2009/10/10 - 2009/10/10
64位(同エリア75件中)
ソフィさん
2009年10月10日
名古屋から1時間59分、塩尻で新宿行きに特急「あずさ」に乗り換える。
塩尻駅は、ホームにブドウ棚があることで名高い。
ここから岡谷までの間に、塩嶺トンネル(延長5994m)を通る。
このトンネルの開通は昭和58年(1983年)だが、それまでの中央線は塩尻から塩嶺峠を避けて南に迂回し、飯田線の終点辰野を通っていた。
塩嶺トンネルは入口と出口の標高差が大きくて、登り一方の急勾配となるので、勾配に弱い蒸気機関車には苦手だから、辰野へ迂回していたのだ。
それを今のようなルートで複線の新線を選んだのは、ちょうど私が国鉄本社建設局で、全国の複線化工事を担当していた時だった。
世の中が自動車時代を迎えつつあり、鉄道自体も蒸気機関車から電車へと電化が進む中で、私は従来の設計方針を変え、曲線を極力ゆるくし、勾配にはこれまでほどこだわらず、可能な限り高速で走ることのできる線路づくりを目指していた。
塩嶺トンネルは、そのような時代背景での産物だった。
しかし中央線が辰野を通らなくなるには反対が多く、塩嶺トンネルのルートに変えるに当たっては地元の調整に苦労した。
日曜日に、長野県知事と電話をした記憶も残っている。
ルートを選ぶに当たってのもう一つの問題点として、このトンネルが「糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)」と交わり、地盤が悪いという、技術的難点を抱えていることもあった。
中央線建設時、木曽谷を通るか伊那谷を通るかが沿線の発展を左右すると問題となり、木曽谷を通す代わりに辰野回りとしたとの説もある。
その節、飯田に生まれ鉄道省出身の国会議員伊藤大八の力があったとして、辰野回りルートを「大八回り」と俗称されてもいた。
岡谷に出た電車は、右に諏訪湖を眺め、茅野、富士見と東に走る。
山梨県に入って、間もなく小海線の分かれる小淵沢。
南アルプスの雄大な山々が重なり合い、その見事さを飽かずに眺める。
それから電車は徐々に標高を下げて甲府盆地に入り、ブドウ畑が目立ち始める。
韮崎を過ぎれば、盆地の中心甲府は近い。
写真は「ソフィーさんのマイページ」(写真6,100枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/
スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
ブログの作成日順に並んでいる「片瀬貴文の記録」
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
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