHANGHAIとその旦那は五つ星から始めて三つ星まで試してみました。シャワーやトイレは共同使用ですが、どこも清潔でした。
ティアナウ・レイクビュー・ホリデイパークは四つ星。
サイトはこちら。http://www.teanauholidaypark.co.nz/ (英語版) -
これは、フィヨルドランド国立公園周辺の地図。
ミルフォード・サウンドのクルーズ船パンフレットからとった物です。
ティアナウ(TE ANAU)とミルフォード・サウンド(MILFORD SOUND)を結ぶミルフォード・ロード(94号線)のほか、クイーンズタウン(QUEENSTOWN)方面からのアクセスも分かるようになっています。
上でも言ったように、ティアナウからミルフォード・サウンドまでのミルフォード・ロード(94号線)は約119km。
道はすべて舗装されていましたが、片道2時間はかかるものだと思って移動するのがいいですよ。
ミルフォード・サウンドに着くと、お食事処は一般駐車場脇にあるカフェだけ。
このカフェのブッフェの食事や軽食の内容は、あんまりおいしそうとは言えなかったので、軽食くらいはティアナウで買って持っていくのがいいかも。
食事付きクルーズに参加するなら話は別ですが、食事無しクルーズ船内売店のサンドイッチはすぐに売り切れてました。 -
ティアナウを出発して、30分くらいはティアナウ湖やエグリントン川沿いのミルフォード・ロード(94号線)。
こんなに平らな道の向こうに本当にフィヨルドがあるんだろうかと思うんですが、だんだんと行く手に険しい山々が見えてきます。 -
ティアナウを出て小一時間。
それまではティアナウ湖やエグリントン川の河川敷が続く平らな眺めだったミルフォード・ロード(94号線)の行く手に山が迫って来た。
この周辺はブナの木が多いようでした。 -
ミルフォード・ロード(94号線)の内、≪山が消えていく道≫と呼ばれるあたり。
向こうに見える岩山が、前進するにつれてブナの林の間に次第に沈み込んでいくように見えることからそう名付けられたようです。
この近くには、山々の倒影が鏡のように映るというミラー湖もあるんですが、早いうちにミルフォード・サウンドに着いてしまいたいSUR SHANGHAIたちは後回しにする事に。
後になって知ったんですが、ミラー湖にくっきり映る山々が見えるのは、晴天無風の早朝か夕方遅くに限られるんだそうです。 -
ティアナウを出て1時間と十数分。
行く手に見えてくる山々の峰の上には夏の間も溶けなかったらしい雪が残っています。
うん、だんだんフィヨルドランド国立公園に来たって言う雰囲気になってきたね。 -
上に出した画像の場所からさらに数分前進。
かつてはここも氷河で覆われていたんじゃないかなと言う感じの谷間に入ったミルフォード・ロード(94号線)。
わ〜! きれいだねえ!
この光の具合がとてもいいし、ちょっとここで車を降りてみたSUR SHANGHAIとその旦那。
透き通った冷たい朝の空気に触れてちょっと身震い。 -
上の画像の雪山をアップで。
神々しい美しさ。
お天気さえよければ、誰でもこんな眺めが楽しめるミルフォード・ロード(94号線)に感謝! -
上の画像の場所ももう少し歩いてみたかったけど、早目にミルフォード・サウンドに着いてクルーズ船の状況もチェックしたい。
お昼に近づくと団体さんが多くなるって聞いたし。
で、先をちょっと急ぐミルフォード・ロード(94号線)。
その道の先に次々に現れるフィヨルドランド国立公園の山々が美しい。 -
イチオシ
ティアナウを出てからほぼ1時間半。
ダーラン山脈の峠越え間近のミルフォード・ロード(94号線)に岩山が迫る。
ティアナウを出たばかりの頃は平坦な道と風景だったから、その違いにびっくり。 -
ティアナウから1時間半。
ミルフォード・ロード(94号線)の行く手に見えてきたのはダーラン山脈を貫くホーマー・トンネル。
トンネルの前に信号機があって、15分ずつの一方通行。
SUR SHANGHAIたちが着いた時には、このティアナウ側の口が通行止め。
道の脇に大きい駐車スペースがあるので、ちょっと車を降りてみてみるといいですよ。
この画像には写っていない右側の山はどうなっているかと言うと…、 -
…かつて氷河に削られて出来たに違いない大絶壁が立ちはだかっていて驚きます。
ホーマー・トンネルのティアナウ寄りの入り口では、こんな光景がミルフォード・ロード(94号線)のすぐ脇にあるんですよ。 -
さあ、ティアナウ寄りの入り口の信号が青になった。
ダーラン山脈を貫くこのホーマー・トンネルは、1953年の開通まで18年間も工事が続いたのだそう。
その長さは資料によって違いがあるんですが、トンネル前の表示には1270mと出ていました。トンネル入り口の高さは3.81m。
上でも言ったようにトンネルの前に信号機があって、15分ずつの一方通行。ただし、18:00〜9:00の夜間〜翌朝までは信号は使わないようなので、この時間帯の通行には要注意。
トンネル内はミルフォード・サウンド側への下り坂になっています。
内部のライトはありましたが、岩をくりぬいただけのトンネルでワイルドでした。 -
ダーラン山脈を貫くこのホーマー・トンネルを無事通過してミルフォード・サウンド側に出ると、急な下りのカーブが続くミルフォード・ロード(94号線)。
運転手になった方は、よそ見は厳禁。 -
ティアナウから2時間数分で着いたミルフォード・サウンド。
自分で車を運転して行くと、ミルフォード・サウンドまで来たらクルーズ船の乗り場は目の前、とは行きません。
クルーズ船発着所付属の駐車場に駐車できるのはツアーで来る車やバスのみ。
一般の車は、その手前にある観光インフォやカフェが入った建物脇の駐車場に停めて、あとは徒歩での移動。
その駐車場からクルーズ船発着所までは徒歩数分。
駐車は無料でした。
発着所では当日飛込みでのクルーズ・チケットも買えますよ。
ただし、SUR SHANGHAIたちが行った1月下旬のこの日はどの便にも空きがありましたが、シーズン真っ最中の時には予約していくのが無難かも。 -
これはミルフォード・サウンドのクルーズ船発着所とその駐車場。
朝着いた時には撮り忘れたので、これはクルーズが終わって戻って来た後に撮ったもの。
上で言ったように、この駐車場はツアーで来た車専用。
ティアナウから2時間数分かかって10時ちょっと過ぎに着いた時には、まだバスは少なかったです。
向こうに見える発着所内のロビーで当日のチケットも売っていますが、シーズン真っ最中の時は事前の予約をしていくのが安心かも。 -
ミルフォード・サウンドを巡るクルーズを出している会社は三つありました。
見所は同じでも、船の種類、クルーズ時間、食事付き、船内一泊などのバリエーションがいろいろ。
お好みに合わせてどうぞ。
SUR SHANGHAIたちは、MILFORD SOUND RED BOAT CRUISES社のENCOUNTER NATURE CRUISEという2時間15分コース(85NZドル/人)に乗ってみました。
この会社ではそのほかに1時間45分のクルーズ、3時間のクルーズも出していました。
時刻表などは下記のサイトでどうぞ。
http://www.redboats.co.nz/home/ (英語版) ミルフォード・サウンドの紹介画像多数。
ティアナウやクイーンズタウンからのバス送迎付きクルーズ、シーニック・フライト、お弁当予約の情報のほか、ネット予約割引もあり。
この画像に出ているのが、SUR SHANGHAIたちが乗ったボート。この時にはあまり混み合わず快適でした。
食事付きのクルーズではないので、船内では飲み物と簡単なサンドイッチ、袋菓子位が売られていました。
船内にミルフォード・サウンドの見所を日本語で説明してあるプリントも置いてあったのが親切。ぜひもらっておきましょう。 -
ミルフォード・サウンドのクルーズ船発着所から見える景色。
ミルフォード・サウンドを紹介する画像に必ず出てくる景色がそのまま広がっています。
右手の円錐形の山がマイター・ピーク(1682m)。
マイター(MITRE=MITER)と言うのは司教冠のこと。形が似ていることからそう名付けられたのだそうです。
フィヨルドの海面から急激にそそり立っている様子が印象的。
大きく窪んで見える谷間はシンバッド渓谷で、その左側の山はマウント・フィリップス(1445m)、後方に見えるのはローレニー山脈と言う説明が出ていました。 -
さあ、そろそろSUR SHANGHAIたちを乗せたMILFORD SOUND RED BOAT CRUISES社のクルーズ船も出発。
この2時間15分コースで何が見られるのかドキドキ。
お天気は最高だから、くっきりしたミルフォード・サウンドが見られるのに違いない。
このサウンド(SOUND)と言うのは音の意味ではなくて、海峡、水道、入り江の事。
フィヨルドランド国立公園にあるミルフォード・サウンドの入り江は、かつて氷河によって削られた山々がタズマン海に落ち込んで出来たものだそうです。
目の前にそびえているのは、上の画像にも出したマイター・ピーク(1682m)。
入り江の海面から一気に立ち上がるその急斜面に驚きます。 -
ミルフォード・サウンドのクルーズ船が出発してすぐ右手に見えてくるのはボーウェン滝。
ミルフォード・サウンドでは、これより先にあるスターリン滝の方が有名ですが、落差ではこのボーウェン滝の方が勝っていて161mと説明に出ていました。
ちなみにスターリン滝の落差は155mだそう。
この滝の下には画像のように木の生い茂った場所があって、クルーズ出発時には全体像が見えませんでした。
クルーズから戻って来る時には正面からよく見えましたよ。
この木が生い茂った場所は元々は落石が積もって出来た場所で、セメタリー・ポイントと呼ばれているようです。その名の通り、墓地として昔の漁師たちが埋葬されているとの事。 -
SUR SHANGHAIたちを乗せたMILFORD SOUND RED BOAT CRUISES社のクルーズ船。
他のお客さんたちもワクワクソワソワといった感じで、あちこちウロウロ。
これから、行く手に見えるマイター・ピーク右手の入り江に入って行きます。
その後はまず進行方向に向かって左側の岸沿いに進み、外洋のタズマン海が見えるあたりまで行ってから対岸沿いに戻って来ます。
この日は波が無かったので揺れずに安心して楽しめました。
お天気はよかったんですが、1月下旬のこの日の午前中は風が冷たかったので、フード付きのウィンド・ブレーカーを持って助かりましたよ。 -
ミルフォード・サウンドのクルーズが出発してほんの2,3分。
右手に海中展望台があるハリソン入り江と、背後のマウント・ペンブローク(2014m)が見えてきます。
その時、「イルカだ!イルカだ!」の大勢の声が。
ハッとしてカメラを構えた方向にイルカの群れが現れてラッキー!
ちょっと斜めになってしまいましたが、雪をかぶったマウント・ペンブロークと、背ビレを見せながら泳いでいくイルカたちの姿が一緒に撮れました。 -
イルカの群れが近寄って来たので、クルーズ船は臨時停船。
イルカの群れはその周りを自由自在に泳ぎ回って、ジャンプなども披露。ミルフォード・サウンドではいつもそうなのかな。
カメラを持っていても、どこに姿が現れるのか分からないので、アッと思った時には既に遅し。
この空中回転しているイルカ君だけがアップできそうな写真。
あとで図鑑を見てみたら、ダスキー・ドルフィン(ハラジロカマイルカ)という種類に似ていました。 -
下の甲板にいた親子。
お母さんはまだずいぶん若い。
2人でミルフォード・サウンドの景色を楽しんでいる様子がありあり。
この後で見たこのファミリーのお父さんも、忘れられない印象を与えてくれたので、ちょっとご紹介すると…、 -
…左側の画像に写っているたすき掛けは、子どもを抱っこした形で連れて歩ける帯。
後ろから見た感じが、若いお父さんのかっこいい育児ファッションになっているのがいいなあ。
右側の画像を見ると、子どもとはお腹合わせになった形にしているらしい。
可愛くて仕方ない〜!と言った感じで子どもを抱きしめるお父さん。*゚。+(n´v`n)+。゚* ニ いいなあ、この感じ。
この子は、お父さんの心臓の鼓動を聞きながら育つんだろうな。 -
横から見ると、すっぽりと子どもを包んで抱っこしているのがよく分かる。
とても子ども好きそうなお父さん。
ニュージーランドの男性は子煩悩で有名らしいので、なるほどなあと思っていたら、後で耳にしたご夫婦の会話の言語はドイツ語でした。 -
さて、話を元に戻します。
天候もよくて穏やかな景色のミルフォード・サウンド。
霧がかかった様子の画像とはずいぶん印象が違う。
そう言えば、中国桂林の灕江下りで見る奇岩も、晴れた日と霧が出た日とでは見た目が全然違うよね。
画像右手にスターリン滝が見えていますが、ここにはクルーズの帰路に寄って、お楽しみが待っています。
画像中央の山はザ・エレファント(1507m)。
帰路に見ると、アングルによっては鼻を伸ばしたゾウの頭に似ているんだそう。これも後で見てみます。
静まり返った入り江の向こうから、別のボートがやって来るのが夢の中の風景みたい。 -
ミルフォード・サウンドの絶壁には、有名な滝以外にも小さい滝が。
そんな絶壁にもクルーズ船は近づいて行きますよ。
最後にはエビ反りになって見上げる滝。
晴れて水量が少ないせいか、ほとばしり落ちてきた水も途中で霧になって消える滝もあった。 -
ちょっと光の具合が悪いんですが、垂直に切り立ったミルフォード・サウンドの絶壁の下を別のクルーズ船が通っているのが見えると思います。
これでミルフォード・サウンド両脇の崖の高さがよく分かるのでは? -
ミルフォード・サウンドにちょっと突き出したコッパー岬は、銅の鉱脈がある事から名付けられたのだそう。
その岩場はアザラシたちの休憩場。
気持ちよさそうにゴロゴロ転がって日向ぼっこ。 -
コッパー岬の陰に隠れているかのような滝はフェアリー滝。ミルフォード・サウンドの見所の一つになっています。
画像中央あたりから水が落ちているのが見えるかどうか。
その背後に控えてる荒々しい岩山と比べると、名前の通りにとても儚げに見える滝なんですが、雨が続いた後は幾筋もの急な滝になるんだそうです。
クルーズ船は、この滝の真下へも行ってみます。 -
フェアリー滝に近づくクルーズ船。
このあと滝のほぼ真下まで行って、一旦停まります。
この日のフェアリー滝は水量が少なくて軽やか。 -
フェアリー滝にじわじわと近づくクルーズ船。
お客さんたちから歓声の上がったその姿。
崖の上から落ちてきた水が、細かい細かい霧になって降って来る。
晴れてよかったと思う一期一会のフェアリー滝。 -
イチオシ
今日のフェアリー滝は水量が少ないので、滝の真下は滝壺と言うよりも、そこにだけ夕立が降っているかのよう。
ちょうど光の加減がよくて、その滝壺にはくっきりと七色の虹が。
う〜ん、きれいだあ。
フェアリー滝は2,3日雨が降らないと干上がってしまう滝らしいので、こんな姿を見られたのはむしろラッキーだったのかも。 -
クルーズ船がフェアリー滝を離れ始めた。
そこにだけ夕立が降っているかのような滝壺と、そこに架かる虹を思い思いに眺めるお客さんたち。 -
フェアリー滝を斜め下から見上げるとこんな感じ。
その日その日のお天気で表情はぐっと変化しそう。
このあとはミルフォード・サウンドを外洋のタズマン海方向へと進み…、 -
…発着所を出発してからちょうど1時間ほどで、折り返しのデール・ポイントあたりに着いたクルーズ船。
デール・ポイントというのはミルフォード・サウンドと外洋のタズマン海を区切る場所。
ここから先は入り江の幅がずいぶん広がって、タズマン海が見えてます。
黒味を帯びて見えるその水の色。
左から突き出して見える陸地はアニータ湾のあたり?
アニータ湾は、ニュージーランドの先住民族のマオリの人々がトンギワイと呼ぶグリーンストーン(軟玉)を求めて訪れていた場所なんだそうです。
ミルフォード・サウンドのクルーズ旅行記前半はここまでにして、帰りの様子は後編へと続けようと思います。
★NZ車旅(8) −南島 ミルフォード・サウンドをクルーズで(後半)
http://4travel.jp/traveler/casa/album/10401703/
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