2009/09/25 - 2009/09/26
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riverwillさん
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シルバーウィークを利用して、今回は単身ブラジルへ高飛びしました。
日本列島が何個もすっぽり収まる広大な国で、7日間計5都市を周遊、タフでハードで楽しい旅となりました。
今回は最終日のクリチバ編です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
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-
早朝から元気に朝食をたらふくたいらげ、滞りなく7時20分頃には空港へ。
リオ8:20発⇒サン・パウロ9:30着
これでTAM航空の国内周遊券も最後。タッチパネルでの自動チェックインはとても便利だった・・・
見覚えのあるサンパウロの空港に到着し、慣れた動きで大荷物用預けロッカーへ。
24時間預けのロッカーは、今回はBRL16.00(約800円)
本日は荷物を空港で預けそのままクリチバという町へバスで向かう予定。このため長距離バスターミナルのあるTIETE(チエテ)へメトロで向かいました。メトロの駅直結なので非常に便利です。 -
多くのバス会社がひしめく巨大なチエテ長距離バスターミナル。
構内が広すぎてインフォメーションで場所を尋ねるも、英語はまったく通じず。片言のポルトガル語で何とか行き先を確認する。
クリチバに向かうバスは数社ありましたが、すぐに目に飛び込んできた「COMETA」というバス会社に決める。
どうやらバスにもグレードがあるようで、次の便でお願いしたら、それがたまたま一番グレードの高い長距離バスで、サンパウロ⇒クリチバ間、所要約6時間半でBRL80.00(約4,000円)。思ったほど安くない。やはり物価は着実に高くなっていた。
無事にチケットを購入し、1時間ほど時間があったのでターミナルの土産物屋を物色しながら暇を潰す。 -
出発は12:30。
乗り込む前の腹ごしらえとして、サラミとチーズ入りのサンドイッチを頂いた。
長さ30cmはあろうかという長いサンドイッチはBRL10.40(約520円)。思うほど安くはないけれど、日本でこれだけのボリュームならもっと高いはず。やはりお得な気分。美味しかったし。
5分前にバスに乗り込み、車内の快適さに驚いた。
足元の空間は非常に広く、フットレスが付いていて、また背もたれも120度ぐらい倒すことができる。
おまけにお菓子などの簡単な軽食やブランケットと枕も常備。至れり尽くせり。
これで4,000円はお得かもしれない。 -
1度、サービスエリアで休憩したぐらいで、一気にクリチバへ。
バス移動が大変快適だったのでストレスなく辿り着けました。スバラシイ、ブラジルの長距離バス!
クリチバに着いたのはいいのですが、時すでに19時を回ろうとしていて、日も暮れ辺りは真っ暗。
バスターミナルに入る直前、沿道に安宿のようなホテルが数軒立ち並ぶのを見逃さず、すぐさま適当なホテルに突撃チェックイン。
一発目で運良く空きがあり、すぐにチェックインできました。 -
バスターミナルの真向かいに面したホテル。ターミナルから徒歩5分なので、アクセスは非常に便利です。
ただしフロントはポルトガル語のみ。でも、片言で通じましたよ。
シングルルーム(ホットシャワー/テレビ/朝食付き)一泊BRL35.0(約1,750円)!驚愕の安さ!!
一見ぼろくエアコンは付いていないですが、清潔にされていて、ホットシャワーもしっかり出るし、十分です。
隣にはキオスクのようなちょっとした商店もあり、夜遅くまで営業しているので到着日には夕飯を購入しました。
また、道の並びには夜22時まで営業しているインターネットカフェもあります。ただし、ここもポルトガル語のみ。日本語対応はありません。あしからず。 -
ちなみに、
クリチバはこの20年余り、市を挙げて計画的な街造りを推進しているという、ブラジルではかなり先進的な都市だそうだ。
「ラテンアメリカでもっとも清潔で美しい街のひとつ」と賞賛され、都市計画の模範とされているとか。
とはいえ、何故わざわざこのまちを訪れたかというと、たまたま仕事の関係で、先進的で発達したクリチバの市内バス交通システムを知ることなり、是非この目で見たくなったから。
まちとしては確かにきれいでしたが、それ以外特に何の変哲もない、歴史的にも文化的にも特に観光のないまちでした。
ちなみに、これは2日目の朝ごはん。しっかりたっぷり腹ごしらえをさせて頂きました。 -
ホテルを後にして、帰りのバスの時間11:00までクリチバのまちを散策する。
意外にも、ホテルからほどなくして、地元民が通う市営市場を発見!
【SUPER-MERCADO MUNICIPAL】
火曜日〜土曜日 7時から18時まで
日曜日 7時から13時まで
月曜日 7時から14時まで -
1階は市場。
市場では、野菜、肉、魚介、果物、その他珍しい食材からスパイス、お花、洋菓子屋、日本食材屋さん、お土産物屋など多種多様で、かなり大きな規模の市場。
朝早く行くとものすごく活気付いていて非常に面白いです。 -
2階はレストラン。
結構広いスペースです。
日本語の看板、日本食のレストランもあったので驚きました。
ブラジルのこんなまちにまで日系の方が移住されていて、生活していることにちょっと感動しました。(ご苦労もあるかと思いますが・・・) -
魚市場。
たこやらえびやら、
とにかくショーケースでの盛り方がダイナミックでかつ華麗!魚はとても美しく丁寧に並べていきます。ある種の職人技を見ました。 -
こちらは日系のフードショップ。
日本の食材から文房具、書籍、調理器具、その他惣菜やお菓子など、とにかく日本にまつわるものが所狭しと陳列されていました。
巻き寿司やいなり寿司、饅頭なんかは近所で生産されているようで、若干見た目も味も、日本で食べるものとは違うようです。
ちなみに、
調理器具や文房具などは日本の100円均一で売られているようなものが多く、それが350円ぐらいで売っているのを見て、ここで買う気はいっさい失せました。知らぬが仏。 -
懐かしい日本食が満載。
甘い物好きな私としては、とにかく地球の裏側で酒饅頭にありつけたことが感激!
移民のかたがた、ありがとう!
そして、日本語が完璧に通じることがやはり嬉しかったですね。 -
市場の1階にあった、日本食材のお店「だるまや」さん。
納豆、豆腐、うどん、そば、インスタントラーメン、お醤油、だしの素などなど…
地球の裏側のこんなマイナーなまちで、懐かしい(といっても、たった10日程度しか日本を離れていないのですが)日本の食材に出会えて、なんだかとても嬉しく感じました。 -
これは、いろんなものをポップコーンのように発砲(膨張)させて作る素朴なお菓子。
日本ではよく「ポリコーン」とか、「ジャンボコーン」とか言われている、甘い蜜がかかったポップコーンのようなお菓子です。
わたしはこれが超大好き!
300gはあろうかという大ビニール袋入りのポリコーンはBRL1.0(約50円)。安すぎっ!!
日本では100g大体100円ですから!!
迷うことなく購入。サンパウロへの復路バスの中でランチの代わりにいただきました。 -
これも、おそらくコーンの粉で練ったものを揚げたか、膨張させたもの。
見た目非常に美味しそうだったので思わず購入したら(BRL1.0=約50円)食してみると、なんと味も素っ気もない。
強いてあげるなら、ちょっとしょっぱい。
味付けをする前のコーンなのか、それとも本来、お菓子ではなく何かの食材として活用するのか。謎。
せっかく買ったので、それでも完食しました。 -
これがうわさ?のブラジル版酒饅頭!!5個入りでBRL2.75=約137.5円。安い!
外国にありがちな、“日本もどき”の饅頭かと思いきや、やはりそこは日本人、日本で戴くのとまったく遜色ない美味しいやさしいお饅頭。
買ってみてよかった。われながらナイスチョイス。
日持ちがあまりしないので、やはり復路のバスの中で完食いたしました。(苦笑) -
中はこんな感じ。
饅頭皮の生地はきめが細かく割りとしっかり目、ふわんとお酒の香りがここちよく、あんこは甘すぎずやさしい懐かしい美味しさ。
大福よりも饅頭派の私の舌にかなりジャストミートなお饅頭でした。日系の皆様、ありがとう! -
これはどら焼き。BRL3.0=約150円也。
どこからどう見てもどら焼きには見えない。
しかし、値札には「DORAYAKI(どらやき)」と明確に記載されている。
一見するとワッフルのようにも見えるこの「どら焼き」なるものにチャレンジしてみました。
結果、皮の生地はふんわりワッフルですが、あんの部分が、カスタード、というより、カスタード色したぎゅうひのような、あんまり甘くなくそして堅いクリームで、味は普通でした。
まぁ、ちょっとくせになるというか。
ボリュームもあったので、これとお饅頭でかなり満腹でした。(そして確実に太った・・・) -
「どら焼き」なるものの全容。
どっからどう見てもワッフルケーキ。
いったい誰がこれをいつからどら焼きとして売り始めたのか・・・
そして、誰もこれを「どら焼きじゃない」と否定してあげなかったのか・・・
国民的アニメキャラのドラえもんを知っていたら、どら焼きってものが分かるはずなのに・・・
どらやきマニアとしては、いささか疑問でした。 -
市場を後にして、バスターミナルから徒歩10分ぐらい歩いたところにあった地元スーパー。
予測どおり、ほかのどのまちのお店よりも品数豊富で断然安く、ブラジル珈琲やチョコレート、その他お土産になりそうなものがとてもリーズナブルなお値段で販売されていました。(少なくともサンパウロバスターミナルで売られていたものの半値以下)
というわけで、ほぼ、こちらでお土産ものを購入。
賢い買い物ができました。 -
さて、
クリチバを訪れた最大の目的である、都市計画に基づく先進的なバス交通システムをようやく観察することに。
クリチバの目抜き通りの11月5日通りに向かいました。
クリチバのまちのあちこちで見かける、丸いチューブ型の物体がいわゆるバスの停留所です。
この中に改札があり、車掌さんみたいな人がひとり座っていて料金の回収を行っています。
バリアフリー化が進んでいて、チューブ型へのスロープが出現するそうです。 -
はじめて見る近未来的な形をした停留所。
世界中、あちこちを旅しましたが、こんな停留所は初めて目にします。
バス交通網の発達により、渋滞はなく、市民の足として約85%が利用しているそうです。すごい。 -
ここは、確か美術館。
概観のみ撮影。
帰りのバスまであと30分。
ここはバスターミナルから徒歩20分離れたところ。
ゆっくり見る時間はまったくなくなりました。 -
こちらは、美術館前にある公園。
とてもきれいに整備されていて、小雨が降る中、朝の散歩に来る人がチラホラいました。
クリチバ市民の一人当たりの緑地面積は、北欧のオスロについで世界第2位、この30年間の都市計画によって約49平方メートルまで広がったそうです。
なんだかすごいですね! -
まちなかを撮った写真。
閑静な住宅街、ビジネス街が広がります。
決してゴミゴミせず、とてもスッキリとシンプルな街並みです。
クリチバは、ブラジルには極めて珍しい環境への取り組みとして、「ごみと野菜の交換プログラム」を実施しているそうです。
つまり、資源ごみを集めると、新鮮野菜や果物へ交換してくれるというありがたいプログラム。
市民のゴミに対するリサイクル意識を高めた、ブラジルでは稀有な成功例だそうです。
だから、まちがきれいだったんですねぇ。 -
クリチバはブラジルの環境首都といわれているそうです。
-
クリチバ市の人口は約170万人、クリチバには地下鉄がなく、人々の移動手段はバスが支えています。
財政的な問題から、地下鉄建設よりもバス交通システムの高速・効率化を強化することに決めたクリチバ。 -
クリチバではバス専用レーンが設けられ交通渋滞の解消に大いに貢献しています。
3連結や2連結のバスによる輸送力の強化、チューブ型停留所内での運賃事前払いによる乗降円滑化、また高床式のバス停による段差なき乗降のしやすさ(車椅子の方などにはノンステップ機能が不要)によるバス車体のコスト削減など、数え上げたらきりがないほどバスの効率化への執念が感じられます。 -
今では地下鉄にも匹敵する輸送力の高いバス交通システムとして、世界的にも優れた成功事例だそうです。
-
といろいろうんちくを語りつつ、
実際には時間がなくて乗ることができませんでした。
チューブ型のバス停留所には入ってみたかったのですが、近づいてジロジロ見ただけ。
連結のバスは、カナダ・バンクーバーにいたときよく乗っていたので、それ自体はそれほど珍しくはありませんでした。 -
あわてて戻ったバスターミナル。
出発時間まで後10分。走ります。
ターミナル前のロータリーには大量の客待ちタクシーが並んでいました。
タクシーの色はオレンジに統一され、南米などにありがちな白タクは見かけませんでした。 -
ロータリー中央にある、バスターミナルの目印ともなる時計塔。
しかし、一見すると本当にブラジルとは思えないぐらい環境整備されていて、今まで訪れた各都市とのギャップで奇妙な感じでした。 -
出発5分前。ギリギリ滑り込みセーフで間に合いました。
乗車する際、何故か車掌にパスポート提示を要求され、行きでは何事もなくスンナリ通されたので少々動揺しました。
今回乗るバスは、行きのバスよりもグレードを下げたので料金的に下がる分、過剰なサービスを省いた普通の長距離バスでした。 -
一度だけ立ち寄ったドライブインにて。
行きとは異なるドライブインで、レストランエリアだけでなくお土産物エリアも充実していてとても広く、きれいでした。
ドライブインでは、入場の際にバーコードの付いた札を係員から手渡されます。そして、何か食べたり買い上げる際にはそこに料金が記録され、出口のレジで精算するシステムみたいでした。
何も買っていなければ、レジのお姉さんに返却して外に出ます。結構面倒くさい。 -
レストランエリアのスイーツエリア。目移りするほどのさまざまなラインナップが陳列されていました。
が、よくよく見ると、こってり甘そうで、それほど惹かれないスイーツだったので今回は却下。
なお、基本、ドライブインのレストランはカフェテリアスタイルで各種取り揃えられたメニューから自分で好きなだけ取り分けて、その重さで料金が加算されるシステム。 -
これはドライブインの女子トイレの中。
お手洗いなんて普通撮影するモンじゃないですが、日本でもあまり見かけたことがないほど、あまりにも清潔で広くて、おまけに中央にソファーも用意されていて充実したサービスだったので・・・つい。 -
さて、
無事にサンパウロに到着。フライトまでかなり余裕があったので、チエテバスターミナル隣接のインターネットカフェに立ち寄る。BRL5.00(約250円)@30分。
ただ、日本語で見ることも書くこともできず、文字化けしたYahoo!Japanをむなしく見る。
インターネット利用後、タトゥアペ駅へ戻り、隣接の百貨店を散策。土曜日ということもあって、ファミリーなどで大賑わい。
再び、空港行きバスに揺られて空港に到着。
22:10サンパウロ発⇒6:30ワシントンD.C着。早すぎてどこのお店もまだ開店前。することがない。
仕方ないので空港内を散策。
シャトルで移動するほどの巨大コンコース内にある免税店などをうろつき、某お土産店のモニターで、マイケル・ジャクソンのPVに見入ってしまいました。
オバマ大統領の等身大パネルが置いてあるところもアメリカを感じさせました。
そうこうしてようやく成田行きユナイテッド航空に搭乗、約13時間、機内映画を3、4回見て帰ってきました。
長くて短いハードな旅が無事ようやく終わりました。
Fin.
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